「……ん?ここは?」
いつも間にか、木の下に寝ていた
確か僕、山道を登っていたはずなんだけど……?
そう思った僕は直前に起きた記憶が蘇った。
ああ、そうだ。森林の中に何かがいると思って、興味本位で近づいたら、後ろから誰かに突き落とされたんだ……。
「……」
何で僕、突き落とされたんだろう?
「誰かに恨まれるようなことをしたのだろうか?などと、思っている主だが、安心してください。私の見立てでは、主はそのような人間ではないことは、この禁断竜王が証明済みです!」
「……何で実体化してるの、禁断竜王?」
突然、僕の心を読み取って、人間体で実体化した禁断竜王が目の前でサムズアップして喋り出した。
あの、勝手に人の心読まないでくれる?
「すみません、主。どういう訳か、この森の中にいる間、主の心が読めるみたいです」
「え?」
何それ?限定的なエスパー能力?
どこぞのロボットアニメや超能力を持った主人公じゃないんだよ?
「それを言うなら主、○○○○では?」
「待って!それを言ったら、色々と不味いから、それ以上は言わないで!禁断竜王!」
「は、はい!申し訳ありません、主……」
あ、危なかったぁ……。
何故かはわからないけど、それを言ったら、色々と不味い気がする。何かはわからないけど、そんな気がする!
「ひ、一先ず、上に登ろうか、禁断竜王」
「はい。わかりました、主……ただ、ちょっと……」
「?」
どうしたんだろう?と思った僕はすぐに、その原因がわかった。
上を見上げると、かなり高い崖が視界に入った。
それを見た僕は口を開けて、驚いてしまった。
これを登るのか?
「……主、言わなくてもわかります。流石にこれは私でも無理です」
「だから、人の心を読まないでよ!」
どーすんだよこれ!禁断竜王がクリーチャー化しても登れないんじゃ、どうしようもならないよッ!
「だー!考えろ考えろー!何か良い案はないのかー?」
「──ギャーギャーうるさいぞ。火野勝」
「「!?」」
突然、後ろから声が響き、僕と禁断竜王は後ろを振り向いた。
そこには一台の赤バイクと赤いライン状が入った黒いジャージを羽織った青年のような人が一人いた。
それを見た僕は驚いてしまった。
「あ、アナタは──
その人の名は
かつて、世界を滅ぼそうとした最恐にて最悪、そして、最速の
何故、彼が此処にいるのか?
そう思った僕は真さんに声をかけた。
「……どうして、真さんが此処に?」
「……概ね、お前と同じだ。火野勝」
「僕と同じ?真さんも、誰かに突き落とされたんですか?」
「……」
無言で、真さんは頷いた。
それを見た僕はもう一つ、真さんに質問した。
「もう一つ。真さん、誰かに恨まれるような人っていますか?」
「いるわけねぇだろ?バカバカしい。ただ単に、その辺にいる人間を突き落としたかっただけか、そいつにとって、都合が悪いから俺達を突き落としたか……その二択だろ?」
「……どっちにしたって、最悪な理由ですね」
「全くだ……」
「──そんなことはないよ?安心して、お兄ちゃん達……」
「「「ッ!?」」」
突然、少年の声が響き、僕と真さん、そして、禁断竜王はその声に振り向いた。
コソコソ、と、少しずつ、こっちに近づく足音が聴こえた。
影の中から光を浴び、少しずつ、素顔を見え、それを見た僕達は……いや、僕は驚いてしまった。
「……ぼ、僕!?」
──何故なら、その影から現れたのは、顔が少し幼い、もう一人の
お久しぶりです。
長くは語りませんが、少しずつ、こちらの投稿を復帰して、頑張りますので、これからもよろしくお願いします。