デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE73の続きになるけど、時間帯的には同時に起きているので、一応、ACE76からの続きになります。


ACE77:アイドルだから強いわけではない。

 

 

 

 一方、その頃。何も知らない咲恋達は……。

 

「すみません、負けちゃいました……」

「そんなに落ち込まないの、ひよりちゃん」

「そうだよ?相手はアイドル。それでいて、デュエマの腕がとーても強い人なのよ。仕方がないよ……」

「そう……ですが……」

 

 望に負けたひよりは激しく落ち込み、それを励ます咲恋とマリ。

 しかし、一向に元気を取り戻さないひより。

 その姿を見て、望はひよりの前に立つ。

 

「……ひよりちゃん、だって?少しお話しても良いかな?」

「?なんでしょうか?」

 

 ひよりが問いかけると、望は「にぃぃー!」と言いながら、両手でひよりの頬を引っ張った。

 

「ふぇふぇんですか!?」

 

 突然、自分の頬を引っ張る望に、ひよりは「何するんですか!?」と、抗議する。

 

「よしよし。少しは元気になったみたいね」

「ふぇ?」

 

 望がそう言うと、ひよりは疑問に思い、ひよりの頬を放し、望は少し間を置いて、口を開いた。

 

「……昔ね、ある人に言われたの。一度失敗したぐらいで凹まない。成功するまで、何度でも挑戦して挑戦して挑戦して、成功した時は思いっきり笑おう!って」

 

 突然、望は語りだし、それを聞いたひよりは失敗した時はどうするのか、疑問に思い、望に問いかけた。

 

「失敗した時は……?」

「……」

 

 ひよりの質問に、望は少し考え、口を開いた。

 

「……失敗した時は思いっきり泣こうって言われたの。沢山泣いて、泣いた後は新しいことに挑戦しようって言われたの……私の場合、そんなことはなかったけど、もし、そうなってたら、多分泣いてた」

「……」

 

 望がひよりに何を伝えたいのか、何となく、咲恋とマリは理解した。

 

 彼女が言いたいのは最後まで諦めず、ほんの小さなチャンスを掴もう、と、ひよりにそう言いたいのだと、二人はそう思った。

 

「……わたし、もう凹みません!例え、何度凹みかけても、諦めず、勝利を掴んでみせます!」

 

 望の想いが伝わったのか、ひよりは元気を取り戻し、それを見た望は満面の笑顔を見せる。

 

「……うん!その意気よ!ひよりちゃん!」

 

 望の励ましで元気を取り戻したひよりを見て、咲恋とマリは静かに微笑んだ。

 

 

 

 ──その時だ。

 

「皆、大変だ!」

「!?どうしたの!?裕也くん!?」

 

 突然、望達の前に裕也が慌てて現れ、彼の慌てぶりに何か異常事態が発生したと思い、望は彼に問いかけた。

 

 

 ──そして、次の瞬間。

 

 裕也の言葉に望を含む、その場にいる女性陣全員が目を開き、驚く。

 

「──火野が何者かに襲われて、怪我をした!」

 

『……え?』

 

 

 

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