「《ザーディクリカ》でダイレクトアタック!」
──負けてしまった。
「《バウワウジャ》で、ダイレクトアタックッ!」
──また負けてしまった。
「《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》でダイレクトアタックッ!」
──またまた負けてしまった。
──何故、僕は肝心な時に負けてしまうのだろうか?
──何故、僕は冷静な
……何故だ?僕は強くなったんじゃないのか?
その筈なのに、何故、僕は大事な場面で負けるんだ?
……わからない。
わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!わからないッ!
「何で僕は大事な場面で負けてしまうんだッ!」
そう強く叫んだ時。僕の目の前に、幼い僕が現れた。
「何故だッ!何故なんだッ!僕は確かに、強くなったッ!強くなった筈なのに、何故、僕は負けるんだッ!」
「……それは──
──君がデュエマを好きではないからだよ?」
「ッ!?何を……!?」
何を言っているんだ?
そう言い返す前に、カレは僕の言葉を遮った。
「いや、それ以前に。君は本当に、彼らが好きなのかい?」
カレはそう言って、僕を──否、僕の後ろにいる“何か”に指を指した。
それを見た僕は恐る恐る後ろに振り返った。
「──ッ!?」
振り返ると、そこにはボロボロのボルシャック達がいた。
──それだけじゃない。
咲恋ちゃん、ひよりちゃん、マリちゃん、眼鏡君、早峰先輩、エリカさん──そして、その中央に倒れている秋乃さんの姿があった。
「違う!僕はこんなの……望んでない!」
「違わないよ……」
「ッ……!?」
秋乃さんの顔で、“彼女”の声が聞こえた。
──“結衣”だ。
そう思った時、目の前の背景が一気に変わり、今度は黒江、結衣、キャルの順に、3人が並んでいた。
「なんで約束を破ったの?」
「なんでわたしを見捨てたの?」
「ウチらは友達じゃないのか?」
「──ッ、違う!」
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウ!
僕は目の前の光景に全力で否定した。
そうしなければ、自分じゃいられない。否定しなければ、今までの努力が無駄になる。そう思った。
──しかし、次の瞬間。
「あ……」
僕の前に、またボクが──否、ボクが沢山現れて、僕は口を詰まらせた。
「デュエマが好きなら、カードやクリーチャー、人を大事にするよね?」
「秋乃さんが好きなら、彼女なら、もっと大事にするよね?」
「なのに君、全然大事にしてないよね?」
「それって、デュエマが好きじゃないってことだよね?」
「違う!僕は……」
「違わないよ!」
「ッ!?」
その言葉を聞いて、僕は後ずさった。
同時に、沢山のボクが一人になり、手を上に上げた。
すると、今度はボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」が実体化し、僕は恐怖のあまり、その場に膝を着き、後ずさった。
「い、いやだッ!いやだいやだいやだ、いやだぁぁぁぁぁッ!」
「やれッ!ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」!」
「グオオォォォッー!」
「う……ぁ……」
刹那。ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」の炎の息吹が僕に襲いかかった。
それを見て、僕は両手で顔を覆い隠した。