デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE79:解放──しかし、絶望は終わらない。

 

 

 

「うわあああああぁぁぁぁぁッ!?」

 

「!?勝様!?」

 

 ──次の瞬間、僕は叫び声を上げて、ベッドから起き上がった。

 近くで看病していたマリちゃんが驚き、慌てて、僕に近寄って、僕の背中をさすった。

 

「はぁ……はぁ……マリ、ちゃん……?」

「大丈夫ですか、勝様?」

 

 聞かれて、僕は一度、深呼吸をし、マリちゃんに「大丈夫……」と一言伝えた。

 

「本当に大丈夫ですか?だいぶうなされていたようですが……」

「……」

 

 僕はマリちゃんの質問に答える前に周囲を見渡し、彼女にここがどこなのか、確認するため、問いかけた。

 

「マリちゃん、ここは……?」

「ここは道場の休憩室です。簡易ですが、勝様はここで寝かせてもらっていたんです……」

「そう、なんだ……」

 

 マリちゃんの説明に、僕は納得し、ふっと、たまたま目に入った鏡に視点を向けた。

 

 

 ──すると、夢で見たボクが鏡の中に写った。

 

 

「──君はまだ友達ごっこを続けるの?」

 

「う、うわあああああぁぁぁぁぁッ!?」

 

「!?勝様!?」

 

 

 僕は思わず、叫び声を上げ、マリちゃんがいるにも関わらず、枕を鏡に向けて投げ、そのままベッドから降りて、部屋を出た。

 

 

 

「きゃ!?」

 

 部屋を出て、すぐ、誰かにぶつかった。

 

 相手は──ひよりちゃんだ。

 

「いてて……先輩、急に部屋から出ないでくださいよー」

 

「ご、ごめん、ひより、ちゃ……」

 

 ひよりちゃんに謝ろうとした一瞬。悪夢で見たひよりちゃんの姿が浮かんだ。

 

「う、うわあああああぁぁぁぁぁッ!?」

 

 それを見た僕はまた叫び声を上げて、慌てて、ひよりちゃんから離れた。

 

「先輩!?」

「何事だ!?」

 

 騒動に駆けつけて、真さんが来て、ひよりちゃんに問いかけた。

 

「それが先輩が突然、叫び声を上げて、それで……」

「まったく、面倒な……!」

 

 そう言いながら、真さんは僕の腹を殴り、「うっ……」と、僕は呻き声を上げ、そのまま静かに気を失った。

 

 

 

 ──数時間後。

 

 また目を覚ました僕はさっきと同じ場所で寝ていた。

 僕はベッドから起き上がらず、目だけを動かし、横を見ると、マリちゃんとひよりちゃん、そして、秋乃さんとエリカさんの4人がいた。

 

「……」

「勝様!良かった、目を覚ましましたわ!」

「もー、先輩。急に叫び声を上げるからビックリしました!」

「……ごめん。ひよりちゃん……」

 

 ひよりちゃんに謝罪した直後、扉からノックがかかり、マリちゃんが「どうぞ」と言った後、真さんが入ってきた。

 

「お、目が覚めたな、火野勝……」

「ええ、お陰様で……」

「そうか……それなら早速──今から俺とデュエマをするぞ?」

「……え?」

 

 

 ──何を言っているんだ?

 

 

「ちょっと貴方、いきなり何を!?」

「何って、決まっている。デュエマだ。お前達はデュエマ甲子園に向けて合宿に来ているのだろう?だったら、実戦あるのみだ……」

「だからって、こんないきなり……!」

「いいよ、秋乃さん……」

「!?勝様!?」

 

 声を荒げる秋乃さんの姿を見て、僕はベッドから起き上がり、視点を真さんに向き直った。

 

「……真さん、あなたのデュエマ、受けます」

「そうか。それでこそ、火野勝だ……」

「その代わり、一つ、条件があります」

「?何だ?言ってみろ」

「……」

 

 僕は一度、秋乃さんに視点を向け、すぐさま、真さんに向き直り、静かに口を開いた。

 

 

「──僕が勝ったら、僕は金輪際(こんりんざい)、デュエマをやめます」

 

 

 

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