デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE8:煌めく輝き。

 

 

 

 高々と召喚向上を咲恋は叫び、彼女が出した切り札は《「正義星帝(スティルジャスティス・ティルジエンド)」〈鬼羅(きら).Star〉》だった。

 

「《〈鬼羅.Star〉》の効果を発動!このクリーチャーが出た時、または攻撃する時、カードを1枚引いて、手札からコスト4以下のクリーチャーを場に出せる!もう一度、《エヴォ・ルピア》を出して、その効果で、《〈鬼羅.Star〉》にスター進化!」

「に、2体目!?」

「新たに出た《〈鬼羅.Star〉》の効果で、3枚目の《エヴォ・ルピア》を出すわ!」

「ッ、まさか、3枚目の《〈鬼羅.Star〉》が……!?

「そのまさかよ!《エヴォ・ルピア》を《〈鬼羅.Star〉》にスター進化!」

「ぎゃぁぁぁぁぁッ!」

 

 まさかまさかの《鬼羅.Star》が3体。その光景に、勝は絶望のあまり叫び声を上げた。

 しかも、咲恋はまだ3体目の《鬼羅.Star》の効果を使っていない。

 

「3体目の《鬼羅.Star》の効果で、《エヴォ・ルピア》を出して、今度は《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》にスター進化!」

「《〈レッゾ.Star〉》!?確か、そいつの効果は……」

「《〈レッゾ.Star〉》が場に出た時、勝、アンタはクリーチャー1体しか、場に出せない!」

 

 完全に《ボルシャック・バラフィオル》が腐り、仮にこのターン、耐え切っても、次のターン、勝はクリーチャーを1体しか出せない。

 

「いくわよ、勝!《〈鬼羅.Star〉》で攻撃!攻撃する時、カードを引いて、手札から《奇天烈 シャッフ》を場に出すわ!」

「今度は《シャッフ》か……!」

「《シャッフ》の効果!数字を一つ選んで、相手は次のターン、その選んだ数字と同じ呪文を唱えられず、同じコストのクリーチャーは攻撃もブロックもできない!当然、選ぶ数字は5よ!」

 

 次から次へと、咲恋のクリーチャーが並び、それと同時に、勝の動きを止めてくる。

 おまけに、《シャッフ》の効果で、勝の守りの(かなめ)である、《スーパー・スパーク》が唱えれなくなっている。

 

「そして、これがメインの攻撃!《〈鬼羅.Star〉》でW・ブレイクッ!」

「ッ、《スーパー・スパーク》が使えれば……!」

 

 ブレイクされたシールドの中に《スーパー・スパーク》があったが、《シャッフ》の効果で、唱えられなくなっている。

 折角、このターン、耐えれられるカードを引けたのに、使えないことに歯を噛み締める勝。その表情はどこか、悔しさの塊だった。

 

「まだまだいくわよッ!もう1体の《〈鬼羅.Star〉》で攻撃!攻撃する時に、今度は《ブランド-MAX(マックス)》を場に出すわ!」

 

(まずい、このままじゃ……!)

 

 負ける。そう確信した勝は残り3枚のシールドの中に逆転できるカードが出ることを祈るのだった。

 

 

 

「勝先輩が押されてる!?」

「マジか……あの生徒会長、あんなに強くなっていたのか……」

「だから言ったでしょう、彼女もまた、強くなっていると」

 

 まさかの展開にひよりと想は驚き、エリカはまるで自分が鍛えたかのような、自慢げに言う。

 

「けど、最後に勝つのは……」

「勝様ですね」

「……」

 

 しかし、それでも尚、勝が勝つことを信じるマリと秋乃の二人の気持ちは変わらず、翔は静かに、勝と咲恋の二人のデュエマを眺めながら、脳裏にこう思った。

 

(いつか俺も、あんな風にデュエマができるのかな?)

 

 

 

「……トリガーよ、きてくれッ!」

「《〈鬼羅.Star〉》で、W・ブレイクッ!」

 

 ブレイクされる2枚のシールド。勝は恐る恐る、2枚のシールドを捲り、中見を覗く。

 

「ッ、きた!シールド・トリガー、《ボルシャック・テイル・ドラゴン》を2体、召喚ッ!」

「《テイル・ドラゴン》!?それも2体!?」

「1体は《ブランド-MAX》と、もう1体は《〈レッゾ.Star〉》とバトル!この時、シビルカウント3で、《テイル・ドラゴン》のパワーを+2000される!」

 

 シールドから現れた2体の《テイル・ドラゴン》。幸い、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》が場にいたお陰で、シビルカウントが達成し、その能力で、《テイル・ドラゴン》のパワーは7000に上がった。

 1体は場に残るが、もう1体は《〈レッゾ.Star〉》と相打ちになり、破壊される。

 

「ッ、やるわね!けど、《ブランド-MAX》が選ばれた時、勝、アンタのシールドを1枚、墓地に置いてもらうわ!」

「最後のシールドが……!」

 

 しかし、咲恋のクリーチャーも、ただでは破壊されず、《ブランド-MAX》の能力によって、勝の最後のシールドを墓地に置いた。

 因みに、《〈レッゾ.Star〉》は場を離れた時、進化元のクリーチャーをアンタップする能力があるが、まだ攻撃していなかったので、この能力は不発となった。

 

「これで終わりよッ!《〈鬼羅.Star〉》で攻撃する時に、もう一度、《ブランド-MAX》を場に出すわ!《〈鬼羅.Star〉》で、ダイレクトアタックッ!」

 

 

 

「オイ、マジか……!?」

「勝様が負ける!?」

「勝先輩っ!」

 

 勝のシールドは0。この攻撃が通れば、勝の敗北は確定する。誰もが、そう思った。

 

「いいえ、まだですわ……」

 

 しかし、たった一人、秋乃だけは違った。

 

 その証拠に、勝の瞳はまだ、燃え尽きていなかった。

 

 

 

「革命0トリガー!《ボルシャック・ドギラゴン》ッ!」

 

 

 




すみません、もう少し続きます。
次で決着をつけます。
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