デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE88:武士の怒り──咆哮!!ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」ッ!!

 

 

 

「《タキオンアーマー》をジェネレート!ターンエンドだ!」

 

「僕のターン!……こっちは呪文、《超英雄(ちょうえいゆう)タイム》!《タキオンアーマー》を破壊!」

 

「なんだと!?」

 

 

 先行はカレ──もう一人のショウ──からスタートし、カレは2ターン目に、クロスギアのジェネレートとクロス、そして、サムライ・クリーチャーの召喚コストを下げる《竜装(りゅうそう) ゴウソク・タキオン・アーマー》を出してきた。

 

 だが、僕は返しのターンに、相手のコスト3以下のカードを破壊するツインパクト呪文、《超英雄タイム》を唱え、《タキオンアーマー》を破壊した。

 

 それを見たカレは驚き、怒りを(あら)わにした。

 

 

小癪(こしゃく)真似(まね)を!《天装(てんそう) タイショウ・アームズ》をジェネレートッ!」

 

「っ!?」

 

 

 ──また知らないクロスギア!?

 

 

 新たなクロスギア、《天装 タイショウ・アームズ》に驚き、僕は身を構えた。

 

 

「コイツは登場時に、山札の上から3枚見て、その中にあるサムライと名のつくカードを好きな数、手札に加えられる!」

 

「な!?そんなのアリ!?」

 

 

 まさかの手札補充要員。

 しかも、種族にサムライと名のつくカードであれば、クロスギアやツインパクト、タマシードも手札に加えられる。

 

 

 ……なんて便利なカードなんだ。

 

 

「ボクが加えるのは《タキオンアーマー》と《リュウジン・ドスファング》、そして──《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》だッ!」

 

「っ!?」

 

 

 オール3枚ヒット。

 しかも、その中には切り札である《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》と、サムライ・メクレイド5を持つクロスギア、《竜牙(りゅうが) リュウジン・ドスファング》が手札に加わっている。

 

 

「ターンエンド!さぁ、どうする?火野勝!!」

 

「っ……」

 

 

 ──どうする?

 

 

 ──(いな)、考えるまでもない。やるべきことは決まっているっ!!

 

 

「今、できることをやるだけだ!呪文、《決闘者(デュエリスト)・チャージャー》!山札の上から3枚見て……《ボルシャック・フォース・ドラゴン》と《ボルシャック・レイダー》を手札に!《チャラ・ルピア》を山札の一番下に置いて、ターンエンドっ!!」

 

「それだけか?それだけで、ボクを止められると思うな!!」

 

 

 刹那。周囲の炎が燃え上がった。

 

 そして、カレは──否、ショウは1枚のカードを引き抜いた。

 

 

「来いッ!!ボクの……否、オレのACE(切り札)!!《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》ッ!!!」

 

「グルル……グオオォォォン!!!」

 

 

 燃え上がった炎は()ぜ、爆ぜた炎の中から、武士のような鎧を纏った4足歩行の竜──《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》が姿を現した。

 

 しかし、その(ひとみ)(あか)く、ギラついており、まるで、()(おこ)っている、と、言わんばかりの眼をしていた。

 

 そして、姿を現すや否や、突然、ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」は咆哮した。

 

 

「──っ!?」

 

 

 それを見た僕は前回の対戦を思い出した。

 これがフラッシュバックというのだろう、と、冷静に、そう思った。

 

 大丈夫。こういった経験は慣れっこだ。

 それに、今の僕には──頼もしい仲間が沢山(たくさん)いる。

 

 

「そのすました顔、歪ませてやる!《武者・ドラゴン「武偉」》が出た時、侍流ジェネレート!《リュウジン・ドスファング》をタダで場に出す!!」

 

 

 今度は竜の鎧を纏ったクロスギア──《竜牙 リュウジン・ドスファング》が姿を現した。

 

 

「次に《リュウジン・ドスファング》が出た時、サムライ・メクレイド5を発動ッ!!」

 

 

 山札の上から3枚を見ると、「チッ、連鎖(動き)が止まったか!」と、毒舌を吐き、カレは渋々、1枚のカードを場に出した。

 

 

「……仕方がない。お前にも、活躍の場を作ってやる。サムライ・メクレイドで《マロク》を場に出す!!」

 

「!?」

 

 

 またしても、知らないカード。

 

 見た目は未来的なクリーチャーで、何故か、種族にアーマード・サムライを持ち、スターノイドとマシン・イーターを(あわ)せ持つ光のクリーチャー、《戦術(せんじゅつ)天才(てんさい) マロク》が姿を現した。

 

 

「《リュウジン・ドスファング》はサムライ・クリーチャーにタダでクロスできる!《マロク》にクロスして、ターンエンドッ!!」

 

「……僕のターン」

 

 

 カードを引き、マナを1枚増やして、僕は一度、手札を見て考えた。

 

 

 どうする?ここは《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を召喚して、《マロク》を破壊するか?

 

 

 そう思った僕は《ボルシャック・フォース・ドラゴン》に手をつけると、突然、カードの中から、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》は首を横に振った。

 

 

 ──ん?違う?

 

 まさか、あの《マロク》に除去耐性があるのか?

 

 

 そう思った僕は《マロク》を見て、もう一度、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》に手をつけると、また首を振られた。

 

 

「……そうか。お前がそこまで言うなら、違うんだな。それなら……これだ!《クック・(スクランブル)・ブルッチ》を召喚っ!」

 

 

 僕の前に小さな炎が現れ、そこから《クック・轟・ブルッチ》が姿を現した。

 

 

「《轟・ブルッチ》の効果で、次に使うアーマードのコストを6軽減!──呪文、《レイド・エントリー》っ!!」

 

「ッ、何……!?」

 

 

 前のターン、《決闘者・チャージャー》で手札に加えた《ボルシャック・レイダー》はツインパクトで、その呪文側、《レイド・エントリー》を唱え、もう一人のボクはそれを見て、驚いた。

 

 

「呪文の効果で、《レイド・エントリー》を山札に加えてシャッフル!──その後、アーマード・メクレイド8を発動っ!!」

 

 

 デッキをシャッフルした後、山札の上から3枚のカードが(ちゅう)に浮き、その中から1枚のカードを取り出した。

 

 

 

 ──そして、それを、もう一人のショウ(ボク)に見せた。

 

 

 

(ガラ)の悪さは随一(ずいいち)!だけど、頼れる兄貴(アニキ)分!──召喚、《ボルシャック・ガラワルド》っ!!」

 

 

 

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