デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE89:ぶつかり合う二人の少年──柄の悪さと二天一流!!

 

 

 

(ガラ)の悪さは随一(ずいいち)!だけど、頼れる兄貴(アニキ)分!──召喚、《ボルシャック・ガラワルド》っ!!」

 

 

 その姿はまるで、《ボルシャック・NEX(ネックス)》がボロボロになった姿であり、巨大な炎のエネルギーが胴体の中から剥き出しに出て、詰まっていた。

 アビス・レボリューション第2弾、『忍邪乱武(りんじゃらんぶ)』で新たなに追加されたボルシャック──《ボルシャック・ガラワルド》が姿を現した。

 

 

「ッ、何だ?そのボルシャックは……!?」

 

 

 突然、現れたボルシャック・ガラワルドを見て、もう一人のボク──ショウは驚き、動揺した。

 

 それを見た僕は、このカードを知らないのか?と、一瞬、脳裏で疑問に思ったが、すぐさま、その思考を放棄し、デュエマに集中した。

 

 

「《ガラワルド》が出た時、相手のクリーチャーとバトルできる!《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》とバトルだっ!!」

 

「ッ、強制バトル効果だと!?」

 

 

 僕の説明に、カレはまた驚き、動揺した。

 

 だが、僕は気にせず、ガラワルドにカレの切り札、ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」と戦うように指示を出した。

 

 

「行け、ガラワルドっ!!」

 

「迎え撃て、武者・ドラゴンッ!!」

 

「ギャオオォォン!!」

 

「グオオォォンッ!!」

 

 

 拳と刀。それぞれ得意な武器を構えて戦う2体のドラゴン。

 だが、純粋な(パワー)ではガラワルドが圧倒的に強く、武者・ドラゴンの攻撃をあっさりかわし、ガラワルドは容赦なく、拳を叩き込んだ。

 

 

 

 ──そして、ショウの切り札、ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」は無惨に散った。

 

 

 

「──ッ、武者・ドラゴン!?」

 

 

 その光景に、ショウは自身の切り札、ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」が破壊されることに驚いた。

 

 

「バトルに勝利した《ガラワルド》の効果で、僕は山札からカードを1枚ドロー!」

 

 

 そんな中、勝はバトルに勝利した《ガラワルド》の効果を解決し、山札からカードを引いた。

 

 

「まさか、オレの切り札、《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》を倒すとはな……だが、その程度の戦略、計算のうちだッ!!」

 

「これで終わらないよ!《ガラワルド》はスピードアタッカーで、攻撃時に相手のクリーチャーとバトルできる!《ガラワルド》でシールドに攻撃して、《マロク》とバトルっ!!」

 

 

 僕の指示に、ガラワルドはマロクに突撃するも、突然、ショウのシールドが1つ、マロクの前に移動し、ガラワルドの拳を(はば)んだ。

 

 何故?と思ったけど、その理由はカレの口から、すぐに理解した。

 

 

「《マロク》のエスケープを発動ッ!シールドを1枚、手札に加えて、《マロク》を場に残す!」

 

「っ、エスケープを持っていたのか……!!」

 

 

 だから、フォース・ドラゴンは首を振っていたのか!!

 

 

「だけど、バトルには勝利してる!よって、《ガラワルド》の効果で、カードを1枚ドロー!──そして、《ガラワルド》で、W(ダブル)・ブレイクっ!」

 

「くれてやるよ!シールドなんて……!」

 

 

 そう言って、カレは4つある内の2つの(シールド)を前に出し、ガラワルドは気にせず、拳で、その2つを(くだ)いた。

 

 

「──だが、タダではやらん!代償は払ってもらう!──シールド・トリガー!!呪文、《大和(やまと)ザンゲキ(けん)》!!」

 

「っ、《大和ザンゲキ剣》!?」

 

 

 突然、シールドの中からボルシャック・大和(やまと)・ドラゴンの幻影が現れ、ガラワルドに急接近し、右手に持つ刀で、ガラワルドを真っ二つに切り裂いた。

 その後、幻影として現れた大和・ドラゴンは粒子となって消えた。

 

 

「なっ!?ガラワルドが破壊された!?」

 

 

 まさか、パワーが9000もあるガラワルドが破壊されるとは思わなかった。が、すぐに冷静になって、状況を整理した。

 

 

 今の呪文はツインパクトカードになった《ボルシャック・大和・ドラゴン》の呪文面、《大和ザンゲキ剣》だ。

 本来は相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する効果だけど、自分の場にドラゴンがあれば、パワー4000以下のかわり、パワー12000以下まで、相手のクリーチャーを1体破壊できるのだ。

 

 

 そして、カレの場にはドラゴンはいない。

 いるのはドラゴンを持たないクリーチャーの《マロク》と、エンジェル・コマンドとアーマード・サムライを持つクロスギアの《タイショウ・アームズ》と、アーマード・サムライとアーマード・ドラゴンを持つクロスギアの《リュウジン・ドスファング》の3枚のみ。

 

 

 ──ん?“ドラゴンを持つクロスギア”?

 

 

「っ、そうか、《リュウジン・ドスファング》か!」

 

「そうだ。この呪文、《大和ザンゲキ剣》は何も“クリーチャーでなければならない”わけではない。タマシード、あるいはクロスギアなど、場に“ドラゴンを持つカード”がオレの場にあれば、相手のパワー12000以下のクリーチャーを破壊できるのだ」

 

 

 なるほど。それなら、パワー9000の《ガラワルド》を破壊できるのも納得だ。

 

 

 そこまで考えた後、僕は再度、自分の場を見て、これ以上、攻撃できるクリーチャーがいないことを確認し、「僕はこれでターンエンド……」と、言って、カレにターンを渡した。

 

 

「オレのターン。ターンのはじめに、《マロク》の効果を起動。自身がクロスされている時、サムライ・メクレイド5を発動!《タキオン・アーマー》を場に出し、この効果で場に出したのがクロスギアなら、《マロク》にタダでクロスできる!」

 

 

 場にいる《マロク》の効果を解決した後、カレはカードを引き、手札を1枚、マナに置いて、考える仕草をとる。

 

 そして、考えた後。カレは行動に移した。

 

 

「……《タキオン・アーマー》のコスト軽減で、3枚目の《タキオン・アーマー》を1マナで場に出し、その2枚のコスト軽減で、3マナで《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天(にてん)」》を召喚ッ!!」

 

「っ……!!」.

 

 

 慣れた手つきで、カレはカードを素早く捌いていった。

 

 

「《ムサシ「弐天」》の効果で、お前の《クック・轟・ブルッチ》を破壊!その後、カードを4枚ドロー!」

 

「っ、《轟・ブルッチ》が……!!」

 

 

 カレの《ムサシ「弐天」》は自分の火のエレメントの数分、相手のエレメントを1つ破壊でき、さらに、自分の光のエレメントの数分、カードを引ける。

 

 よって、その効果で、こちらの《轟・ブルッチ》が破壊され、カレはカードを4枚引いた。

 

 

「……」

 

 

 そして、カレは一度、深呼吸をし、目を鋭くして、僕を睨んだ。

 

 

 

「……さて、前座はここまでだ。ここから先は、貴様を全力で潰させてもらうぞッ!!」

 

 

 

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