デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

9 / 104
決着です。
そして、ボルシャックのアイツが出ます。


ACE9:決着、轟炎の竜皇。

 

 

 

「《ボルシャック・ドギラゴン》!?まだ、そんなカードがあったの!?」

 

 革命0トリガー。

 それは自分のシールドが0枚の時、相手がダイレクトアタックする時に手札から、ただで使えるカード。

 そして、この《ボルシャック・ドギラゴン》は革命0トリガーを持った、進化クリーチャーだ。

 自分のデッキの一番上を捲り、それが進化ではない、火のクリーチャーなら、そのクリーチャーを進化元に場に出せる。

 この時、進化元のクリーチャーが出た時の効果は発動できる。

 

「捲られたのは……《ボルシャック・NEX》ッ!革命0トリガー、成功!《NEX》の効果で、山札から《ルピア》と名のつくカードを場に出せる!《凰翔竜機(おうしょうりゅうき)ワルキューレ・ルピア》を場に出すよッ!《ワルキューレ・ルピア》の効果で僕のドラゴンはすべてブロッカーを得る!そして、《〈鬼羅.Star〉》の攻撃を、今出した《ボルシャック・ドギラゴン》でブロックッ!」

「そんな、この攻撃も止められるの!?」

 

 革命0トリガーで、手札から《ボルシャック・ドギラゴン》を使い、山札の上から《ボルシャック・NEX》を捲り、その《ボルシャック・NEX》の効果で、山札から《ワルキューレ・ルピア》を呼び出し、その《ワルキューレ・ルピア》の効果で、《ボルシャック・ドギラゴン》をブロッカーにして、咲恋の《〈鬼羅.Star〉》の攻撃を防いだ。

 これにより、咲恋はもう攻撃できない。

 と言っても、咲恋の手札に2枚目の《シャッフ》があれば、話は別だが。

 

(どうする?デッキに入ってる《シャッフ》は2枚。1枚は場に出したし、もう1枚はマナだし、《ブランド-MAX》も2枚使ったし、3枚目は……引けるかわからないし……)

 

 この通り、咲恋のデッキには《シャッフ》は2枚しか入っておらず、《ブランド-MAX》も3枚のうち、2枚使っている。

 

「……ここは、追撃せず、ターンエンド!ターン終了時、《〈鬼羅.Star〉》の効果で、コスト4以下のクリーチャーをすべて、アンタップ!」

 

 これにより、《〈鬼羅.Star〉》以外は殴り返されず、《〈鬼羅.Star〉》の効果で、コスト4以下のクリーチャーはブロッカーを得ているので、ブロッカー全破壊がでない限り、咲恋のターンは必ず、返ってくる。そう思った咲恋は勝にターンを渡す。

 

 

 

「マジか!?あの攻撃を耐えたのか!?」

「流石です、勝先輩!」

「これはもう、勝様の勝ちですね!」

「す、すごい……!こんなデュエマ、見たことない!」

 

 咲恋の攻撃をすべて防ぎ、その圧倒的な運命力を見せつけた勝に、観戦していた想達は驚きと感動に満ち溢れていた。

 

「流石ですね、勝様。でも……」

「えぇ、不味いかもしれませんね」

「ハッ、何言ってやがる!ここから逆転するのが、アイツだろ!」

「いいえ、逆転は不可能です。どうあがいても……」

「え?それはどういう意味ですか?」

「その意味は……このデュエマを最後まで観れば、わかります」

 

 何かを(さっ)したのか、秋乃は皆に、二人のデュエマを最後まで観るように言った。

 

 

 

「僕のターン。さて、どうしたものか……」

 

 引いたカードを見て、勝は考える。

 前のターン、咲恋は《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》を場に出している。その《〈レッゾ.Star〉》の効果によって、勝はクリーチャー1体しか場に出せない。故に《ボルシャック・バラフィオル》を使って、クリーチャーを展開できない。

 

(ここから逆転できるカードはアレしかない。《NEX》の効果で山札にあるのはわかっているけど……)

 

 先程引いたカードは、そのカードではない。だが、まだ打つ手はある。可能性がある限り、0ではない。どこかの主人公(ヒーロー)が言っていたが、誰だか忘れてしまった。

 そんなことを考えながらも、勝はその可能性に賭けた。

 

「……《ボルシャック・バラフィオル》をマナに、3マナで呪文、《ヒートブレス・チャージャー》!デッキの上を見て、それがアーマードを持つカードなら、手札に加える!」

「ッ、そのカードは……!?」

 

 捲られたのは、ボルシャックのO(オーバー)R(レア)、《轟炎(ごうえん)竜皇(りゅうおう) ボルシャック・カイザー》だった。

 そのカードが入っていたことに、咲恋は驚き、勝は《ボルシャック・カイザー》を手札に加えて、唱えた《ヒートブレス・チャージャー》をマナに置いた。

 これにより、勝が使用できるマナは5枚。その5枚を迷いなく、タップする。

 

「爆炎を纏うは、竜の帝王ッ!《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》を召喚ッ!」

 

 魂を熱く、熱く、熱く、《ボルシャック・カイザー》に想いを乗せて、勝は激しく召喚口上を言う。

 その《ボルシャック・カイザー》が出た途端、勝の場にいる5体のクリーチャーが赤く光った。

 

「シビルカウント3!《ボルシャック・カイザー》はスピードアタッカーとバトル中のパワーを+50000される!《ボルシャック・カイザー》で、《〈鬼羅.Star〉》に攻撃!」

「シールドじゃなくて、《〈鬼羅.Star〉》に攻撃!?何を考えているか知らないけど、その攻撃は通すわ!」

 

 それを聞いた時、勝はニヤリと、不適な笑みを浮かべた。

 

「この時、《ボルシャック・カイザー》のシビルカウント5を発動ッ!ボルシャックランサー!《ボルシャック・カイザー》をアンタップ!」

「ッ、まさか、無限攻撃!?」

「あぁ、その通りだよ、咲恋ちゃん!」

 

 これが《ボルシャック・カイザー》の最大の効果であり、勝のクリーチャーが光った理由である。これにより、咲恋の《〈鬼羅.Star〉》と、進化元の《エヴォ・ルピア》を破壊できる。

 仮に《〈鬼羅.Star〉》の効果で、ブロッカーを得たクリーチャーで守っても、《ボルシャック・カイザー》の無限攻撃によって、また狙われる。

 無駄にアタッカーを減らすより、咲恋は大人しく、《〈鬼羅.Star〉》と、進化元の《エヴォ・ルピア》を破壊するのだった。

 

「《〈鬼羅.Star〉》はすべて破壊した!次は、シールドを攻撃!シビルカウント5で、アンタップ!」

 

 今度はシールドを狙い、咲恋のシールドを次々とブレイクする。

 1枚、また1枚、気がつけば、咲恋のシールドが残り1枚になり、その1枚もブレイクされた。

 

「これでトドメだよ、咲恋ちゃん!」

「……いいえ、まだよッ!シールド・トリガー、《終末の時計(ラグナロク) ザ・クロック》ッ!勝、アンタのターンを強制終了よッ!」

「ッ!?ここで《クロック》か……」

 

 最後の最後で、トリガーの《クロック》を引かれ、無限攻撃を持った《ボルシャック・カイザー》の攻撃が通らなかったことに、勝は悔しがるも、すぐに諦めがついたかのように、小さく、そう言った。

 対して、《クロック》のお陰で、難を逃れた咲恋は深いため息を吐き、《クロック》の効果で、強制的にターンが回り、カードを引く。

 

「呪文、《イデア・パラドックス》!相手のコスト4以上のカードを手札に戻す!《ワルキューレ・ルピア》を手札に戻すわ!」

「ッ、最後の(とりで)が……!?」

 

 ブロッカー付与の《ワルキューレ・ルピア》が勝の手札に戻される。これで、勝を守るものがなくなった。

 2枚目の《ボルシャック・ドギラゴン》、あるいは《革命の鉄拳(てっけん)》があるかもしれないが、それはもう割り切りだ、と、咲恋はそう自分に言い聞かせ、《革命の鉄拳》だけでもケアしようと、《シャッフ》に手を置く。

 

「《シャッフ》でダイレクトアタック!選ぶ数字は3よッ!」

「……残念だけど、《ボルドギ》も《鉄拳》も、手札にないよ」

 

 そう言うと、勝は《シャッフ》のダイレクトアタックを受けた。

 

 勝者、咲恋。

 見事、勝を『ACE・デュエマ部』に入部させたのだ。

 

 

 




初のボルシャック・カイザーが負けに繋がりましたが、まぁ、仕方がない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。