デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE90:時の(かね)が鳴る時──諦めろ!そして、もう一度、絶望しろ!!

 

 

 

「──《マロク》でシールドを攻撃──する時に、クロスしてる《リュウジン・ドスファング》のサムライ・メクレイド5を発動ッ!!来い、《ホワイトグレンオー》ッ!!」

 

「っ、このタイミングで《ホワイトグレンオー》か……!」

 

 

 自分のサムライ・クリーチャーにスピードアタッカーを(あた)える《爆炎(ばくえん)ホワイトグレンオー》が出たことで、このターンに出た《ムサシ「弐天」》はすぐに攻撃できる。

 

 

 ──だけど、打点は足りない。けど、革命チェンジを持つ《ミラダンテ(トゥエルブ)》か、《ラフルル・ラブ》があれば、話は別だ!

 

 

 

 それなら──

 

 

 

「──ここで、トリガーを引いてやる!来い!シールド・トリガー……!」

 

 

 

 そう強く叫ぶも、現実はそう甘くなかった。

 

 マロクの持つ短剣で、シールドは砕かれ、その破片(はへん)の一つを手にし、それがカードとなって変わり、僕はそれを見るも、そのカードはシールド・トリガーを持たなかった。

 

 

「どうやら、トリガーを引けなかったみたいだな……!」

 

「っ、くそ!なんでこんな時に引けないんだよっ!!」

 

「これが現実だッ!受け入れろ!《ムサシ「弐天」》で、シールドを攻撃──する時に、革命チェンジッ!!」

 

「──ッ!!」

 

 

 畳み掛けるかのように、カレは《ムサシ「弐天」》をタップした。

 

 

 

 ──そして、そのまま手札に戻し、今来てほしくない、最悪のカードがバトルゾーンに現れた。

 

 

「──《(とき)法皇(ほうおう) ミラダンテⅫ》ッ!」

 

 

 刹那。実体化したミラダンテⅫが現れた瞬間、僕の周りに黄色い鎖が現れ、その鎖は僕の体を強く縛った。

 

 

「ぐっ……!!」

 

「《ミラダンテⅫ》の効果!コスト5以下の光の呪文がないため、カードを1枚ドロー。そして、ファイナル革命を発動ッ!お前は次のターンの終わりまで、コスト7以下のクリーチャーを召喚できない!」

 

 

 そう宣言すると、カレは「さらに!!」と、言って、手札から1枚のカードを手にする。

 

 

「《ムサシ「弐天」》の効果で、オレの手札の枚数以下のアーマード、またはサムライを持つカードをタダで使える!!」

 

 

 今、カレの手札は7枚ある。

 

 よって、コスト7以下のアーマード、またはサムライを持つカードをタダで使えるのだ。

 

 

「もう一度来い!《ムサシ「弐天」》ッ!その効果で、山札から……4枚までドローだ!──そして、《ミラダンテⅫ》で、シールドをT(トリプル)・ブレイクッ!!」

 

「──っ!!」

 

 

 砕かれる3つ(3枚)(シールド)

 

 鎖で縛られた僕の体は、砕かれたシールドの破片をもろに受けた。同時に、鎖も切れ、そのまま、僕の体は地面に膝をついた。

 

 そして、「はぁ……はぁ……」と、(あら)い息を吐き、僕はすぐに、立ち直れなかった。

 

 

「……これでわかったでしょ?君じゃ、ボクには勝てない。絶対的な力……圧倒的な力の前には、君は誰にも勝てない。ボクにも、結衣にも……ましてや、ジャシン帝や、憧れの赤羽光太にも、君じゃ、勝て──」

 

 

「──確かに。今のままじゃ、僕は誰にも勝てないね」

 

 

「──ッ、何!?」

 

 

 まだ立てるのか?と。言いたげな顔で、カレは驚いた。

 

 

 ──当たり前だ。

 

 

「まだ何も、終わってない……」

 

 

 ──まだシールドは1枚残ってる。

 

 

「まだ何も、始まってない……」

 

 

 ──3枚の中に、トリガーはなかった。

 

 

 けど──

 

 

「僕はまだ、彼女と……秋乃さんと夏祭りに行ってないんだっ!!」

 

 

 ──だから!

 

 

「だから!こんな所で、諦めるわけにはいかないんだっ……!!」

 

「──ッ!?」

 

 

 ゆっくりと、立ち上がりながら、僕は目の前にいるカレ──ショウに、そう叫んだ。

 

 

「だったら!明日(希望)を信じて死ね!《ムサシ「弐天」》で攻撃!その効果で、《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》を場に出す!!」

 

 

 再び現れる武者・ドラゴン「武偉」。

 

 そして、ムサシ「弐天」の持つ2つの刀が、僕の最後のシールドを砕いた。

 

 

「ッ……!!」

 

 

 砕かれる最後のシールド。

 

 その欠片(かけら)の一部を僕は──掴んだ。

 

 

「いい加減、諦めろ!そして、もう一度、絶望しろ!!」

 

「……」

 

 

 諦めない。どんなに絶望的な状況でも、僕は最後まで、絶対に諦めない!!

 

 

 そう決意した僕は掴んだシールドの欠片が、いつも間にか、カードに変化しており、それを覗いた──

 

 

 

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