デュエル・マスターズACE   作:リュウ・セイ

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ACE91:蒼き(つるぎ)を引き抜く時──僕は……最後まで諦めないっ!!

 

 

 

「──勝先輩、大丈夫でしょうか?」

 

 

 ──突然、特訓中に、明星(あけぼし)さんは勝様を心配して、小さく、そう呟きました。

 

 それを聞いてしまったのか、はたまた、聞こえてしまったのか、咲恋(されん)さんは明星さんに近づき、声をかけました。

 

 

「大丈夫よ、ひよりちゃん。アイツが負けるとしたら、相当(そうとう)運が悪い時よ」

「そうですね。彼が負けるとしたら、運が悪い時ですね」

 

 

 咲恋さんに続き、エリカがそう言うと、明星さんは小さく微笑みました。

 

 

「ふふ、そうですね。先輩が負けるとしたら、運が悪い時ですね!」

 

 

 笑顔で明星さんがそう言うと、秋乃(わたくし)も、つい、つられて笑ってしまいました。

 

 

「確かに。勝様が負ける理由(とき)大抵(たいてい)、運が悪い時ですわね……」

 

 

 他に彼が負ける理由があるとすれば──

 

 

 

 ──いえ、これ以上は考えないでおきましょう。

 

 

 彼氏(勝様)の名誉を守るため、何より彼女(わたくし)的に、考えないでおきたい。

 

 これも、一つの仕事。

 彼女としての立場もありますが、何より、焔財閥の娘として、どんなに小さな仕事でも、簡単な仕事でも、無理難題に押し付けられた仕事でも、完璧にこなしてみせましょう。

 

 

 そう決心した後、わたくしは胸に手を当て、強く祈りました。

 

 

「なので、勝様。絶対に勝ってくださいね──」

 

 

 

 

 

「──大丈夫だよ、秋乃さん。どんなに絶望的でも、僕は最後まで、諦めないっ!!」

 

 

 ──シールド・トリガー!!

 

 

「シールド・トリガー!《閃光の守護者 ホーリー》!!その効果で、相手のクリーチャーをすべてタップっ!!」

 

「……ッ!?なんだと!?」

 

 

 シールドから現れた光のクリーチャー、ホーリーによって、カレのクリーチャーはすべてタップされ、それを見たカレは驚き、「ターンエンド……」と、渋々、僕にターンを渡した。

 

 

「僕の……ターンっ!!」

 

 

 勢いよく、カードを引き、僕は3枚のマナをタップさせた。

 

 

「もう一度、頼む!《ボルシャック・ガラワルド》!!」

 

「グオオォォォッー!!」

 

「ッ、またソイツか!いい加減、キツこいぞ!!」

 

 

 炎の中から咆哮するガラワルドの姿にショウは悪態をつく。

 

 

 ──しかし、そんなカレに、僕は声をかけた。

 

 

「キツこい?そんなの当たり前だろ!」

 

「……!?」

 

「約束したんだ……もう二度と誰にも負けない!自分にも、結衣ちゃんにも!……だから、キツこくても、ガラが悪くても、立ち上がって……勝つって決めたんだっ!!」

 

 

『大丈夫だよ、■■ちゃん。ボクが何とかしてみせるから……」

 

 

「──ッ!?ウルサイ!ウルサイウルサイウルサーイ!」

 

 

「《ガラワルド》の効果で、《マロク》とバトルだっ!」

 

「エスケープは使わず、そのまま《マロク》を破壊する!」

 

「バトルに勝利したから、《ガラワルド》の効果で、カードを1枚ドロー!そして、《ガラワルド》で、シールドを攻撃──する時に、《ガラワルド》の効果と手札の《ドギラゴン(バスター)》の革命チェンジを宣言!」

 

「なっ!?《ドギラゴン剣》だと!?」

 

 

 僕が指示するよりも早く、ガラワルドはムサシ「弐天」とバトルし、そのままカードの姿になって、僕の元に戻り、僕は……勢いよく、召喚口上を叫んだ。

 

 

(あお)(よろい)(まと)いし、革命の龍よ!もう一度、僕に力を貸してくれ!過去を切り裂け!《蒼き団長(だんちょう) ドギラゴン剣》っ!!」

 

 

 思いっきり、召喚口上を叫んだ後、僕の前に(あか)(あお)の二つの炎が渦巻きのように現れ、そこから、蒼き鎧を纏った革命の龍──《蒼き団長 ドギラゴン剣》が姿を現した。

 

 

「ドッ!ドギッ!ドギラゴンッ!!──ギャアアアァァァッー!!」

 

 

 自身の名前を言った後、ドギラゴン剣はお叫びを上げた。

 

 

「……そ、そんな……ドギラゴン。お前まで、ボクを裏切るのか……!?」

 

 

 ──裏切る?いいや、それは違う。

 

 

「コイツは君の目を覚ますため……いや、僕を勝利に導くため、此処(ここ)にいるんだっ!」

 

「──ッ、ダマレ!ダマレダマレダマレェェッー!!」

 

「黙らない!!」

 

「ッ……!?」

 

「もう……終わらせよう。こんな悪夢から、目を覚ますんだっ!──《ドギラゴン剣》のファイナル革命を発動っ!手札から《()ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》を場に出すっ!!」

 

 

 ボルシャック・ヴァルケリーが革命の力を()た新しい姿、《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》。

 コイツの効果はかなり使いにくい。けど、今のこの盤面では、コイツの効果はかなり()く。

 

 

 その効果は──

 

 

「──《ヴァル・ボルシャック》の効果!自身以外のクリーチャーを2体まで選び、タップ、またはアンタップさせる!《ドギラゴン剣》をアンタップだっ!!」

 

「な、なんだと!?

 

 

 これにより、攻撃中の《ドギラゴン剣》はまた攻撃でき、仮に《ハヤブサマル》のようなシノビが出ても、こっちの攻撃可能なクリーチャーは3体いる。

 

 

 つまり──

 

 

「──この勝負は僕の勝ちだっ!!」

 

「ッ、そうはさせるか!ニンジャ・ストライクで、《ハヤブサマル》を場に出して、自身をブロッカーにして、《ドギラゴン剣》の攻撃をブロックだッ!」

 

「もう一度、《ドギラゴン剣》で攻撃っ!!」

 

 

 ドギラゴン剣の長い刀が、ショウの残りのシールドをすべてブレイクした(切り裂いた)

 

 

「……ッ!?そんな!?シールド・トリガーが……ガード・ストライクが1枚もないだと!?

 

「《ヴァル・ボルシャック》で攻撃する時、《輝く革命 ボルシャック・フレア》に革命チェンジっ!!」

 

「ッ!?そいつは……!?」

 

 

 夢の世界で、ボルシャック・レイダーが新しい力に覚醒した姿、《輝く革命 ボルシャック・フレア》。

 

 そのボルシャック・フレアの巨大なドリルがカレ──ショウを襲った。

 

 

「これで終わりだっ!《輝く革命 ボルシャック・フレア》で……ダイレクトアタックっ!!」

 

 

(そんな……ボクが、負ける?最強の力を得たボクが負ける……?)

 

 

「ありえない!あってはならないんだ!このボクが負けるワケには──」

 

 

 ──刹那。

 

 カレが言い切るよりも前に、巨大なドリルがカレ──ショウを貫かず、カレの目の前で地面に穴を開け、その衝撃波で、ショウは吹き飛んだ。

 

 

 




ようやく、決着です。
ここまで長った……本当に。

……まぁ、後日談がまだありますが、気長にお待ちください。

それでは次回。また会いましょう。
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