貞操観念逆転キヴォトス   作:鎮竹燐

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もう書く手が止まらないのなら完結させた方がいいなコレと判断したのでこの話と次で終わりにさせます

結局、逆転要素を全然出せなかったのが後悔の一つかな
また作者はなんか書くかもしれないのでそん時は生ぬるく見てくださいね


それでは本編どうぞ


その3

 

 

先生とのはじめましてを思い出す。

井の中ですら生きれなかった未熟な己を思い出す。

 

己の記憶の中にあるものと全く変わらない、風に攫われその花びらを散らす桜の姿。舞い散る花びらに美しさを見出すのは日本人の美的感覚は儚いモノや消えゆくモノに対して美しさを見出すからだといつか何処かで聞いたことがある気がする。成程、確かに。幻想的な儚さは非常に美しい。

 

でも、俺がここまで桜に意識を割いている理由は美しさを感じているからでは無い。

ならば、何故桜の木の近くにいるのか?

そう先生に問われた時、俺は何と答えたのだったか…………

 

 

 

 

 

 

あぁ、思い出した。

 

 

 

 

 

 

俺は桜の木の下で眠りたかったんだ。

何者にもなれず曖昧な己が、未来に希望を見出せず誰かの迷惑になるのならば、桜の木の下でその儚い美しさの養分にでもなれたなら、なんて考えていたからだ。

最初は左右で違ったくせにまるで侵食してくるかの様に日に日に似た色になっていく目。

二つに分かれたかの様な中途半端な形のくせに半分が二つの内一つが見えたり消えたりしている歪なヘイロー。

体の半分を覆ったまるで鎖の様な不自由な不快感を荊のような鋭い痛みを与えてくる謎の模様。

毎日感じる自分なのに自分が消えていくような混ざっていくような気持ちの悪い感覚。

好きで生まれてきた訳じゃ無い

生きたい訳じゃ無い

でも

ソレなりに人に頼られていた自覚はあったから

どれだけ小さくても一時的でも責任を負うリーダーになったから

嫌で嫌で仕方がなかったこの体で生きる毎日が、他人に迷惑をかけるという一点のみで留まっている優柔不断で曖昧な自分が。ソレら割り切れなくてどうしようもなくて。

そうして、消えたくなった時、

先生は言ったんだ。

まずは一旦、私の生徒にならないか?って

シャーレの所属になって私に力を貸してくれないか?って

だから中途半端で投げ出すことすらできなかった俺は目先の問題を横に置いて、頼もしい大人に任せて、自分で落ち着いて考える時間を、余裕を得ることができたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貞操観念逆転キヴォトス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔のオレの厨二具合がエグくね?何だよ桜の養分になりたいって人が植物の栄養素になる世界線なんて嫌だわ。木の幹から人の顔面出てきそうじゃん。うっっわ、自分で考えといて何だけどキッモ。まーじで、実行してなくて良かったー。イタイタしいことこの上ないわ。てか、先生は何で頭抱えてんの?なになに?

…………初対面の時にちょっとカッコつけてたのが恥ずかしい?いいじゃん別に。ソレがそん時のオレに一番ブッ刺さったんだから。一番忙しくて後悔してそうな大人が、目の下に隈作ってでも、子供を安心させる為に格好つけるってのが良かったんだよ。恥ずかしくても飲み込んでくれや。……ふふっ、改めてあんがとな先生。あん時オレを引っ張ってくれて。おかげで毎日楽しいよ。

 

 

 

 

 

さてさてさーて、変な空気はおーしまい。ここらでチョッキンです。

 

 

 

 

 

 

おうおう、先生よーオレに言うべきことがあるんじゃねぇのぉ?ネタがあるのは先生の態度から予想ついてんだぜぇ?オラさっさとゲロりな。今回はなにがあったんでーすか?

…………膝枕?へー、誰にしてもらったんだ?ん?違う?先生が生徒にしたのか?あらま、珍しいじゃん。先生が生徒にそういった形でご褒美あげんの。……なに慌ててんのよ。実際、ご褒美として生徒に膝枕してあげたんはホントでしょ?やましくないんだから焦っちゃダメだぜ?うん。それで誰にしたん?

…………ユウカ?ユーカ、ユウカ……あぁ!ミレニアムの冷酷な算術使いか!セミナーの会計の!そっかー、となるとやっぱり珍しいな。早瀬ユウカって膝枕される、よりもする、って方向にいきそうだけど意外と策士なんか?

…………ん?どした、先生。早瀬の太ももについて?あー、うん。あー…前の記憶の俺としては、あの太ももは、うん。スゴいと思うぜ?側から見てても正直柔らかそうだなーっとか考えるもん。今のオレとして?……本人がいつぞや自分の太ももについて太くないか聞いてきたことがあったからなー、気にしてそうならイジり過ぎんのもなーって感じ。俺としてもオレとしても別に早瀬はデブってる訳じゃないから別に良いと思ってんぜ?

うわ、ビックリした。急に大声だすなよ先生。テーブル叩き割っちゃうところだったろ。あぁうん、で?大声で同意してきたけど何?地雷?

…………、…………、…………、…………。

オレと先生の会話ん中で、先生が過去最長に語った話が早瀬の太ももについてって、なんか…こう、アイツすげーなって気分になるぜ。ああ、うん。聞いてた聞いてた。先生が太もも好きなのがよーくわかったよ、ってうわ!なになに!違うのだ!!じゃねーよ!急に叫ぶな!で、なに?

太ももが好きなのではない、ユウカの太ももが好きなのだ?いや、なに言うてんだオメー。……正実の色々デカい人の太ももは?……アビドスのゆるふわミニガン掃射系女子の太ももは?……風紀の褐色突撃娘の太ももは?……やっぱオメー太もも好きじゃねーか!!どの口が太ももが好きなのではないとか抜かしてんだ!!オラ!どうせもっとなんか、こー…あんだろ、はやく漏らせゴラァ!けっけっけっ!愉快よのぉ!はーはっはっはっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へい、さすが騒ぎすぎたので餅つこう。ハイペッタンペッタン。落ち着いた。

で?結局アレか?太もも気にしてた早瀬に対して先生がちょいとアレな発言して、怒りを鎮める為に例えで膝枕だしたら何故かノリ気になって、普段から手伝ってくれてるから感謝を込めて膝枕したって事か?なーんだ。めっちゃ健全じゃん。ま、2人とも満足してんならいっか。そういや、先生的に自分の膝枕はどう思ってんの?

…………男の硬い膝とか加齢臭とか気になってしまう?そうかぁ?(スンスン)別に臭くないぜ?気にする必要ねーよ。ソレに硬い枕が好みのやつだっているだろうし、先生にしてもらいたいやつは「先生」にしてもらってるって状況だけで幸せだろうから普通に寝れるはずだぜ?うん。やっぱ気にする必要ねーよ。実際早瀬はどうだったんだよ?最初は勢い任せの自分の発言と現状に顔真っ赤になってただろうが、すぐに寝たろ?なに?見てたのかって?見てねぇし見にいかねぇよ。そこら辺の情けはある。ただ早瀬に限らず先生が関わるとアイツら予想しやすいんだよ。どんな醜態晒すか考えるといつも以上に頭が回るってのもあるがな。

…………わーってるわーってる。アイツらに害を与える様な真似はしねぇよ。イジるための弱みを握るだけさ。てかアイツらもオレの弱みを共有している節があるからおあいこなんだよ。あ?オレの弱み?いや、オレ自身は把握してねぇぞ?この前雑談してた時に話の流れで出てきたけど、曰くコレをオレに伝えればオレは確実に取り乱すとのことなんでな。自覚のない、それも確実に取り乱すって言われるほどの弱みだぜ?むしろ気になるんだよ。まあそういうことでイーブンなのさ。ま、色々心配してくれてあんがと。

うっし!時間だな!今日はもう帰ることにするわ。そろそろスーパーのタイムセールだからな。もともとタイムセールまでの暇つぶしが目的でシャーレに来たら先生いたから駄弁ってただけだし。なに?ついてく?アンタまだ仕事終わってねぇーだろ?だからオレとのお買い物はおあずけだぜぇ?。

…………そう落ち込むなよ。料理に関しては安心しろ。この前、ゲヘナの給食部のヤツと料理について話が盛り上がってな。近々、大量に作ってみようって話になってんだ。どうせ来るらしい美食のテロリスト共にも用意するついでに他の学園のヤツらも呼んで簡易的な学園交流会-料理編-ってのを提案中なんだ。もちろんアンタも誘うつもりだからな。当日ちゃーんとメシ食うために。今しっかり仕事を終わらせて、余裕があればちょっと運動して腹すかせる。そしたら仕事の終わった安心した状態だメシ食えるだろ?だから今はちゃんと書類片付けてな。なーに、また今度手伝ってやるよ。

ってヤベェ、そろそろ時間じゃん。じゃーな先生。仕事すんの辛なってきたらオレでもオレ以外のヤツらでもいいからちゃんと呼んで、しっかり休めよ!

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