神秘を得た代わりに○ん○を失ってしまったゲマトリアのクソガキ構成員が『先生大好き勢』になる話   作:プラハ

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遅れてしまって申し訳ございません!!
平日はお仕事があるのでどうしても執筆スピードが……。
それはそうといつも高評価と感想、誤字報告応援ありがとうございます!
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追うもの追われるもの

 ユウカとの話が終わった後、ゲーム開発部に戻るとモモイが待ちくたびれたといった様子で俺を出迎えた。

 

「もーエルナ遅いよ〜! 待ちくたびれるところだったじゃん!」

 

「よくも見捨ててくれたなっ……! あの後大変だったんだぞ!」

 

「すみません……、アリスのレベルが足りないばかりに……」

 

「いや、アリスは悪くねぇよ……。不用意に発言した俺が悪かったってだけだ……」

 

 アリスが申し訳なさそうにこちらを見るので俺がそれを窘めるとモモイが俺を半目で見ていた。

 

「エルナってアリスに激甘じゃない?」

 

「そんなことないと思うが……」

 

「今だってアリスの頭撫でてるじゃん!」

 

「はっ……! い、いつの間に……!?」

 

 俺は驚きのあまり硬直する。完全に無意識の行動だった。アリスの頭から手を離すとアリスは寂しそうな表情で俺を見つめるので、再び撫でると嬉しそうな表情を浮かべたので、俺も思わず笑みを浮かべてしまう。

 

 モモイとミドリはそんな俺の様子を見てやっぱり激甘じゃんと言った。

 

「そんなことより! 待ちくたびれたってことはこれからどこかに行くってことだろ?」

 

「あ、そうだった! 実はこれから廃墟に『G.Bible』を探しに行くんだ! エルナも来るよね!?」

 

「もちろん行くに決まってんだろ!」

 

「パンパカパーン! エルナがパーティに参加しました!」

 

 アリスが嬉しそうにそう言う。モモイ、ミドリ、ユズは決意を固めた表情をしている。俺は『G.Bible』なんて無くても今のゲーム開発部なら前よりももっといいゲームを作れると信じているが……。まあそんなことを言うのは野暮というものだろう。俺としてはこの経験を活かして素晴らしいゲームを作れるようになれればいいなと思った。

 

「よし……行こっか! 今度こそ『G.Bible』を手に入れるために!」

 

「うん! みんなで部室を守ろう!」

 

 そして俺たちは再び『廃墟』へと向かった。

 

 ――*――

 

 アリスの『光の剣』が炸裂すると巨大な爆発が起きる。相変わらず凄い威力だ……。俺は『先生』の前に立つと爆風をバリアで和らげる。

 

「おいあんた、大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫」

 

「ま、それならいいんだけどさ。頼むから怪我とかはしないように気をつけてくれよ。あんたのこと大事に思ってるやつって結構多いらしいしさ」

 

「エルナは私の事どう思ってる?」

 

「…………普通俺様に聞くかぁ? しかも今……。まあ、モモイ風に表現するなら1か2ってところじゃねぇの? ちなみに上限は100だから」

 

 そう言うと『先生』は少しだけ嬉しそうな表情を浮かべていた。ゲーム的に言うならほぼ最低値なのになんでそんなに喜んでいるのかと聞くと、少なくともマイナスじゃないってことはほんの少しでもよく思ってくれてるってことだからと答えた。はぁ……。

 

「来た、ロボットたち……。しかもあんなにたくさん……!」

 

 ユズが指さした先には100を優に超える数のロボットたちが群れを成してこちらへと向かってくる。恐らくは先日ここに侵入したことで警戒度が上がっているせいだろう。だが、それは逆に好都合だ。モモイがロボットたちを限界ぎりぎりまで引き付けるようにと指示を出して、ミドリが今だとアリスに合図をした。

 

「殲滅します……光よ!」

 

 『光の剣』から放たれた銃弾が敵陣を切り裂いて、大爆発を起こした。あれだけいた敵も残り僅かというところまで減っている。だが、それで終わりというわけではないらしい。

 

「敵の第二陣が接近中! さっきよりも数が多いかも!」

 

 ロボットの数がさっきよりも50%ほど増加している。しかも、さっきまでの敵よりも装甲が硬く見える。アリスや俺ならともかく、ほかの三人では装甲の薄い部分を的確に狙わないと倒すことは難しいだろう。ミドリが一度撤退して作戦を立て直すべきだと進言するが、モモイがそれを否定する。

 

「ううん、ここで突破しよう。今引いたとしてもきっと状況は悪くなる。ロボットたちが戦闘音を聞いてどんどん集まってくると思う。多分今が一番手薄なはず。『G.Bible』の座標が示してるあの『工場』に入れるのは、今しかない」

 

 確かにモモイの言うとおりだ。ここで撤退しても次に来たときは大量のロボットが待ち構えているだろう。そうなった場合、突破するのは非常に困難だと推測できる。だがそれは、とても危険だ。

 

「大丈夫です。私たちは今まで32回のダンジョン攻略と143回のレイドバトルを成功させてきました。このパーティーならきっと……勝利できるはずです」

 

「それはゲームの話でしょ!?」

 

「どう転んでも危険はある……私も頑張るから……」

 

「で、でも『先生』は? 私たちと違って攻撃を受けたら……」

 

 ミドリが不安そうにそう言うとアリスが自分が『先生』を守るので大丈夫だと言った。アリスが私たちを信じて一緒についてきてくれるか? と聞くと『先生』は一切迷うことなく「もちろん」と即答した。ミドリはそれを聞いて、覚悟を決めたのかまっすぐとロボットたちの方に視線を向けた。

 

 さて……、俺も行くか……。『ディーオデードくん』を構えて、敵陣へと突っ込もうとした瞬間、俺はモモイに引き留められる。

 

「ここは私たちに任せて!」

 

「何を言ってるのか分かってるのか? アリスはともかく、モモイたちの銃じゃあの装甲にダメージを与えるのは厳しいぞ。それが分かってるのか?」

 

「確かにそうかもね。でもこれは私たちの戦いだから、私たちだけで何とかしたいの。だから、エルナはアリスと一緒に『先生』を守ってて!」

 

「いいんだな?」

 

 俺がそう聞くとモモイは真剣な表情で頷いた。多分何を言っても引くつもりはないし、最初からこうするつもりだったのだろう。いいね。とてもいい。どんな苦難に苛まれようと、突き進もうという強い意志を感じられる。

 

「分かった。だが少しでも危険だと俺様が思ったら前線に出るからな?」

 

「大丈夫! だって私たちには『先生』がついてるんだから!」

 

 そう言うとモモイは『先生』のほうを向いて笑みを浮かべた。心の底から自信に満ち溢れているとてもいい表情だ。こんなにも信頼を寄せられているとは……、少しだけ嫉妬してしまいそうだ。

 

「先生! 指揮をお願いします!」

 

 そうして戦闘が始まった。俺は後ろから『先生』を守りつつモモイたちのフォローを行っていながら、『先生』の指揮を見る。かなり的確かつ分かりやすい指示だ。ただ純粋に敵を倒すことだけを目的とするのであれば、かなり無駄のある指示だが、モモイたちが傷つかないように立ち回らさせている。

 

 それにモモイたちでは火力不足だったはずなのに、モモイたちが放った銃弾はロボットの厚い装甲に穴を空けている……。これこそが『シッテムの箱』……いや『先生』の力だとでも言うのだろうか……? しかもこれでまだまだ粗削りだというのだから驚きだ。

 

 今この場で戦えば、間違いなく俺が勝つが、このまま成長し続ければどうなるか……。

 

「指揮官機がどこかにいるはず……」

 

「だろうな。ロボットどもの動きはオートにしてはこちらの動きに対して統制が取れてる。あんたはどこにいると思ってる?」

 

「多分、見下ろす形でこっちを見てると思う。だから空にいると思うんだけど……」

 

 見つからないと『先生』は言った。恐らく指揮官機は姿を見えなくしているか、小さすぎて見えない、または見えていても見逃しているのいずれかだろう。

 

 目を凝らす。景色にゆがみはない。

 

 耳を澄ます。羽音やプロペラの音は聞こえない。

 

 空を見上げると一匹の鳥が空を周回している。あれだな。俺は空を飛んでいる鳥を撃ち抜くと、ロボットの動きに精彩さがなくなっていく。

 

「あれが指揮官機だったみたいだな」

 

「ありがとう!」

 

「別にあんたのためにやったわけじゃねえからお礼とかいらねえ」

 

 指揮官機を失ってしまった影響でロボットたちの動きはバラバラになってしまった影響で、陣形が乱れた。そこを『先生』の指示でアリスが『光の剣』で敵を掃討する。

 

「みんな! 今のうちに!」

 

 モモイの指示で『工場』へと走る。俺は『先生』の後ろについて走りながら、残っているロボットからの攻撃を防ぐ。前回は工場内までは追ってこなかったので逃げ込めさえすれば恐らくは問題ないはずだが、念のため『先生』が工場内に入るまで待つ。

 

「エルナも早く!」

 

「すぐに行く!」

 

 しかし俺が工場の入り口前に差し掛かった瞬間、シャッターが勢いよく降りて、俺だけ外に取り残されてしまった。シャッターの向こう側からこちらの安否を確認するモモイの声が響いてくる。

 

「アリス! このシャッターを壊して!」

 

「いや、そういうわけにもいかないみたいだぜ?」

 

 俺の周りにはロボットが集まってきていた。数はおよそ300。さっきよりもさらに装甲が硬そうだ。それが銃口を向けてこちらに立っている。シャッターを壊せば、ロボットたちがそっちに向かう可能性がある。つまりここで足止めをするしかない。そう伝えると、息を吞む音が聞こえた。

 

「あ、俺様言ってみたかった言葉があるんだよね。ここは俺に任せて先に行け(キリッ)!」

 

「死亡フラグじゃん! ふざけてる場合じゃ……」

 

「俺様最強だからこの程度じゃ死なねーよ。俺様を殺してぇならこの1000倍は持ってこねえとなぁ?」

 

「いくら何でも1人じゃどうしようも……」

 

 ユズが心配そうにそう言っているが、俺は早く行けと急かす。このままそこにいても時間の問題かもしれない。ここ以外からもロボットが入ってくる恐れがある以上、ここで止まっている場合じゃない。と言うとモモイはすぐに戻ってくるからと言うと、モモイたちの気配が遠のいて行くのが分かった。

 

 そして俺とロボット300体との戦いが始まった。

 

「何故距離を詰めて来ない……?」

 

 戦いを初めてから10分が経過して、俺は違和感を覚え始めた。ロボットたちがこちらに接近してこないのだ。それどころか少し離れてすらいる。ロボットの数も増えるというよりは俺が倒した数だけ補充してくるといった動きをしている。

 

「まさか……!」

 

 俺はスマホを取り出してモモイに電話を掛けようとするが、圏外になっていた。恐らくやつらの狙いは『時間稼ぎ』だ。そして指揮官機とは別に『司令塔』がいる。そしてそいつは恐らくここにはいない……。いるとすればモモイたちの方だ。

 

 ここに敵を引き付けてある程度、時間を稼ぐ算段だったが、逆に時間を稼がれていたとは……。そうと分かれば、俺はもうここにいる時間はない。一刻も早くモモイ達のほうへと向かわなければ。

 

「どうしても俺様を行かせたくねえってわけか……」

 

 工場へと向かおうとした瞬間、大量の銃弾が俺に向かって放たれるが、超電磁バリアによって全て無効化する。ロボットの数もどんどん増えてくる。あまり時間はかけられない以上、一撃で全員破壊する必要がありそうだ。

 

 ――*――

 

 ゲーム開発部の子たちと工場内を少し早歩きで、敵に見つからないように移動する。背後からは戦闘音が聞こえ始めた。恐らくはエルナが戦闘を始めたのだろう。

 

「エルナちゃんを1人で残してよかったの……? 誰か1人くらい残っても良かったと思うんだけど……」

 

「ううん、悔しいけど、今の私たちの誰がいても邪魔になるだけだと思う。前ここに来た時も、無双ゲーみたいに敵をバッタバッタとなぎ倒しながら、私たちを守る余裕があったみたいだし」

 

「もしかしてエルナは先代勇者なんでしょうか……?」

 

「おお! アリスの言う通りかも……!」

 

「そんなわけないじゃん。先生はエルナちゃんのことについて何か知ってますか?」

 

 ミドリが私にそう問いかける。私はエルナと初めて会って会話をした夜の後、エルナについて調べて欲しいとアロナにお願いしたことがある。しかし、分かったのはミレニアム学園の1年生ということと、類稀なる頭脳を持っているということだけで、ミレニアム学園に入るまでの足取りは一切分からなかった。

 

 それからもたまにアロナに調べてもらったが、それ以上のことは何も分からなかった。あれだけの戦闘力を持っているということはそれだけの力を持ってないといけない状況にあったということだ。そしてそれにはきっと『大人』が関係しているのだろう。思わず拳を固く握りこんでしまう。

 

「先生?」

 

 ミドリが心配そうな表情で私を見る。私はパッと表情を取り繕うと、少し考え事をしていただけ、エルナのことは君たちの方がよく知っていると思うので、エルナのことについて教えて欲しいと言った。

 

「エルナは根が優しくて真面目で寂しがり屋な天然ツンデレキャラ? はっ……! もしかして先生はエルナを『攻略』しようとしてるってこと!? も~、そういうことなら先に言ってよ~」

 

「先生はエルナちゃんみたいな子がタイプなんですか……?」

 

 モモイは私を肘でこのこの~っと突っつきながら、エルナの好物が「ふわっふわであっまいの」だと教えてくれたので、それはしっかりと頭の中にメモをする。ミドリからは少し『圧』を感じる。どう答えるべきかと思い悩んでいると、私はアリスの姿がないことに気が付いた。

 

「アリスは!?」

 

「ほんとだ! アリスがいない!?」

 

 慌てて周囲を見回すとアリスは通路の途中で立ち止まっていた。急いで駆け寄るとアリスはこっちに行かなければ……と歩き始めた。その状態をアリスはまるで何度もプレイしたことのあるゲームを遊んでいるかのようだと言った。そして行き着いた先には1台の電源が付いたコンピューターがあった。

 

 『Divi:Sion Systemへ、ようこそお越しくださいました。お探しの項目を入力してください』

 

 「おっ、まさかの親切設計。『G.Bible』について検索してみよっか?」

 

 ミドリが怪しすぎると言ったが、アリスはそれを気にせず。キーボード入力で『G.Bible』と入力すると、コンソール上に意味不明な文字列が表示される。壊れたのではないかとモモイが焦る。しかし、その後『あなたはAL-1Sですか?』と表示された。

 

 「!?」

 

 「いえ、アリスはアリスで……」

 

 何かがおかしいことにミドリが気づいたのか、何も入力しないようにと言うが、どうやら音声認識機能を搭載しているのか、コンソールにはAL-1Sの帰還を祝福するメッセージが表示される。アリスは本当の自分について知りたいのかDivi:Sion Systemに尋ねる。しかし、処理に時間が掛かっているのか。コンソールには何も表示されない。

 

「わわっ!? な、何!? 地震!?」

 

 大きな衝撃とともに地面が揺れる。コンソールには一瞬だけ文字が表示されていたが、何も見えなかった。

 

『緊急事態発生 落雷により発電機がショートしました。電力限界まで残り51秒』

 

 さっきの衝撃はDivi:Sion Systemによると落雷によるものらしい。モモイはG.Bibleについて教えてからにしてと言うと、コンソールに『あなたが求めているのは、G.Bibleですか? <YES/NO>』と表示される。ミドリがYESと言うと、Divi:Sion Systemは廃棄対象データだと言った。その瞬間、大きな音がこちらへと近づいて来るのが聞こえてきた。

 

 「廃棄!? それに、何この音!? 絶対やばいやつじゃん!」

 

 『G.Bibleが欲しいのであれば、データを転送するための保存媒体を接続してください。急がないと大変なことになります』

 

 「保存媒体って言われても……、あ! 『ゲームガールアドバンスSP』のメモリーカードでも大丈夫?」

 

 そう言うとDivi:Sion Systemはかなり不服そうに可能だとコンソールに表示した。ユズは『ゲームガールアドバンスSP』とコンピューターをケーブルで繋ぐ。その間にも音はどんどんこちらへと近づいて来る。Divi:Sion Systemは『データの転送を優先します。既存データを全て上書きします』とコンソールに表示した。

 

「ま、待って!? もしかして私のセーブデータ消してない!? お願いだからセーブデータは残して!」

 

 モモイが必死にそう懇願するが、Divi:Sion Systemは無慈悲にもそれを却下した。モモイが叫び声をあげる。『ゲームガールアドバンスSP』の画面には『転送完了』と表示されている。データの中には『G.Bible.exe』というファイルがあったので、すぐにモモイが実行しようとしたがパスワードが必要らしく、実行は出来なかった。音はすぐそこまで近づいてきている。

 

「普通のパスワードならヴェリタスが解読できるはず! 今はここから早く逃げよう!」

 

 ユズが青ざめた表情で必死に頷く。

 

「私たちの新作は今度こそ、キヴォトスのゲーム界に良い意味での衝撃を与えてやるんだから!!」

 

「お、お姉ちゃん声が大きいって!」

 

 音が一気にこちらへと向かってくる。そこでようやく音の正体が何なのか分かった。破壊音だ。それはどんどん壁を突き破ってこちらへと向かってきている……! それにロボットも大きな声を聞いたせいか集まってきている。そして、ついに目の前の壁が破壊された。砂ぼこりが舞う。

 

「ミツケタァ……」

 

「ぎゃああああああっ! でたあああああああっ!」

 

「みんな無事か!?」

 

「あれ……この声って……」

 

 壊れた壁の向こうから現れたのはエルナだった。エルナは焦った表情でこちらを見ている。エルナの後ろには同じように破壊された壁がずっと奥まで続いていた。まさかとは思うがここまで全部壁を破壊してきたというのだろうか……?

 

「どうしてここにいるの!? 外で戦ってるはずじゃ……!」

 

「そんなの全部倒してきたに決まってんだろ! ってそんなことより! あれは時間稼ぎだったんだよ! 多分本命はそっちだった思うんだけど何もなかったか!?」

 

 どうやらエルナはあれだけ沢山いたロボットを全部倒してきたらしい。エルナ曰く、あのロボットは全部時間稼ぎのために動いていたらしく、途中でそれに気が付いたので、急いで全部倒してこっちまで向かってきたらしい。モモイはG.Bibleを見つけたことをエルナに報告する。

 

「G.Bible見つかったのか! それにしても良かったぜ。みんな何もなくて」

 

「エルナのほうは無事なの!? 怪我は!?」

 

「別に無傷だけど……? こんなとこで油売ってないでとっとと部室に戻ろうぜ」

 

 エルナは心底不思議そうな表情をしていた。私は帰る途中それとなくエルナの体に触れて怪我がないか確認したが、特にどこにも無さそうだった。どうやら本当に一切怪我を負わなかったらしい。なお、入り口で大量のロボットが真っ黒こげで倒れていたのを見た私は絶対にエルナを本気で怒らせてはいけないと心に誓った。

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