神秘を得た代わりに○ん○を失ってしまったゲマトリアのクソガキ構成員が『先生大好き勢』になる話   作:プラハ

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結果発表

 地獄のような1週間だった。メイド服での刑務作業は思った以上に過酷だった。鬱陶しいくらいに視線は感じるし、突然現れたネルには大笑いされるし、勝負に乗ったせいで奉仕作業は最初からやり直しになるし、あとなんかアカネの視線はすっごい怖かった……。ネルからC&Cに誘われた時なんて、背後からすごい威圧してきたし……! まあ、結局は断ったけど……。ネルは最初から俺が断るって分かってたみたいなので、アカネは何も言わなかった。

 

 結局ユウカとノアと一緒に1週間分のパンツを買いに行くことなったけど、履かずにそのまま作業してたら、アカネに着替えるように命令されたのでチェックだけ乗り越えた後は履き替えればいいやと思ってたら、定期的にチェックに来たので結局この1週間は女性物の下着をずっと履く羽目になった。

 

 あと会ったことと言えば、部屋に何も置いてなかったことをアスナに怒られて一緒に買い物へ行くことになったことくらいだろうか。まあ、ナチュラルに不法侵入したことを暴露されたわけだが……。

 

 まあ別にみられて困るものは何も置いてなかったので良しとしよう。買い物に行った時は何故かペロロ様とかいう人形から目を離せなくなったので、欲しいと勘違いされて買い与えられることになった。ちなみにペロロ様は今も俺の部屋のベッドの上に置かれている。

 

 なぜか分からないが近くにあると目を離せなくなるんだよな……。別に特段可愛く見えるとかそういうわけじゃないのに不思議だ……。

 

 今日は長かった1週間の最終日、今日の奉仕作業は終わったので俺は何故かメイド部のメンバーと一緒にミレニアムプライスの結果発表を見ることになった。

 

 「エルナちゃん、その座り方では下着が見えてしまいますよ?」

 

 「別にいいじゃん、誰かが見てるわけじゃ……」

 

 「エルナちゃん?」

 

 「ハイワカリマシタナオシマス……」

 

 それとこの1週間俺はアカネに礼儀作法とは何たるかを延々と仕込まれた。何でも罰とはいえメイド服を着る以上最低限の礼儀作法は守らなければならないんだとか。

 俺は佇まいを直すと、ネルがケラケラと笑っているので睨みつけるが、どこ吹く風だ。ミレニアムプライスの結果発表まではまだ時間があるので、俺は昨日の出来事について聞くことにした。何でもアリスの実力を確かめるためにゲーム開発部へ襲撃を仕掛けたらしい。

 

「なかなか見どころのあるやつだったぜ。ま、あたしには及ばねえけど」

 

「へー、じゃあやっぱりアレ喰らった? 小っちゃくて当たり判定が小さくて素早い相手が現れた時のための技なんですけど」

 

「誰が小さいって!?」

 

「……? 誉め言葉だが? 小さいって色々有利じゃん」

 

 俺がそう言うとネルはため息をついた。俺が教えた初見殺しの技『勇者の咆哮』はちゃんと通じたらしい。『勇者の咆哮』とはアリスの武器『光の剣』の取り回しの悪さを解消するために教えておいた技で、特定の周波数の音を前方に響かせることで相手の平衡感覚を奪う技だ。まあアリスと俺しか使えない技だけど……。だが、それだけでどうにか出来るほどネルは甘くなかったらしく、すぐに立て直したらしい。その後は自爆覚悟でアリスが『光の剣』から銃弾を放ったことで逃げられてしまったらしいが……。

 

「はぁ……アリス大丈夫かな……」

 

「あのチビはロボットなんだろ? 自己修復機能もあるって話らしいじゃねえか」

 

「どうせ治るから心配しないっていうのは間違いだよ。ロボットだからとか人間だからとかそんなの関係ないし、俺様にとってはアリスは人間だから」

 

 俺がそう言うとネルはそうかよと言ってそっぽ向いた。そうこうしているとテレビの画面にコトリが映った。どうやらミレニアムプライスの発表が始まったらしい。ミレニアムプライスのエントリー一覧にはしっかり『テイルズ・サガ・クロニクル2』の名前が刻まれているのは確認しているし、当然アップロードされたその日に俺はプレイしている。一番乗りでプレイするという約束は俺が捕まってしまったせいでできなかったが、とてもいいゲームだった。ちゃんと皆のゲームへの愛が伝わってきた。

 

 C&Cの人たちもいいゲームだったと賞賛してくれたので、絶対に賞を取ることが出来ると俺は信じている。何故かネルとアスナ以外の人は初代の方はやってくれなかったけど……。アスナは普通に面白かったと褒めてたし、ネルも文句を言いながら結局は最後までやってくれたし、悪くなかったって言ってたのに……。

 

 「それでは7位から、受賞作品を発表します!」

 

 そしてミレニアムプライスを受賞した作品が紹介されていくが、『テイルズ・サガ・クロニクル2』の名前が出てくることはなく、そのまま大賞まで進んでいく。俺は固唾を飲んで見守るが……。

 

「CMの後で!」

 

 思わずテレビを破壊しそうになったが、済んでのところで堪えた。そしてCMの後第1位が発表された。

 

 ……………………。

 

 俺は思わずゲーム開発部の所まで駆けだそうとすると、ネルに止められた。どうしてと視線を向けるとネルは黙ってテレビを見ろと言うので、渋々テレビを見る。もちろん姿勢には気を付けて……。

 

「……………………!」

 

 それを聞いた俺は今度こそゲーム開発部へと駆けて行った。

 

 ――*――

 

 ゲーム開発部の扉を勢いよく開けると何故か部室の空気がどんよりとしていた。え……なにこの空気……。アリスは俺の姿を見た瞬間、怯えた顔でロッカーの中に隠れるし、モモイとミドリ、ユズは悲しそうな表情で涙を流していた。

 

「お、お前らどうし……ってそういう事か……」

 

「エ、エルナ……?」

 

 泣いているモモイと目が合う。恐らくは第1位の発表時に早とちりしてテレビを破壊してしまったのだろう。テレビは銃で撃ち抜かれたせいか破壊されている。

 

「はあ……これを見て」

 

 俺はタブレットを取り出すとモモイとミドリ、ユズの前にタブレットを置いた。アリスはロッカーから引きずり出して、タブレットの前に座らせた。

 

 そしてタブレットの動画を再生した。

 

「つまり……だ。みんなはちゃーんと結果を残せたんだよ! おめでとう!」

 

「う、嘘……」

 

「なんなら頬でも抓ってみるか?」

 

「い、痛い……ってことは……夢……じゃない!?」

 

 頬を抓ったモモイはようやく現実を認識したらしい。するとドアの方から足音が響いてきて、ユウカとマキが入ってきたかと思うと祝福した。

 

アリスは何故か俺から目を背けながら、『テイルズ・サガ・クロニクル2』が、ミレニアムプライスの結果発表後ダウンロード数が急増したことや、コメントの賛否保留の比率について語る。どうやら今のところやや否定的な意見の方が多いらしい。

 

「そ、そしたら私たち結局ダメってこと!?」

 

「ううん、そんなことは無い。…………、見て、今同率で一番多くの共感を貰ってる二つのベストコメント……」

 

 ユズがスマホの画面を見せるとそこには、プレイするかは散々迷ったが今ではこのゲームに出会えて良かった、冷静さと合理性しかないというミレニアム生徒たちへの偏見は今回のミレニアムプライスとこのゲームを通じて完全に無くなったと断言できると書かれていた。モモイがこれで廃部にならないんだよねとユウカに詰め寄ると、生徒会としてはまた来学期までゲーム開発部の部室の没収及び廃部は『保留』だと言ったあと、部室の延長申請とか部費の受け取り処理は必要なので落ち着いたら生徒会室に来てと言い残して去っていった。

 

「やったああぁぁぁぁぁっ!」

 

「良かった……!」

 

「やった……嬉しい……!」

 

 モモイ、ミドリ、ユズが喜びの声をあげる。アリスはまだ現状を飲み込めていないのか、戸惑っているとミドリがこの場所は私たちの部室のままだと言うとアリスは泣きそうな表情になって……。

 

「アリスはこれからも……みんなと一緒にいて……良いのですか……?」

 

 モモイとミドリがうん! と頷いた。

 

「これからも、よろしくね……!」

 

 これからもずっと一緒だと抱き合っている皆を見る。俺は良かったなとアリスに手を伸ばそうとするとアリスは凄い勢いで離れて行った……。

 

「な、何で!? ま、まさかこの一週間全く顔を出さなかったからか!?」

 

「実はアリスちゃん、メイド服がトラウマになったみたいで……」

 

「というかエルナは何でメイド服を着てるの……?」

 

「あ……!」

 

 ここでようやく俺はメイド服を着たままだったということを思い出した。というかこの一週間ずっと着ていたせいか、すっかり体が慣れてしまっていたせいか、今自分が着ているということを思い出した。俺の顔に一気に熱が集まっていく。

 

「ち、ちがっ! こ、これはユウカが無理やり着ろって……!」

 

「あー、そういえばエルナだけ捕まったんだっけ……」

 

「この一週間は大変だったんだぞ……」

 

 がっくりと肩を落としながらそう言うと、シャッター音が聞こえたので音がした方に視線を向けると『先生』が凄い笑顔でこちらにスマホを構えていた。すぐに消してと迫るが絶対に嫌だと駄々をこねる。呆然としているとモモイもこちらにスマホを構えている。

 

「はいチーズ!」

 

「え、えっと……ピ、ピース♪」

 

 急に言われたので、俺は思わずピースサインをしてしまう。この1週間でついてしまった癖でついやってしまった……。顔を抑えて蹲る。は、恥ずかしい……。と、とにかく早く着替えないと……! 俺はメイド服に手をかけて一気に脱いだ。ミドリが止めようとするがメイド服はすでに脱いでいる。

 

「ここにはまだ先生が……、ってえっ!?」

 

「ふふふ、メイド式早着替えの術……!」

 

 俺がいつもの服装に戻るとアリスはまだ少し怯えているが、こちらに戻ってきた。嫌われていたらどうしようかと思ったが、そんなことは無かったらしい……。本当に良かった……! メイド服は暫くの間封印しよう……。俺はメイド服を素早く畳むと鞄の中に仕舞った。さて……、今日はとてもめでたい日だ。だからちゃんとお祝いしてあげないといけない。残念会にならなくて本当に良かったと思っている。

 

「よし! 打ち上げに行こうぜ! 店は事前に予約してたからな!」

 

「打ち上げ!? いいね~!」

 

「打ち上げってどこに行くの……?」

 

 ミドリがそう聞いてきたので俺はスマホで予約した店の名前を見せると、アリス以外固まってしまった。特に『先生』は顔を真っ青にしている。俺が予約したのは個室の焼き肉店『上々庵』だ。その中でも最高峰に位置する『夢幻亭』だ。

 

「俺様の奢りだから心配しなくていいぞ? それに貸し切りにしてるから人の目を心配する必要もないしな」

 

「超高級焼き肉店じゃん!?」

 

「それにここまで頑張ってきたご褒美みたいなもんだからな。それにこれくらいで俺様の財布は痛まないから安心しろ! 何なら貸し切りにして、ヴェリタスとエンジニア部の人たちも呼ぶか……? 今回の件でかなり世話になったし……」

 

「だい、大丈夫だって! さすがにそこまでしてもらうのは悪いし! お礼は別の機会に改めてしようよ!?」

 

「そ、そっちはそっちで打ち上げとかあるかもしれないもんね!」

 

 確かにミドリの言う通りだ。向こうは向こうで打ち上げをやっている可能性があるし、誘うのはまた別の機会にしよう。それにヴェリタスはともかくエンジニア部の方はご飯よりも珍しい機械とかを渡した方が喜びそうだ。今度研究所から適当に見繕って持っていくとしよう。

 

「というわけで、早速行くぞ!」

 

「はい! 行きましょう!」

 

 そうして俺たちはとあるビルの最上階にある『上々庵 夢幻亭』まで向かって行った。最初のお肉を食べるまでモモイとミドリ、ユズ、『先生』は狼狽えていたが、1回お肉を口にするうっとりとした表情で遠慮なく食べ始めた。ミドリがモモイの育てていたお肉を奪ったり、ユズが真面目な表情で肉の焼き加減を見極めながら食べていたり、アリスはキラキラとした表情で肉を焼いて食べていた。『先生』は遠慮しているのか、中々手をつけなかったので、強引に食べさせた。あと、勝手に払おうとしているみたいだったので、トイレに行くふりをして事前に会計をしておいた。

 

 レジでカードを取り出したところで店員に「すでにお会計はあちらのお客様から頂いておりますので……」と言われた時の『先生』の顔はとても面白かった。

 

 ずっとこんな光景が続くんだろうなと思っていたが、事態はもうすでに取り返しのつかない所まで進んでいたなんて、この時の俺は思っていなかった。

 

 ――*――

 

 誰もいないゲーム開発部の部室で『ゲームガールアドバンスSP』のディプレイが真っ赤に点灯する。画面には『Divi:Sion』と表示された。

 

 『AL-1S……いえ……アリス……私の……私の、大事な…………!』

 

 『それに……あの少女……あれは……危険……速やかに排除……しなければ……!』

 


 

 スチル名:『打ち上げならやっぱ肉でしょ!』

 

 ゲーム開発部のメンバーとエルナが焼肉に行っているときの一枚。

 ミドリがモモイの育てている焼き肉を奪ったのか、モモイが涙目になっており、ユズは真面目そうな表情で焼いている肉を見つめている。

 アリスはキラキラとした笑顔で焼き肉を食べている。エルナはこちらに焼き肉を差し出して、ニヤリと笑っている青春の一枚。

バッドエンドIFって書いたほうがいいですか?

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