神「オマエ転生さしてやるからちょっと頑張ってこい、ちなみにチートはナシじゃ」 俺「は?」   作:ND内

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第九話 スマホロトム、お前、喋れたのかよ!

 

 Side-ノエル

 

 思い出したくもない様な過去の柵から逃げ惑い、行き倒れた私をなんの見返りもなく助けてくださった格好いいマサオさん。こんな私に名前を付けてくださりました。名前が付いてからは「料理できる?」とか「二丁拳銃は持たないでね!」とか「D派生で盆踊りしなくていいからね?」とか、とにかく私程度には理解出来ないような高度な知識を有しておられます。

 嗚呼、マサオさん、貴方の言葉を理解し得ない私をどうかお許しくださいませ!!

 

 「あ、ノエル、もう一つ大事なこと。キミがノエルとして二丁拳銃で盆踊りを始めたら、僕はアズ○エルとしてラ○ファ○ト○にならなければならない。できるなら君にロックをぶつけたく無い。だからノエルはノエルがやりたいようにやるんだよ。」

 

 「はい!」

 

 やはりわからない所も多々ありますが、二丁拳銃を持ってはいけない。ということだけは凄くわかった気がします!これからもマサオさんの為に私の全てを捧げたく思います!

 

 

 Side-マサオ

 

 夕飯の後にちょっとヴ○ー○リ○ンのノエルさんの可能性を危惧し過ぎて、分からないであろうブ○イ○○ーの話をしてしまった。すまんノエル。わざとじゃないんだ。

 

 「…後は動画配信の仕事について、色々確認することがある。」

 

 ー細かいNGポイントや、分担の話し合いを終え、少し落ち着いた頃…

 

 「ロトトト、ロトトト、ゴンド博士から着信ロト!」

 

 俺のスマホロトムが連絡を受信した。…っていうか

 

 「お前喋れるのかよ!!」

 

 「すまんロト、言い出すタイミングを逃しに逃したロト。ロトトト、ロトトト、色黒の舎弟から着信ロト!」

 

 一切悪びれた感もなく、さらりと躱した上で色黒まで気持ちディスってやがる。こいつもこいつで個性的(面倒)な性格してやがるぜ…。

 

 「色黒の着信音が気に食わないから早く出るロト。早く出ないとお前にもこの素晴らしい(クソみたいな)センスであだ名を付けるロト。」

 

 「…すまんノエル、ちょっと電話出てくる。」

 

 「あ、はい!」

 

 俺はすかさず電話に出た。くっ、このスマホロトム(腹黒端末)覚えとけよ。

 

 「もしもし博士、ボーナス追加ですかありがとうございます。」

 『ちょっ!合ってるけど違う違う!そうじゃ、そうじゃない!!』

 「…電話中に歌うなら切りますよ色黒博士。」

 『…マサオくん、日に日に僕に対する敬意とか遠慮ってのが無くなって来てるよね。もう僕の勘違いじゃないよね!?』

 「いえ、それは残念ながら事実無根の勘違いでございます博士。確かに遠慮は無くなって来ていますが、敬意とかはハナから存在しておりませぬ故。」

 『無いのは肯定するんだ!?』

 「いや、否定することでもないですしね。」

 

 ここで下手に甘く否定に出たらこの色黒は間違いなくつけあがるからな!

 

 『…はぁ。どうせこれ以上この話題を掘り続けても僕の面倒臭いダメ上司アピールがより酷くなって周りの評価が下がるのが目に見えてるからね。ここで止めとくよ!』

 

 「はっはっは、博士、ご自身のことがよくおわかりで!」

 

 『マサオくん…僕はその若さでキミ以上の皮肉屋を知らないよ。』

 

 当たり前だろう。少し歳上まで含めても俺より冗談口調で減らず口の会話破壊者なんて見たことがない。

 

 「…それで、用件はなんです?」

 

 『あ、そうそう、エンチュラに付けられてたって言ってた輪っかの解析が終わったんだよ。…ただ流石にモノがモノだから、今後の事も踏まえてマサオくんに話しておこうかと思ったんだ。』

 

 うーん、大方予想がつくな。

 

 「なんです?あの輪っかは人為的に造られたもので、裏で真っ黒な人たちが動いてるかもしれないから気をつけろ的な事ですか?」

 

 『…大体そうだね。説明が省けて助かるよ。解析データを送っておく。簡単に言うと、身につけられたポケモンの成長を強制的に進行させ、それにかかるストレスを利用して、暴走させるような機械ってことだよ。』

 

 …他者利用みたいなもんか、それは駄目だな。

 

 「…わかりました。んじゃ切りますね。」

 

 『わかった。それでマサオくん、今朝拾った女の子とはどこまで進んだんだぃ?同じ屋根の下に若い男女が二人きり、ナニも起きないはずもなく…。だよね!?』

 

 おい、てめぇがゴシップ求めてくるなら全力で倍返しするが、良いんだな?

 

 「いやいや博士、何をおっしゃいますか!博士はその様な考えに至る事が出来るのですね、これはこれは敬服致しました!その様な考えが出来るということは、つまり博士の研究所は今誰かとの愛の巣になっているということで解釈してもよろしいでしょうか?」

 

 『そんなこと僕が出来るはずないだろう!僕の研究所には沢山のトレーニング器具があるだけで、女の子なんて夢のまた夢だよ!!』

 

 おっ、やっぱり切れた。

 

 「それはそれは失礼しました。まさか博士が女性にモテないとは思わずに、ちなみに沢山のトレーニング器具ですか、凄いですね!どうやって手に入れたんですか??」

 

 『良いだろう!僕のトレーニング部屋は研究所に充てられた費用を贅沢に使って作り上げた一つの芸術なのさ!なのに…何でモテないんだろうね!?』

 

 はい墓穴〜。

 

 「博士、大変参考になりました。つきましてはこの情報を、よく博士が言う「お偉いさん」に報告してもよろしいでしょうか?」

 

 俺が爽やかスマイルで問い返すと、色黒の顔から血の気が引いた。まじでサーーッて引いた。

 

 『や、やめてくれ!頼むから!上にだけは!頼むぅぅ!!』

 …性懲りもなく俺にカマをかけるからだよ。

 

 「…まぁ、とりあえずはわかりました。それでは切りますね。」

 

 『あ、あぁ!ありがとう!!』

 

 そして電話を切った。

 

 未来永劫報告しないとは言ってないからね☆

 

 勿論通話も録音したし、これでいつでも権力者を握ったようなもんだ、楽しいなぁ!

 

 「お前、めちゃめちゃ性格悪いロトね。皮肉の大会があったら優勝できるロトよ。」

 

 「いやー!お前ほどじゃあねぇけどな!俺は行けても準グランプリじゃないかな??」

 

 「またご冗談をロト。皮肉を言った後のことまで綿密に考えてる魔王の様な人?には言われたくないロトね〜。」

 

 …お前も大概だよ!!

 

 「はっ!言ってろ!俺たちが皮肉を言うのが悪いんじゃない!皮肉を言わせる様な汚い世界が悪いのさ!!」

 

 「お前、口はめちゃめちゃ悪いけど、嫌いじゃないロト。」

 

 「おお、初めて意見が合ったな。」

 

 こいつ、口は悪いが会話が出来る分イーブイ(夜這い犬)より全然マシだな。取り繕う必要がない。

 

 「お前のあだ名をオイラの渾身のセンスで決めてやったロト!感謝するロト!」

 

 …撤回しようかな。

 

 「性悪マスター!略してショタ!」

 

 …撤回だ。

 

 「お前それはふざけんなよこの腹黒端末。」

 

 「何でしょう性悪マスター殿ロト。オイラに何か不備でもありましたロト?」

 

 「不備しかねぇよ!駄犬ほどではねえが不備だらけだ!!」

 

 「不備があるのはマスターの足りない脳みそではロト?」

 

 「はぁ!?俺のは足りてんだよ!(人間)の限界を超えるためにお前みたいなのをみんなが使うんだろうが!つまり足りてないのはお前だ腹黒!」

 

 「ちょっと何言ってるかわからないロトねぇ。」

 

 「おい唐突に富○た○しの真似して誤魔化すんじゃねぇ!本物に謝れ!!その無駄に洗練された表現力をもっと有用に使え!!」

 

 「いや〜、オイラが謝る道理がないロトよ。後オイラはこういうことにも使えるだけで、やろうと思えばもっと有用に使えるロト。」

 

 くっ、こいつ!一々皮肉で俺を超えやがる。

 「…乗せられてる時点で俺の完敗はもう決まってんだよ!つまりお前のほうが性格は悪い!」

 

 「…チッ、わかってたでロトか、これだから考えられる奴は面白くないロト。」

 

 「うっせえバーカ!」

 

 「バカって言ったほうがバカって人間達の中で暗黙のルールであるロトよ!つまりマスターの方がバカロト!」

 

 「はっ!俺はバカって言ってねえよ!バーカ!って言ったんだよ!単語の聞き間違いだぜ!お前がバカって言ったってことは、お前の方がバカってことを自分自身で証明したんだよ!かかったな腹黒!」

 

 「くっ!諦めの悪い嫌なマスターロト!!」

 

 「粘り強いと言ってもらおうか!」

 

 「どっちも嫌な奴には変わらないロト!」

 

 「は!?うっせ!…」

 

 

 ー

 

 「はぁ、はぁ、はぁ。」

 

 「ふぅ、ふぅ、ふぅ。」

 

 「今日はこの辺にしておいてやるロト。」

 

 「はっ、言ってろこの減らず口。引くお前に免じて俺も今日は許してやろう。」

 

 「言ってれば良いロト。マスターなんかよりも学習能力は早いロトからね、次は直ぐに圧倒するロト。」

 

 「…はっ、言ってろ。俺はあれがボキャブラリーの全力じゃねえからな!まだ二、三回覚醒を残してるからな!」

 

 「…雑魚が宇宙の帝王様の言葉借りても虚しいだけロトよ。」

 

 くうっ!鼻で笑いやがってっ!!

 ……………………

 

 「………うわーーーっ!!!」

 

 ー

 

 「っとにかく!今日は疲れたから特別に見逃してやるよ。」

 

 「特別に、ロトね。有難く頂戴するロトよ!」

 

 こいつずっとニヤニヤニヤけやがって、気に入らねえが悪くもない。既に手持ち(仲間)があんなんなんだ。今更どうってことはないさ。

 

 ーでもやっぱり俺の癒しはエビワラーとバチュルとノエルだけだな!!ノエルかわいいしゅきっ!!

 

 …うわぁぁぁぁんっ!!今日は流石にしょっばいって言うよ!

 

 

 

 Side-エビワラー

 

 「ワラワラァ…。(まだ一日も経ってないはずなのに最近は全然戦っていない気がするんだが、主人は何か知っているのだろうか…。)」




 スマホロトム(Dear.マサオ 特注モデル)
 彼の周りの例に漏れず個性的なスマホロトム。腹黒くて止まらない皮肉が特徴の、マサオでも制することが出来ない飛び抜けた曲者。
 趣味はネットで調べた風刺動画を見ながらケラケラ笑って全てを見下すこと。
 主人のマサオの事は嫌いだが、ここまで自分と皮肉を言い合える人間は初めて見たので、そういう面では気に入ってはいる。後なんやかんや皮肉を言い合ってる時間は好き。

 …マサオ達には言ってないが、ポケモン達の言葉が理解できるが故に翻訳が可能。

 言ってない理由はあの特別やばい奴(イーブイ)の出す甚大な被害に巻き込まれたくないから。最近はノエルの影響で激化していることも知ってる。更に実は喋れることを明かすタイミングを逃しまくっていたのもそれが影響している。

 後ついでに、これもマサオ達には言っていないが、このスマホロトムはマサオの手に渡ったあとに、色黒博士のちょっとした復讐心(いたずらごころ)により、ボキャブラリー強化プログラムをウイルスの要領で仕込まれている。本端末自体は黙っていた方が後々面白くなりそうなので敢えて傍観して黙っている。
 …ちなみにマサオはそれについてはしっかり気づいているが、あの権力者をカモれる都合の良い玩具(オモチャ)程度にしか考えてない。色黒に関しては突けば突くほど穴が出るからもう連絡の9割は楽しんでる。やはり色黒は哀しみを背負う運命である。
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