神「オマエ転生さしてやるからちょっと頑張ってこい、ちなみにチートはナシじゃ」 俺「は?」 作:ND内
イセガタウンをようやく出発し、次のジムがある街に向かって1番道路に居た我らマサオ一行。先日、色黒に上手いこと多大なる貸しを合意の元、押し付けたその原因の動画投稿、配信サイトにアップする動画を収録する為、脇にそれてポケモンと食えるパンケーキを作ったら後で食べる用(の予定)だったパンケーキを突然現れた野生のヘラクロスくんにむしゃぶりつかれた。何かありそうだなと思って聞いてみたら、結構重そうな感じの出来事でマサオくんプッツーン!今から原因にカチコミにいきます!!
…あらすじ風に自分語りしたけど、まだしょっぱくねぇからな!…うるせえ!痛いのはわかってるよ!頼むからもう抉らないで!?
ー《朝露の森》
「てなわけであそこが住処だな。」
「…ヘラクロッ!」
ヘラクロスは頷く。合ってるようだ。
「カイロスさん達にも考えがあるにしても、もっと穏やかに事を治められないでしょうか…」
「ピッピ先生、郷に入れば郷に従え、だよ。」
ノエルは言葉ではわかってはいるが、納得は行ってない様子で少し哀しげなのが苦い感じでグラサンだが顔に出ている。
「…大丈夫。納得なんてしなくていい。ノ…ピッピ先生はそのままの優しい心で、今ある方法より、良い方法を見つけられたら、それがいいと思う。」
…あっぶねー!!!出かけたよ俺!リテラシーリテラシー!
「…でもそれは理想論ですから…。」
「あぁ、理想論だ。余程じゃない限り実現は難しい。だけど不可能じゃない。一番大切なのは…諦めない事だよ。」
「…ありがとうございます。…私、頑張ります!!」
「…あぁ。」
…ごめんな、ノエル。諦めた事のある俺が、大切なのは諦めない事だなんて言って。
…また折を見て謝ろう。
「マスターって人間の女性にはめちゃくちゃ女誑しの綺麗事並べるロトよね。」
…すまん、流石にそれはちょっと地雷だよ、腹黒端末。
「…腹黒、別にあらゆる女性にこんな事を言うわけじゃないぞ。」
「珍しく辛気臭いロトね。その災いの口を後悔してるロトか?」
「別に後悔はしてないさ。お前の口だって災いだろうが。…人間の中には誰が何年かけようがどうしようもない人たちだって存在する。そんな人たちに綺麗事なんて並べる余裕、俺にはない。」
「マスターでもトラウマみたいなのは存在するロトね。まだ人間で安心したロト。」
…俺も口が悪いからわかるけど、これがこいつなりの慰めか、ありがとな、絶対に口に出して礼は言わないけど。
「うるせえ!俺は今も昔も個人的には普通の人間だ!!」
「普通の人間はポケモンとリアルファイトしないロト。」
いや、するだろ!?…って
「…え!?」
「いや、だからポケモンとリアルファイトして気絶させたり瀕死にさせたりすることは普通の人間はしないロト。」
「…しないの?」
「しないロト。」
…どうして?ポケモンはトレーナーへ
「ポケモン愛護法により、人間が殺傷性のある武器を使った攻撃は5年以下の懲役、つまり犯罪ロト。」
…あー、なんかそういう設定アニポケの関連書籍かなんかで見た気がする〜。
「い、いや、でも俺武器使ってないし、身体一つだし。」
「だからマスターは余裕でセーフロト。勿論今回のカイロスも身体一つだロトよね?」
こいつは何を言ってるんだ…?
「…何を言ってるんだ?…ポケモンを相手取る時に身体一つで挑むのは人として当たり前のことだろう?」
「だめだロト。こいつはどうにもならないロト。叩いても意味ないだろうからきっとブラウン管テレビよりどうにもならないロトよ。」
「ええ!?テレビ出来立ての頃の文化よりどうにもならないって、それは酷くない!?」
てかエビワラーとイーブイはなんで得心が行ってるんだよ。バチュル…は変わらず製作中か。
…あれ?ノエルも納得してる…?気の所為だよね?気の所為ってことにしておいてくれない?
「へ、ヘラクロ〜…。」
目的地の目の前で俺たちが少し頭の悪いやり取りをしていたら、ヘラクロスが申し訳無さそうに『あ、あの〜』みたいな感じで聞いてきた。
「…すまないヘラクロス、このアホなやり取りに夢中になっていた。クレーム等問い合わせは、色黒に言ってくれ。」
「そこに関しては激しく同意ロト。」
「…もーう!早くしませんかー!?」
おおっと流石にやり過ぎたようだ。ノエルが痺れを切らすなんて相当だな。経験がない。
…だがちょっと遠慮が無くなったようなその顔、
ー
「カーイロースさーん、あーそびーましょー。」
まあ、さっき闘うと言ったが、話し合いで済むに越したことはない。いきなりカチコんでびっくりさせるより、可能なら話し合いの場を設けたい。俺は平和主義なんだ。
「カッ…。」
木の枝の上で悠々自適に過ごしているカイロスたちは、こっちを見た。見たが、俺を見た後に、格下だと判断したんだろうか
「ペッ!」
…唾を吐き捨ててきた。帰れ雑魚ってか、あぁそうかい。
「舐めとんやなぁおどれ。…ほんならしゃあないけどやるしかないわ。…そんな二本のでっかいツノ引っ提げてやることは格下に唾を吐き捨てるとはド三流以下の集団やのう??上のモン出せや!いてこましたるわ!!!」
人様に向けて唾はいたらいけませんってお母ちゃんに言われんかった様なきかん坊共は上のプライドと威厳を徹底的にへし折って「うわ、この上司カッコ悪、俺こんなんならんように頑張ろ。」的な思考回路に矯正かけて捻じ曲げたるわ!!
「叩いても壊れないマスターが多分初めてちょっと苛立ってるロト。」
「え、ええ!?あれでまだ落ち着いてるんですか!?」
「はっきり言えばわからないロト。でもマスターはまだ周りが見えてそうだから恐らく落ち着いてはいると思うロトよ。」
「…別に怒ったわけじゃないよ。ほんのちょ〜っとイラッときたから発散がてらイラッとさせた相手に恫喝しただけ。ただ恫喝する時はいつも地元の訛りが出るからあんまりやりたくないんだけどね。」
コガネ弁ではない。関西弁である。違いとか知らんけど。
「イロース!」
一際大きな体躯を誇るカイロスが俺のもとに飛び降りてきた。そのカイロスは、右の目の周りに縦筋のものと、左頬に十字に付けられた傷跡がそれぞれ目立っていた。
「お前が群れのリーダーのカイロスか?」
「イロース!」
カイロスは力を誇示するかのように堂々と仁王立ちする。
「…そうか、ヤムチャすんなって。」
「イ、イロース!!」
あれ、このネタ伝わらないと思ってたのに、カイロスの顔が真っ赤だ。伝わったのかな?
「イロース!」
「いやだってお前、その2つの傷は位置的にも色々ダメだろ!!悪いことは言わないから傷を違う箇所につけ直して来なさい!」
「イロース!!」
「え?顔の傷跡は闘士の誇り?…ちなみに俺はお前とほとんど同じ傷跡を持つ元武闘家を知ってるけど、そいつの最期は簡単に量産できる植物生物兵器の自爆攻撃だったよ…。だからお前も、ヤムチャするんじゃねぇぞ☆」
煽りつつもしっかりヤムチャ煽りも混ぜて、とにかく煽る。文字的には無茶するなと心配してるんだから誰がどう見てもセーフ。
…背中の傷は剣士の恥みたいなのもあったな…。
俺なそんな他愛のない連想ゲームを頭の中で行いながら、森の土に円を描く
「んじゃ闘おうか。…この円から出たら負けでいいか?」
「イロース!イロス、カイ、カイロ!」
ヤムチャカイロスはルールを決めねば闘えないような者に負ける道理はない。と人間の力を格下と侮っている。
…三値の概念はお前等ポケモンの専売特許じゃねぇってことをわからせてやるよ。
「よし、それじゃあやろうか。この勝負は勝者が全てを得る。そして敗者は全てを失う。お前等の頭にも単純で分かりやすいだろ?」
「イロース!!」
ヤムチャカイロスはこめかみに青筋を立てて、地団駄を踏んだ。
「…すまない、訂正しよう。」
「イロス?」
「…お前は、ヤムチャ以下の噛ませ犬だ。」
幾ら原作のヤムチャでも敵対する相手との力量差は把握していた。あいつは盗賊やってたり女の子大好きだったりしたが、仲間のために命を投げ打てる心根は良いヤツなんだよ。
…すまないヤムチャ。こんなのと比較してしまって。
「さぁ、どこをどこまで折られたい?」
腕か?胴体か?それとも心か?プライドか?
「イロース!!!」
我慢の糸が切れたカイロスが吠えたのを合図に、闘いが始まった。
後編になるはずだったんです。
収まりませんでした。
カイロス(群れのリーダー個体)♂
顔にヤムチャみたいな2つの傷を持ち、THE・歴戦の猛者だぜ☆みたいなちょっと、いやかなり痛々しい雰囲気を漂わせた強烈に香ばしい性格のカイロス。ちなみに地元ではナンバーワン系の井の中のガマガルみたいなやつ。自信満々で、自身の強さを疑わないちょっとオツムが可哀想な子。
一応群れの中では一番強い。…まぁ単体だと縄張りを奪われたヘラクロスより弱い。
しかしヘラクロスさんの群れはまだ十分に闘えない子ヘラクロスが多く、カイロス達の奇襲で防戦一方にならざるを得なかった。
…これを計算でやっていたならこいつらも評価できたのになぁ…奇襲自体はどうやら奇襲案と正面突破案の二案で揉め、カイロス流じゃんけんで決めたようです。
ヘラクロスさん、じゃんけんの結果で住処を荒らされた気分はどうよ…。