月の災厄が転生して来るそうですよ!   作:おっくん

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投稿主のおっくんです。

学生生活が始めり、授業が終わったと思ったら、大雨が降り、私はずぶ濡れ!
最悪のスタートですね。それに国家試験ももうすぐで対策対策でこれからきつそう
さて、私のことはそれくらいにして

本編をどうぞ!


食事の後、ギフトゲームを始めるそうですよ

「んーっいい朝だな~。…くぅっ…そういえば昨日の晩飯食べてなかったな…」

 

朝の陽ざしを見ながら黒兎は背伸びをしていた。

お腹が鳴り、何か作るかなと食堂を探していた。

すると、ふんふ~ん♪と鼻歌が聞こえる部屋を見つけ、入ってみた。

そこは広い部屋で長い机と椅子がある。奥の方で鼻歌を歌っている人がいるようなので、黒兎は忍び寄ってみた。

そこには、キツネ耳の女の子が調理をしていた。結構な量だ。100人以上はあるだろうか

 

「なぁ、そこの君?」

 

黒兎はノーネームの人たちとまだ挨拶もしていないのに声をかけた。

女の子はこちらを振り返るなり、キャアと叫び、奥の方へ隠れた。

キツネ耳がビクビクと震えさせながら黒兎を見ている。

 

「ああ、びっくりさせたね。そういえば自己紹介もまだだったかな。はじめまして、昨日からこのノーネームに入ることになった月神 黒兎だ!よろしくな」

 

黒兎は手を振りながら自己紹介をした。

 

「黒ウサギのお姉ちゃんが言っていた、新しい人ですね。私はリリと申します。よろしくお願いします」

 

リリは笑顔で自己紹介をしながら礼をした。

 

「よろしく!それでリリちゃん、結構な量を料理しているね。こんなにいるの?」

 

「黒ウサギのお姉ちゃんから聞いてないですか?ノーネームには120人近くの子供がいるんですよ!これでもまだ少し足りないと思います」

 

「結構いるんだな。そうだ!俺も手伝っていいか?座って待つのも嫌だし、久々に料理をしたいから」

 

「い、いいですけど。黒兎さん料理できるんですか?」

 

「失礼な!これでもサウザンドアイズでは結構好評をもらうほどだったんだぞ」

 

「そ、そんなにですか!?」

 

リリの本当に驚いた表情を見て黒兎は少しガッカリした。

 

「そ、そんなに料理ができそうにないか?」

 

「い、いえっそんなにできるとは思わなくて…あっ」

 

リリが気づいた時には遅かった。黒兎の周りの空気がドンヨリとしていた。

 

「そうか、リリちゃんにはそう見えたか……ここは何が何でも手伝うぞ!そして、俺の料理の美味さをリリちゃんに教えてみせる!!」

 

黒兎は火がついたみたいにリリに宣言をした。リリはそんな黒兎を止められなかった……

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

黒兎が調理の手伝いをし始めて数十分後…

机の上にはリリと黒兎が作った料理が並べられていた。

ぞくぞくと子供たちが下りてきて、朝ご飯を食べていた。

 

「なにこれ、おいしい」「おいしい」

「うまい」「おかわり」

 

子供たちに大好評だった。

そこへ黒ウサギが下りてきた。子供たちがいつもより元気がよく、声を上げていて少し疑問に思ったが自分の分を取り、席に着いた。今日もおいしそうですね~と言いながら一口食べた。

 

「……お、おおおっおいしい!」

 

黒ウサギが声を上げ立ち上がった。

今まで食べたことのないほどのおいしさに感動していた。

しかし、これほどまでに美味い料理をだれが作ったのか疑問に思い、調理場へと向かった。

そこには、リリと黒兎が笑いながら二人で話をしていた。食事は済んだのだろうか。お皿が重ねられていた。

 

「ど、どうしてここに黒兎さんが!?」

 

「おっ、黒ウサギ!どうだ?俺とリリちゃんの特製料理は?」

 

「あ、あの朝ごはんは黒兎さんが作ったのですか?」

 

「何を言っている。俺とここにいるリリちゃんとの特製料理だと言ってるだろ。いや~こんなに小さい子なのにおいしい料理を作るな~。いいな~。黒ウサギこんなおいしい料理を毎日食べていたなんて」

 

「はい!リリの料理はすごくおいしいのですよ!」

 

黒兎と黒ウサギの褒め言葉にリリは顔を赤くしていた。

そんなリリを見て黒ウサギは頭をなでていた。

 

「それより、黒兎さん料理できたんですね。驚いたのですよ」

 

「……ほう?黒ウサギは俺のことを料理できない人だと思っていたのか……ふふふ、黒ウサギには改めて俺の料理をおいしさを教えてやる必要があるようだ。ふふふ」

 

「い、いえ。この朝ごはんだけでも黒兎さんの料理のおいしさは分かるのですよ。ははは…」

 

「それなら良い!」

 

黒兎の笑顔を見て黒ウサギはホッとした。

機嫌を損なわずに済んだようだ。

 

「お!おいしいな!これっ」

 

「ほんと、おいしい」

 

「モグモグッ」

 

十六夜たちが起きてきたようだ。

十六夜と飛鳥は料理のおいしさに声を上げ、耀は料理に夢中のようだ。

やっと来たかと黒兎は調理場を立ち、十六夜たちの方へ歩いて行った。

 

「よう、おはよう!三人とも昨日はよく眠れたか?」

 

「ああ、いい寝心地だったぜ」

 

「ええ、よく眠れたわ」

 

「モグモグっ」「ビシッ」

 

耀は手をグッジョブとしていたがまだ朝ご飯に夢中になっていた。

 

「ちゃんと食べておけよ。ちなみにお前たちの朝ごはんは俺特製の料理だ!お味のほうはいかがかな」

 

「おお!これ黒兎が作ったのか!!ああ、うまいっこれからも作ってくれ!ヤハハ」

 

「ホントこれからも作ってほしいわね、そう思えるほどおいしいわ」

 

「うん、おいしい。それとおかわり」

 

「はやいなっ耀!!…わかったおかわり持ってくるから待ってろ」

 

黒兎は耀からお皿を受け取り、調理場へ入っていった。

そこには、リリが何人かの子供たちと共に子供たちからお皿をもらい、皿洗いをしていた。

 

「あとで俺も参加するから!待っててくれ」

 

「いえ、大丈夫です!私たちがやりますので、黒兎さんはギフトゲームをがんばってください」

 

リリは笑顔でそう言った。まあ、そういうならと黒兎は耀のおかわりを作り、戻っていった。

 

「ほいっ耀、おかわりだ。まあ、二人とも初めてのギフトゲームだ!楽しんで来い」

 

「ええ」「うん」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

食事を終え、ギフトゲームをしにペリドット通り・噴水広場前を歩いていた。

そこへ昨日のカフェテラスの前で声をかけられた。

 

「あー!昨日のお客さん!もしや今から決闘ですか!?」

 

『あ、鍵尻尾のねーちゃんか!そやそや今からお嬢たちの討ち入りやで!』

 

ウェイトレスの猫娘が近寄ってきて、飛鳥たちに一礼する。

 

「ボスからもエールを頼まれました!うちのコミュニティも連中の悪行にはアッタマきてたところです!この二一〇五三八〇外門の自由区画・居住区核・舞台区画の全てでアイツらやりたい放題でしたもの!二度と不義理な真似ができないようにしてやってください!」

 

ブンブンと両手を振り回しながら応援する鍵尻尾の猫娘。

飛鳥は苦笑しながらも強く頷いて返す。

 

「ええ、そのつもりよ」

 

「おお!心強いお返事だ!」

 

満面の笑みで返す猫娘。だがしかし、急に雰囲気を変え声を潜めてヒソヒソト呟く。

 

「実は皆さんにお話があります。” フォレス・ガロ ”の連中、領地の舞台区画ではなく居住区核でゲームを行うらしんですよ」

 

「居住区画で、ですか?」

 

答えたのは黒ウサギ。

 

「しかも!傘下に置いているコミュニティや同志を全員ほっぽり出してですよ!」

 

「……それは確かにおかしな話ですね」

 

「でしょでしょ!?何のゲームかは知りませんが、とにかく気を付けてくださいね!」

 

熱烈なエールを受け、一同は” フォレス・ガロ ”の居住区画を目指す。

 

「あ、皆さん!見えてきました……けど、」

 

黒ウサギは一瞬、目を疑った他のメンバーも同様。

居住区が森のように生い茂っているのだ。

ツタの絡む門をさすり、鬱葱と生い茂る木々を見上げて耀は呟く。

 

「……ジャングル?」

 

「虎の棲むコミュニティだしな。おかしくはないだろ」

 

「いや、おかしいです。” フォレス・ガロ ”のコミュニティの本拠は普通の居住区だったはず……それにこの木々はまさか」

 

黒兎はそっと木々に手を伸ばす。その樹枝はまるで生き物のように脈を打ち、肌を通して胎動のようなものを感じさせた。

 

「ほうっ” 鬼化 ”しているなっこれができるやつは…」

 

「みんな!ここに” 契約書類 ”が貼ってあるわよ」

 

飛鳥が声を上げる。門柱に張られた羊皮紙には今回のゲームの内容が記されていた。

 

『ギフトゲーム名 ” ハンティング ”

 

 ・プレイヤー名 久遠 飛鳥 

         春日部 耀

         ジン=ラッセル

 

 ・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐

 ・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は” 契約 ”によってガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。

 ・指定武具 ゲームテリトリーにて配置。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下” ノーネーム ”はギフトゲームに参加します。

                          ” フォレス・ガロ ” 印 』

 

陰で十六夜はジンに昨夜のことを話していた。

 

「この勝負に勝てないと俺の作戦は成り立たない。だから負ければ俺はコミュニティを去る。予定に変更はないぞ、いいな御チビ」

 

「……分かっています。絶対に負けません」

 

こんなことでつまずくわけにはいかない。参加者三人は門を開けて突入した。

 

 

十分程経って

 

「―――――――――……GEEEEEYAAAAAaaaaaaa!!!」

 

門前で待っていた黒兎たちの下に、獣の方向が届く。

森に忍び込んだ野鳥たちは一斉に飛び立ち、一目散に逃げて行った。

 

「い、今の凶暴な叫びは……?」

 

「ああ、間違いない。虎のギフトを使った春日部だ」

 

「あ、なるほど。ってそんなわけないでしょう!?いくらなんでも今のは失礼でございますよ!」

 

「ホント、今のは耀に失礼だな。なあ三毛猫?」

 

『ああ、お嬢に向かってあの小僧っ…それよりわいの言葉が分かるんか?』

 

「まあな」

 

(あれっギフトカードには動物の声を聞けるようなギフトは無いのに三毛猫の言葉が分かるんだ?)

 

疑問ができ、考える黒兎。

十六夜はウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギに肩をすくませて訂正した。

 

「じゃあジン坊ちゃんだな」

 

「ダメ倒すのも大概になさい!!」

 

専用のハリセンでツッコミを入れる。よっぽど暇を持て余していたのだろう。

十六夜は門からはみ出た奇妙な樹の枝をへし折って笑う。

 

「今の咆哮といい、この舞台といい、前評判より面白いゲームになってるじゃねぇか。見に行ったらまずいのか?」

 

「お金を取って観客を招くギフトゲームも存在しておりますが、最初の取り決めにない限りはだめです」

 

「なんだよつまんねぇな。” 審判権限 ” とそのお付きってことにすればいいじゃねぇか」

 

「だから駄目なのですよ。ウサギの素敵耳は、ここからでも大まかな状況が分かってしまいます。状況が把握できないような隔絶空間でもない限り、進入は禁止です」

 

チッ、と舌打ちをした十六夜は小さな声でつぶやいた。

 

「……貴種のウサギさん、マジ使えね」

 

「聞こえていますから。本気でへこみますから!」

 

ペシペシペシと叩く黒ウサギ。

だが状況が分かってしまう黒ウサギは、内心ハラハラしながら三人の無事を祈っていた。

 

(この鬼化植物…必ず彼女がかかわっているはず。ならゲームは公平なルールで提示されているはずです。三人ともどうか御無事で)

 

「なあ、黒兎!ケンカしようぜ!」

 

「メンドイから、断る」

 

「こんなところでそんなことをしないでください」

 

黒ウサギはまた十六夜にハリセンでツッコミを入れた。

 

ゲーム終了を告げるように、木々は一斉に霧散した。すると、黒兎がいきなり立ち上がり、走っていった。

 

「おい、そんなに急ぐ必要はないだろ」

 

「よ、耀さんが怪我をしたようで、それもかなりの重傷のようです」

 

黒ウサギも黒兎に続いて走った。それに十六夜もついて行った。

耀の容態を見ながら黒ウサギは慌てて

 

「すぐコミュニティの工房に運びます。あそこなら治療機器が揃ってますから」

 

「いや、出血がひどすぎる。任せろ、すぐ傷はふさぐ」

 

黒兎はギフトカードから、水差しを出し、水を耀の傷のところへかけた。

すると、傷がどんどん治っていき、傷がふさがった。

全員が驚いてその光景を見ていた。

 

「傷はふさいだ。けど、失った血液までは俺は治せない。増血ができる機器もそこへあるか?黒ウサギ」

 

「え、は、はい。あります。急いで本拠へ!それと十六夜さんたちは飛鳥さんと合流してからともに帰ってきてください」

 

「わ、わかったよ」

 

黒兎は耀を抱え、黒ウサギと共に工房へ向かった。

すぐ二人の姿は見えなくなった。

 

十六夜は値踏みするような相貌で黒ウサギと黒兎を見送り、獰猛な微笑を浮かべていた。

 

「おい御チビ。春日部は大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だと思います。僕らの工房には治療用のギフトがあります。しかし、黒兎さんのあのギフトは一体?水みたいなのをかけたらすぐ傷が治りましたね」

 

十六夜は満足そうに喉を鳴らして笑い独り言のようにつぶやいた。

 

「やっぱり面白いな。元魔王で力を失っているといっても戦ったら面白そうだ。一度戦ってみてえなぁ。それに黒ウサギも面白いな。黒兎ほどじゃないが」

 

チラ、とジンを見下ろす。目が合うと、ジンは申し訳なさそうに頭を下げた。

 

「ん?どうして頭を下げる?」

 

「だって僕は結局……何も出来ず仕舞いでした」

 

「ああ、そういうこと。でもお前たちは勝っただろ?」

 

十六夜の声は皮肉でもなく、嘲りでもなく、賞賛でもない。かといって慰めですらない。

不思議そうに十六夜を見上げると、彼はつづけて補足した。

 

「お前たちが勝った。ならおチビにも何か要因があったんだろ。少なくとも春日部が生き残ったのはおチビが的確な処置を施したからだ。そうだろ?」

 

「は、はい」

 

「ならそれでいいんじゃねぇの?それより、ギフトゲームは楽しめたのか?」

 

「……いえ」

 

ジンは苦い顔で首を振る。

自分自身の無力さにジンは失望していた。

 

「昨夜の作戦……僕を担ぎ上げて、やっていけるのでしょうか?」

 

「ほかに方法はないと思うけどな。おチビ様が嫌だとおっしゃるのなら、止めますデスヨ?」

 

からかうような尊敬語で話す。ジンは一拍黙り、首を横に振った。

 

「いえ、やっぱりやります。魔王から名と旗印を取り戻すという目標が実現できる可能性があるんです。それに僕の名前を前面に出すという方法なら、万が一の際にみんなの外も軽減できるかもしれない。僕でもみんなの風よけぐらいにはなれるかもしれない。」

 

「あっそ……」

 

ちょっと意外だった。ジンは再建の方法がほかにないからやるという理由のほかにジンは己の名前を売り、打倒魔王のコミュニティのリーダーになるというのだ。しかもこれから襲ってくる脅威を自分の名前に集められることを頂上だと生意気にも口にする。

本当に面白い場所に来たと、逆廻十六夜は哄笑を必死に噛み殺すのだった。

 

 

 

 

ジンの宣言と同時に黒兎の部屋の蝋燭に火がついた……

 

 




はい、どうでしょうか。
すこしオリジナルの話と原作を混ぜて書いてみました。
結構面白く書けたと思います。

それと報告です。
これから国家資格の対策等で投稿ができない可能性がありますのでご了承ください

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