スマブラ発売されてインターネット通信対戦ができると思ったら、任天堂のサーバーのメンテナンスとかでできなくなっていました。
ということで、暇になったので、書いてみました。ペルセウスのギフトゲーム編
それでは本編どうぞ!
『ギフトゲーム名:“FAIRYTAIL in PERSEUS”
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
月神 黒兎
・“ ノーネーム ”ゲームマスター ジン=ラッセル
・“ ペルセウス ”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス
・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒
・敗北条件 プレイヤー側ゲームマスターの降伏・失格
プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合
・舞台詳細 ルール
*ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない
*ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない
*プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない
*失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。
“ ペルセウス ” 印』
黒兎たちはギフトゲームの舞台の門前に貼られたギアスロールを見ていた。
「姿を見られれば失格、か。つまりペルセウスを暗殺しろってことか?」
白亜の宮殿を見上げ、胸を躍らせるような声音で十六夜が呟く。その呟きにジンが応える。
「それならルイオスも伝説に倣って睡眠中だということになりますよ。さすがにそこまで甘くはないと思いますが、黒兎さん、どう思いますか?」
「俺かよ。ん~、俺が最後に見たのはもう三百年位前だからな~。ペルセウスのリーダーはその時は起きてたぞ、最奥のところで。それとまず俺たちは伝説のペルセウスとは違って、不可視のギフトなしで見つからないようにしなきゃいけない。綿密な作戦を立てないと負けは確定だな、どうする?」
「見つかったものはゲームマスターへの挑戦資格を失ってしまう。同じく私たちのゲームマスター―――――ジン君が最奥にたどり着けずに失格の場合、プレイヤー側の敗北。なら大きく分けて三つの役割分担が必要になるわ」
飛鳥の隣で耀が頷く。本来は、百人以上で挑むのを五人で挑まなければいけないのだ。そのため役割分担は必須だ。
「うん。まず、ジン君と一緒にゲームマスタを倒す役割。次に索敵、見えない敵を感知して撃退する役割。最後に失格覚悟で囮と露払いをする役割」
「春日部は鼻が利く。耳も眼もいい。不可視の敵は任せるぜ」
「黒ウサギは審判としてゲームに参加することができなせん。ですからゲームマスターを倒す役割は、黒兎さんか十六夜さんにお願いします」
「あら、じゃあ私は囮と露払いなのかしら?」
む、ッと少し不満そうな声を漏らす飛鳥。
そんな少し拗ねた口ぶりの飛鳥を十六夜はからかった。
「悪いなお嬢様。俺も譲ってやりたいのは山々だけど、勝負は勝たなきゃ意味がない。あの野郎の相手はどう考えても俺か黒兎が適してる」
「……ふん。いいわ。今回は譲ってあげる。ただし負けたら承知しないから」
飄々と肩をすくめる十六夜。だが黒ウサギはやや神妙な顔で不安を口にする。
「残念ですが、必ず勝てるとは限りません。油断しているうちに倒せねば、非常に厳しい戦いになると思います」
「…あの外道、それほどまでに強いの?」
「いえ、ルイオスさんご自身の力はさほど。問題は彼が所持しているギフトなのです。もし黒ウサギの推測が外れていなければ、彼のギフトは…」
「隷属させた元・魔王様」
「そう。元・魔王の…え?」
十六夜の補足に黒ウサギは一瞬、言葉を失った。
しかし素知れぬ顔で十六夜は構わず続ける。
「もしペルセウスの神話通りなら、ゴーゴンの生首がこの世界にあるはずがないあれは戦神に献上されているはずだからな。それにもかかわらず、奴らは石化のギフトを使っている。―――星座としてまぬかれたのが、箱庭の” ペルセウス ”ならさしずめ、奴の首にぶら下がっているのは、アルゴルの悪魔ってところか?」
「そこまで気づいてたんだな、まだ箱庭に召喚されて一カ月も経ってないのに、ホント、十六夜の知識の豊富さと洞察力には恐れ入る。じゃあ十六夜。お前に魔王と戦わせてやるよ。俺はルイオスの馬鹿だけでいい。それでいいか?」
「お?魔王と戦わせてくれるのか?てっきり、ルイオスと魔王を倒すのは俺だけでいいとか言うと思っていたんだが」
「ふっ……まあしたいのは山々だが魔王の相手はどう考えても十六夜が適している…と言ってみたり。ハハハッ」
先程十六夜が飛鳥に向けて言ったセリフをマネて十六夜に笑いながら言った。
十六夜はそれに青筋を浮かべ、握り拳を作り、黒兎に殴り掛かった。
それを黒兎は紙一重で躱しながら、
「まあ、そんなに怒るなよ。ちょっとしたジョークだ!ジョーク」
「ちっ、作戦はさっき言ったとおりだ、俺が魔王を、黒兎がルイオスを、春日部は見えない敵の処理、お嬢様は、囮と雑魚処理。行くぞ!!」
十六夜は鬱憤を晴らすがごとく門の前に立ち、轟音とともに、白亜の宮殿の門を蹴り破るのだった。
―――――――――――――――――――――――
「ノーネームの奴らが来たぞ!東西の階段を封鎖しろ!」
「正門の階段を監視できる位置につけ!相手は五人捨て駒の数は限られている!冷静に対処すれば抜かれることはない!」
ペルセウスの騎士たちは一糸乱れぬ動きを見せている。
最奥の大広間で玉座に腰かけていたルイオスは既に勝ったつもりでいる。
しかし、胸中はノーネームに挑戦を許した部下たちに対する憤りで一杯だった。
(ふん…役に立たない奴ら。” ノーネーム ”なんかに挑戦を許すなんて…ゲームが終わり次第全員粛清してやる)
――――――だがルイオスは知らなかった。今回の参加者の中に黒兎がいることを…
――――――――――――――――――――
正面会談前広間では、ペルセウスの騎士たちは飛鳥の持ち出したギフト――――――水樹によって阻まれていた。
「ええい、小娘一人に何を手間取っている!」
「不可避のギフトを持つ物は残りのメンバーを探しに行け!ここは我々が抑えるぞ!」
飛鳥は騎士たちが無視できないように白亜の宮殿を破壊していた。
「左右から来るわ!まとめて吹き飛ばしなさい!」
一喝、水流が騎士たちを襲う。同時に宮殿の華美な装飾は水樹の放つ水流で荒らされ、格式のある名画たちは哀れにも水没していた。
(今はこのくらいのギフトしか支配できないけれど、これかは、様々な奇跡を支配できるようになって見せるわ…十六夜君たちは大丈夫かしら)
――――――――――――――――――――
「人が来る。みんな隠れて」
緊張した声で警告。以下に姿が見えないといっても、物音やにおいまで消せるものではない。耀の高性能の後漢は、不可視のギフトに対抗する手段の一つだった。
獣のように腰を落とした耀は、見えない敵に奇襲を仕掛けた。
「な、なんだ!?」
驚愕の声。耀はすかさず、後頭部を激しく強打する。
騎士は一瞬にして失神した。
前のめりに倒れこんだ岸から兜が落ちる。すると虚空から騎士の姿が現れた。その様子を見て耀が察する。
「この兜が不可視のギフトで間違いなさそう」
「ホレ、御チビ。お前が被っとけ」
「わっ」
十六夜が兜を拾い上げてジンの頭に乗せる。ジンの姿は瞬く間に色を無くして姿を隠す。
ジンが見つかれば、その場でノーネールの敗北が決定する。まずはジンの安全を確保することが優先だ。
「やっぱり不可視のギフトがゲームの攻略のカギになってる。どんなに気を付けたところで姿を見られる可能性は排除できないもの。最奥に続く階段に数人も護衛を付ければ、どうやってもクリアはできない」
「連中が不可視のギフトを使っているのを限定しているのは、安易に奪われないためだろうな……最低でもあと一つ、贅沢言えば三つ欲しいところだが……」
「ホイ、十六夜。お前の分、耀!一応お前にも渡しておく。これを付けて今から来る連中の処理をしていてくれ」
黒兎から兜を渡された十六夜と耀は驚いた顔で黒兎を見ていた。
「お前…この兜どうした?」
「さっきここから最奥に続く階段までの不可視の敵を殲滅して奪ってきた。二百年振りにここに来たけど、変わってなかったから楽勝だった。早くいくぞ!増援が着たら面倒だ」
「いや、黒兎。お前見つかっていないだろうな」
「俺がそんなミスすると思うか?俺のギフトだったら頑張れば百メートル離れてても、倒せるぞ」
「そういえば、お前のギフト。俺ら知らなかったな。教えてくれよ」
「面倒だ!後にしろ、それより早くいくぞ。増援が来そうだ。耀!あとは頼んだぞ」
「うん、ここは任された」
耀はガッツポーズを取り、兜をかぶった。
ジンと同様すぐに姿が見えなくなった。
「良し、俺たちも急ごう!」
――――――――――――――――――――
不可視のギフトを手に入れた黒兎たちは白亜の宮殿をまっすぐ突き進んで最奥、最上階に着く。最奥には天井はなく、まるで闘技場のように簡素な造りだった。
「ジン坊ちゃん、十六夜さん……!」
最上階で待っていた黒ウサギは安堵したように
十六夜たちは目の前に明けた闘技場の上空を見上げると、見下ろす人影があった。
「―――ふん。ホントに使えない奴ら。今回の一件でまとめて粛清しないと」
空に浮かんでいるのはロングブーツから光り輝く対の翼を出したルイオスだった。
「まあでも、これでこのコミュニティが誰のおかげで存続できているのか分かっただろうね。自分たちの無能っぷりを省みてもらうにはいいきっかけだったかな」
ルイオスは十六夜たちの前に降り立った。
「何はともあれ、ようこそ白亜の宮殿・最上階へ。ゲームマスターとして相手をしましょう。…あれ、この台詞を言うのって初めてかも」
それは全て騎士たちが優秀だったからだ。今回のように準備が整わない突然の決闘でさえなければ、ここまで十六夜たちの目論見事が進むことはなかっただろう
十六夜はこれからのルイオスの顔がどう変わるのか楽しみで笑いが込みあがる。
「だとよ。どう思う?黒兎?」
「そうだな。腹立たしいな。下の騎士たちを見て、コミュニティ全員粛清必要だなと思っていたが、ルイオスには特に厳しい粛清が必要のようだ」
今まで兜のギフトで姿を隠していた黒兎が姿を現した。
黒兎の顔を見て、ルイオスの表情が恐怖の顔へと変わった。
「はぁっ!?な、なんでお前がいるんだよ。お前はノーネームじゃないはずだろ!!」
「俺はノーネーム所属 月神 黒兎だ。確かに俺は昔ツキカゲと名乗っていたが、そのツキカゲは二百年前ある魔王との戦いで死んだんだよ。それに白夜叉が一度でも俺のことをツキカゲと呼んだか?」
ルイオスは汗をかきながら、審判である黒ウサギに抗議をした。
「おい、アイツには参加資格があるのか!!」
「はい、あります。箱庭の中枢から黒兎さんに参加資格があるとのことです」
” 審判権限 ”を持つ月の兎の決定は絶対だ。覆すことはできない。
ルイオスの顔はどんどん汗をかきながら青ざめていった。
「こ、こんな化け物をどうすればいいんだよ!!」
「安心しろ。殺気は放てたが、今の俺は全盛期の時と比べて大体三十分の一くらいだから。もしかしたら勝てるかもしれないぞ」
黒兎はルイオスに挑発した。
「くっ。そ、それなら一瞬で終わらせてやる」
ルイオスの翼がもう一度羽ばたく。彼は” ゴーゴンの首 ”の紋が入ったギフトカードを取り出し、光と共に燃え盛る炎の弓を取り出した。
「炎の弓?ペルセウスの武器で戦うつもりはないのか?」
「当り前だ。いくら力が落ちたとはいえ、同じ土俵で戦えるか!!メインで戦うのは僕じゃない。お前たちが戦うのはこいつだ!」
ルイオスの掲げたギフトが光始める。星の光のようにも見間違う光の波は、強弱をつかながら一つ一つ封印を解いていく。
「目覚めろ――――――” アルゴールの魔王 ”!!」
すると、黒兎の前に体中に拘束具と捕縛用のベルトを巻いており、女性とは思えない乱れた灰色の髪を逆立てた魔王が立っていた。
白亜の宮殿に共鳴するかのような甲高い女の声が響き渡った。
「GYAAAAAAAAAAaaaaaaa!」
「アルゴール!そいつをつぶせ!!」
ルイオスは命令をし、アルゴールは黒兎に向けて襲いかかる、が
「ストップだ。メデュ」
黒兎が手を出し、そう言うとアルゴールは止まった。
それどころか黒兎の前で跪いた。
それに黒ウサギたちもルイオスも驚いた表情で立ち尽くしていた。
「ど、どうした!!アルゴール!そいつをつぶせと命令してるんだ!!」
「ど、どうして魔王が黒兎さんに跪いてるんですか!?」
「……あっ!すまん十六夜、お前の役割奪っちまって、代わりにルイオスやるよ。やりたいようにやってもいいぞ!そのあと粛清するから」
「…ハハハッほんと面白いな黒兎。あとでその状況のワケを話してくれよ。どうして魔王がお前の命令を聞き、跪いているのか」
「…了解だ、本拠に戻ったら話してやるよ」
「いいぜ、絶対だからな。…さあ、ゲームマスター!!今度は俺が相手だ!俺に勝てたらお前たちペルセウスの勝ちにしてやるよ!!せいぜい俺を楽しませてくれ!!」
「くそったれ!!負けられない。お前に勝ってこのギフトゲームを終わらせる!!」
コミュニティのため、敗北覚悟でルイオスは十六夜に挑むのだった。
結果、十六夜がルイオスを倒し、ノーネームの勝利が黒ウサギから宣言された。
次話についてです。
次話はパーティーをするだけのお話になるので恐らく短くなるのではないかと考えております。
それでは、誤字報告、コメントいつでも待ってま~~~す(^o^)丿