新年あけましておめでとうございます。
7 どうでもいい話第17弾
個人情報の流失を自分からするなんて馬鹿なことをしているわけだが、私の誕生日には2という数字が多い。
私はそのせいか、2という数が好きだ。テストの選択肢で迷ったら、2と記入するほどに。
ただ、そんな私もそれがコンプレックスになっていることがある。それは、自分が一番になることがほぼ出来ないのではないかということだ。中学のときのテストでの最高順位は、2位。高校に入ったからの英語のテストでは、クラスで2位。今まで、一位になったことなんて片手で数えるほどしかない。自分の誕生日に縛られて、2位にはなれるが所詮その程度という存在。自分より上はいくらでもいてしまうし、こんな文を書いている間にも、勉強をしている人はいる。
どうしたら、一番になれるのかなぁ。
8 蓑神千歳の紀行録 12
≪ある暑い日だった。辺りはすでに薄暗く、昼間は人があふれていた商店街にも、人の姿は見つからない。そんな気だるい時間の中、一人の人間が小さな鞄を持って、たたずんでいた。
「なぁ契。ほんとにいるのか?人っ子一人いないぜ?」
「大丈夫よ、千歳。彼からもらった地図にはこの商店街の一番奥の通路を左に3つ進んだところだって書いてあるもの。」
千歳と呼ばれた男は一人、契の話に従って路地を進んでいった。
少しした後、彼らは目的だったモノを見つけて、鎖で縛った。モノはしばらく暴れていたが、やがて静かになり彼を見た。
「如何してこのようなことをするのか。ワタシをこんな風にして何になる。お前は唯の人間のはずだ。いったい誰の許可を得てこんなことをするのか。」
モノは大声でまくしたて、彼を睨んだ。
「契、なんか言うことはあるか?」
「それ、もう大丈夫よ。」
言葉と同時に、モノは砂になった。なにか訴えようとしていたが言葉は空気に伝わる前に消えた。
「さ、これでまた一つもとに戻ったわね。次はどこにいるかしら?」
「...それにしても本当に気が遠くなるな。あっという間に百年たってしまった。一日一個ずつ戻してはいるが、まだまだなのか。」
「そうね。」
少ししてまた契が言った。
「もしかして疲れたの?」
彼は頷き、肯定した。
「いままでありがとね」
契はそう言って、千歳の体を鎖の粒に変えた。
「甦れ!我が契約に基づいて!」
さっきまでそこにいた男は少しこの世界から消え、また戻ってきた。
「うーん、どうも初めまして。私は契。あなた、名前は言える?」
「蓑神千歳。君によって死んで、生き返った人間。今回は、君を邪魔することにしたんだ。」
「えー。困るんだけど。私の目的ぐらい達成させてよ。」
「僕も今回、目的ができたから。」
彼は空気を震わせ叫んだ。
「世界征服!」
「それぐらい、すぐ出来てしまうわ。せっかくなら、私を殺すとかどう?」
「めんどくさい」
そして彼らはすっかり暗くなった道に流れる、雨の匂いを運ぶ冷たい風を進みだした≫
9 自己蘇生法
人はいつか死ぬ。これは仕方がない。甘んじて受け入れよう。
だが、死んでしまうというのは、やっぱりちょっと寂しい気もする。そこでおすすめなのが、自己蘇生法だ。手順は以下の通り。
その1。ある晴れた昼下がり、窓から太陽が差し込んでくるところに立つ。
その2。椅子に座ってでも寝転がってでもいいので、目をつぶる。
その3。心の中で10秒数えた後、大きく息を吐きながら目を開ける。
その4。すると、しばらく目をつぶっていたこともあって、世界が新しく、きれいに見える。
以上
10 思考回路
「お前はこんなこともできないのかよ!!」
とある会社の営業部、部長の椅子の前で今年入った新人が怒鳴られていた。
「今月の売り上げ、お前が一番わ●いんだぞ!」
「い、いえ、しかし...」
「しかし●●えよ!反論すんじゃねぇよ!いいか、お前の代わ●なんていくらでもいる●だ!」
新人は少し考えた後、こう言った。
「...それ、僕が小学生の時にも言●●ました。親から。」
「それがどうした。」
「僕はあの●かなりの傷を負ったんです。だから、次にそういわれた時には、ど●●か行動でその言葉を取り消せさせようって、思ったんです。」
新人は胸ポケットからボールペンを取り出し部長の目に突き刺した
痛みに呻き、叫ぶ部長を横目に、彼はこう呟いた。
「ほら、こ●●れば僕があなたに●●金を払わないといけないから、ボクの●わりなんていないでしょう?」
以上が令正82年に起こった事件の聞き取りによるものである。なお聴取の際、容疑者が刑事の目を突き刺そうとしたため取り押さえる。容疑者の自傷行為によりこの調書は読めない部分がいくらかある。
11 静かな雨
毎年冬になると、家の前の畑には雨が降る。
太陽がのぼる前からもう、降っている。ただ、葉っぱについた霜がとけて葉っぱと葉っぱの間に流れるだけなのだけれど、私はこの雨が好きだ。愛してるといっても過言ではない。
12 ぼくがかんがえたサイキョーのタイムマシン!の理論
私は、タイムマシンは作ることができると考える。なぜなら、人類は精神の面では四次元に到達しているからだ。人は記憶を探るとき、時間すらも飛び越えて思い出すことができる。
むかし、中学校の先生がこう言った。
「俺はタイムマシンは存在せんと思うんや。だって、未来で作られとんなら今、来とるはずやん?」
その時の私は、なるほどな、と思ったのだが、最近考えてみるとこういうことも言えるのではないかと思うようになってきた。
1。タイムマシンを平常心で扱えるようになるには人類にまだ時間がかかる。
2。そもそも過去に戻るさいに、考え付かないほどのエネルギーが必要になるためどう頑張っても実用化できない。
3。一度実験をした際に、過去の何かを変えてしまい、ほろんだ。
正直3番目は、考えても面白くないのでパス。一つ目もめんどくさいのでパス。2番目だけ考える。
過去に戻るために、一定のエネルギーが必要ということなら、かなり説明がつくのではないか。
例えば、過去に戻るときに必要なエネルギーが、ビックバンと同じだとしよう。この時点で、人類はエネルギーを集めることがほぼ不可能になるのではないか。日常の生活をしながら、莫大なエネルギーを集めるのは無理だ。原子力とか核融合とかで作ったとしても、全く足りない。
ここまで書いて思ったのだけれど、もしかしたら実験は成功しているのかもしれない。小さなものほど、必要なエネルギーは小さくなるだろうし、過去を変えようにも、本来の時間軸に戻ってしまうだろうし、そもそも、過去を変えるより未来に夢を求めたほうが、手っ取り早いと思ったのかもしれない。
13 どうでもいい話第18弾 他人が抱えるコンプレックス
人は誰でもコンプレックスを抱えている。その中でも今回は特に「努力」に注目をしてみる。まずは私の話から始めよう。
私は小学5年生の時からチューバを吹いている。そも、チューバを知らない人のために言っておくと、チューバとは「でかくて低い音が出る楽器」のことである。チューバをなぜ選んだのかというと、単に、でかいものがかっこいいと思っていた時期が私にもあったからだ。
高校生となった今でも吹いているのだが、自信がなくなることがよくある。「思春期あるあるか」と言って一笑に付したいのは私もなので、ゆっくり聞いてほしい。
この間、YouTubeをみていたらチューバの低音についての動画が流れてきた。「ふんふん、すごいな」と思ってコメント欄を見た。そこには意外にも、これくらいはいける、という内容のコメントが多かった。しかもショックを受けたのは、ここから。簡単だと言った人のなかに中学生がいたのだ。
正直、自分はチューバがうまいと思っている。(そう思わないと、やっていけないからかもしれない)だけど、自分より若い人がうまいというのは何気にショックだった。
自分ももっと早く練習していれば、練習方法を改善していれば、よかった。自分はチューバのことが好きだけど、実は向いていないのかもしれない。と、そんな考えても仕方がないようなことをたくさん考えてしまう。
少しここで落ち着いて考えると、自分の周りには中学から始めた人だっているし、小学4年生の時から始めた人もいる。もちろん高校から始めた人も。
すると、もし他の人も自分と同じような考え方をしてしまうのなら、こういうことになる。
小学5年生から始めた人は小4から始めた人に対して劣等感を抱き、小4から始めた人はもっと小さいときから練習を始めた人に劣等感を感じ、そんな人は、生まれつきの才能とかいうものに劣等感を抱くことになる。中学から始めた人も同じように、私みたいな人間に劣等感を抱くだろう。
そう考えると、コンプレックスなんてただ循環してるだけなんだなって思う。動画の中で吹いてた人も、ほかの楽器ができないことに劣等感を感じてるかもしれないし、コメントの中学生も隣で練習している人に劣等感を抱いているかもしれない。そう考えると、そんなことなんて、些末なもんだよな。
コンプレックスなんてあって当然なのかなと思う。けれどそれと同時に、そんなことを考える自分が嫌になってしまう。
14 マドギワボートの出発
マドギワボートはほとんどすべての人が見たことがあるボートだ。その名前の通り、マドギワにある。窓際に生えているから、マドギワなのではない。
このボートの名誉のために言っておくと、彼はただの動いていないボートではない。実力はいつでも出せるけれど、めんどくさいだけなのだ。
彼と始めに出会ったのがいつなのかははっきりとはしていないが、記憶の限りでは幼稚園の年長だったような気がする。彼は基本的にどこにでもいるようなものだ。だけど偏在している。いま、あなたの後ろにいるし、横にいる。
彼が言うには、窓際が一番好きなようだ。
いけないね。そろそろ実用的な話をしなくちゃならない。だって彼はいまから、たった今から全力を出すことを決めてしまったんだから。
マドギワボートって名前だからってボートな訳じゃない。ギリシャのテッサロニキが兄貴の名前じゃないように。
言葉で、文字で読み取ろうとするからいけないんだ。
言葉はそれを狭めちゃうからね。
おや、どうやら、そろそろ次の場所へいくみたいだ。こういうときはなんて言おうか。
See you next time!
We will meet soon.
Good night.
そして、マドギワボートがあなたの窓から漕ぎ出ていった
ええ、ボクもマドギワボートはあったことあります。私の場合、寝る直前にやって来て気づいたら居なくなってるんですよね。
授業中に来ると意識トんじゃいますね。