転生DxDリメイク   作:ぺへ

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3話

「どうぞ。」

 

「し、失礼します!」

 

「しまーす。」

 

兄さんはガチガチに緊張してる。まあ、美人二人がいる訳だししゃーないか。てか、このクッキー美味しそう・・・。

 

「さて。まずは自己紹介をしましょうか。私はリアス・グレモリー。兵藤一誠君。あなたのご主人様よ。」

 

「ご、ご主人様?というより悪魔って・・・?」

 

「一つ一つ説明しましょうか。まずこの世界には人間では無い異形の存在がいるの。」

 

「あ、あの!オカルト的な話ならちょっと・・・。あ、お、俺、用事が「天野夕麻」っ!?な、なんで・・・!」

 

「聞き覚えがあるでしょう?いいえ、それどころか貴方にとっては大切な名前よね。」

 

「・・・冗談でも限度があります。失礼します。」

 

「彼女は存在したわ。ただし、人間では無いけどね。」

 

リアス先輩が隣の黒髪ポニーテールの人に目配せすると懐から写真を取り出しテーブルの上に置く。

 

写真には美少女と呼べる黒髪の子が写っているものばかり。うわ、これ盗撮じゃん。

 

「へぇ〜・・・。これが兄さんの元カノかぁ〜。結構美人じゃん。」

 

「誰も彼女の事を覚えていなかったのは彼女が記憶を改竄したからよ。」

 

「リアス先輩。一気に話し過ぎですよ。ほら、兄さんも混乱し過ぎて固まってるし。」

 

「あ、あらあら。部長、1度休憩を挟みましょう。」

 

「そうね・・・。ごめんなさい、兵藤君。朱乃、紅茶を入れて上げて。」

 

「ええ、部長。」

 

そこから黒髪ポニーテールの人は慣れた手つきで紅茶のおかわりを注いでくれる。てか、この人よく見たら大和なでしこって言われてる姫島朱乃先輩じゃん。だから、見覚えがあったのか。つか、可愛いしおっぱいデカ。いや、それよりも・・・

 

「二人はいつまで敵意を向くつもり?」

 

さっきから敵意満々で私の事を見ている金髪の男の子と白髪の女の子。恐らく一般的に言えば美少女と美男子とやらなんだろうけどよく分からん。

 

「少なくとも君が僕たちにとって害意が無いと証明出来ればかな。」

 

「・・・祐斗先輩に同意です。」

 

「なら、私の能力説明でいっか。兄さん、私の腕を思いっきり引っ張って。」

 

「は?いや、なんで・・・」

 

「いいから、いいから。」

 

兄さんはさっきの混乱も残っている中、私の言葉のに疑問も持っている中、私の腕を思いっきり引っ張る。

 

「の、伸びたァ!?ええぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「これは・・・!まさか、神器(セイクリッド・ギア)!?」

 

「はい。名前は分かりませんが、私の能力は体がゴムになる事です。ま、簡単に言えばゴム人間ですね。」

 

「ゴム人間・・・」

 

「なら、昨夜兵藤君が気絶したのはどうしてだい?」

 

「あれは、覇気と言う力です。」

 

私が覇気と言った瞬間、先輩達が動揺し始める。え、怖。

 

「は、覇気ですって!?」

 

「え、ええ、まあ・・・。」

 

そう言うとリアス先輩は超がつく程真面目な顔をする。え、マジで怖いんだけど・・・。まさかの勧誘される?

 

「・・・ねえ、兵藤聖さん。覇気について詳しくおしえてくれないかしら?」

 

セエェェェェフ!!いやぁ〜、良かった。良かった。正直、異形になるつもりは無いしね。

 

「まあ、覇気についてなら。まず覇気って言うのは・・・」

 

それから私は猿でも分かるように覇気について解説する。てか、覇気ってそんなに珍しいものなんだ・・・。いやまあ、私も詳しくは覚えてないんだけどさ。

 

「・・・話が逸れてしまったわね。兵藤一誠君・・・イッセーと呼ばせてもらうわ。少しは整理出来た?」

 

「ま、まあ・・・」

 

「まあ、否が応でも理解する事になるわ。」

 

うわぁ〜・・・。悪魔の制度はおじいちゃんに聞いてたけど、やっぱり好きになれねぇ〜・・・。まあ、いいや。それよりも・・・。

 

「グレモリー先輩。一つ、聞きたいことがあるんですけど。」

 

「?何かしら?」

 

「兄さんは先輩の下僕になったけど、私の立ち位置ってどうなるんです?」

 

そう。ここが一番大切な部分だ。私は誰かの下に付くつもりは無い。故に敵認定される恐れもある。そうなれば、兄さんや家族とは縁を切らなければいけないのだ。

 

「確かに・・・。そうね、私との契約相手というところかしら?」

 

「契約相手?」

 

「ええ。これなら、問題無いかと思うけど?」

 

ふむ、確かに。まあ、狙われるのは慣れてるしいっか。

 

「分かりました。ではそれでいきましょう。・・・にしても、こっちの手を明かしても警戒を解いてくれないんだね。」

 

「「・・・」」

 

二人とも、素質のある戦士って訳だ。でも、そろそろ鬱陶しいなぁ・・・。あ、そうだ。

 

「グレモリー先輩。私の強さを知りたくないですか?」

 

「え?ええ、まあ・・・。」

 

「なら、今から模擬戦でもしませんか?当然、兄さん抜きのグレモリー眷属のみで。」

 

「・・・それは、私達への挑戦と受け取っても?」

 

「受け取り方はどうでもいいです。いい加減、殺気だてられるのは面倒なので。そちらはグレモリー先輩を含めた四人で、私は目隠しをした状態で攻撃はしません。」

 

「随分と舐められたものね。いいわ、その挑戦を受けましょう。ただし、私達の攻撃が一度でも当たった場合は私の言うことを一つ聞くというのはどうかしら?」

 

「いいですよ。では、それで行きましょう。目隠しの魔力とかってあります?」

 

「ええ。では、外に出ましょうか。朱乃、結界を張ってちょうだい。」

 

「はい、部長。」

 

姫島先輩が手に魔法陣を展開して数分後に全員で外に出る。当然、兄さんも一緒だけどなんかアワアワしてる。まあ、初めてのガチ戦闘を見るし当然か。

 

「じゃあ、目隠しの魔力をお願いします。それと、耳栓も。」

 

「・・・ええ、分かったわ。」

 

グレモリー先輩が手に魔法陣を展開させると、目の前が真っ暗になり周りが無音となる。おお、本当に出来るんだ!すっげぇ!

 

「さて、では行きましょうか。祐斗、小猫!」

 

「「はい!部長!!」」

 

お?最初は金髪のイケメンと白髪のちびっ子か。私は見聞色に意識を集中させる。

 

見聞色の覇気は、簡単に言えば相手の気配や感情を強く感じとれる力。極めれば数秒先の未来まで視えるらしいけど私はそこまでの領域には達していない。でも・・・

 

「ふぅ〜ん。金髪君は後ろから横一文字斬りで、白髪ちゃんはアッパーな訳か。」

 

「「!?」」

 

私はアッパーを喰らわず、かつ斬られ無い様に上へ飛んで避ける。感覚的に言えば走高跳みたいな感じ。

 

「そして、避けた所にグレモリー先輩の怖い魔力と雷が襲ってくるわけだ。」

 

「「な!?」」

 

二人の魔力も体を逸らして避けて着地する。さて、ファンタジー過ぎて固まっている兄さんに知識を授けるか。

 

「兄さん!今、見ているものは全部現実だからね!今から兄さんが足を踏み入れる世界だよ!」

 

「っ!」

 

「まず、説明するのは覇気からね。覇気って言っても幾つか種類がある。まあ、今回は1つだけね。私が今攻撃を避けられているのは『見聞色の覇気』のおかげ。『見聞色の覇気』は主に相手の感情を読み取って攻撃を避けるもの。まあ、ゲームで例えるなら敵の頭に体力ゲージがあるようなもの。」

 

とりあえず、私は全ての攻撃を躱す。グレモリー先輩達の顔は見えないけど、心底驚いているのは分かる。

 

「はあ!?なんだ、そのインチキ技!」

 

「確かにインチキだけど、これだけじゃ裏の世界は生き残れない!だから、こんな技術も存在するの!『月歩』!」

 

ちょうど四方を囲まれて逃げ場が無くなった私は上空へ逃げた。当然、走って。

 

「えぇ!?ひ、聖が空を走ってる!?」

 

「よっと。グレモリー先輩。まだ、やります?」

 

「・・・いいえ。どうやっても当たりそうに無いもの。降参よ。」

 

グレモリー先輩が目隠しと耳栓の魔力を解放してくれたお陰で視力と聴力が元に戻る。

 

「お、お前、なんで空を走れたんだよ!?あれも覇気ってやつなのか!?」

 

「それは私達も気になるわ。教えて貰えないかしら?」

 

「いいですよ。あれは私の開発した『六式』って技術の1つ、『月歩』です。」

 

「月歩・・・」

 

「あらあら・・・。六式と言うことは後五つあるのですか?」

 

「はい。ちなみに、皆さんが今やろうとしても出来ませんよ。」

 

「・・・なんでですか?」

 

「身体の鍛え方が足りないからだよ。六式は身体にとんでもなく負荷が掛かる。例え悪魔だとしてもすぐに限界が来ます。まあ、悪く言えば皆さんの鍛え方は効率が悪いって事です。」

 

グレモリー先輩を含め、兄さん以外の皆から微かに殺意を感じ取る。

 

ここで脇道にそれるが、私が何故『六式』のこ事を覚えていたかと言うと、幼年期に忘れないようにノートに記録していたからだ。当然、その他の技も記録しているけど、今は関係無いから省くけど。

 

そして、六式を全てを実際に会得した私から言えば疲労感及び体への負担は尋常じゃない。

 

グレモリー先輩の眷属のオーラを見れば分かるけど、これはまだ物語序盤・・・いや、序盤の序盤なんだろう。総合的に推理すれば、兄さん自身がこの物語の主人公。ならば、私はオリキャラという訳だ。そして、恐らくは、兄さんを殺した堕天使と決着を付けることになる。ま、その時は手を貸せばいっか。

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