誤字の報告本当に助かってます。
ありがとうございます。
本当は誤字を減らす努力をもっとしないといけないという話ですけどもね。
夜蘭からの聞き込みを終えたシュウは少し安堵していた。
(いや…心臓に悪いって…。流石にいきなり夜蘭からの聞き込みは無いだろう…!!)
必死に胸に手を当てて、必死に深呼吸をしながらそんなことを考えていたこの男。
皆さんこれが人間では出せないほどの殺気を出してヒルチャール討伐をしていた男の姿です。
これでいて夜蘭を戦慄させていたのだからもうよくわからない男である。
もっともこれをシュウ以外に知っているのはごく少数であるというのだから困る。
たちが悪いというかなんというか。
戦闘能力は凄まじいがビビリ具合も凄まじいということを知っているのは鍾離と帰終くらいなものである。
運が良いのか…はたまた悪いのか…。
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「まったく…生きた心地がしなかったぜ…」
いやー、マジで本当にやばかったわ。
我ながらナイスポーカーフェイス!!
よくぞ乗り切ったぞこのピンチを!!
……。
くだらんこと考えてないで流石にそろそろ起きるか…。
とりあえず朝飯を食いながら今日の予定を考えるとしよう。
まずスメールに居るのほほん踊り子に手紙を出して…。
次にアルベドにこの前の1スクアード間のオラトリオ聖人に使用できる無限エネルギーの最大移行数が確立できたことの報告をしに行って…。
…そういや昨日鍾離のとこに行く前に冒険者協会から依頼を受けていたんだよな…。
えーと、確か
【それなりに良い剣が欲しいため要らなくなった剣を売って欲しい】
って依頼だったか。
冒険者協会のキャサリンに剣を渡せば良いらしくて、何か良い剣があれば何時でも声をかけてくださいって話だったよな。
普通は自分で剣を依頼して作ってもらうと思うんだがな…。
まぁ、要らなくなった剣なら俺も心当たりがあるし、一応その話を伝えといたからあとは持っていくだけなんだよな。
…えーっと…確か…物置の方に…おっ、あったあった。これこれ。
こいつは自分の法力を強化するための媒体兼武器になる物を作っていた時があって法力を強化するという部分を抜いて試しに剣としての機能だけの状態で形にしてみたやつだ。
普通に持つと重い剣ではあるが、剣を構えるように持てばあら不思議。
重さを感じないように細工が仕掛けてあるんだなーこれが。
まぁ、ネタバラシをすると法力を付与して誰でも使えるようにしてあるだけなんだけどね。
いやー法力は万能だなぁ。
んじゃ、早速持っていくとしますかね。
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「な、なんなのよこの剣は…!?」
キャサリンから手筈通りに剣を受け取った女性、刻晴は驚愕していた。
『鍾離という男が岩王帝君であるかもしれない』
その話を聞いた刻晴はすぐさま鍾離という男について調査を始めた。
鍾離が岩王帝君であることを証明するために刻晴が始めたこと。それは彼の異常な点は無いか一つ一つ調べることだった。
色々な情報が出てくる中で、刻晴は気になる情報を見つけた。
それは彼が持っている武器のうちの一つの剣は彼の友人であるシュウという男が作成し、譲ってもらったものだということがわかった。
シュウという男についてや、彼が作った剣を調査したいと思った刻晴は、彼が冒険者であるという点を利用してキャサリンに【シュウという男だけに剣の依頼を出す】ように手筈を整えていた。
そしてある日。シュウという男の情報を調べていたところ彼が作成したであろう剣が納品されたという話が刻晴の元に届いた。
その日のうちに納品されたという剣を回収した刻晴はすぐさまその剣を調べにかかった。
もっともその剣の信じられないような性能に刻晴は驚愕せざるを得なかったわけだが。
普通に持つ分には全く普通の剣である。むしろ少し重たいくらいか。
しかし剣を構えてみると全く重さを感じないのだ。
しかもそれでいて、その剣の持つ重さは十分に発揮されているのだ。
切れ味、破壊力、扱いやすさ、重さ。
全てが高水準であるこの剣を、普通の冒険者が果たして作れるであろうか。
答えは否だ。
普通何十年と剣を打ち続けてもこれ程の剣は作れない。
この剣はそれほどの代物なのだ。
『シュウ…一体何者なの…』
そう考えている刻晴のもとにまた新たに情報が入ってきた。
それは
『鍾離という男が岩王帝君であるという情報は誤りである可能性が出てきた』
というものだった。
刻晴は思った。
このタイミングでその情報が入ってくるのはいささかタイミングが良すぎるのではないのかと。
そして、刻晴は確信した。
鍾離という男のなにかしらの情報を、この剣の作成者であるシュウは知っているということを。
そうして刻晴はシュウという男の元に訪ねるために自分の仕事の予定を調整するのであった。
本当で隠す気あんのかこれ