ハリー・ポッター -Harry Must Die-   作:リョース

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三巻の「アズカバンの囚人」時点での変更点やら独自設定やらをまとめました。都合上、四巻の設定を出し切ってから書いたので遅くなったのは私の責任だ、だが私は謝らない。
登場人物の中には私の脳内設定で挿絵がありますけれども、ご自身の想像を壊したくない方はどうぞ気にせずスルーしてください。君が恐怖心を乗り越えて以下略。


アズカバンの囚人・変更点

【原作との大きな変更点】

 ハードモードとするにあたって原作から変化した要素。

 場合によっては今後に大きく影響する部分もあるため表記。

 

 

・ダドリーの無意味な強化と同性愛者化

 前者は遊び。ストーリーに関与しない以上、どうなろうと問題ない。砂糖水ッッ

 後者はハードモードになる以上は仕方なかった。許せダドリー。

・シリウスとの早期遭遇

 彼の葛藤と、ハリーのこれからの目標を描写するため。

・闇祓いたちとの早期遭遇、闇祓いの面子増加

 ハワード達との面識が必要なのと、ハリーの強化フラグのため。

・ハリーの初潮

 少女の成長物語を描くにあたって、これは絶対に必要だった。断じてエロスではない。

・守護霊の早期習得

 習得できた理由については四巻ラストにて判明。

・セストラルが見える

 三巻時点で既に人死にを見ているため、見えちゃうのです。

・原作と違って、ハリーに明確に怖いモノがある

 原作ハリーがスポンジメンタルなら、鎧で覆った生卵メンタルが本作ハリー。

・バックビーク死亡

 シリウスの移動手段が消滅し、今後の難易度ハネ上がり。

 三巻最後の逃走シーンがメタルギアハリエットと化してしまう。マリモナイン!

・バジリスク再び

 命名ヘンリエッタ。ハリーの新しい親友。ただし出番はほぼない。

・ルーピンがハリーに対して若干非協力的

 シリウスと同じ理由と気持ちをハリーに対して抱いているため

・ハリーが自身の性別を自覚

 乱暴されそうになったら嫌でも自覚する。これも彼女の成長には必要と感じた。

・新箒はニンバス二〇〇〇

 ファイアボルトなんてプロ仕様、子供にはもったいないぜ!

・ハーマイオニー、ハリーに影響される

 普通の十三歳の魔女は殺人鬼に対して的確に行動できません。

・シリウス強化

 戦闘スタイルはハリーの上位互換。レベルをあげて物理で殴る派。

・スネイプの好感度

 原作より高低が激しい。ルーピンには好意的に、シリウスにはより敵対的に。

・ピーターの好感度

 原作と違い、ジェームズたちへドス黒い憎悪を抱いている。

・シリウス戦

 彼なりの理由を以ってして本気でハリーを殺害しようとしていた。

・ハリーの守護霊変更

 四巻ラストの理由にて、彼女の守護霊も原作とは大きく異なっている。

・ダンブルドアへの信頼

 四巻ラストの理由にて、ハリーから彼への信頼度が低い。

 

 

【独自設定】

 深く考える必要はなく、だいたい語感の通りと解釈して問題なし。

 細かい設定なんて考えてられっか! 世界観の補強、または妄想の産物。

 

 

魔力反応光

 杖先から飛び出る光のこと。魔法反応光とも言う。

 人体から生成された魔力が魔法として外気に触れる際に起きる反応。

 要するにだいたいの場合この光が当たれば、魔法が作用する。

 威力を拡散してスプレー状に射出するなど、術者の裁量でいくらか融通が利く。

 

魔法式(プログラム)

 何であろうと魔法を使う際には、プログラムをしっかり組んで発動する。

 杖の振り方、呪文の発声、原理を理解しているかどうかなど。

 これの組み方に問題があると、魔力暴走で不発になったり爆発したりする。

 

魔力枯渇

 読んで字の如く、体内で生成される魔力が不足に陥ること。

 この状態でも搾り取るように魔法を使うことはできるが、不快感や頭痛などが生じる。

 頻繁にこの状態になると、脳がリミッターを設けて突如魔法が使えなくなる症状が起きる。

 

魔法空間

 読んで時の如く、魔法で造られた空間のこと。

 中身がどこに繋がっているのか、この亜空間は一体何なのか、一切解明されていない。

 ハッキリ言って意味不明な不思議空間であるが、便利なので流通している。

 要するにゲームでいうアイテムポーチだとハリーは思っている。

 

『グリフィン隊』

 魔法省闇祓い局に存在する、実戦向けの任務が多い部隊。

 原作人物ではキングズリーやトンクスが所属している。

 闇祓いたちをひとまとめにする際の呼称がなかったために作成。

 

身体強化呪文と闇の飛行呪文

 身体強化によって身にまとう青白い光と、闇の呪文によってまとう漆黒の光。

 自分に魔法を作用させ続けているため、魔力反応光が漏れ出ている状態である。

 映画『不死鳥の騎士団』の最終決戦をご覧になればお分かりになるだろう。あれです。

 

 

【オリジナルスペル】

 ハードモードにするにあたって、呪文も追加。

 なお原作で呪文が出なかっただけの魔法も一応オリジナルとして表記しておく。

 また、特に説明もなく出てきた魔法や道具などは、世界観を補強する小道具みたいな軽い感じで受け止めてください。説明がない以上、特に深いモノはない(ハズな)ので。

 

 

「モビリタブラ、机よ動け」(初出・28話)

・移動呪文。テーブルを動かすためだけの魔法。

 元々魔法界にある呪文。映画アズカバンの漏れ鍋でモブが使っている。

 

「フェネストラ・パリエース、塞げ」(初出・31話)

・封鎖魔法。窓や壁の穴などある程度の範囲内を物理的に嵌め殺しにして封鎖する。

 元々魔法界にある呪文。難易度は高いが日常生活用魔法の一種。

 

「クィエスパークス、心穏やかに」(初出・32話)

・興奮状態を鎮める治癒魔法の一種。発狂した人間ですら元に戻せる。

 元々魔法界にある呪文。強力すぎるため、しばらく二日酔いのような症状が出る。

 

「プロテゴ・パリエース、堅き壁よ」(初出・33話)

・盾の呪文の亜種。防御の壁を出すだけなのに、習得難易度は地味にイモリレベル。

 元々魔法界にある呪文。内部魔法式を途中で変更できるという、怪物呪文。

 

「リピート」(初出・原作4巻)

・直前呪文。一節呪文(シングルアクション)で発動できるため、闇祓いには重宝される。

 元々魔法界にある呪文。ハリーとお辞儀の決闘で出現した呪文の簡易版。

 

「バースト」(初出・33話)

・炸裂呪文。一節呪文。魔力で出来た物体限定で、その内部魔力を爆発させる魔法。

 ジェームズ・ポッターが開発、リーマス・ルーピンが発展させた呪文。

 

「カペレ、掴め」(初出・30話)

・対象を握る魔法。目に見えない大きな掌で、対象を掴むだけの魔法。

 元々魔法界にある呪文。浮遊呪文とはまた違った用途の、生活上で役立つ魔法。

 

「レウィスレーウェ、羽根のように」(初出・34話)

・体重を軽くする魔法。高いところから飛び降りたりするのによく使われる。

 元々魔法界にある呪文。魔法的側面から見て軽くなるだけなので、体重計は変わらない。

 

「廻り巡れ繰り返せ、報いを与えろ荊の檻よ」(初出・35話)

・魔法式を書き換える呪文。このスペルの場合、防御系呪文を編集できる。

 1993年、ハリエット・ポッターが開発。完全に即興で考えだし創った魔法。

 

 

 

【クィディッチのオリジナル技】

 本作は何かとクィディッチシーンが濃い気がするため、紹介。

 特に説明がなくとも「そういうもんなのね!」みたいな感じで見てもらえれば幸い。

 

 

《イレギュラーターン》

 螺旋状に回転しながら方向転換する技。相手に飛ぶ方向を気取らせない。

 特にシーカーがよく使う。

 

《トルネードグリップ》

 螺旋状に大きく横回転することで、背中に直撃するブラッジャーを避ける技。

 全選手共通だが、背後を見ないため当然難しい。

 

《ワスプス・フォーメーション》

 チェイサーが三人全員で飛ぶことで、タックルやブラッジャーを防ぐ技。

 映画でもやってる。ウイムボーン・ワスプスにて開発された。

 

《スクリューフライト》

 文字通り回転しながら跳ぶ技。相手チェイサーからのカットを防ぐ。

 下手をすると汚い噴水が撒き散らされるので気をつけること。

 

《スライドターン》

 文字通り箒を水平にしたまま、尾の先か柄の先を中心にスライドする技。

 本来はトリッキーな方向転換のために使う技だが、回避にも有効的。

 

 

【キャラクター】

 彼らは基本設定はそのままに、生い立ちや性格に手が加えられています。

 紹介済みの人は概略のみ。

 

 

ハリー・ポッター (Harriet Lily Potter)

 本作の主人公。世界的大犯罪者ヴォルデモート卿に命を狙われるも、唯一生き残る。

・女性としても成長。もう男の子と間違われることはない。

・戦闘力も平均した成人魔法使いなら相手にならないレベルには高い。

 

ロン・ウィーズリー (Ronald Bilius "Ron" Weasley)

 ハリーの親友。ウィーズリー家の六男で、例に漏れず赤毛のっぽ。

・親友の少女二人を身を呈して護る勇気を示す。原作より若干勇敢。

 

ハーマイオニー・グレンジャー (Hermione Jean Granger)

 ハリーの親友。マグル出身。一年生時での主席。

・ハリーに影響されシビアな行動が可能に。ワルになっちゃった。

 

ドラコ・マルフォイ (Draco Lucius Malfoy)

 ハリーと同学年の男子生徒。ハリーのライバル的存在。

・三巻で特に出番なし。今後に期待。

 

シリウス・ブラック(Sirius Black)

 ジェームズ&リリー・ポッターの親友。濡れ衣を着せられて投獄された悲劇の人。

 ハリエットの事情(四巻にて明記)を知っているため、脱獄の理由は原作と違ってペティグリューの殺害のみならず彼女の殺害も視野に入れてのモノだった。

 身体強化呪文を最も得意としており、珍しい肉弾戦タイプの魔法使い。相手がどれほど強力な魔法を持っていようが使われる前に寄って殴ればええやん理論。戦闘スタイルでいえば三巻時点ではハリーの完全上位互換。

 性格と外見が違いすぎるため、ハリーとジェームズを重ねてはいない。

 

ピーター・ペティグリュー(Peter Pettigrew)

 かつての悪戯仕掛人のひとり。死喰い人ワームテール。

 原作と違い、かつての親友たちから受けた親愛の交流をただのイジメかそれ以下であったと受け取っており、彼らへは憧憬と憎悪を募らせていた。魔法の腕も悪くはなく、杖なしでの魔法行使もある程度は可能なレベル。

 内面的には、原作のような保身的行動よりシリウスたちへの憎悪のほうが勝る程度の変化。

 

ニンファドーラ・トンクス(Nymphadora Tonks)

 原作キャラ。七変化の女性闇祓い、グリフィン隊隊員。穴熊寮出身。

 外見を自由に変えられる能力持ちの優秀な闇祓いで、原作同様二〇歳。

 同期のハワードがいるため、原作よりも戦闘力は高めに仕上がっている。

 挿絵左端。そそっかしさを補うため、魔法具の入ったポーチを常備。

 

【挿絵表示】

 

 

アーロン・ウィンバリー(Aaron Wimberley)

 本作オリジナル。悪人面の闇祓い。悪し様な態度と性格に難はあるが、面倒見はいい。

 不良のような粗雑な態度をとるものの、若手闇祓いでは最強クラス。三〇歳前後。

 挿絵左から二番目。身体強化呪文を得意とする肉弾戦タイプ。

 

キングズリー・シャックルボルト(Kingsley Shacklebolt)

 原作キャラ。闇祓い局グリフィン隊隊長。

 グリフィン隊連中の中では原作とほぼ変更はないものの、問題児が三人に増えているため心労と飲酒量が増えているのは完全なる余談である。純然たる後衛型魔法使い。

 挿絵真ん中。優秀な男だが、やはり原作より怒りっぽくなっている。

 

アンジェラ・ハワード(Angela Howard)

 本作オリジナル。動物まがいの女性闇祓い。鷲寮出身。

 銀髪の美人で、ホグワーツを卒業したばかりの十八歳。ウィンバリーを意識している。

 間延びした丁寧な口調のわりに、上司に対しても平然と激昂する問題児。子供のころ後天的にヴィーラの血が入ったため、純血のヒトでないことを多少気にしている。

 挿絵右から二番目。全員170㎝近くあるため小さく見えるが、彼女も150以上はある。

 

ジャン&ジョン・ボーンズ(Jean & John Borns Brothers)

 本作オリジナル。双子の巨漢闇祓い。南米系で、無口。兄弟ともに妻子持ち。

 ハリーに称された通りに酷く悪漢ヅラをしているが、気遣いのできる善良な四〇代。

 挿絵右端。同じ姿なので挿絵では一人に割愛。最近お腹が気になるお年頃。

 




三巻時点での開示されている情報はこれで全部……、のはず。何か気づいた人がおりましたらお教えください。ご指摘いただいた後、忘却術士を向かわせます。
アズカバンの囚人編ではハリエットのことも深く関係しているので、四巻が終わるまでは設定集を出す気はありませんでした。断じて、そう、断じて面倒くさかっただとか絵を描いていなかっただとかそういう理由ではありません。いいね。
前回の変更点でも記述した通り、身体強化呪文と闇の飛行呪文は映画を見ていただくのが一番想像しやすいものかと思います。あのレベルで動き回りながら魔法を放ったり蹴りを放ったりしているもんだと考えてくだされば。

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