~陰実世界に転生したらアレクシア王女だった件~(改稿中)   作:アクト(act)

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十話

「アレクシア様...無事ですか?!」

 

 

「ああうん、石を投げられるのは慣れてるから普通にキャッチできたし怪我ないよ。」

 

 

「投げられ慣れてる?それって...」

 

 

あ〜クレアさん変に邪推したな、急に罪悪感を抱くな。

正直アンタにウジウジされるとコッチも気分が悪くなる...

 

 

「...あの子供を牢に放り込め、親には今夜屋敷に出頭してもらう。」

 

 

「男爵様、一ついいでしょうか。」

 

 

「はい勿論です...申し訳ありませんアレクシア様...」

 

 

騎士に一度子供を解放させる、やる事はいつもと同じだ。

 

 

「何で人に石を投げたの?」

 

 

「ごめんなさい...」

 

 

これはいつもの答えだ、何で石を投げようと思ったのかを子供は話さない。

 

 

「誰かにこうしろと言われたの?投げてもいいと言われたの?」

 

 

でこういう時は絶対に聖教が裏にいる、いつも通りだ。

 

 

「神父様が...悪魔憑きには石を投げていいって...」

 

 

いつも通り...俺の事を聖教は悪魔憑きって言ってるもんね...

 

 

「まず私は悪魔憑きではありません、それに人に石を投げるのは絶対にしてはならない行為です。」

 

 

「ごめんなさい」

 

 

「よくできました、もう二度と人に石を投げたらいけませんよ。」

 

 

こういう時に備えて甘いお菓子がある、騎士は子供の微笑ましい姿を見せないと子供を乱暴に扱って殺しちゃうからね...彼女の為のしょんぼりしながら甘い物を食べる行為で自己防衛させる。

 

 

...やべ飴がない、まあ今日は別の自分用の砂糖菓子にするか。

 

 

「うん...」

 

 

「どうか男爵様、彼女と彼女の両親に寛大な処置を。」

 

 

「ですが...」

 

 

「お願いします」

 

 

「...分かりました」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

それからはまあ、一度屋敷に帰った。

 

 


 

 

「改めて申し訳ありませんアレクシア様...民が大変御無礼を...」

 

 

「問題ありません、顔を上げてください男爵夫人。

私は子供には怒ってないんですよ、ただ代わりと言っては何ですが子供に石を投げていいと教育してる神父の首が欲しいですかね。」

 

 

「分かりました、今日中にご用意します。」

 

 

怖っ...マジな目してるよ男爵夫人さん...

 

 

「冗談ですよ、聖教には悪魔憑きだの何だの昔から糾弾されているので今更気にしてません...マジでやめて下さいこれ以上沢山の自分の通り名は要らないですから。」

 

 

「そうですか?でも気が変わったらいつでも仰って下さいませ、アレクシア王女殿下。」

 

 

この人マジな顔してたよ...クレアさんは口より先に手が出るから何考えてるか分かりやすいんだけど夫人はずっと細目で何考えてるか分かんねぇ...

 

 

「代わりと言っては何ですが彼女の親と少しだけ会話させて欲しいです、少し違和感を感じましてね...聞きたい事がいくつかあるんです。」

 

 

そんでまあその時に、彼女の親を連れて男爵が帰ってきた。

 

 

私は夫人とクレアさんと談笑していた、何か凄いクレアさんの言葉遣いが柔らかくなった...ここの領地はいい人ばっかだな。

 

 

「そんな事言ってると隙を狙ってシド君貰っちゃいますよ?」

 

 

「それはっ...!!でもアレクシア様は優しい人なので...でもシドは...アレクシア王女でもシドはあげられません!!」

 

 

とまあ煽り甲斐のある人になってくれました、楽しいです。

 

 

まあ談笑してる間に、私に石を投げた少女の母親が私の前に来た。

...楽しい時間はすぐに過ぎてしまう、でも仕事を終わらせれば楽しい時間がすぐに来るからね...今一度仕事に取り掛かろう。

 

 


 

 

「アレクシア様、娘が大変御無礼を!!そして娘の恩赦本当にありがとうございます。」

 

 

人間は普通なのによくもまあこんな世界ひん曲がるよね、本当に聖教はクソである。

 

 

経歴は...二日前夫と死別か、色々と重い。

 

てかこの人魔剣士なのか...重要な戦力じゃん(一周回って落ち着いてる)

 

 

「気にしないでいいよ、でも私に申し訳ないと思っているならば私の質問に答えて欲しい。」

 

 

「...分かりました」

 

 

「この領地で聞いた事ある黒い噂、何でもいいから話して欲しいな。」

 

 

「黒い噂ですか...?」

 

 

「なんだったら与太話でもいい、例えばこの私が悪魔憑きだとか...何だったらカゲノー男爵の悪口でもいい。

どんな人が言ってたか、または何かを探る様な人間が居なかったか。」

 

 

噂話は大体根も葉もない話しである、でも噂話が生まれるのには必ず理由があるのだ...噂話を聞けたならその大元のナニかを探れるかもしれない。

 

火の無い所に煙は立たぬ...絶対に盗賊を率いてる何かある筈だ...

 

 

「分かりました...でもその聞いてていいものではないですよ?」

 

 

「勿論です...」

 

 

引け目を感じてるみたいだけど...まあ色々と話してくれそうだ、期待大である。

 

てか今更だけど私って12歳なのよ、今更だけどこんな子供怖いよね。

んでまあ色々聞きました...

 

 

まあ最初は...

曰くアレクシア・ミドガルは〇〇だったシリーズ、俺は死んだ。

 

でその次は男爵家の黒い噂、カゲノー家には悪魔憑きあり魔人と云々かんぬんシリーズ...夫人が青筋を立てる。

 

それと盗賊を呼び寄せてるのは代官っていう噂だったね、ちと代官が盗賊を率いてる可能性が出てきた。

 

 

んでまあ俺の噂は貴族と聖職者が流してた、王都と同じである。

 

 

そんでカゲノー家に悪魔憑きありの噂も聖職者が流していると判明した、旅人も流してるって言ってた。

 

 

んで盗賊を呼び寄せてるのは代官っていう噂だ、これは旅人が言っていたたしい...忠告する様に。

 

 

「ありがとう、助かったよお母さん。

それとできればもう一押し欲しいかな...特に聖教に関して...」

 

 

「もう一押しですか...」

 

 

何かあるな?

 

 

「そうもう一押し、大丈夫貴方達に被害を被らせる事はしない。」

 

 

「実は夫の葬儀を行った後に...わざわざ離れにまで聖教の方が来てくれました...

最初は有り難かったんです、娘の遊び相手になってくれて...面倒も見てくれましたから。

でもそれから何ていうか怖かったんです...妙に様々な事を聞き出そうとしてきたんです私の母の話とかを...それで怖くて...ごめんなさい...」

 

 

あ、俺これ知ってる。

確か戸籍調査...神父のフリして家族構成とか聞き出そうとする...

 

もしかして離れの住まいか?

...因みに離れというのは、村や街でもない場所に家を建てて家族だけとかで暮らす人達の事である。

 

領の民ではない人間の事だ、なので騎士団とかそういうのは近寄らないし庇護下ではないので罪を犯したら即私刑である。

 

 

「...もしかしてあなた達って離れの住まいだった?」

 

 

「はい...でも今は違います!!今は籍を登録して街でちゃんと暮らしてます!!」

 

 

「それは分かってるので安心して下さい、男爵夫人ありがとうございました。

男爵と話してきます...」

 

 

「何か分かったのですか?」

 

 

「何かが分からない...」

 

 

何だ?ピースが嵌まらない...

てかこれって私の開発した魔力駆動式の自動車の音だ、王都から何の用だ騎士団。

 

 

「何の音かしら...」

 

 

勘が告げてる、何かがある。

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