~陰実世界に転生したらアレクシア王女だった件~(改稿中)   作:アクト(act)

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三話

母は死んだ事になった、死んだ事にされた。

 

多分私の代わり、生贄になったんだと思う...あの親父に寄生する蚤が言っていたから間違いない。

 

 

失礼言っていませんでしたね、喚き散らかしてたね。

 

つい夜に殺しちゃったけど問題はないよね?誰も気にしないよね?

 

 

それから更に一年、城の自分の部屋に引き篭もった。

 

 


 

 

3歳と1ヶ月...

今の自分は悪魔の子などかなり言いたい放題言われている、いや言わせている言わせるだけタダだからね。

 

...もうどうでもいい、悪魔で結構俺は好き放題やる。

 

 

民衆の一部や聖教が王国に身柄を要求している、悪魔の子なのでないか?と。

 

 

悪魔の子だから悪魔憑きを引き寄せたとか言いたい放題だ、でもまあ好きに言わせておけばいい...いつか私は悪魔の子じゃないと理解し暴走する時代が来るからねその時に全員斬り伏せる。

 

 

まあ事実は神にこの世界へ送られてきた、御子なんだがなね。

...神なんか居ない、悪魔どもめ。

 

 

それでも最近話し掛けてくる奴は居る、ルスラン・バーネットとか言う男だ。

 

 

あいつだ...あの初老の男、聖教のシンパ。

 

薄っぺらい上辺の笑顔を向けてくるカス、病気になって第一線から退いたとか言ってたかな?様が無いね。

 

 

唯一寄り添った大人になる気か?

...幼い頃から面倒を見てくれた、アレクシア・ミドガルに唯一優しくした人になりたいんだろうね。

 

コイツは子供だからこれまで通り簡単に騙せるって思ってんだろ?

 

 

そしてその私に、自分の息がかかったゼノンを置くつもりだろ?分かってる。

 

...でもゼノンは本当に私の力になりたがっているのはね分かる、本当にこのバチの当たったクソ野郎は趣味が悪い。

 

 

その策略には乗ってやる、どうでもいい。

 

...どうせゼノンはもう洗脳されて手遅れだから、味方もしくは手駒にする事は難しいだろう。

悪いけど私は悪魔じゃないと証明する為に協力して貰おう、ただ少し変わっているだけの少年少女と証明する為に。

 

 

皮を被る必要はない、皮は剥がれるモノだからね不必要な事はしない。

 

 

全ては彼等の筋書き通りに進ませる、だが最後に全て暴いて多くの味方を得る時に遜色ない程度にまで調整する。

 

 

「今日から頑張り始めますか...」

 

 

メイドから軽食を貰い、一年振りに身支度をして護衛の騎士であるゼノンを呼び付け城の外に出る。

 

 

「アレクシア様、今日はお出かけですか?」

 

 

「うん少しね、腐る前に自分の身体中に血を循環させようと思ってね。」

 

 

「いい心がけですね、場所は決めているのでしょうか。」

 

 

「城の外、夜まで居たい。」

 

 

あの時に見た城が見たい、こんな場所じゃなくて外を見たい一人で居たい。

 

今は休もうまだ時間はある、まだ私は三歳だ。

 

普通の子供なら自分だけの時間を楽しみ出す頃合いだ、精神は大人でも身体は幼児だ。

 

 

身に余る行動をするとどんな影響が出るか分からないからね、幼児として身の丈にあった行動をしたいと思う。

 

多少の我儘を見せる様になる頃だ、ただ夜までという願いは聞き入れられないだろうがね。

 

ここは日本じゃないし私の方から夜での外出は願い下げだ、でもまあ夜景を見たいのは事実なんだけどね。

 

 

「分かりました、では陛下に許可を頂いてきます。」

 

 

日が暮れる前に帰ってくる事を条件に外出の許可を出された、まあ当たり前だわな。

 

馬車で出かけないか?と言われたが、まあ民衆は一年あれば下火になっているだろうと思い自分の足で歩く事にした。

 

 

まあそんな事はなかったんだけど、帰りは馬車だった。

 

...一人の神父に糾弾されたあと、酷い目に逢ったよ。

 

 

この国はどこまでも美しい、その美しい国に巣食う害虫がどこまでも怨めしい。

...我が国の民の血を啜る寄生虫の分際で、寄生主とその人間の国に牙を剥く聖教が気に入らない。

 

 

頑張る必要はあるのかな?

...私が俺が父に憧れたのは事実だ、頑張りたい。

 

でも私がきっかけで聖教に母を奪われた...次は姉だろう、もしかしたら国か?それは阻止したい。

 

でもこの国に巣食う病巣に、しかも器官の仕事を代行している異様な異怪な腫瘍に...一個の免疫細胞が勝てる訳がない。

 

 

そう考えていた時に、ふと聞こえた。

 

 

「良い子の皆さん、悪魔には悪魔が近付きます。

皆さんに悪魔が憑く前に、皆さんの手で祓いましょう。」

 

 

酷い話だ、それを教える大人が。

 

よくもまあそんな事言えるよな...

私は腐っても王女様だ、絶対王侯貴族政ではないこの国でも一定以上の侮辱は罰する権利がある。

 

それで罰せられるのはただの子供達、この世界は宗教がとても強く聖職者は国の法律で簡単に裁けない。

わざわざ聖地の神父に許可を得る必要がある、でも大体はそのまま聖地に収容されて神父専用のゆる〜くて...無いのと同じ様な罰しか与えられる事はないらしい。

 

 

全ての人は平等ね、よく言ったモノだ。

 

 

自分の信条を通す為に自分が正しいと信じる為に、善悪の判断のできていない子供を利用してさ。

全てを平等に弾圧する聖職者には頭が上がらないですわ...

 

 

勿論分かっている、私に良くしてくれていた神父さんも居たしね。

...遠くから眺めてた私に砂糖菓子美味しかったよ、分かってる気遣ってくれたのは普通の少女として扱ってくれたのは普通に嬉しかった。

 

身も心も綺麗な清廉な人が居るのは事実だ、でも聖者の皮を被った魔物が居るのも事実なのだ。

 

 

聖教はそういうモノなのだ...むしろあれだけの聖人が居るこの世界は、この国はとても美しいと思う。

 

 

石を投げられようが...どれだけ罵詈雑言を投げかけられても許そう、彼らに罪はない。

 

 

「アレクシア様...血が...」

 

 

「いい、唾でも付けとけば治る。

...帰るぞ居心地が悪い、剣を抜かなくてもいい。」

 

 

「ですが...この私の剣はアレクシア様の為にあるのです!!」

 

 

どうしようこの子...ゼノン君がいい子過ぎる、この少年の無垢な剣をあんなドブネズミの血で汚したく無い。

 

 

「いい、あのドブネズミの血でお前の真摯な剣を汚したくない。」

 

 

「ですが...このままでは私は陛下に顔向けできません!!」

 

 

あ〜こりゃ止まらんな、でも神父を斬らせるのは問題だしねぇ。

...誰も止まらんし喜ばん、たった一度の外出で問題を作りたくない。

 

正直できるだけ人を少なくして出掛けたいとゴネた結果、せめて護衛を置いてくれと言われたから...ゼノンを置いたんだ。

...石を投げられ怪我して帰ってきたとなったら色々とマズい、父親は過保護だから外出できなくなるかもしれないしゼノンの家と首が飛ぶのは可哀想だから阻止したい。

 

 

「んじゃあ私がちょっとした悪戯をする、その悪戯で許容しろ。」

 

 

ゼノンから剣を借りてスライムの核を潰す、そして破裂したスライムに自分の血を入れて魔力のパスを作る。

 

その血を混ぜたスライムを操り神父にへばりつかせる、下半身の服を脱がしてその服を消化する。

 

そしたらびっくり、あの薄汚い酷使されたであろう真っ黒なゾウさんが現れました。

 

 

「ひっ...化け物!!」

 

 

「ねぇゼノン、使い込まれたモノって黒くなるって本当なのかな。」

 

 

「いえ...私には分かりかねます...」

 

 

あ、私と同じでコイツ童貞か。

 

 

「悪かったな、意地悪をした。」

 

 

「いえ、アレクシア様私の為に行動をして下さり有り難うございました。」

 

 

「いやいやあれは私が八つ当たりで倒したスライムが、執念で神父を襲った...だろ?ゼノン君。」

 

 

「その通りですね、アレクシア様。」

 

 

「それと少し時間をくれ、ちと民に説教をしようと思ってな。」

 

 

「はい!!派手にやっちゃって下さい!!」

 

 

そんでまあ子供たちを説教した後に...

 

額の怪我も転んだ時に出来たモノとして偽装して、まあ城に帰った後に気が付いた。

 

今日の俺明らかに3歳児の頭の動きじゃねぇって...

それとゼノンが折檻されて可哀想だった、ゼノン悪くないのにね。

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