三話
転生三日目、さて、師の言った通り能力の感覚がある。
師によるとなんとなく力だけわかって名前は自分で決めるものだそうだが、
俺の場合は力があるという感覚だけだな。聞いてみるか、、
「先生、能力が分からんのですが」
「どんな風だ、というような感覚もないのか?」
「はい、力があるという感覚だけがあります」
「ならそれは力に直で関係しているものかもしれんな」
「名前を与えれば安定する。試しに〖強化する程度の能力〗とでもしてみなさい」
「どうやら少し違うようですね」
「まあ物理法則に関係するものであるのは分かったから色々試してみなさい」
「分かりました」
「あと私は人間との混血で1000年しか生きられないのでもうすぐ死にます」
「覚悟しておきなさい」
「分かりました」
先生はぎりぎりまで知を俺にくれると思うが、、、
さいごまで教えることはかなわないだろう。
そのあとは旅にでも出るかな。幻想郷を全て見れば分かるだろう。
おっヒットした!能力は〖重さを操る程度の能力〗か、
現代日本の知識がある俺だから使えるだろうが、
この世界の住民は使えないだろう。
確かスペルカードとやらが必要なんだよな、、
弾幕は打てる気がするから問題ないだろう。
後は4枚ほどスペルがあれば問題なく旅に出られるだろう。
あれから三月が経った。
師はすでに死の床に入っている。それでも俺に知を授けてくれる。
師には感謝が尽きないが、、師が死んだあと旅に出る旨も
伝えておくべきだろう。
「先生、私は先生が死んだあと幻想郷放浪の旅に出ようと思います」
「分かったそれなら私は死ぬ前に師としてするべきことができるでしょう」
「それは何でしょう?」
「まあ焦るな、幻想郷の強者に手紙を作るだけです」
「紹介状になってくれるでしょう」
「私の命日は三日後です」「それまでに準備を済ませなさい」
「分かりました」
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四話
「最後に君にはと私が死んですることを言っておきます」
「君は私が死んですぐに夜逃げをしなさい」
「なぜですか?」「葬儀くらいはする気でいたのですが」
「なぜならば君が私の立場に入れられることになりそうだからです」
「だからすぐに逃げなさい」
「わっ、分かりました、、」
「君は賢い。この山に閉じ込められるほど小さくありません」
「幻想郷に新しい風をふかしてきてください」
「願わくば旅路に幸あらんことを」
「何ですか?それは?」
「私流の幸運を祈る言葉ですよ」
「では、先生退出させていただきます」
「ええ、しっかり逃げなさい」
「では、さようなら、、永遠に」
あれから三日が経った。師は手紙を十通も書いて俺に渡してきたが、、
特に使う予定がないし、邪魔なので焼いて捨てていくこととする。
こんなのなくともなんとか行けると思うから問題ないだろう。
そんなことよりも夜逃げの準備は済んでいる。
「さて、逃げるか」
ちゃんと三日分の飯は作った。
全ての手紙は焼いた。
前世から法を破り吸っていた煙管もすべて集めた。
どこかで電子タバコに変えられればいいがな。
後はばれないよう逃げるだけだが、
師がうまく宴会に持って行ってくれたから何ら問題はない。
すぐに逃げれる。
最後に師の家の前で会釈もした。
「この世界はどんなことがあるのかな」
そんな言葉とともに俺はこの世界で一口目の煙草を味わい出立した。