悩ましきOL生活~もしもCNPプリンスが会社員だったら~ 作:ふゆきんぐ☆
本来のキャラクター設定は学生で生徒会のメンバーなのですが、こちらは大人の女性向けに会社員の設定で二次創作をさせていただいております。
4月29日に行われたメタバライブの様子はこちら↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=SjFllj1L7GU
公式サイトはこちら↓↓
https://cnp-prince.com/
5/31(水)プリンスたちによる『プリンスペース』リンクはこちら↓↓
https://twitter.com/cnp_prince/status/1659106555323727874?s=20
登場人物紹介はこちら↓↓↓
画像付き登場人物紹介
「「「お疲れ様でしたーーー!」」」
とある居酒屋には、プロジェクトメンバーのほとんど全員が顔を揃えていた。我がC社が仕掛ける、リアル×バーチャルプロジェクトは大成功!!
そして、ローンチ日を無事に迎えた記念のイベントも大成功!!
プロジェクトで散々『四天王』を見ていたのでイケメンには耐性があると思っていたけれど、アイドルの凄さを思い知らされた。
ステージ上でキラキラと輝く4人のアイドルたち。アイドルというより王子様だ。そう、プリンス!!
頭上に輝く王冠、揺れるタッセル、惜しげもなく披露される美声。私はただただ高鳴る胸のトキメキを隠さず、ステージに酔いしれた。
彼らがどこから来たのか、彼らの正体を知る者は社内でも限られた人だけらしい。私もプロジェクトメンバーとしては割と主要な位置で関わらせてもらっていたものの、詳しいことは何も知らなかった。
鬼一くんと課長は何か知っているようだが、これに関しては一切口外しないよう徹底しているらしい。
「よぉ、お疲れさん。」
ニヤリとあの不敵な笑みを浮かべて立っていたのはムカイさんだった。
「ムカイさんも、打ち上げにいらしたんですか?」
「いやぁ、飲んでたら
「あぁ、
「ハイアットさん、今は遠慮してくれよ。」
「あぁ?なんだよ、お前。こーんな美人前にして……。」
ムカイさんは、物凄く大人の色気を醸し出す男性と一緒だった。二人の男性はどこか常人ならざる空気を纏っていて、なんというか、非常に目立つ。
「うちの社員をナンパするのはご遠慮いただけますか?」
「よぉ、蛇神さん。探してたんだ。」
「ムカイさん、
「あれ、ムカイさん??どうしてここに?」
「リーくん、お疲れさん。いやぁ、ちょっと、
課長に加えてハオランさんまでやってきて、なんだか眩しいを通り越して目が痛いくらいのオーラが出始めた。女性社員だけでなく、ここの居酒屋にいるすべての女性がこちらを見ている気がする。
私は居た堪れなさすぎてそーっと後ずさりをすると、その場からの離脱を試みた。そして背中にドン、と衝撃を感じる。
「きゃ、ご、ごめんなさい……!」
「もう、何やってんの。あんな目立つとこで。」
「鬼一くん、助かったぁ、ありがとう。」
「散々だったな。」
「あ、小鳥遊主任!お疲れ様です。」
誰かにぶつかったと思ったら、鬼一くんだった。すごい現場に巻き込まれつつある私を見て助けに来てくれたらしい。
「ほら、行こう。そろそろアイスが来る頃だし。」
「え、こんな序盤にアイス頼んだの?」
「こいつ、アイスが来るまで他の食べ物を食べないとか謎のわがままを言い出したんだ。悪いけど付き合ってやってくれるか。」
「それは全然構いませんよ。ふふっ、行こう、鬼一くん。」
「ちょっと馬鹿にしてない?」
私はしてないよぉ、と言いながら席に戻る。しかし、私は忘れていた。鬼一くんと小鳥遊主任も四天王の一角であり、私が一緒に居るのは烏滸がましいほどの人たちである、ということを。
アイスを食べてご満悦の鬼一くんは、軽く食事やお酒を摂るとぐーすか寝始めてしまった。主任も席を離れ、課長たちに合流している。
私はお手洗いに行こうと席を立った。
プロジェクト終了のお酒が美味しくて、色々忘れて飲んでしまったので、若干足がおぼつかない。とりあえずお手洗いを済ませて席に戻ろうとすると、通路を何名かの女性たちが塞いでいた。
「あ、出てきた。」
「ねぇ、しれっとトイレに行って、そのあとどこに向かうつもりだったの?」
「まさかとは思うけど、他のところに行こうとなんてしてないわよね?」
「みんな、一部始終見てたんだからね?言い訳はできないわよ。」
北条さんを先頭に、主に営業部の女性たちがずいっと迫ってくる。酔いが一瞬で吹き飛んだ私は、慌てて口を開いた。
「えっと、あの、先ほどまで座っていた席に戻りますが……。」
「ふぅん、つまり鬼一くんのところに戻るのね?」
「いえ、決してそういうわけでは……。飲んでいたお酒も、食べていたものもそこに置いてありますし。」
「アナタさぁ、蛇神リーダーの部下だからって好き勝手しすぎじゃない?」
「そうそう、そんなに男が好きなら合コンでも行ってくればいいのよ。」
「社外の人にまで色目使ってさ。年齢も何も関係ないわけ?実は超ビッチとか??」
お酒が入っているからなのか、今日は実に攻撃的だ。
以前は割と遠回しに牽制されている感じだったが、今日はド直球の悪口である。
「ちょっと。邪魔なんだけど。通路塞がないでくれない?」
集団の後方から、また別の声が掛かった。
「日野ぉ……。」
「あら、誰かと思えば北条さん。あぁ、お得意の集団いじめですか。相変わらず営業部は陰険ですね。」
「はぁ!?ちょっと話してただけでしょ。イジメとか、これだから人と会わない技術部は嫌なのよ。」
「営業部だから人付き合いが上手いってわけじゃないでしょうけどね。とにかく、この集団、目立ってますよ?」
「はぁ?」
「人の目があるところで明らかに雰囲気の違う女をケバケバしい集団が囲んでたらそりゃ目立つでしょ。」
「なっ……!ケバケバしいですって……!?」
「とにかく、あたしこういうの大嫌いなの。集団で呼び出す暇があったら今お目当てさんのところにでも行ってくれば?ま、あなたたちは特定の誰かに好意を寄せたことなんてないんでしょうけど。どっちがビッチだっての。」
ふん、と鼻で笑い飛ばし、日野さんはお手洗いへと姿を消した。……助けてくれたのだろうか。
「あーあ、嫌な気分になっちゃった。あっちで飲み直そ!」
「そーだね。」
「マジで嫌なやつ~~~!」
……と、今度は口々に日野さんの悪口を言いながら、女性たちが去っていく。私は、その場で少し日野さんを待った。
「あ、日野さん!」
「げ、なに、あんたまだこんなところに居たの?さっさと同期のところに戻りなさいよ。」
「えっと、助けてくれたんですよね。ありがとうございました。」
「はぁ?勘違いしないでくれる?あたしはあいつらが目障りだっただけ。主任にちょっかい出さないなら別にあんたになんてこれっぽっちも興味ないのよ。」
しっしっ、と手で追い払うような仕草をする日野さん。多分彼女はアレだ。ツンデレ、というやつだ。
「ふふっ。」
「ちょっと、何笑ってんのよ。バカにしてる?」
「そんなことないですよぉ。日野さん、お席ご一緒してもいいですか。」
「嫌よ!なんであんたなんかと飲まなきゃいけないわけ?」
「私の席、目の前で鬼一くんが寝てるんです。そろそろ主任にお声がけして起こしてもらおうかと思っていたんですけど……。」
「……仕方ないわね、席どこよ。」
はぁ、と溜息を吐きながら、きちんと自分のグラスや箸を持って移動してきてくれる日野さんが、なんだか可愛い。
「日野さんって、世話好きですよね。」
「別に好きじゃないわよ。イライラするだけ。」
「日野さんっていつから主任のこと好きなんですか?」
「いつだっていいでしょ。……気づいたら好きだったのよ。」
「……日野さんってかわいいですよね。」
「あんたさっきからビミョーに失礼って分かってる?」
「え?そうですか?」
そんな会話から始まり、あれこれ仕事の話や部署での出来事、今回のプロジェクトについての話をする。
小鳥遊主任に一途な日野さんだが、さすがにプリンスたちにはときめいたらしい。
「マジで……かっこよかったわ……。」
「ですよね!本当にかっこよかったですよね!恋しちゃいそうでした!!!」
「あんた誰推し?」
「うーん……あえて言うなら箱推しですかね……。誰も選べません、みんな最高だったので。」
「優柔不断ね。」
「そういう日野さんは?」
「あの背の高い茶髪のイケメンに決まってるでしょ!」
「ブレないなぁ。」
日野さんは小鳥遊主任に似た長身短髪のイケメンを推すらしい。
そして意外なことに、これからはプリンスたちのファンとしても「推し活」をすると言っていた。
アイドルにはあまり興味を示さないかと思っていたのだが、これは意外だ。
「済まない、話し込んでいた。鬼一はまだ起きないのか。」
「あ!主任~~~!まだ起きないみたいなので、主任も一杯いかがですか??」
「俺は結構あっちで飲んできたんだが……そういえば、日野さんと祝杯あげてなかったもんな。」
「せっかくなのでお注ぎしますよ。」
「なんでよ!そこは私が注ぐところでしょ!?」
「えぇ!?じゃぁ、はい、日野さん。」
私は開けたばかりのビール瓶を日野さんに手渡す。すごくうれしそうに主任にビールを注いでいる姿が、やはりブレない日野さんだ。
「せっかくだから一緒に乾杯しよう。慣れない業務、お疲れさん。」
「特別に注いであげるから。ほら、グラス出して。」
「え、いいんですか?ありがとうございます!」
私は、キラキラと光るビールグラスを両手で大切に持った。
今まで交流のなかった部署の方々と、こうして一緒に大きな仕事が出来て、そして仲良くなれて、本当に素敵なプロジェクトだったと思う。
「プロジェクトに、そして技術開発部の仕事に、乾杯!」
「「かんぱーい!!!」」
日野さんと、小鳥遊主任と合わせたグラスが、カチャン!といい音を立てる。その音で鬼一くんがうーーーん、と唸り、場は更に和まされた。
「ほら、鬼一、そろそろ起きろ。」
「ううん、もう食べられないってばぁ。」
「肩貸してやるから。」
「んーーー、眠いぃ……。」
まだ寝ぼけている鬼一くんを、主任が肩を貸して、というよりも肩に担ぐようにして連れていく。
日野さんはそれを支えるフリをしながら、さりげなく主任にタッチしようと狙って着いていった。
私は、もうすぐお開きになる雰囲気を感じながら、残ったビールを流し込む。
「おや、乾杯しようと思っていたのですが、飲んでしまいましたか。」
「!課長!」
「鬼一と三人で部署での乾杯といきたかったのですが。よかったら一杯ご一緒しても?」
「はい、もちろんです!」
私は残ったビールを課長のグラスに注ぎ、残りを自分のグラスに注いだ。
「では、乾杯。」
「乾杯!」
少しぬるくなり始めたビールが、爽やかな苦みを残して通り過ぎていく。
「あの、課長。」
「はい。」
「今回、このプロジェクトに関わらせていただき、本当にありがとうございました。素晴らしい日々を送ることが出来ました。」
「そう言っていただけて何よりです。これからもまだまだ仕事は続いていきますのでね。また力貸してください。」
はい!と返事をして、私は残りのビールも飲み干す。
「意外と飲むんだねぇ。」
「あ、ハオランさん!」
「また営業部にも遊びに来てよ。なんか、面白い事になってたし?」
「やっぱり気づいてたんですね……。」
「ははっ、人って面白いよねぇ。」
心底愉しそうに笑うハオランさん。彼は恐らく、人間のそういった面も全部含めて楽しめるタイプなのだろう。
「さ、そろそろお開きだってさ。独歩さんも、行こう!」
「えぇ、そうですね。まだ次の店に行くんでしょうから。」
「キミも行くでしょ?」
「はい、ご一緒させていただきます。」
私は課長とハオランさんの後を追って店を出る。また北条さんたちが来るかもしれないけれど、なんだか今なら何とかなるような気がした。
「二次会行く人ーーー?」
「「「「「「はーーーい!」」」」」」
少しお酒が回りながら、打ち上げの夜は更けていく。ただただ充実感に満たされた私たちは、そんな様子をじっと観察されている事など、知る由もなかった。
「なぁ、アレが俺らの敵になるってよ。」
「えぇ?あんなのが敵?全然弱そうじゃん。」
「一撃だ。一撃で仕留めてやるよ。」
「お前な、抗争じゃないんだから。」
赤、青、黄の鮮やかな髪色が、ビルの屋上から盛り上がる面々を見下ろしている。
「おめぇら、わかってんだろうな。あちらさんはあくまで堅気だ。正攻法で潰すしかねぇんだぞ。」
「わかってますよ、ムカイのシャチョー。」
「まだ社長ってのに慣れねぇな。」
「そりゃそうだ、この人こそゴリゴリのマフィア……痛ぇ!」
「てめぇそれ以上言ったらドタマぶち抜くぞ?」
そんな会話も闇に紛れて、夜は更けていく。
一旦終了のプロジェクトは、まだまだ始まったばかりなのであった。
~Normal END fin.~
お読みいただきありがとうございました!
今回はノーマルENDということで、特に誰ともラブにはならず、あえて言うなら日野さんと仲を深めて終わりました(笑)
この後、HappyENDとして各キャラクターとのエンドを展開していく予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。
また、本作の最初と最期に登場するキャラクターたちはムカイ社長と同じく大人気NFTシリーズTMAの擬人化シリーズからのものでございます。
これからTMA擬人化のファンSSも展開して参りますので、併せてよろしくお願いいたします!
それでは、また次作で!