今日は水泳の日だ。
教室に行くと、流石はAクラスだ。堂々と女子の胸の大きさで賭けしているようなDクラスと違ってそんな話は聞こえない。まあプール楽しみくらいは聞こえるが。
水泳の時間になった
更衣室で着替えていると声をかけられる。
橋本「東堂筋肉すげぇ〜な。鬼頭もそう思うだろ?」
鬼頭「……」コクッ
東堂「そうか〜?ありがとう」
雑談しながらプールへ向かう。
少し雑談していると先生が話し始める。
先生「よーしお前ら集合しろー」
THE・体育会系というようなマッチョ体型のおっさんが集合をかけ授業が始まる。
体育の教師らしいが、男子からも女子からも、ちょっと引かれるタイプかもしれない。
先生「見学者は1人か。Aクラスは優秀でなによりだ」
まぁDクラスは確か見学者16人だったよな。それと比べれば嬉しいか。
見学者1人も運動の出来ない坂柳だからサボりもいない。
先生「早速だが、準備体操をしたら実力が見たい。泳いでもらうぞ」
「あの先生、俺あんまり泳げないんですけど……」
どこぞのDクラス同じこと言ってるな。そういえばAクラスは運動得意な人が少ないんだったか?
先生「俺が担当するからには、必ず夏までに泳げるようにしてやる。安心しろ」
「別に無理して泳げるようにならなくてもいいですよ。どうせ海なんていかないし」
先生「そうはいかん。今はどれだけ苦手でも構わんが、克服はさせる。泳げるようになっておけば、必ず後で役に立つ。必ず、な」
必ずを強調する。
よく考えたらヒントって結構あるんだよな。
全員で準備体操を始める。そして50mほど流して泳ぐよう指示される。泳げない生徒は底に足をつけても構わないらしい。
温度は適切に調整されているのか、あまり寒くならず、すぐに身体に馴染んだ。それから軽く泳ぐ。
50m泳いだ後は、上にあがり全員が終えるのを待った。
先生「とりあえずほとんどの者が泳げるようだな。早速だがこれから競争をする。男女別50m自由形だ。1位にはった生徒には、俺から特別ボーナス、5000ポイントを支給しよう。1番遅かった奴には、逆に補習を受けさせるから覚悟しろよ」
女子は泳ぎに自信がある生徒からは歓声が、自信のない生徒からは悲鳴が上がる。男子からは───
「東堂の一人勝ちじゃん!」
当然こうなる。
先生「タイムの早かった上位5人で決勝をやる」
そう言って女子から始まった。
最終的に神室と水泳部での対決となっていた。
続いて男子の番となった。
今のところ男子の順位は1位が鬼頭という生徒だ。
自分の番になった為泳ぐ。
そしてタイムは───
先生「21秒86…」
「マジかよすげーな!」
「さすが東堂だぜ!」
など賞賛の声が飛ぶ。
そして上位5名の対決となった。
見知った顔は鬼頭と橋本だ。
橋本「お手柔らかに頼むぜ」
鬼頭「…東堂と競えるのは楽しみだ」
東堂「こちらこそお手柔らかにな。鬼頭も速かったよな」
そして位置につき、スタートした。
2位の鬼頭からさらに差をつけ、独走する。
先生「20秒21、だと」
周りは実際に直接東堂の実力を見て驚いているようだ。
遅れて鬼頭と橋本もやってくる。
鬼頭「完敗だ」
橋本「速すぎだろ」
東堂「2人も充分速かったぞ」
橋本「東堂が言ったら嫌味にしか聞こえねーよ。なあ鬼頭?」
鬼頭「ああ。それにまだ本気を出してないだろ?」
橋本「マジか!?」
東堂「よく分かったな」
そして水泳を終わらせ、休み時間には監視カメラの位置と向きを記入し、放課後には賭けで稼ぐといういつも通りの日を過ごしていった。
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