ts転生オリ主がやらかした話   作:ヤンデレ好き

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たぶんギャグです。

寒いと思ったら申し訳ありません。
遠慮なく低評価つけてください。
ところで初めてハーメルン使ってるんですけど、使い方がまったくわかりません。
タグ…?連載…?短編…?

俺にはわからない ずっとそうだ…


だまして悪いが、命日なんでな。殺してもらおう

 

 

とうとうこの日が来た。

待ちに待ったドーム公演…そして俺の命日になる日である。

 

「ほら、ルビーちゃん。そろそろお迎えが来るから起きましょうね~」

 

 双子の妹、ルビーを優しく起こしながら、俺はこれからの予定を再度確認する。

 

 

(詳しい時間はわからないが、社長達が来る予定の時間より早くに来るんだよな…名前はたしか、リョー……いかん忘れた。まぁ名前なんてどうでもいいか)

 

 とりあえず、アイが出るより先に俺が出るのは確定だ。初動をミスるとすべてが水の泡になってしまう。

さりげなく一番扉に近い位置に移動して、瞬時に動けるよう備えておく。

 

…しっかし、いい天気だなぁ。外で死ぬつもりだったから、あんまり天気がいいと逆光でアイの曇り顔が見づらくなってしまうかもしれない。

 

なんて考えていると、

 

 

 ピンポーン…と、玄関のチャイムが鳴って……俺の命が潰えるまでのカウントダウンが始まったのである。

出迎えに行こうとするアイを制して、玄関まで小走りで駆けていく。

 

(さて、リョーなんとか君はどうでてくるかな。さすがにターゲットであるアイ以外を即殺しにくることはないだろうが…仕方ない。こればっかりは臨機応変に行くしかないな。強く当たってあとは流れでって感じで)

 

 扉の外に社長がいると思っている…という設定で、声をかけながらドアを開いた。

 

(見た目は原作と同じ……いや、微妙に違うか?)

 

 …ファンのプレゼントを届けに来た…社員かスタッフに偽装ってところか。

いやいや、どう考えてもおかしいだろ。こんなんで騙せるのはアイくらい…いや、アイすら騙せんぞ。

 

 仕方ない。これも曇らせのため…お姉さんが付き合ってあげよう。

たどたどしい脅しに吹き出しそうになるも、屈したふりをしてアイを呼ぶ。

 

(さぁてここからが本番だ…)

 

「お姉ちゃんどうしたのー?社長は……えっと、誰…?お客さん?」

「アイ………!!」

(ここだ…!)

俺は素早く男の左腕を掴み、そのままドアの外に押し出すようにして一緒に飛び出る。

出たらすぐにドアを閉め、戸惑っているであろうアイに警察を呼ぶよう指示を出す。

 

(さぁここからが勝負だ!)

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

脅しを掛けておいてあっさり失敗とはな、使えない男だ…

 

 

今のうちに手をひけ、貴様ごときがアイのお姉ちゃんであるこの俺に勝てるわけがない

 

 

いいか、俺は面倒が嫌いなんだ

 

 

いつまで面倒をかけさせるつもりだ!

 

 

お前じゃこの先生き残れないぜ

 

 

 

 

 

 

 

…ふぅ。面倒な人ごっこはこの辺にしておこう。

 

(こいつ弱いな…ナイフの扱いも雑すぎる…腕力も素の俺とそんなに変わらんな…)

 

思った以上に弱くて戸惑い半分、嬉しさ半分ってところか。

まぁ、ナイフを持っているとはいえ、特に鍛えてもなさそうな一般人だ。こんなもんだろう。

あんまり避けすぎて戦意を失われたら困るので、適度に攻撃を受けている。

 

…そろそろアイが警察を呼んだ頃だろうか。

流れとしては

 

①それなりに抵抗したのち、俺がナイフで致命傷を負う。

②パトカーのサイレンにビビッて犯人逃走。

③静かになってからアイが様子を見に来る

④死にかけている俺を発見したアイが絶望する。

⑤ハッピーエンド(俺だけ)

 

こんな感じか…

アイには普段から、緊急の時は何よりも子供を優先するよう言い含めているし、こうして犯人と俺がわちゃわちゃしている内はドアを開けることはないだろう。

始まる前はどうなることかと思ったが、案外楽勝だったな!

 

勝ったなガハハ!

 

(あ、やべ)

 

気を抜いていたのが悪かったのだろう…思わず男の手からナイフを叩き落してしまった。

 

「そ、そんな…!」

(ちょ、待って!待ってください!お願いします!ほら、拾っていいから、ナイフ拾っていいから、逃げないで!)

「う、うわあああああああ!!」

 

(うお!?)

 

…破れかぶれか、男はこちらに突進してくると、俺の首を掴んでそのまま壁に叩きつけた。

 

(や、やれば出来るじゃねぇか…しかし)

 

 え、首絞めですか?窒息で死んだらアイの曇り顔見れないじゃん!

ほ、ほらナイフ!足元にあるナイフ使っていいから!頼むからそれでとどめ刺して!

 

と、俺がそんな切実なことを思っていると、視界の端にドアが開く様子が見えた。

 

(ちょ、アイさん!? ナズェミテルンディス!!…なんでドア開けてんの?早く閉め…)

「…!?お姉ちゃん!!」

 

(おいバカやめろ!気づかれ……いや、待てよ?)

 

男の意識がアイに向いたことを確認した瞬間、俺は気絶したふりをした。

 

(こ、これはチャンスだ…)

 

うまくいけば、アイの曇り顔をより堪能することが……

 

「お前が悪いんだ!こうなったのは全部お前のせいなんだ!」

 

(っ!ここだああああああああああああ!!!)

 

俺は素早く男とアイの間に体を滑り込ませ、男のナイフを腹に受けた。

 

(よし!うまく刺さったな!…あ、もう君帰っていいよ)

 

男をてきとうにドアの外に放り捨て、ドアを閉めた。

そのまま後ろにいるアイにもたれかかる。

 

(やっぱり室内だと顔がよく見える…12年も時間をかけたんだ、たっぷり堪能させてもらうぜ!)

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

と、そんなこんなで俺は推しの曇らせを達成し、満足して死んだはずなのだが。

 

 

 

「お姉ちゃん、退院おめでとう…これでまた一緒に暮らせるね!」

「そうね…」

 

「外でみんなが待ってるよ!いこ!」

「そうね…」

 

「今日は私とミヤコさんでたくさん料理作るから…あ、お姉ちゃんは病み上がりだから、私が食べさせてあげるね」

「そう…いや、ご飯食べるくらいなら別に「食べさせてあげるね」アッハイ」

 

 

…おかしい。

いや、アイが俺に好意を持ってくれているのはわかっているんだ。俺のことを本当の姉のように慕ってくれていて、大切に想ってくれているのは知っている。

 

大好きな姉が重傷を負って、一週間以上目覚めなかったのだ。心配する気持ちはよくわかる。

 

しかし…

 

(なーんかこう、雰囲気が違うんだよなぁ…)

 

明るく元気に振る舞うのは以前と変わらない…はずなのだが。

 

(あの目で見られると、背筋が寒くなるんだよな……まさか俺はアイを怖がっているのか?)

 

…いやぁ、ないわ。見た目で怖がる要素皆無だし。

少々過保護気味なのは気になるが、しばらくすれば落ち着くだろう。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

そんなこんなで帰宅した。

 

…どうやら、新居に住み続けるのは危険と社長が判断したらしく、一旦以前の社長宅へと戻ることになったらしい。

対外的には新居の方に住所が残っているが、実際に住むのは以前の社長宅になる…もっとも、すでに新しい引っ越し先の候補は決めてあるらしく、そう遠くない内に再び次の新居に移ることになるそうだ。

 

 

お祝いの豪華な夕食を食べ終わった後。

 

アイが双子とともにお風呂から戻ってきた。

 

「お姉ちゃん、次どうぞー」

 

「ありがとう」

 

そうして風呂場に向かった俺なのだが…

 

 

「アイ?」

「なにー?」

 

脱衣所まで着いてきたアイが、おもむろに俺の前で服を脱ぎ始めた。

 

「あなた、さっきアクアとルビーと一緒に入ってなかった?」

「?うん、入ってたよ」

 

えぇ…

 

「お姉ちゃんは退院したばっかりなんだから、お風呂で何かあったら大変でしょ?」

「そ、そうかなぁ」

「そうだよ」

 

…ま、まぁこれも今だけだ。

それに、久々に姉妹でお風呂に入るのも悪くないかもしれない。

 

 

そうして一緒の湯船に入ることになり…

 

「ねぇ…」

「なに?」

「なにかおかしくない?」

「えー、なにもおかしくないよ」

 

普通対面に座るよね?俺がおかしいのか…?

なんで…妹は俺の後ろにいるんだ…

抜け出そうにも、お腹に手を回されているせいで抜け出せない。

いや、その気になれば手を外すことは出来るんだが、怪我させちゃうかもしれないしなぁ。

 

っておい!

やめろお前どこ触ってんだ!

アイさん!?まずいですよ!

 

こ、この妹、手つきがヤバい!

!?その目で見られながら体触られると、き、気分が…なんか…こう

 

な、なにかよくわからんがヤバい!

 

「イタ!」

 

思わず手を叩いてしまった。

 

「あ、あんまりふざけるのはやめなさい!」

「ご、ごめんなさい」

「…もう出るから」

「うん…」

 

脱衣所に戻る前に、ちらりとアイの方を見る。

 

(少しきつく言い過ぎたかな…)

 

アイはしょんぼりしていた。

 

(…アイは退院したばかりの俺を気遣って一緒に入ってくれたんだよな…)

 

先ほどの手つきも、よく考えると俺が過剰に反応しただけで、アイは体に傷がないか気になっていたのかもしれない、たぶん。

 

「アイ」

「?」

「私もちょっと不安だから、しばらく一緒に入ってくれる?」

「っ!うん!」

「でも、次またさっきみたいなことしたら許しませんからね」

「…うん、わかった。()()()()()()()()()

「それならいいけど…」

 

(よし!大丈夫そうだな)

 

俺は脱衣所に戻りながら、アイの様子がいつも通りに戻ったのを確認して安心していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「危ない危ない…」

 

一緒に入るのが久々だったから、思わず自分を抑えきれなくなってしまった。

 

「…傷跡、残ってたな」

 

私を守るために負った傷…

 

 

「傷だらけのお姉ちゃんも素敵だけど」

 

 

今まではこんな醜い感情、お姉ちゃんに見せたくなかったから遠慮してたけど…

 

今回の件で反省した。

芸能界だからってわけじゃない。人生なんて、いつ何が起きるかわからない。後悔してからは遅いのだ。

 

(自分を抑えるのはやめよう)

 

お姉ちゃんは私のものだ…私だけのものだ…誰にも渡さない…

 

(力をつけないと…今まではB小町のメンバーでとりあえず満足してたけど、本格的に駒を増やさなきゃいけない)

(芸能関係者だけじゃない。ファンの中からも使える人を選抜して、言うこと聞くように躾けないと)

 

いや、ファンの中から使えそうな者を選ぶのではなく、使えそうな人間をファンとして取り込む方がいいだろうか…?

 

(やらなきゃいけないことはたくさんあるけど、大丈夫。私ならきっと出来る)

 

 

「待っててね、お姉ちゃん♪」

 

 

一人呟くアイの目には、漆黒の星が輝いていた。

 

 

 

 

 

 




・オリ主
 だいぶ余裕があった人。
アイが想定外の行動を取ったのですこし焦ったが、なんとかリカバリーできた。
 内心では自分のことを『俺』と称しているが、一応女としての自覚はある。
ただし、男と恋愛は出来ないと思ってるし、かと言って女とそういう関係になれるとも思ってないので、誰とも肉体的な関係を持ったことはない。
 どうせ長生きするつもりはないし、推しの曇らせが見れるなら他はてきとうに楽しめればそれでいいや、という感覚。

退院してからはアイに対して怯えているが、本能的なものなので本人に自覚はない。



・星野アイ
 イケない方向に進化した人。
自身の欲求を抑えなくなった。それにともない、眼力やオーラ、あるいはカリスマといったものが大幅に強化されている。
 原作と同じように自然とその場に沿った嘘をついてしまうが、必要に応じて『目的達成のため』の嘘をつくことが出来る。

ジョジョで言うところの『漆黒の意思』を獲得した。




ところで、逆行したアクアとルビーがアイの身代わりになって殺されて、子供に先立たれたアイが復讐鬼になって世界を滅ぼす系の作品を読みたいです。


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