ts転生オリ主がやらかした話   作:ヤンデレ好き

9 / 13
この作品は完全に勢いで投稿しましたが、なんとか完結まで行けたらいいなと思います。
まぁ原作の展開はほぼ描写ないと思うんですけど…

あと達磨エンドはやっぱり厳しいです。
なんか不慮の事故で四肢欠損…くらいならいけそうだけど。


第三次曇らせ計画

 

 

(妙だな…)

 

ある晴れた昼下がり、俺は考えを巡らせていた。

 

 

 俺は第二次曇らせ計画として男を使ったアイ曇らせ計画を企んでいたのだが、これがどうにもうまくいってない。まだ準備段階なんですけど…

 

(あそこの塾の先生は中々よかったんだがな…)

 

 徒歩10分のところで個人塾をしていた40過ぎの渋いおじ様がいたんだが、彼はどうやら複数人の女性と関係を持っていたらしく、それが奥さんにバレて去勢されたという噂だ…いや、さすがに去勢はないだろうが、今のタイミングで年頃の女と会って話すのは不可能に近いだろう。

 

(複数人プレイをした様子をアイに見せつけるのは中々良いと思ったんだが…まぁリスクもでかいし、これは仕方ないか)

 

 配達の若い兄ちゃんは突然県外の支店に移ってしまった。今は俺より少し年上の女性の配達員が来るようになっている。

 スーパーの高校生バイトは彼女が出来たようだ。相手は同級生で、読者モデルをやっている可愛らしい美人さんで、なんとB小町のメンバーの一部と面識があるらしい。驚きである。

 

(一番候補だったあいつも彼女が出来たらしいしなぁ…ままならんものだ)

 

 一番候補とは、俺の高校時代の同級生にしてアクアとルビーが通っている幼稚園の先生である。なんでも、あいつには高校卒業と同時に離れ離れになっていた幼馴染がいたらしい。その幼馴染はあいつのことが好きだったそうだが、高校時代はとうとう告白できずに終わってしまったそうだ。

 しかし、つい最近になってあいつが住んでいるアパートの隣の部屋に『偶然』引っ越してきて、再会を果たしたとのこと…え、そんな偶然ある?

 その後は以前とは打って変わって猛アタックを仕掛けてくる幼馴染に推し負け、とうとう付き合うことになったのだ。『責任を取らなくてはいけない』とか言ってたから…まぁ、そういうことなんだろう。

 

(これは…アイが何かしたな)

 

 いや、そうとしか考えられないよね。こんなポンポンと立て続けに周りの男がいなくなることなんてある?

 

(前にアイとアクアが出演した映画の監督…五反田さんか。あの人もいいと思ったんだが、俺が一人で会いに行く理由がないんだよなぁ)

 

…仕方ない、これほど素早くアイが行動してきたのだ。異性を使った『アへ顔ダブルピース』作戦は中断するしかあるまい。これ以上無理に進めたら俺の周りから男という男が消え去りそうだ。

 

 異性がダメなら同性で…と言いたいところだが、同性がOKだとアイに知れたらそれはそれでよくないことになりそうだ。具体的に言うと、わずかに残っているアイの中の倫理観ストッパーが吹き飛んで俺を速攻で物理的にも精神的にも落としに来る可能性が高い。ちょっと今以上に攻められたらお姉ちゃんは厳しいです…

 

(すると次の作戦を考えなければいけないが……これ詰んでないか?)

 

 俺の周りの異性関係は把握されている。同性もだめ。

 他の案としては、やはり俺が死ぬか死に準ずる悲劇に見舞われること…なんだが。そういったことは大抵外的要因が必要となるもので、しかも最低でも俺が死ぬ寸前にアイが駆けつける状況にならなければいけない。

 何らかの事故に合うにしても、そう簡単に自分から事故に合うのも難しい。今は下手したらアイが人を使って監視している可能性もある。この状況でうまいこと事故に合うってのは現実的じゃない。

 

(いっそのこと黒幕とやらが俺を標的にしてくれないものか…いや、あの時の実行犯のことを考えると黒幕っていっても暗殺のプロとかではないだろうしなぁ)

 

 さすがに二回目の犯行には社長たちも警戒してるし、あまり期待しない方がいいだろう。

 

 

 外的要因によらず、死に目にアイが間に合うようなベストタイミングで起こる抗えない死…

 

(やるしかない…か。さすがにこれをやるのは気合がいるし、準備期間も必要だ)

 

覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道を切り開くことだ…ってどこぞの主人公も言ってたし。俺も覚悟を決めるしかないだろう。

 

(第三次曇らせ計画……『突然の死』作戦を始めるっ!)

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「今日はママ泊まりか~」

「最近は仕事の量がすごいからなぁ。そのうちハリウッドとか行くんじゃないか」

「当然でしょ!ママは宇宙一可愛いアイドルなんだから!」

「それはわかるが」

 

…あの事件からもうすぐ1年。私たちは今のところ平穏な毎日を過ごせてる。

 

 当時は大変だった…なんて、今では一言で済ませることが出来るけど、それは伯母さんが死んじゃわなかったからだ。もし伯母さんが死んでたらみんな酷く悲しんだだろうけど、一番危ないのはママだ。

 

 私が見たところ、ママは伯母さんのことが好きなんだと思う。もちろん恋愛的な意味で。いやだって、ママがたまに伯母さんに向ける視線がヤバいんだよね。獲物を狙う狩人の目ってああいうのなんだと思う。

 同性同士ってことに思うことがないわけじゃないけど、ママが心の底から伯母さんを愛してるっていうのは私にも伝わってくる。だから私はママの恋を応援している。

 

(さすがに子供の前でエッチなマッサージはよくないと思うけどね!…私もやり方教えてもらおうかな)

 

 

私は、ママのライブのビデオに夢中になっているお兄ちゃんの横顔をこっそり観察する。

 

 伯母さんが刺されたあの日。お兄ちゃんはあの場の誰よりも迅速に、正しい行動をした。おかげで伯母さんは助かったし、ママも精神的に持ち直してドーム公演を成功させることが出来た。

 私も正直動転していたけど、お兄ちゃんがあれこれ指示を出してくれるので、無心で従うことで焦りを誤魔化すことが出来た。

 

(ゴローせんせ…なのかな)

 

…あの時のお兄ちゃんは、幼児を演じることを完全に放棄していたと思う。たぶんあれがお兄ちゃんの本当の、前世の性格なんじゃないかな。

 私はあの時のお兄ちゃんの姿と、前世の記憶にある私の初恋の人『雨宮吾郎先生』を重ねて見ていた。見た目は全然違うけど、なぜか雰囲気が似ている気がして目が離せなかった。

 

 それに、転生してからのことを思い起こすと疑わしい点が一つだけあった。

私がソファーの上で寝てしまったんだけど、誰かが私を呼ぶ声がして目を覚ましたんだ。あの時、私はたしかに「さりなちゃん」という声を聞いた…けど、寝ぼけていたし、きっと何かの勘違いだと思って忘れていた。

 

(ゴローせんせは失踪した…病院に電話もして確認したから間違いない)

 

当然、ゴローせんせが生きているなら、アクアの中身がゴローせんせなんてことはありえない。だから私は気になって調べたんだ。

 

あの病院では医師が一人失踪していた。それも、恐らくは私たちが産まれた日に。

 

(失踪したんじゃなくて、本当はせんせは死んじゃって、星野アクアとして転生した…?)

 

…確証なんてない。もしかしたら失踪したのは本当で、今もどこかでゴローせんせは生きているのかもしれない。

 

(確かめないと。少しでも可能性があるなら)

 

 だって、もしアクアがゴローせんせなら……これって運命じゃない?初恋の人が実の兄妹として生まれて、記憶も持ったまま。これは、初恋を叶えろっていう神様の導きなんじゃないだろうか。

 いや、実の兄妹なのは問題だけど、ママならきっと応援してくれると思うんだよね。それに私が将来ママのようなアイドルになったとしたら、近くに男性がいるのは色々と問題になる。でも、兄妹だったら一緒にいても何も不思議はない。むしろ恋人としてベストではないだろうか?

 

(お兄ちゃん、将来は医者になるんだよね…それはゴローせんせだから、もう一度医者を目指そうとしているんじゃ…)

 

「…なぁ」

「っなに?」

 

(見てるの気づかれた!?)

 

「最近の伯母さんおかしくないか?」

「え?おかしいって何が?」

 

(び、びっくりした。気づかれてなかった…でも、伯母さんがどうしたんだろ)

 

「俺の気のせいかな…伯母さんたまに苦しそうにしてないか?こう、胸を抑えてさ」

「う~ん?」

 

…そう言われてみると、最近はよく片手で胸を抑えることが多いような?

 

「う~ん、あっ…たぶんママが原因じゃない?」

「は?なんでアイが原因なんだよ」

「わかってないなぁお兄ちゃんは」

 

 私は自信満々でお兄ちゃんに答えた。

 

「ほら、最近のママは伯母さんのこと攻めまくってるでしょ?」

「攻めるって…たしかに色々やってるけど」

「最初はともかく、今は伯母さんもかなり攻略されてるみたいなんだよねぇ。ママとイチャイチャしてる時は顔赤いし」

 

 最近のママの攻めはヤバい。社長やミヤコにはギリギリ感づかれてないと思うけど、私たち子供の視線はあまり気にしてないみたいで、わりと過激な感じのスキンシップを取っている。私は眼福だけどお兄ちゃんはいっつも見ないようにしてる。お兄ちゃんはムッツリだからね。

 

「だからさ、ママが攻めまくってるから伯母さんはドキドキしてるんだよ。それで胸が高鳴るっていうか痛いっていうかさ…そういうのわかんない?」

「そ、そうか…同性でもそういうことってあるんだな」

 

…私は少し気になっていたことがあるので、お兄ちゃんに確認を込めて聞いてみる。

 

「お兄ちゃんはさ、同性同士の恋愛ってどう思ってる?血は繋がってないけど禁断の恋って感じしない?」

「そうだなぁ。ま、あの二人ならいいんじゃないか。伯母さんはどうか知らないけど、アイは間違いなく本心から好いているだろうし(男じゃないなら…OKだな!)」

「そうなんだ…じゃあさ、お兄ちゃんはお互いに愛があればそういうちょっとアレな関係でもOKなの?」

「え?うーんどうかな…」

 

 将来のためにも、お兄ちゃんがその辺どう思ってるかは確認した方がいいよね…

 

「やっぱり社会の目もあるしな…いいとは思うけど、相応の覚悟は必要なんじゃないか」

「覚悟があればいいんだね」

「あぁ、まぁそうだな」

 

 覚悟か…私ひとりが覚悟したって駄目なんだろうけど、これから先お兄ちゃんとは長い付き合いになるんだから、その過程でお兄ちゃんに私を意識するよう誘導していって、いつかは…

 

(いやいや、まずはゴローせんせなのか確かめてからだから!早まっちゃだめ…!)

 

「(なんかルビーの様子がおかしいんだよなぁ。今みたいに変な質問してくるし…)」

 

 

「(しかし、やっぱり伯母さんは心配だな。前兆なのか?でも伯母さんはまだ若いし…いや、一応アイに報告しておくか)」

 

 

 

 




・オリ主
 長期的な曇らせを楽しむ計画が早々に頓挫して悲しい人。
実際のところは他にもいろいろと方法はあるはずだが、諸事情で無意識に焦ってしまって視野が狭くなっている。

最近になってようやく名前が決まったので次回あたりから出します。
アイ、芸能の神、天宇受売命…と連想して何かそれっぽい名前にしました。
当てられるものなら…素直にすごいと思います。



・星野愛久愛海
 妹の攻略対象になりそうな人。
前世が医者としての洞察力を遺憾なく発揮して、小さな違和感も見逃さず報連相を怠らない(元)社会人の鑑。



・星野瑠美衣
 兄を攻略対象に認定しようとしてる人。
目の前で繰り広げられる義理の姉妹間のイチャイチャを見てはぁはぁしてる。
やっぱり父親なんていなかったんだな!

雨宮吾郎の死の事実が確定するまでにアクア=吾郎という確信を得ていたら、兄妹の禁断の恋へ進むことになる。
あかねちゃんと重曹ちゃんは…そもそもアクアが役者やらないから関りがほぼないし問題ないな!

もう兄妹は兄妹同士で、女の子は女の子同士で結ばれればいいと思います。

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