全ての授業を終えた放課後
えっ?授業風景なんてつまらないものはカットだカット!
俺は1秒でも速くはやてに会いたいんだ!!
「ジンちゃん今日シフト入ってるよね?一緒に行こ?」
「すまんな高町俺ははやてを迎えに行ってから翠屋に行くからまた後でな!」
高町にそういって俺は廊下を駆け抜ける
「コラー八神!!廊下を走るなああああああ!!」
先生に怒られたでござる
―美由紀ー
「はあぁせっかく一緒に行こうと思ったのになぁ」
廊下を爆走していく彼を見送りながらそうつぶやく私。
私、高町美由紀は八神仁太が好きだ!!
好きになったのは5年6ヶ月と16日12時間34分23秒前のこと、誘拐された私を助けてくれたのがジンちゃんなのだ
誘拐された理由は家でやっている古武術<御神流>をねらってのこと
お父さんと恭ちゃんにはかなわないから一人で歩いていた私を
いや~あれはビックリしたなぁいきなり襲われて眠らされて気が付いたらどっかの廃墟で縛られて身動きができなかったからね
誘拐犯たちは「娘を返してほしくば指南書を持ってこい」ってお父さんに電話してた
あんなこという人ホントにいたんだねぇテレビの中だけかと思ってたのに
待っている間に誘拐犯の1人が私を犯そうとしてきた
制服を破かれ下着が露になる
私はこの後されることの恐怖で動けなかった
男が下着を剥ぎ取ろうとした時男の手に風車が刺さったと同時に「ダイナミックエントリー!」と叫びながら飛び蹴りで現れた人に蹴り飛ばされた
蹴り飛ばした人を見てみるとジンちゃんだった
ジンちゃんは残りの誘拐犯たちも体術で吹っ飛ばし縛り上げた
まさかジンちゃんがあんなに強いとは思わなかった!だっていつも翠屋で恭ちゃんと妹自慢してるしはやてちゃんにデレデレしてるし学校では普通の男の子って感じだったからわからなかった!!
誘拐犯たちを縛り上げた後ジンちゃんは私の拘束を解いて羽織っていたパーカーをかけてくれた後「無事でよかった」っていいながら抱きしめてくれたの!!
私は誘拐されて犯されそうになった恐怖と助かった安心感泣きながらジンちゃんに抱き着いた
ひとしきり泣いた後なんで私が誘拐されたのが分かったのか聞いてみると買い物帰りに誘拐現場を目撃して警察に通報してから走って追いかけてきたらしい
なんでそこまでしてくれたのか聞いたら「幼馴染を見捨てるわけないだろ」って笑顔で頭をなでながら言ってくれた
今思えばその時に私はジンちゃんに恋をしたんだと思う ううん恋したんだ!!
その後お父さんたちと警察が来て誘拐犯は連行されジンちゃんはお父さんたちに感謝された
あの事件の後私はジンちゃんをもう幼馴染として見ることができなくなっていた1人の異性としか見れない
ジンちゃんは私のこと幼馴染としか見てないけどぜったいに振り向かせてやるんだから!!
まぁいざとなったらあの時私の下着姿をみたから責任を取ってもらえばいいかな?
ジンチャンゼッタイニワタシノモノニシテミセルカラネ
「ッ!?」ゾクッ
なんだ今の悪寒は!!
今まで事のない感じだ
これは良くないことが起こるかもしれない
帰ったらはやての安全確保のために家に貼っている結界の強化を青龍に頼みカートリッジの補給をしなくては!
そんなことを思いながら走っていると家に着いた
「ただいまーはあああぁやあああああぁてええええええぇ」
俺は玄関で靴を脱ぎ捨てリビングにいたはやてに抱き着いた
「うわぁ!!兄ちゃんビックリするからいきなり抱き着かんといてっていつもゆうてるやろ!」
怒ってるはやても可愛いなぁウヘヘヘヘ
「ごめんごめん あらためてただいまはやて」
「おかえり兄ちゃん!もう準備できとるからいつでもいけるで!」
「流石俺の妹はやてだ!!兄ちゃんすぐに着替えてくるからまっててな?」
俺はすぐさま部屋に行き着替えてはやての元に戻るこの間わづか10秒
「おまたせはやて!」
「相変わらず兄ちゃんは準備するのが早いなぁ」
「あたりまえだろうはやてを待たせるなんてことできるわけないからな!それじゃぁ翠屋に行こうか」
「うん!シュークリーム楽しみや!!」
満面の笑みでそういうはやて
シャッターチャンス逃したーーーーーーー
ああああぁぁぁでも兄ちゃんはその笑顔で10年は戦えるぞ!!!!
はやての車椅子を押しながら歩くこと15分翠屋についた
「いらしゃいませぇ~あら仁君にはやてちゃんじゃないこんにちは」
出迎えてくれたのは高町家の母でここ翠屋のパテシエの桃子さん
「こんにちは桃子さん今日もよろしくお願いします」
「桃子さんこんにちは」
「こちらこそよろしくね仁君 はやてちゃんもおくになのはがいるからゆっくりしていってね」
桃子さんに挨拶をしてはやてを奥の席へと連れていく
奥の席にはなのはちゃんとすずかちゃん、アリサちゃんがいた
「こんにちはなのはちゃんたちはやても一緒にいいかい?」
「こんにちはジンさん!もちろんです!!はやてちゃんこっちあいてるよ!」
「おおきにな!なのはちゃん!アリサちゃんとすずかちゃんも」
「何言ってんのよ!あたしたちは友達なんだから!!」
「そうだよはやてちゃん!」
皆で仲良く話しているのを見届けて俺は着替えるために店の奥に行く
奥の更衣室に入るとなのはちゃんの兄であり俺の盟友でもある恭也さんがいた
「おはようございます恭也さん。今日もよろしくお願いいたします」
「おはよう仁。よろしくな」
恭也さんとの挨拶をすませ俺は着替える
「そういえは美由紀は一緒ではないのか?」
「今日は、はやてを家に迎えに行ってから来たので学校でわかれました」
「そうなのか?美由紀も大変だな」
「何が大変なんですか?」
「いや、なんでもない」
「ん??」
恭也さんはそう言って更衣室を出ていった
一体何が大変なんだろうか?もしかして今日はそんなにお客が来るのだろうか!
確かに翠屋は人気の店だ
桃子さんが作るケーキやシュークリームは格別だし士郎さんが入れる珈琲も美味しい
口コミでは店員さんが美男美女だと書いてあった
きっと恭也さんと美由紀と忍さんのことだろう
(この美男美女の中に仁太も入っているが本人は知らない)
そんなことを考えながら着替えをすませてホールに出る
店内を見回すと8割方席が埋まっていた
やっぱり今日はいつもより忙しいのかもしれない
俺はよしっと気合を入れ注文をとりにいくのだった
はやての誕生日のためにかせぐぞおおお!!