「完璧だ!」
俺は、はやての誕生日パーティーの用意を終えた。
部屋の壁一面にはこれまでやってきた誕生日パーティーの写真が貼られていた。
うん!はやての成長記録と共に送る誕生日パーティー!なんて素晴らしいのだ!!
俺が部屋のできに満足しているとインターホンがなった。
ピイーンポーン
ん?誰が来たんだ?
まぁとりあえず出てみるか。
「ザフィーラ、誰か来たみたいだから喋るなよ?ようがある時は念話で頼む」
【心得ました兄者】
狼状態のザフィーラに注意して俺は玄関に行きドアを開ける。
「オッス仁!」
「こんにちは、八神君」
来たのはフカヒレと九条だったのか。
こいつらも毎年はやての誕生日を一緒に祝ってくれている。ありがたいことだ。
「よく来たな九条。さっ入ってくれ」
「お邪魔します」
「おい仁!俺は!?」
「お前には少し話がある」
「なっなんだよ!お前が真顔でそう言うと怖いんだよ!!」
当たり前だろう?怒ってるんだから。
「貴様、よくもはやてに教育上良くない言葉を教えてくれたな?」
「へっ?なんのこと?」
「ほぉ、惚けるのか?貴様がはやてにビッチという言葉を教えたことは知っているんだぞ?」
「ッ!?」
思いっきり同様し始めるフカヒレ。
「お前に選ばしてやろう。」
「なっ何をでしょうか?」
俺はフカヒレに近づいて耳元で小さく言う
「この前女子から告白されて喜んでいたことを九条にバラされるか、女子のパンチラを見て喜んでいた事を九条にバラされるかを選ばしてやろう」
「まっまて仁!!それはどっちも待っているのは地獄だ!!!」
そうだろうな。九条は独占欲が強いからこんなことがバレたらフカヒレは大変なことになるだろうな。
しかし、俺ははやてに変なことを教えたコイツを許すわけにはいかない!!
「さあ、選べフカヒレ!どっちかいいんだ?何だったら両方でもいいぞ?」
「悪魔かてめぇは!!」
「はやてのためなら俺は悪魔にでもなろう!!」
「くっ!だったら俺はお前が高町の料理が食べたいって高町に言う!!」
「なっ!?」
高町の料理、それは人が口にしてはいけないダークマター!
食したら最後、口の中にこの世のものとは思えない味が口内を刺激して食道が溶かされているような感覚を味わい、最後に胃を破壊する。
それはまさに殺人兵器と呼べるしろもろなのだ!
しかも出来立てを食べてほしいという事で食べるとしたら高町家なのだ!
何が言いたいかわかるだろう?
高町がつくった料理を食べないなんてことは許されないんだ!。
だって士郎さんが「まさか僕の可愛い娘がつくった料理を食べないとか言わないよな?」と目で訴えながら見張り、恭也さんが「俺の妹の料理を残すなんて許さん!」って感じで椅子に拘束してくるんだぞ?
桃子さんは助けてくれないし、なのはちゃんは高町がキッチンに入った途端部屋から出てこなくなる。
逃げ場なんてない!!
「今回の件を不問にしてくれるなら俺は言わない」
「くっ!悪魔はお前の方だ!!」
「それはお互い様だ!!」
お互いに一歩の引かない。
それはそうだろうどちらも言われたら最後、地獄行きが決まっているのだから。
しかし!俺は覚悟を決める!!
「いいだろう!言いたければ言えばいいさ!!」
「おっおい仁!!」
「だがお前は2度地獄を味わうことになるがな!!」
「ッ!?」
「今回はどちらかを言って俺が高町の料理を食べる羽目になったらもう一つもバラす!」
「ちっちきしょう!!!」
ふっ、勝ったな!!
「お前が決められないのなら俺が決めて九条にバラしておこう」
そう言って俺は家の中に入っていく。
「まっまてくれ仁!!俺が悪かったからっ!!!」
今更もう遅い!
リビングに入ると九条はザフィーラもふもふしていた。
「八神君、この子可愛いわねぇ。名前はなんていうの?」
「ザフィーラだ。狼犬で知能が高いから躾も楽だ」
「そうなのねぇ」
「それより九条、フカヒレのことなんだが」
「ん?省吾くんがどうかしたの?」
「この前女子から告白されて嬉しそうにしていたんだが知ってるか?」
俺がそう言うと部屋の温度が5度ぐらい下がったかのような感覚になる。
さあフカヒレ、地獄の始まりだ!!
「省吾君は今どこにいるの?ううん、やっぱりいいわ。ちょっと出てくるわね?パーティーには間に合うように来るから」
九条はそう言ってハイライトが消えた目をしてスマホを取り出し電話をかける。
「もしもし省吾君、今どこにいるの?」
『あっええとっそのぉ「ドコナノ?」家にいます』
「家にいるのね?今から行くから逃げないでね?もし逃げたらワカッテルヨネ?」
『はっはいっ!!』
九条は電話を切って大急ぎでフカヒレの家に向かっていった。
ピロン♪
ん?メールがきた。
相手はフカヒレで内容は[覚えとけよ!!]だった。
しるか!お前がはやてに変なこと教えたのがいけないんだよ!!
さてと、パーティーの料理を完成させるとするか。
夕方17時、はやてたちが帰ってきた。
「おかえりみんな!」
「兄ちゃんただいまぁ!!」
ああ、今日もはやては天使のように可愛い!!
「ん?高町はどうした?」
一緒にでかけたはずの高町がいなかった。
「美由紀さんならなのはちゃん迎えに行ったで」
「そうか、なのはちゃんもきてくれるのか」
「アリサちゃんとすずかちゃんも来てくれるみたいや!!」
「そうかそうか!今日は大人数だな!」
そうか、なのはちゃんが来るのか。
「シグナムたちは2階の部屋に買ってきたものをしまってきなさい」
「「「はい」」」
【話したいことがあるから俺の部屋に来い。闇の書をもってだ】
【わかりました】
【ザフィーラははやての相手をしつつ念話で聞いていてくれ】
【心得ました】
「はやて、兄ちゃんちょっと部屋に行ってくるからザフィーラと待っててくれ」
「はいなぁ〜」
はやてはそう言ってザフィーラをもふもふしていた。
もちろんその姿は写真に収めさせてもらった!!
荷物を置いたシグナムたちが俺の部屋にきた。
「話とはなんでしょうか?兄上」
「うん、これから来る高町の妹であるなのはちゃんは管理局と繋がっている魔道士だ」
「「「ッ!?」」」
「だからお前たちが闇の書の騎士だとバレるのはよろしくない。お前たちのことはグレアムさんの家族ってことにする。いいか?間違ってもはやてを主と呼ぶなよ?」
「「「はい!!」」」
よし、後はなるようになるだろう。
シグナムたちと話しを終えてはやてのまつリビングに向かうと、はやてはザフィーラに抱きつきながらもふもふしていた。
もちろん一眼レフカメラで激写しましたがなにか?
しばらくして高町達が集まった。
こんなにも大勢ではやての誕生日を祝うのは初めてだ。
はやては皆にプレゼントをもらってうれしそうにしていた。
九条もフカヒレをつれてきたがフカヒレがヤツレていて九条はつやつやしていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきもう良い時間なのでお開きとなった。
皆が帰った後後片付けをしてはやてをベットに運ぶ。
「兄ちゃん、今日はホンマにありがとうな」
「何を言ってるんだはやて。はやてのためなら俺は何だってするさ!」
そう、何だってしてみせる。
はやてがこの先も笑顔で過ごしていくためなら俺は修羅でも悪魔にでもなろう。
「さあ、もうおそいから寝なさい」
「うん。おやすみ兄ちゃん」
「ああ、おやすみはやて」
はやての額に軽くキスをして俺は部屋を出ていった。
「青龍、目的の者は見つかったか?」
「はい。外からこちらを見ていました」
「奴さんの現在地は?」
「ここから500メートル離れた裏路地にいます」
「了解。さてと、お迎えに行きますか」
俺は静かに家を出て目的の人物に会うために走り出した。