沢芽喰種〜ザワメグール〜   作:神武音ミィタ

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ちなみに、時間軸的にはもうカチドキ出てますね。デェムシュ、レデュエも後に出しますよ。


第9話 覚悟

「春奈っ‼︎」

 

「深雪っ‼︎」

 

ドルーパーズ前にて、私は春奈と合流した。

そのタイミングを見計らったからのように、トランシーバーに通信が入る。

 

『良かった良かった。合流出来たようだね。だが、申し訳ないのだが……対策局の男は逃げた。』

 

「はぁ⁉︎ 何考えてんだ‼︎」

 

「深雪、仕方ないよ。わ、わざとじゃないはずだよ?戦極さん、真っ先に私を逃がしてくれたから……」

 

春奈は私の手を握る。

 

「…………ドライバーさえ壊せば、あいつらは丸腰なのよね?」

 

『あぁ。恐らくアーマードライダーならば、クインケ単体の攻撃は最低限に抑えられるだろう。ただ、相手はゲネシスドライバーのアーマードライダー……戦極ドライバーにゲネシスコアを取り付けても勝敗は五分五分……かと。』

 

「……十分。」

 

私は通信を切る。

 

「春奈、約束して。やつらに出くわしたら、私のことは気にせず、逃げて。必ず。」

 

「深雪……。」

 

心配そうに私を見る。私は深雪の頭を撫でる。

 

「大丈夫。私は絶対、あんたを守るから。」

 

 

 

 

 

「やれやれ……ここは俺の出番か?」

 

ドルーパーズの影に隠れていたのはシド。シドは深雪と春奈の2人の様子を伺う。そして……ロックシードを解錠し、その場に落とした。

 

「これで気づいてくれますように…と。」

 

シドは速やかにその場を後にした。

 

 

 

「⁉︎」

 

突如インベスが現れた。

 

「グオオオオッ‼︎」

 

「春奈、隠れて‼︎」

 

「う、うん‼︎」

 

春奈は物陰に隠れた。私は戦極ドライバーを取り出し、装着。ロックシードを取り出す。

 

「変身‼︎」

 

『ワイルドストロベリー‼︎』

 

ロックシードをドライバーにセットし、ロック。ブレードを倒す。

 

『ロック、オン‼︎』

『ソイヤッ‼︎』

『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』

 

「さぁ、血祭りにしてあげる‼︎」

 

私はインベスに斬りかかる。インベスは斬撃を食らうも、反撃してくる。反撃を乱丸で受け止め、無双セイバーのガンモードをゼロ距離で放ち、インベスを突き放す。

 

「あんたに構ってる暇はない‼︎」

 

『イチジク‼︎』

『ロック、オン‼︎』

『ソイヤッ‼︎』

『イチジクアームズ‼︎乱弾・ツインブラスト‼︎』

 

イチジクアームズにチェンジ。ブレードを2回倒す。

 

『ソイヤッ‼︎』

『イチジクオーレ‼︎』

 

「はあああ……っ‼︎ サアアアイッ‼︎」

 

インベスに無数の弾丸を放つ。

インベスは弾丸を全て受け、爆死した。

 

「ふぅ………。」

 

武器を下ろした……その時だった。

 

「っ⁉︎」

 

背後から衝撃……太いムチ型のクインケが、私の背後に叩きつけられた。

私は吹っ飛び、壁に叩きつけられる。

 

「かはっ………‼︎」

 

視線の先にいたのは……2体の黒影。クインケ持ち…白鳩‼︎

 

「そろそろ本気で殺らせてもらおうか?こっちもこんな化け物だらけの町はゴメンでな。おっと、どこにいても同じか……お前ら化け物がいることに変わりはないんだしな?」

 

「っ‼︎ こんのぉおおおっ‼︎」

 

私はマシンガンから弾丸を放つ。が、全て弾かれ、クインケが飛んでくる。私はなんとか避ける。

 

「これで……‼︎」

 

私は戦極ドライバーにゲネシスコアを装着。イチジクを外し、ワイルドストロベリー、ダークチェリーエナジーを解錠。

 

『ワイルドストロベリー‼︎』『ダークチェリーエナジー‼︎』

 

二つのアームズが合体する。ロックシードを両方ともセットし、ロック。

 

『ロック、オン‼︎』『ソイヤッ‼︎』『ミックス‼︎』

『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』

『ジンバーダークチェリー‼︎ハハーッ‼︎』

 

ジンバーダークチェリーアームズになった私は、黒影にソニックアローを放つ。

 

「っ⁉︎」

 

クインケでガードするも、1人の方の黒影は吹っ飛ぶ。

 

「このっ‼︎」

 

剣型のクインケ持ちのもう一体が攻撃してくる。私は無双セイバーで受け止め、ソニックアローで切り裂く。

 

「ぐっ……‼︎こいつ……っ‼︎」

 

クインケを振るうもモーションが大きく、直ぐにかわせる。私は後ろに跳んで躱しながら、ソニックアローにダークチェリーエナジーをセットし、ロック。同時に戦極ドライバーのブレードを一回倒す。

 

『ロック、オン…‼︎』『ソイヤッ‼︎』

『ワイルドストロベリースカッシュ‼︎』

 

着地し、ソニックアローの照準をドライバーに定め、弓を引き絞る。

 

「せやぁっ‼︎」

 

『ダークチェリーエナジー‼︎』

 

放たれた矢は、一体の黒影のクインケを砕き、ドライバーを破壊した。

 

「ぐあああああああっ‼︎」

 

黒影の一体は強制的に変身解除され、地面に叩きつけられる。

 

「貴様っ‼︎」

 

もう1人のムチ持ちが、クインケを地面に叩きつけた。足場が揺れる。

 

「っ‼︎」

 

「うおおおおおっ‼︎」

 

クインケが私に叩きつけられる。私は木に突っ込んだ。そこには……春奈が隠れていた。

 

「見ーつけた…‼︎」

 

「しまっ…‼︎」

 

私はソニックアローを構えるも遅く、ソニックアローをはたき落とされ、蹴飛ばされる。

 

「がっ‼︎」

 

私は地面を転がる。黒影が、春奈の首を掴んで持ち上げる。

 

「く……………っ‼︎」

 

「やめろ‼︎ 春奈に手ェ出すなっ‼︎その子は何もしていない‼︎殺るなら私からにしろっ‼︎」

 

私は吠えるように叫ぶ。黒影はクインケを私に叩きつけた。

 

「がっ‼︎」

 

私は壁に叩きつけられる。

 

「うるせーんだよ……俺らはよ、てめえら喰種さえ殺しときゃいーんだよっ‼︎ゴミみたいな人殺しのバケモンが人様の真似事なんざしやがって……ヘドが出んだよっ‼︎」

 

「ち…………がう……っ。」

 

首を掴まれながらも、春奈が口を開く。黒影は春奈を掴みながら、その目を見る

 

「喰種は……………あなたが言ってるような………人達ばっかじゃない………人と仲良くなりたい………わかり合いたい………………そう、思ってる人だって…………います………っ。」

 

「春奈………っ。」

 

「はっ‼︎ 笑わせんなっ‼︎」

 

黒影は春奈を足元に叩きつける。

 

「死にさらせっ‼︎バケモンがぁああああっ‼︎」

 

そして、影松を握りしめ………それを突き刺す。

 

「っ⁉︎ 」

 

心臓部を突き刺していた。引き抜かれる影松に血が付着している。春奈は口から血を吐き出す。

 

「春奈ァアアアアアアッ‼︎」

 

そこへ……葛葉 紘汰と駆紋 戒斗、ザックが駆けつける。

 

「あの黒影……っ⁉︎」

 

「そうかぁ……てめぇら喰種の味方か……めんどくせぇ‼︎てめぇらみたいなやつがいるから喰種が付け上がるんだよ‼︎てめぇらもぶっ殺してやらぁっ‼︎」

 

「うわああああっ‼︎」

 

私は黒影にソニックアローを振るう。が、影松で受け止められ、蹴飛ばされる。

 

「かはっ‼︎」

 

春奈の隣に叩きつけられる。私は春奈に手を伸ばす。

 

「春奈……っ‼︎」

 

「おい‼︎ その子と一緒に逃げろ‼︎」

 

ザックが叫ぶ。私は春奈を支え、その場から撤退した。

 

 

 

 

「何の罪もないやつを殺して……あんた、何考えてんだ‼︎」

 

紘汰が黒影・真に叫ぶ。

 

「これが仕事なんだよっ‼︎ 喰種は人間の敵‼︎ 殺すべき奴ら‼︎問題あるか⁉︎ ああ⁉︎ てめぇらだっていつかは喰われるかもしれねーんだぞ、ええ⁉︎」

 

それに紘汰は拳を固める。

 

「確かに喰種は人間の敵かもしれない。けど……あいつらは‼︎ わかり合おうとしてた‼︎人間と喰種の架け橋になろうとしてた‼︎ 何故聞いてやらない⁉︎ お前らだって、何もしてない人達が殺されたら悲しむだろ⁉︎」

 

「黙れクソガキ共がぁああああっ‼︎」

 

クインケを振るう。紘汰たちは身を翻して躱す。

 

「葛葉‼︎こいつはもう聞く耳などもっていない‼︎」

 

「一発かまして、黙らせようぜ‼︎」

 

戒斗とザックは戦極ドライバーを装着。紘汰もそれに続いてドライバーを装着。

 

「ああ……わかってる‼︎」

 

 

「「「変身っ‼︎」」」

 

『オレンジ‼︎』『バナナ‼︎』『クルミ‼︎』

 

『ロック、オン‼︎』

『ソイヤッ‼︎』『カモン‼︎』

『オレンジアームズ‼︎花道・オンステージ‼︎』

『バナナアームズ‼︎ナイト・オブ・スピア〜‼︎』

『クルミアームズ‼︎ミスタァ〜ナックルマーン‼︎』

 

「うおおおおおっ‼︎」

 

鎧武たちは黒影・真に向かって行った。

 

 

 

 

 

「春奈‼︎しっかりして‼︎」

 

私は変身を解除。路地裏に逃げ込み、春奈を壁に凭れさせる。

 

「ごめ……ん…ね?み………ゆき……。」

 

口から血を流し、力無く言う。

 

「待ってて‼︎ 今肉取ってくるから‼︎」

 

立ち上がろうとした時、春奈は私の手を掴む。

 

「春奈⁉︎」

 

「ダメ………これ………以上……殺し、ちゃ………ダメ………。」

 

目だけは力強く訴える。

 

「春奈……っ‼︎何で……何で…………っ⁉︎」

 

「深雪………おね……がい……………人間……を…………恨まない………で……?」

 

無理に笑う春奈。私はその手を握る。

 

「春奈⁉︎春奈っ⁉︎ しっかりしてっ‼︎」

 

「約束………して……………人を……うらま………な…………い………………………っ。」

 

その瞼が閉じた。

 

「春奈……?」

 

私は涙を流す。

 

「ちょっと。ねぇ。目開けてよ。春奈…春奈…………っ‼︎」

 

私は春奈の亡骸を抱き寄せ叫んだ。

 

「ウワアアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎‼︎」

 

私は項垂れた。

 

「春奈……っ。」

 

「理不尽な死に方程………絶望は大きいな。分かるぜ。」

 

背後から声。振り向くとそこにいたのは………

 

「DJサガラ………⁉︎」

 

「よう‼︎ アーマードライダー櫻音。」

 

「何の用よ………私を笑いにきた訳?ははっ。丁度いいや、笑ってよ。何も守れなかった、哀れな私をさ。」

 

サガラは……真剣な顔付きで言った。

 

「本気で言ってんのか?お前。」

 

「え………?」

 

「お前、自分で言ってただろ?その子と、その子の夢を守るって。」

 

「………」

 

「確かに、その子の命は守れなかった。けど、魂……夢はまだ、守れるんじゃないか?」

 

「夢………‼︎」

 

私は春奈の顔を見つめる。

 

「お、いい目つきになったな。そうだ。その子の夢を、代わりに叶えてやれ。」

 

サガラはヘルヘイムの果実を手渡す。私は受け取る。戦極ドライバーを装着していたため、それはロックシードになった。

 

「これは……?」

 

そのロックシードは特殊な形をしていた。ロック解除ボタンがハンガーの横にある、かなりゴツい形。そして、横に備わった小さなダイヤルのツマミ……。

型番は…「KLS-EX」。

 

「まぁ、精々頑張ることだ。俺はいつでも、お前らを見守っているぜ。」

 

サガラは……そこにはいなかった。

 

「春奈。」

 

私は春奈を路地裏の物陰に隠した。そして、歩き出した。

 

春奈。

私は、あなたの夢を叶える。

だから……。

見守っていてね。

 

私はロックシードを握り締め、足を進めた。

覚悟は出来た。やってやる。




次回、遂に新アームズです‼︎
サガラの渡したロックシードはカチドキロックシードを血染めにして、横の鍵穴をダイヤルにした感じです(笑)
ナックルいいよナックル。
ザックが1番ヒーローやってる気がするんですが、気のせいかな?(笑)
あ、ちなみに私はゲネシスはデュークですが、戦極ライダーはグリドンとブラーボが大好きです。というか木の実組が大好きです(笑)
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