「春奈っ‼︎」
「深雪っ‼︎」
ドルーパーズ前にて、私は春奈と合流した。
そのタイミングを見計らったからのように、トランシーバーに通信が入る。
『良かった良かった。合流出来たようだね。だが、申し訳ないのだが……対策局の男は逃げた。』
「はぁ⁉︎ 何考えてんだ‼︎」
「深雪、仕方ないよ。わ、わざとじゃないはずだよ?戦極さん、真っ先に私を逃がしてくれたから……」
春奈は私の手を握る。
「…………ドライバーさえ壊せば、あいつらは丸腰なのよね?」
『あぁ。恐らくアーマードライダーならば、クインケ単体の攻撃は最低限に抑えられるだろう。ただ、相手はゲネシスドライバーのアーマードライダー……戦極ドライバーにゲネシスコアを取り付けても勝敗は五分五分……かと。』
「……十分。」
私は通信を切る。
「春奈、約束して。やつらに出くわしたら、私のことは気にせず、逃げて。必ず。」
「深雪……。」
心配そうに私を見る。私は深雪の頭を撫でる。
「大丈夫。私は絶対、あんたを守るから。」
「やれやれ……ここは俺の出番か?」
ドルーパーズの影に隠れていたのはシド。シドは深雪と春奈の2人の様子を伺う。そして……ロックシードを解錠し、その場に落とした。
「これで気づいてくれますように…と。」
シドは速やかにその場を後にした。
「⁉︎」
突如インベスが現れた。
「グオオオオッ‼︎」
「春奈、隠れて‼︎」
「う、うん‼︎」
春奈は物陰に隠れた。私は戦極ドライバーを取り出し、装着。ロックシードを取り出す。
「変身‼︎」
『ワイルドストロベリー‼︎』
ロックシードをドライバーにセットし、ロック。ブレードを倒す。
『ロック、オン‼︎』
『ソイヤッ‼︎』
『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』
「さぁ、血祭りにしてあげる‼︎」
私はインベスに斬りかかる。インベスは斬撃を食らうも、反撃してくる。反撃を乱丸で受け止め、無双セイバーのガンモードをゼロ距離で放ち、インベスを突き放す。
「あんたに構ってる暇はない‼︎」
『イチジク‼︎』
『ロック、オン‼︎』
『ソイヤッ‼︎』
『イチジクアームズ‼︎乱弾・ツインブラスト‼︎』
イチジクアームズにチェンジ。ブレードを2回倒す。
『ソイヤッ‼︎』
『イチジクオーレ‼︎』
「はあああ……っ‼︎ サアアアイッ‼︎」
インベスに無数の弾丸を放つ。
インベスは弾丸を全て受け、爆死した。
「ふぅ………。」
武器を下ろした……その時だった。
「っ⁉︎」
背後から衝撃……太いムチ型のクインケが、私の背後に叩きつけられた。
私は吹っ飛び、壁に叩きつけられる。
「かはっ………‼︎」
視線の先にいたのは……2体の黒影。クインケ持ち…白鳩‼︎
「そろそろ本気で殺らせてもらおうか?こっちもこんな化け物だらけの町はゴメンでな。おっと、どこにいても同じか……お前ら化け物がいることに変わりはないんだしな?」
「っ‼︎ こんのぉおおおっ‼︎」
私はマシンガンから弾丸を放つ。が、全て弾かれ、クインケが飛んでくる。私はなんとか避ける。
「これで……‼︎」
私は戦極ドライバーにゲネシスコアを装着。イチジクを外し、ワイルドストロベリー、ダークチェリーエナジーを解錠。
『ワイルドストロベリー‼︎』『ダークチェリーエナジー‼︎』
二つのアームズが合体する。ロックシードを両方ともセットし、ロック。
『ロック、オン‼︎』『ソイヤッ‼︎』『ミックス‼︎』
『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』
『ジンバーダークチェリー‼︎ハハーッ‼︎』
ジンバーダークチェリーアームズになった私は、黒影にソニックアローを放つ。
「っ⁉︎」
クインケでガードするも、1人の方の黒影は吹っ飛ぶ。
「このっ‼︎」
剣型のクインケ持ちのもう一体が攻撃してくる。私は無双セイバーで受け止め、ソニックアローで切り裂く。
「ぐっ……‼︎こいつ……っ‼︎」
クインケを振るうもモーションが大きく、直ぐにかわせる。私は後ろに跳んで躱しながら、ソニックアローにダークチェリーエナジーをセットし、ロック。同時に戦極ドライバーのブレードを一回倒す。
『ロック、オン…‼︎』『ソイヤッ‼︎』
『ワイルドストロベリースカッシュ‼︎』
着地し、ソニックアローの照準をドライバーに定め、弓を引き絞る。
「せやぁっ‼︎」
『ダークチェリーエナジー‼︎』
放たれた矢は、一体の黒影のクインケを砕き、ドライバーを破壊した。
「ぐあああああああっ‼︎」
黒影の一体は強制的に変身解除され、地面に叩きつけられる。
「貴様っ‼︎」
もう1人のムチ持ちが、クインケを地面に叩きつけた。足場が揺れる。
「っ‼︎」
「うおおおおおっ‼︎」
クインケが私に叩きつけられる。私は木に突っ込んだ。そこには……春奈が隠れていた。
「見ーつけた…‼︎」
「しまっ…‼︎」
私はソニックアローを構えるも遅く、ソニックアローをはたき落とされ、蹴飛ばされる。
「がっ‼︎」
私は地面を転がる。黒影が、春奈の首を掴んで持ち上げる。
「く……………っ‼︎」
「やめろ‼︎ 春奈に手ェ出すなっ‼︎その子は何もしていない‼︎殺るなら私からにしろっ‼︎」
私は吠えるように叫ぶ。黒影はクインケを私に叩きつけた。
「がっ‼︎」
私は壁に叩きつけられる。
「うるせーんだよ……俺らはよ、てめえら喰種さえ殺しときゃいーんだよっ‼︎ゴミみたいな人殺しのバケモンが人様の真似事なんざしやがって……ヘドが出んだよっ‼︎」
「ち…………がう……っ。」
首を掴まれながらも、春奈が口を開く。黒影は春奈を掴みながら、その目を見る
「喰種は……………あなたが言ってるような………人達ばっかじゃない………人と仲良くなりたい………わかり合いたい………………そう、思ってる人だって…………います………っ。」
「春奈………っ。」
「はっ‼︎ 笑わせんなっ‼︎」
黒影は春奈を足元に叩きつける。
「死にさらせっ‼︎バケモンがぁああああっ‼︎」
そして、影松を握りしめ………それを突き刺す。
「っ⁉︎ 」
心臓部を突き刺していた。引き抜かれる影松に血が付着している。春奈は口から血を吐き出す。
「春奈ァアアアアアアッ‼︎」
そこへ……葛葉 紘汰と駆紋 戒斗、ザックが駆けつける。
「あの黒影……っ⁉︎」
「そうかぁ……てめぇら喰種の味方か……めんどくせぇ‼︎てめぇらみたいなやつがいるから喰種が付け上がるんだよ‼︎てめぇらもぶっ殺してやらぁっ‼︎」
「うわああああっ‼︎」
私は黒影にソニックアローを振るう。が、影松で受け止められ、蹴飛ばされる。
「かはっ‼︎」
春奈の隣に叩きつけられる。私は春奈に手を伸ばす。
「春奈……っ‼︎」
「おい‼︎ その子と一緒に逃げろ‼︎」
ザックが叫ぶ。私は春奈を支え、その場から撤退した。
「何の罪もないやつを殺して……あんた、何考えてんだ‼︎」
紘汰が黒影・真に叫ぶ。
「これが仕事なんだよっ‼︎ 喰種は人間の敵‼︎ 殺すべき奴ら‼︎問題あるか⁉︎ ああ⁉︎ てめぇらだっていつかは喰われるかもしれねーんだぞ、ええ⁉︎」
それに紘汰は拳を固める。
「確かに喰種は人間の敵かもしれない。けど……あいつらは‼︎ わかり合おうとしてた‼︎人間と喰種の架け橋になろうとしてた‼︎ 何故聞いてやらない⁉︎ お前らだって、何もしてない人達が殺されたら悲しむだろ⁉︎」
「黙れクソガキ共がぁああああっ‼︎」
クインケを振るう。紘汰たちは身を翻して躱す。
「葛葉‼︎こいつはもう聞く耳などもっていない‼︎」
「一発かまして、黙らせようぜ‼︎」
戒斗とザックは戦極ドライバーを装着。紘汰もそれに続いてドライバーを装着。
「ああ……わかってる‼︎」
「「「変身っ‼︎」」」
『オレンジ‼︎』『バナナ‼︎』『クルミ‼︎』
『ロック、オン‼︎』
『ソイヤッ‼︎』『カモン‼︎』
『オレンジアームズ‼︎花道・オンステージ‼︎』
『バナナアームズ‼︎ナイト・オブ・スピア〜‼︎』
『クルミアームズ‼︎ミスタァ〜ナックルマーン‼︎』
「うおおおおおっ‼︎」
鎧武たちは黒影・真に向かって行った。
「春奈‼︎しっかりして‼︎」
私は変身を解除。路地裏に逃げ込み、春奈を壁に凭れさせる。
「ごめ……ん…ね?み………ゆき……。」
口から血を流し、力無く言う。
「待ってて‼︎ 今肉取ってくるから‼︎」
立ち上がろうとした時、春奈は私の手を掴む。
「春奈⁉︎」
「ダメ………これ………以上……殺し、ちゃ………ダメ………。」
目だけは力強く訴える。
「春奈……っ‼︎何で……何で…………っ⁉︎」
「深雪………おね……がい……………人間……を…………恨まない………で……?」
無理に笑う春奈。私はその手を握る。
「春奈⁉︎春奈っ⁉︎ しっかりしてっ‼︎」
「約束………して……………人を……うらま………な…………い………………………っ。」
その瞼が閉じた。
「春奈……?」
私は涙を流す。
「ちょっと。ねぇ。目開けてよ。春奈…春奈…………っ‼︎」
私は春奈の亡骸を抱き寄せ叫んだ。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎‼︎」
私は項垂れた。
「春奈……っ。」
「理不尽な死に方程………絶望は大きいな。分かるぜ。」
背後から声。振り向くとそこにいたのは………
「DJサガラ………⁉︎」
「よう‼︎ アーマードライダー櫻音。」
「何の用よ………私を笑いにきた訳?ははっ。丁度いいや、笑ってよ。何も守れなかった、哀れな私をさ。」
サガラは……真剣な顔付きで言った。
「本気で言ってんのか?お前。」
「え………?」
「お前、自分で言ってただろ?その子と、その子の夢を守るって。」
「………」
「確かに、その子の命は守れなかった。けど、魂……夢はまだ、守れるんじゃないか?」
「夢………‼︎」
私は春奈の顔を見つめる。
「お、いい目つきになったな。そうだ。その子の夢を、代わりに叶えてやれ。」
サガラはヘルヘイムの果実を手渡す。私は受け取る。戦極ドライバーを装着していたため、それはロックシードになった。
「これは……?」
そのロックシードは特殊な形をしていた。ロック解除ボタンがハンガーの横にある、かなりゴツい形。そして、横に備わった小さなダイヤルのツマミ……。
型番は…「KLS-EX」。
「まぁ、精々頑張ることだ。俺はいつでも、お前らを見守っているぜ。」
サガラは……そこにはいなかった。
「春奈。」
私は春奈を路地裏の物陰に隠した。そして、歩き出した。
春奈。
私は、あなたの夢を叶える。
だから……。
見守っていてね。
私はロックシードを握り締め、足を進めた。
覚悟は出来た。やってやる。
次回、遂に新アームズです‼︎
サガラの渡したロックシードはカチドキロックシードを血染めにして、横の鍵穴をダイヤルにした感じです(笑)
ナックルいいよナックル。
ザックが1番ヒーローやってる気がするんですが、気のせいかな?(笑)
あ、ちなみに私はゲネシスはデュークですが、戦極ライダーはグリドンとブラーボが大好きです。というか木の実組が大好きです(笑)