魔王ミリムによって、
その裏で、暗躍する存在がいた。
???「…………首尾はどうだったのかしら。」
クレイマン「上手くいったようですよ。
クレイマンは、グラスにワインを注ぎながら、窓際に立つ
クレイマン「
フレイ「…………そうね。それで、私は貴方に何を支払えばいいのかしら。」
クレイマン「特には。」
フレイ「……………そう。」
ワインを飲むクレイマンに近寄るフレイ。
フレイは、クレイマンに質問をする。
フレイ「何が目的?」
クレイマン「そんなに警戒しないでください。何も企んではいませんよ。」
フレイ「企んでる人は皆そう言うのよ。」
フレイはそう聞くと、クレイマンはそう答える。
フレイがそう言うと、クレイマンは口を開く。
クレイマン「では今度、何か一つだけお願いを聞いてください。」
フレイ「今度?今ではなくて?」
クレイマン「ええ。例えば…………
フレイ「……いいわよ。私に出来る範囲ならね。」
クレイマンは、フレイにそう言う。
クレイマンから離れるフレイ。
フレイは、振り返って口を開く。
フレイ「今回の件、助かったわ。さようならクレイマン。」
転移でフレイは去って行った。
それを見ていたクレイマンは、口を開く。
クレイマン「……………お気になさらず、貸しは必ず返してもらいますから。」
一人笑みを浮かべるクレイマン。
目的の一つは達せられ、フレイに恩を売ったクレイマンは、密かに次の計画の準備を開始するのだった。
その頃のテンペストでは、白老が口を開く。
白老「参られよ。」
リグルド達「おう!はあああ!」
白老がそう言うと、リグルド、ゲルド、ボアの3人が、メガロドンを投げる。
白老が、メガロドンを三枚おろしにした。
ゴブタ「おお〜!流石っす!お見事っす師匠!メガロドンの三枚おろし!」
白老「ヌッハハ!これくらい朝飯前…………ああ、いや晩飯前じゃよ。」
一方、黒衛兵とカイジン、ドワーフ三兄弟は、メガロドンの鱗を見ていた。
カイジン「軽い。しかも固い。これは使えそうだな。」
黒兵衛「良い武器が出来そうだべ。」
ガルム「盾にしても良い。鎧に加工するのもありだな。」
ドルド「ちょっとしたアクセサリーを作っても良い。高値で売れそうだ。」
ミルド「うんうん。」
鍛治職人達は、そう話す。
一方、ガビルとゲルドが話していた。
ガビル「ゲルド殿!見事な戦いっぷりでしたぞ!あの勇気、見習いたい物です。」
ゲルド「ガビル殿こそ、獅子奮迅の活躍!いや、感服の至り!」
ガビル「いやいやゲルド殿!」
ゲルド「いやいやガビル殿!」
「「アッハハハハ!!」」
ヤシチ「二人とも、かっこいい!」
ガビルとゲルドは、お互いを称え合い、笑い合う。
一方、蒼樹とボアは。
蒼樹「お疲れ様、ボア殿。」
ボア「うむ。」
そんな風に話していた。
そんな風に皆が笑い合うのを見て、俺は安堵していた。
ちなみに、リムルは、シズさん、紫苑、朱菜、蒼華、エレン、ミリムと共に風呂に入っていた。
あのムッツリスライムめ。
ちなみに、俺は料理を食べていた。
それから数日が経過した。
フューズ達は、ブルムンドへと帰還した。
ミリムも、他の魔王達にテンペストを手出ししない様に言ってくる為に、帰ったそうだ。
その際、ドラゴンナックルという武器を、ミリムにプレゼントした。
ミリムは、それを嬉々として受け取っていた。
態度は、かなり慇懃な物になっていた。
そんな中、俺はある作業をしていた。
アルビノ「さて……………と。こんなもんかな。」
俺はそう言う。
実は、ある作業を行なっていたのだが、それは、トライアルBを作成する事。
サンタさんからのクリスマスプレゼントとして来たのは、何と、広瀬義人の記憶のデータとトライアルBの作成方法だったのだ。
それを見て、大変驚いた物だ。
広瀬義人。
その人物は、仮面ライダー剣で登場した人物であり、ヒロインの1人、広瀬栞の父親だ。
不治の病に侵された妻、広瀬小百合を助ける為に、アンデッドの持つ永遠の命の謎を解明する為に、研究に没頭する。
だが、ブレイドの物語の3年前、妻が死去した事により暴走。
その結果、現代のバトルファイトが再開されることになってしまったのだ。
ブレイド本編で登場した広瀬義人は、トライアルBという人工アンデッドにコピーさせた存在として登場した。
天王寺博史に利用されるが、最後は身を挺して娘を守り、娘に手を握られながら安らかな笑みを浮かべ、最愛の人がいる場所へと旅立って逝った。
何故、サンタがそれをプレゼントとして送って来たのかは、分からない。
それでも、俺はこの人を蘇らせる事にした。
カリュブディス戦にて、戦力不足を痛感したからだ。
グレイブは強化がない仮面ライダーだ。
今のままでは、いずれ限界が来てしまう。
だからこそ、人工アンデッドを生み出せるこの人の力を借りたいと思った。
すると、広瀬さんは目を覚ます。
広瀬「こ、ここは……………私は一体…………?」
アルビノ「やあ、お目覚めみたいだな。広瀬義人さん。」
広瀬「っ!?き、君は……………?」
アルビノ「俺はアルビノ=テンペスト。君を蘇らせた存在……………とでも言えば良いかな。」
広瀬さんが周囲を見渡す中、俺はそう言う。
そして、広瀬さんに説明をする。
ここは、仮面ライダーブレイドが居た世界とは違う世界であり、俺はアルビノジョーカーに転生した事。
ここは、魔物の街であるテンペストという場所である事を。
広瀬「……………なるほどな。それで、私に何の用だ?」
アルビノ「そうですね。あなたの力を借りたくて、蘇らせました。」
広瀬「何?」
アルビノ「俺が変身する仮面ライダーグレイブは、ブレイドやギャレンみたいに強化がある訳じゃない。強くなる為にも、あなたの力が必要なんです。お願いします。仲間を守る為に。」
広瀬さんがそう聞くと、俺はそう答えて、頭を下げる。
偽りのない本心だ。
すると、広瀬さんが口を開く。
広瀬「どうやら、天王寺とは違うみたいだな。頭を上げてくれ。」
アルビノ「広瀬さん………………。」
広瀬「私としては、協力する事は問題ない。ただ、教えてくれ。栞は…………娘は私が死んだ後、どうなったのか。」
アルビノ「はい。」
広瀬さんは、協力してくれるそうだ。
その際、広瀬栞がどんな風になったのかを説明した。
剣崎達と協力していき、アンデッドを全て封印した後、剣崎の自己犠牲により、世界は救われた事やら、結婚したりしている事などをだ。
それを聞いた広瀬さんは、驚いたりしていた。
しばらくして、リムルが話があると言って、会議室に呼び出した。
リムル「…………という訳で、俺は、イングラシア王国に行ってこようと思う。」
シズ「リムルさん…………。」
アルビノ「リムル…………。」
リムル「その子達は、シズさんが魔王レオンに会いに行く事を決意した理由の一つだ。約束したからな。」
それを聞いて、内心、納得していた。
リムルなら、そうするだろうと思って。
すると、リグルドが不安そうな声を出す。
リグルド「お話は理解しました。しかし………。」
白老「リムル様に何かあれば、折角まとまりを見せたジュラの大同盟も、根底から崩壊するやもしれぬ。」
リグルドと白老が、そんな風に言う。
確かに、そうなる可能性は、無きにしも非ずだ。
アルビノ「気持ちは分かるが、俺はイングラシア王国には行かずに、ここに残るよ。………まあ、俺も行く事になりそうだけど。」
嵐牙「この我が一緒に行くのだ。貴様達は、安心して良い。」
リムル「それに……………。」
蒼影「俺の分身体を一体、リムル様との連絡役に回しておく。何かあれば、皆にもすぐ知らせよう。」
俺、嵐牙、リムル、蒼影はそう言う。
色々と用事がある訳だしな。
それを聞いて、皆が安心したようになる。
リムル「ということだから安心してほしい。それに案内役も頼むつもりだしな。」
リグルド「案内役?」
アルビノ「ああ。今ゴブタに呼びに行ってもらってる。」
リムルがそう言うのにリグルドが首を傾げると、俺はそう言う。
その案内役とは……………。
カバル「干し肉も良いけど……………久々に朱菜さんの料理が食いてえな……………。」
エレン「ちょっとぉ、言わないでよぉ。余計に食べたくなるし……………。」
ギド「あっしら、世話になってばかりでやんすからね。あんまり行って、集ってるって思われるのも嫌でやんす。」
エレン達だ。
カバル達は、干し肉を食べながらそう話す。
カバル「だよなぁ。リムルの旦那やアルビノの旦那が、もっと俺たちを頼ってくれたら、遠慮なく集るのに……………。」
ギド(……………集るって言っちゃってやすよ、この人……………。)
カバルがそう言うのを聞いて、ギドはそう思う。
すると。
ゴブタ「じゃあ、ちょうど良いっすね!」
ギド「うん?」
ゴブタ「リムル様がお願いがあるそうっす。」
ギド「うおあぁっ!?」
ギドの影からゴブタが現れて、ギドは驚く。
俺たちは、エレン達のことを話していた。
リグルド「なるほど。カバル殿にエレン殿それにギド殿ですか。」
リムル「イングラシア王国に行くにはブルムンドを経由するし、彼らなら俺がスライムなのも知ってるしな。」
朱菜「確かに……………人間の国へ入るのに我ら魔物が付き添っては、却って火種になりかねませんし……………。」
アルビノ「だろ?」
そう。
あの3人なら、リムルの正体をバラすとは思えないし、下手にリグルド達が付き従うと、トラブルの元になりかねない。
すると、机の陰からゴブタが現れる。
ゴブタ「リムル様!」
リムル「戻ったか。どうだった?」
ゴブタ「〝大船に乗ったつもりで任せてくれ‼︎〟だそうっす!」
アルビノ「引き受けてくれたか。」
話が決まり皆も納得してくれたようだ。
朱菜「……………分かりました。ですが、くれぐれもご注意くださいね。」
リムル「ああ。わかってる。」
リグルド「リムル様にもしものことがあれば我らは…………ッ!」
リムル「十分気を付けるよ。」
紅丸「頼んだぞ、蒼影。」
蒼影「無論だ。」
朱菜とリグルドがそう言う中、紅丸は蒼影にそう話しかける。
すると、紫苑が口を開く。
紫苑「なんなら私がお供を……………。」
アルビノ「紫苑……………。」
水華「あなた、リムル様の話を聞いていたの?」
相変わらずだな。
その後、会議が終わった後、リムルが旅立ちの準備をする。
俺とシズさんは、リムルの居る庵へと向かう。
アルビノ「リムル。」
リムル「お、アルビノにシズさん。どうしたんだ?」
シズ「リムルさん、ありがとうね。あの子達のこと、よろしくお願い。」
リムル「ああ。任せてくれ。アルビノにシズさんも、何とかして、精霊の棲家を見つけてくれ。」
アルビノ「ああ。」
俺たちはそう話す。
そう、子供たちを助ける為には、上位精霊を子供達に宿らせる必要がある。
その為には、精霊の棲家というのを探さなければならない。
トレイニーさんにも相談したが、その精霊の棲家に住む精霊女王とは接点が無く、知らないとの事。
何としてでも、見つけ出してみせる。
そうして、翌日、出発の時になった。
リムル「じゃあ、行ってくる。」
ガビル「お…………お達者で!お帰りをいつまでもお待ちします!」
スケロウ「ガビル様、繊細。」
ヤシチ「ガビル様、優しい。」
リムル「大袈裟だなぁ。すぐに戻ってくるって。」
アルビノ「街や精霊の棲家に関しては、俺に任せとけ。」
紫苑「本当に、すぐ戻ってきてくださいね。」
朱菜「旅のご無事をお祈りします。」
水華「お気をつけて。」
リムル「じゃあ。」
一同「いってらっしゃい!」
そうして、リムルは、エレン達と共に、イングラシア王国へと向かっていった。
俺たちは、それぞれがやるべき事をやる為に、戻っていった。
俺は盟主としての仕事をする事に。
その為、かなりの重労働だ。
水華にも、手伝ってもらっている為、どうにかなってはいるが。
恐らく、近いうちに、ユーラザニアからの使者がやって来るかもしれない。
それらも考えないといけないな。
アルビノ「やれやれ…………。やるべき事が山積みだな。」
俺は、そう呟いた。
リムル、頼むぜ。
何とか、子供達を救う方法を見つけてくれよ。
今回はここまでです。
カリュブディス戦が終わり、クレイマンの暗躍が続く中、アルビノは広瀬義人さんを、トライアルBとして蘇らせました。
グレイブの強化をする為に。
リムルも、イングラシアへと旅立ちました。
次回は、精霊の棲家へと向かう話になる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の話の流れは、精霊の棲家での話、ユーラザニアからの使者がやってくる話、ドワルゴンへの来訪、そして、コリウスの夢の話をやって、ファルムス王国の侵略の話に入っていきます。
アルビノが召喚する悪魔の眷属に関して、リクエストがあれば受け付けています。
コリウスの夢でのエピソードも受け付けています。
アルビノの究極能力なども受け付けています。