アマちゃんな魔法少女の世界にクモオーグをぶち込んだ件   作:関西人オーグ

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続きでぇす


日常

 

「なんなんだよお前ぇ!!!なんなんだよぉ!!!」

 

カニの半魔人が叫ぶ…それに無言で近づくクモオーグ

 

「俺はただ!!俺を認めない会社の連中を殺しまくっただけだろぉ!?どれだけ頑張っても俺を評価しない!!殺されて当然な奴らじゃないか!!!」

 

身勝手な欲望を口にし右腕のハサミでクモオーグに攻撃を仕掛ける。

 

「…言い訳はそれで以上ですか?」

 

だが無情にもハサミは上下に引き裂かれ肩まで腕の肉が裂ける。

 

「ぐあぁぁぁぁぁっ!!!??」

 

あまりの激痛に地面をのたうち回るカニの半魔人…。

 

「どれほどの人間を殺したか…そんな事は心底どうでも良いので聞きませんが…もう満足したでしょう?貴方の下らない欲のツケを払っていただきます…では…始めますよ?」

 

転げ回るカニ半魔人の腰を足で踏みつけ動けない様に固定する。

「ぐぎゃっ!?」

 

その力強い一撃でカニ半魔人の腰に大きなダメージが入る。

 

「…ここら辺…ですかね?…ふんっ!!」

 

そして背中の甲羅の隙間を掴み力いっぱい引っ張る。

 

「ぐっ!ぎゃぱ!?やめぇ!!」

 

メリッ…メリッメリッメリッ

 

徐々に甲羅はめくれて行き脊髄であったり臓器も見えてくる。

剥がしている甲羅からはぶちぶちと肉が千切れる音がし、青色の血液がどくどくと溢れてくる…。

 

「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!??」

 

断末魔の叫びを上げるが半魔人の特性上、生命力が異常に強く司令塔である脳、コアと呼ばれる心臓部、そして神経を断ち切らない限り死ねないのだ。

 

「良い悲鳴ですねぇ!救いなき貴方にとって相応しい叫びです!無力で情けない…嗚呼!良いっ!」

 

引き剥がした甲羅を投げ捨て、痙攣し弱っているカニ半魔人を嘲笑っていると奴が掠れた声で問う。

 

「な…んで…俺は何も…お前には…手を…出していないのに…なぜ…」

 

 

「なぜ?貴方を殺しても誰も困らないでしょう?私は人間が嫌いですが…無闇に殺すと困ったり悲しんだらする人が現れるかもしれない…それだと殺したのに後味が悪いじゃないですか…これでも人の心はある方なんですよ?…ですから貴方の様な誰からも必要とされてなくて、この世に害を与える外道だと殺してもなんら問題はありません…他に何か?」

 

 

「おま…え!く、狂ってるっ!!正義の味方の…つも…りかぁ!?」

 

 

「正義の味方…??何を勘違いされているのですか…私の幸福は貴方の様な者を殺す事…情けなく惨めな姿を晒させ…残酷に、残虐に殺す…!それが私の幸福…なのでそこに正義など人類の為なんて大層な大義名分はありません…さて…そろそろ楽にさせてあげますよ…救いなき者に死を…それが私の仕事ですので。」

 

そういうとクモオーグは露出した脊髄を両手で掴みそれを引っ張る。

 

「あっ…がばっ…」

 

 

「じっとしていててください…じゃないと…綺麗に取れないでしょう?」

 

そして力を込めて引っ張ると木から果物を取るかの様に簡単に脊髄が抜ける。

 

「ふぅ…さてと…綺麗に抜けましたね…私に幸せをありがとう…貴方も未来永劫…お幸せに。」

 

 

そう言ってクモオーグはその場を立ち去ろうとした時

 

「…なかなかに見事な殺しっぷりだな…」

 

何者かが背後から声をかけてきた。

 

「…貴方は?」

 

「俺は魔界の魔人…ニィヴェ…この男と契約した魔人だ…しかしまぁ…こんなにも呆気なく殺されるとはな…こいつの残虐性は見込んでいたんだが…」

その姿はヤギの頭に筋骨隆々の肉体に赤い肌色…肩からは大きなツノが生えており下半身は象のように見えるが紫色の体毛に覆われていた。

大きさはおおよそ2メートル半…。

魔人という名は納得の見た目…。

 

「私になんの様でしょうか?ニィヴェさん」

 

 

「なに、最近魔法少女以外の奴が半魔人を浄化ではなく、ぶち殺しまくっているって噂が俺らの所で出回っててな?そいつがどんなもんなのか見にきたってわけよ…って言っても…こいつはヤベェな…お前…俺ら魔人よりよっぽど恐ろしい奴じゃねぇか…」

 

 

「もしかして…契約者の敵討ち…と言うわけでしょうか?」

 

「あー違う違う!お前とやり合うなんてこっちからごめんだね!負けるかもしれねぇってのに戦うバカがいるかぁ?」

 

「では、なぜ?」

 

「勧誘だよ…お前程の力があればこの世界を支配するのも容易い…全人類を滅ぼし、この世界を魔人達のものにできる!!お前にも悪くない話でもあるんだぜ?なんでも好きな者をやろう!酒でも!食い物!女!土地だって!どうだ?」

 

「…なるほど…組織への勧誘ですか…私の力を買っていただき光栄です、ありがとうございます。」

 

 

「おっ!乗り気って感じだな!そう言う欲の強い奴は俺は好きだぜ!じゃあ早速…「…ですがここでお別れです…さようなら」はっ」

 

その瞬間ニィヴェの視界は真っ逆様になり事態がよくわからなくなった。

 

「先ほどの戦闘を見ていたのに…理解できていなかったとは…私の幸せは救いなき者に死を…それが私の幸福…富や名声でも女でもない…人間を滅ぼされては困るのですよ…初めは半魔人の様に元人間の殺してもなんら問題ない者だけを狙っていたわけですが…魔人も十分に邪魔者である事がよくわかりました…邪魔者に死を…それが私の仕事ですので」

 

 

「お、おいっ!まて、」

 

「ふん!」

 

クモオーグはニィヴェに飛びつき胸辺りに腕を刺しこむ。

 

「ぐはっ!?」

 

「ほほう…これが魔人の…コアですね?」

 

「なっ!?やめっ!」

 

「では…お逝きなさいっ!!」

 

刺しこんだ腕で体内のコアを握りしめて引きずり出す。

 

管の様な器官も同時に出てきたがなんの躊躇なく引きちぎる。

 

「これがコア…気持ち悪いですね…。」

 

そういうとクモオーグは魔人のコアを握り潰した。

 

「あっ…ぐっ…」

 

魔人はそのまま倒れるとコアを失った影響か黒い泥の様になり崩れてしまった。

 

「ほう…魔人は半魔人と違い死ぬと形も残らないのですね…これは勉強になりました…さて…私はそろそろこの場を後にしますか…」

 

クモオーグが消えた後そのに残るのはドロドロの黒い液体とバラバラにされたカニ半魔人の死体…そして鼻をつんざく様な異臭のみだった。

 

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この世界に来て分かったこと…それはあまりにも魔人や半魔人が弱すぎる。

 

 

それとも私が望んだ力の影響がかなり出ているのだろうか…

 

 

私が望んだこと…それは全てのオーグメントの力を得ること…

 

我ながらなんとわがままな願いだろうか…しかし自らの幸福のためだと思えばこれくらいの望みは妥当だろう。

 

 

それにこの世界では力のないもの、工夫が出来ないものは簡単に死ぬ…ですので圧倒的な力を得る必要がある。

 

 

にしても魔人というのだからどれほどのものかと考えていたのですが…不意打ちで簡単に殺される程の相手とは…これは大した脅威にはなりませんね…ですが油断は禁物…それに奴らは私の幸福を奪う者達…放っておく訳には行きません…。

 

 

それにしても…この体は便利です…この様に風を浴びて大気中のプラーナを体に取り込む事で力を得る…。

 

実に良い…。

 

身体中に力が溢れるのを感じる…

 

 

クモの糸でのスイング時に発生する動きで風を身体に取り込みプラーナを得る…なかなかに実用的だ…仮に戦闘中であってもこれなら常に力を蓄えながら移動する事が可能…チョウオーグの能力により蓄積されるプラーナは膨大でありバッタオーグの脚力で壁や地面などを蹴り上げスピードを加速する事が可能…。

 

糸が使えない場合も半魔人の生命エネルギーをプラーナに変換させハチオーグの力により吸い取る事が可能…。

 

 

ふむ、それぞれの能力は使い所が難しいのもあるが考えて使えば問題はありませんね…。

 

 

さてとこの世界をより良く知るためには…どうすれば…私はあまりにもこの世界について知らない事が多すぎる…。

 

 

なにか…なにか…そうです!学生!

 

 

学生ならば気兼ねなく物事を探る事ができる…!

 

転校生とでも言っておけば知識がないと言うのも違和感がない。

 

幸い世間に半魔人や魔人、魔法少女の存在は都市伝説程度でしかない…この状況を利用しない手はないでしょう…

 

 

どんな噂話だろうともしかすると簡単に半魔人が見つかるかもしれません!そうすれば私の幸福がさらに満たされる…!

 

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魔法少女…プリズムガールズのレッドことアカネは悩んでいた。

 

 

一週間前自分たちの元に現れたクモオーグの事である。

 

奴のあの圧倒的な力、そしてあの残虐性…かなり恐怖を覚えたが奴が現れてからのこの一週間…半魔人の反応は無かった…前までは3日に1度のペースで戦っていたのに…おそらくあのクモオーグが戦っているのだろう…。

 

パートナーの妖精、コノッチによると昨日一体の魔人の反応もロストしたらしい…魔人は半魔人の比じゃない程強い…過去に三人の力を合わせてやっとの思いで一匹を浄化できたが…それを魔人の反応があってから5分とたたず消し去ったらしい…。

 

 

はっきり言って化け物だ…魔人まで簡単に蹴散らせるその力…そしてあの異常なまでの殺人欲求…それを半魔人で補い、それで自分はまだまともだと言う…異常者であり狂人だ…。

 

 

他メンバーの2人も同様彼のことが怖い様だ。

 

でも、こちらには一切の殺意を向けていない…それはわかる…だけどいつか半魔人では満足出来なくなって…奴が私達をまるで玩具のように遊びながら殺しにくるのではないか…そう思うと怖くて堪らなかった…。

 

コノッチは極力クモオーグとの接触は避けて半魔人と遭遇したら即浄化する様にと言われた。

 

正直…半魔人にも出会いたくは無い…もしかしたらまたクモオーグがやって来る可能性があるからだ。

 

 

この一週間でなんとか私達は気持ちを切り替えて普通の生活に馴染んできた。

 

一週間も敵が現れなかったから平和な学生生活に戻ったみたいだった。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

「はい、席につけー」

 

担任の言葉を聞いて私達は席につくといつも通りホームルームが始まる。

 

「えー、みんなー今日は転校生が来るぞー」

 

 

ザワザワ

 

 

突如転校生が来ると言う…しっかり者の先生だったのに昨日なぜそのことを伝えなかったのかアカネは疑問に思った。

 

 

「あー、みんなすまないな、先生うっかりしてたみたいでな…では入ってきてくれ」

 

 

 

ガラリと教室の扉が開く。

 

そこから出てきたのは美しい黒い髪と綺麗に整った顔立ち、そして180センチはあろう高身長…なのに制服の上からでもわかる少しガッチリした…美少年だった。

 

「では、自己紹介をしてくれ」

 

 

先生が彼にそう言うと彼は軽く笑みを浮かべ

 

「どうも、地方から引っ越してきました…糸瀬章太郎と言います…引っ越してきて日が浅く何かとご迷惑をお掛けするかも知れませんがご指導いただけると幸いです…郷に行っては郷に従え…私の好きな言葉です。」

 

ゾワッ

 

その声を聞いた瞬間妙な寒気を感じた…なんだろう…初めて会う人なのに初めてな気がしない…。

 

 

そう感じたが気のせいだと思うことにした…いや、そう思いたかったからなのかもしれない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ふむ、上手くいくものですね。

 

コウモリオーグの催眠により戸籍を役所に作らせ、適当に学校を選び入学…こうも簡単にいくとは思いませんでした…ですがマスクを外して初めて気づきましたがまさか前世の顔がそのままとは…火傷など残っていなくてよかった…そんなものがあればもしかすれば余計な詮索をされる可能性が生まれる…。

 

 

「よし、糸瀬は…おっ木場の隣が空いてるな…木場!隣の席同士色々世話をしてやってくれ」

 

「え、えっ!?は、はいなのです!」

 

 

あの娘が…ん?まてどこかで見た顔…ん?あれはあの時いた魔法少女…に少し似ているような…ふむ…少し調べる必要がありそうですね。

 

 

「先ほども名乗りましたが改めて自己紹介を…私は糸瀬章太郎…以後お見知り置きを」

 

「わ、わたしは木場キラリなのです…よろしくお願いしますなのです…」

 

 

この娘…間違いない…と言うか隠す気はあるのか?口癖がそのまんまじゃ無いか…この特徴的な口癖…意識していないのか?

 

 

 

その後退屈な授業を受け休み時間に入る。

 

 

「ねえねえ!糸瀬くんってどこからきたの?」

 

「めっちゃイケメンだよね!目なんてキリっとしてるし!」

 

「…。」

 

なんでしょう…この感覚は…思っていたのと違う…もっとこう…地味なものでは無いのか?転校生というのは…こうも話しかけられるものなのか?

 

私、前世で転校生が来た時なんて誰も彼もがどう話しかけて良いか分からず、二、三週間経ってようやく馴染んで友達ができていたと言う認識だったのですが…なんなのですかこの世界の人間共は…どいつもこいつも距離感が異常なまでに近い…。

 

「けっ…なんだよ男子かよ」

 

「しかも認めざる得ない程の超絶イケメン…早速女子共に囲まれてやがる」

 

「良いよなぁ人生イージーモードって」

 

 

それにこの男子からの異常なまでの嫉妬はなんなんだ!?

 

思っていてもこんなにはっきり聞こえる距離で言うのか!?

 

…なるほどわかりましたよ…この世界はいわゆる…アニメーションの世界…何やら前世で後輩くんが魔法少女の出て来るアニメがあって魔人がどうとかと言っていたのを思い出しました…!

 

なるほどこれがアニメで言うお約束という奴なのですね…めんどくさい…。

 

 

それからしばらくしてお昼休み。

 

「木場さん?」

 

「は、はいなのです!どうしたんです?」

 

「いや、お昼休みなので昼食がてらこの街や学校について教えていただきたく…ご迷惑でしたか?」

 

「そ、そんなことないのです!えっと…じゃあ、食べながら!」

 

「はい、同じ釜で飯を食う…私の好きな言葉です。」

 

この娘はおそらく頭が緩いのだろう…攻めていけばペラペラと喋るはず…。

 

「あ、キラリ!早速転校生とお昼?」

 

「あ!アカネちゃんなのです!」

 

「私もいるよ?」

 

「シズクちゃん!でしたらみんなでお昼を食べるのです!」

 

なるほど…この赤毛と青髪の女…残りの魔法少女ですね…

 

これはもしかしたら幸先がいいのかもしれません…彼女達の関係性や思考回路が知れればこれから先、役に立つ…。

 

「いいですね、皆さんのお話もぜひ聞いてみたいです。」

 

そのあとは軽く自己紹介と学校の事についてのくだらない質問をし、それを聞きながら黙々と食事を進める…さてそろそろ本題を聞いてみるか…

 

「少し小耳に挟んだ噂話なのですが…この街には怪物が出るとか…?」

 

 

「「「!っ」」」

 

いや、隠す気は無いのですか?

 

反応で丸わかりすぎる…これもお約束というものですか?

 

「あっあー!その噂ね!よく聞くなぁ!夜とか怖いよねぇ!!あはは!」

 

後藤アカネと言ったか?この誤魔化しかたで通じるやつなどいるのか?怪しさ全開である…色んな意味でよく今まで戦ってこれたなと…つくづく思う。

 

 

「そ、それに私達普通に暮らしてるけど怪物が出たとことか一回も見てないもんね?」

 

 

清水シズク…後藤アカネのフォローをしているのか?フォローしても仕切れないほど白々しかったぞ?

 

 

「そうなのです!怪物とか魔法少女とか知らないのです!」

 

「「キラリ!!」」

 

 

…なぜこの子が高校受験を通過できたのか不思議で仕方がない…。

 

「…魔法…少女…?」

 

とりあえずシラを切ってみますか。

 

「ち、違うのよ糸瀬くん!この子昔から天然と言うか…なんと言うか…と、とにかく不思議ちゃんで!ね!シズク!」

 

 

「そ、そそ、そうそう!こ、こらぁ?ダメでしょキラリ?糸瀬くんを困らせちゃ」

 

「ご、ごめんなさいなのです!さっき言ったのは気にしないでほしいのです!」

 

この三人…大丈夫か…??

 

 

 

 




上手く書けただろうか…せっかくだしメフィラス構文も入れたいよねって
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