とあるオタク女の受難(裏世界ピクニック編)。   作:SUN'S

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第3話

↓月◎日

 

閏間冴月捜索七日目。

 

これといった手掛かりや痕跡は見付からず、奇々怪々な生き物に追われたり蹴り飛ばしたりすることが増えてきた。

 

その造形や規則性のあるパターンを理解し、どう対処すればいいのかも少し把握してきたところだ。まずあれらを「怪異」と仮称しておこう。

 

最初に出会ったのは「くねくね」という怪異だ。あれを知れば知るほど自我を崩壊させる干渉型であり私は干渉される前に倒すことができ

 

[月〃日

 

閏間冴月捜索十八日目。

 

私は仮称「くねくね」の干渉を受けたが幸いにも脳死することは避けられたものの視界の半分を奪われた。まだ身体も重く麻痺しているため小桜邸へ帰るのは危険と判断した。

 

この体験は今後の閏間冴月捜索に役立つだろう。そうでなければ私は視力を奪われるという不慮の事故に巻き込まれただけになる。

 

それだけは絶対に避けたい。

 

∃月▼日

 

小桜に会いに行ったら殴られた。

 

いきなり何するんだと言おうとしたら小桜は泣いていた。どうしたんだ?誰かに虐められたのかと聞けば「うるせぇ!!お前も冴月もなんなんだよ、私が心配しないとでも思ってるのか!?あっちになにがあるのかなんてどうでもいいんだよ……ひとりは嫌なんだよ」と小さくつぶやき、小桜は私のお腹に抱きついてきた。

 

そうだな、私も一人は寂しいよ。だから閏間のやつを探しているし、小桜にも会いに来てる。もう少しだけ待ってくれる?絶対に閏間を殴り倒してでも連れて帰ってくるからさ。

 

私の言葉にうなずき、ようやく離れてくれた小桜はいつもより眠そうで苦しそうな表情で私を見上げ、ぎょっとしたように私は顔を見た。

 

ああ、これか。

 

ちょっと向こうで失敗して持っていかれただけだし、小桜は心配しなくていいよ。そう私が言うとまた殴られた。今度こそなんで殴るんだと問う。

 

小桜は「こっちでの生活が困るだろ、それ」なんて私の両目を指差しながら言ってきた。まあ、近くに寄せないと見えないのは困るけど。

 

ほとんど小桜に料理を作ってあげる以外に集中しないから問題ないぞ?と胸を張って言ったら玄関の扉を閉められた。

 

そういうのは好きじゃないんだが、小桜が私を閉め出したいのなら仕方ない。また明日にするよ。つぎは買い出しも済ませるからそれまで私の手料理は我慢してくれ。

 

しかし、向こうで使うための道具も作るか買うかしないといけなくなった。スマホは持っていけないし、カメラなんかは世界が歪む。

 

私は世界の破壊者じゃないんだけど。まあ、向こうからすれば私はバグみたいな存在なのは事実だ。仕方ないと言えば仕方ない。だが、小桜に殴られることになったのは許さん。

 

閏間も見つけ出したらビンタしてやる。

 

 

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