邪神に転生させられたポケモンオタクとチャンピオン(予定)の二人旅   作:電脳図書館

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第十話になります!今回は育て屋のお話です。この作品はやる夫スレのポケモン要素も少し入っています。ただこの作品は原作重視なので原作やアニポケにありそうな要素しか出しませんが。


この世界の育成事情

「おお、君達が遺跡ではしゃいでいたという新米トレーナのコンビか。昨日から噂になっておったぞ」

 

「「ぐは!?」」

 

昼下がりの午後、ポケモントレーナーなら一度はお世話になる育て屋さんを訪ねたのだが、育て屋のおじいさんに初対面にも関わらず急所攻撃を受ける羽目になってしまった。比較的小さい町だから噂の周りも早いのだろう。うちもそうだったしね!

 

「まぁまぁおじいさん、からかうのはその辺にして置きなさい」

 

「ほほ、分かっているよおばあさん。でも新米トレーナーを見るとちょっかいを掛けたくなるのが長年育て屋をやっている老いぼれの楽しみの一つじゃからな。大目に見ておくれ」

 

俺達が地面に倒れ伏しているとおばあさんがおじいさんを窘めてくれるが表情的におばあさんも俺達の反応を楽しんでいる気がする。

 

「そ、それは一旦横に置きまして、今日は新米として挨拶に来ました。折角この町に来ましたし将来的に必ず利用するでしょうから」

 

「律儀な子達じゃの。とはいえ確かに育て屋を利用するとしないとではポケモンを育てるスピードにも違いが出るからの」

 

「そうなの?」

 

「六匹以上捕まえていったら一体一体育てる時間が掛かり過ぎちまうだろ?」

 

何度も言うがこの世界はリアルである。ゲームのときのようにポケモン図鑑を埋める為に取り敢えずゲットしてその大半は放置とかいう虐待染みたことはしないのが普通だ。あのサトシさんも手持ち以外はオーキド博士やククイ博士の研究所に預けてたしな。というかアニポケであそこまでの数と種類をゲットして来たサトシさんとゴウはあの世界の一般トレーナーのポケモンのゲット数では断トツトップなのかもしれない。しかし流石に手持ちの上限である六匹だけではレパートリーが少なすぎて大会などですぐ対策されてしまうので現在の手持ちを考えて新たなポケモンをゲット&育成を行ない、適宜手持ちメンバーを入れ替えながらバトルを行うのが常識になっている。所がここで問題になって来るのがその新規メンバーの育成の手間と時間だ。当然だが既存のメンバーの育成にもそれらのリソースを割かなければいけない以上シンプルに労力と何より時間が足りない!そりゃペットとして飼うなら兎も角スポーツ選手の如く試合で勝てるように育成するのだから当然である。ゲームの様に時間を幾らでも掛けられる訳でも無いのでただ無数にバトルしてレベルを上げたり、育成系のアイテムを与えとけばいいという訳にもいか無いのだ。

 

「よく勉強してるの。とまぁそういう場面に出番があるのが私達育て屋さね。伊達にポケモン育成のプロは名乗ってないからね、普通にトレーナーが育てるよりも期間を短く確実に育成してやれるよ」

 

「どういうプランで育成するかは預けたときに私達とトレーナーで話し合って決めるんじゃ。料金もそれ次第で上下するしの。とはいってもそのトレーナーの力量に釣り合うプランであることが前提となるのじゃが」

 

「特に現在の手持ちよりも明らかに(Lv的に)弱いポケモンを育てようという時に便利でな。パワーレベリングにも限度があるから・・・コイキングはうん(目逸らし)」

 

「熟練者が一緒に育成のことを考えてくれるのは頼もしいわね。技の修得とかも相談するのでしょう?」

 

「そりゃ無断に技を覚えさせたり、忘れさせたりしたら問題になるわい」

 

「普通に警察沙汰になるだろうね」

 

「ソウデスネ」

 

原作のゲームでは預けたら必要な技を忘れさせられていたこともあったが、ゲーム程楽に技を思い出すことが出来ないであろうこの世界でやったら取り返しが付かなくてそりゃ訴えられたりするわな。

 

「ま、二人はまず手持ちを増やして見るとええ。ハル君は化石があるから良いが、シロナちゃんも三体目のポケモンを捕まえる必要があるじゃろう。それにバッジ二個目のジムからポケモンは三体必要じゃし」

 

「確かバッジ一個目のジムはポケモン二体、二、三個目は三体、四、五個目は四体、六、七、八個目は六体でのバトルだったわよね?」

 

「ああ、だから最初のジム戦から六体揃えて数の暴力で攻略は無理だぞ」

 

「ジムリーダーの手持ちもバッジの個数によって強弱が変わるからね、手加減もするだろうし数に任せてというのは挑戦者の成長に繋がらないじゃろ」

 

それからしばらく雑談したり、ポケモン育成のコツなどを教えて貰って思った以上に有意義な時間を過ごせた・・・それはそうとこんなことも言われた。

 

『シロナちゃん、ヒンバスは愛情と真心込めて手入れに力を掛けておやり。そうすれば今よりももっと別嬪さんになるはずじゃぞ』

 

シロナはそのアドバイスを額面通りに受け取っていたがもしかしてヒンバスの進化についてのヒントを出していたのだろう。俺はカンナギシティにいるとき出来るだけポケモンの本や資料を読みこんでいたがそのことについてのことはどれにも書かれていなかったのでまだ知られていないことなのだと思っていたが育て屋さん程の育成のプロクラスなら知っているというレベルなのかもしれないな。このお陰でヒンバスの進化について色々誘導できるだろう・・・流石にここまで知られていない進化方法を子供の俺が知っているのはおかしいからな良い言い訳が出来てよかった。

 

「ハル聞いてる?」

 

「え、ああすまん。ちょっと考え事をしてた。何の話だっけ?」

 

「しっかりしてね?今話していたのは次の町の話よ。予定ではヨスガシティに向かうのだけど」

 

「そこ経由でクロガネシティに行く予定だもんな。化石を復元したらジム戦もしたいし」

 

「それじゃクロガネジムが初のジム戦になっるのね。ヨスガジムもいずれ行きたいけど・・・今回はこれに行ってみない!」

 

シロナとヨスガシティでの予定を話し合っているときに彼女に突き出されたチラシにはデカデカとポケモンコンテストの文字が載っていた。この世界のポケモンコンテストはアニポケ基準のルールと大会形式になっていてポケモンリーグと並ぶ興行である。

 

「ポケモンコンテストか、当日参加も出来る様だが出るのか?」

 

「流石に準備なしでは出ないわよ。でもテレビで見ていた大会を生で見たいじゃない!丁度ヨスガシティで次の大会をやるみたいだしいいでしょ?」

 

「どれどれ・・・開催日も近いな。まぁ数日の誤差程度で後の予定が総崩れ何てことはないだろ個人的にも気になるし」

 

「やった!!」

 

そんなこんなでヨスガシティでポケモンコンテストを観戦することになった俺達。少し予定から外れてしまうがポケモンリーグと同じくらいポケモンコンテストが気になっていたのも事実だから丁度良いと言えば良いので勉強させてもらうとしよう。折角シンオウ地方にいるのだからグランドフェスティバルは兎も角一回くらいポケモンコンテストには出たいしな!それにポケモンコンテストと育て屋の話をフラグにしてヒンバスにうつくしさを上げるポフィンを継続的に食べさせることも出来るかもしれん。あそこにはポフィンハウスやポケモンだいすきクラブがあるので他の町より誘導するのに不自然さはないだろう。ここ数日で俺のコイキングと同様にたいあたりを覚えたようだし、このまま立派に育って欲しいものだ。

 

とか何とか思っていたのだが。

 

【数日後】

 

『続いては少し前にトレーナーデビューをしたばかりのカンナギタウン出身でコンテスト初出場の新人コーディネーターハルユキ選手の登場だ!一次審査の相棒は世にも珍しいアンノーン!当日参加の彼らがどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ!!』

 

「なんで・・・どうして・・・(宇宙猫)?」

 

「ノーン・・・」

 

楽しく観戦するつもりだったのにほぼ準備無しで当日参加することになった件について。




読了ありがとうございます!何かポケモンリーグを目指しているのに初ジム戦よりも先に初コンテストにほぼ準備無し当日参加で手持ちがアンノーンとコイキングだけで殴り込みを掛ける少年がいるそうですよ。
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