邪神に転生させられたポケモンオタクとチャンピオン(予定)の二人旅   作:電脳図書館

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第十二話になります!DLC前編が出ましたね!にしてもヒスイポケモン割と現代に生き残ってるんですね・・・ふむ。


才能(外付け)

「DLCが始まった気がする」

 

「何それ?」

 

「こっちの話だ」

 

コンテストの第一次審査を終え、第二審査までのインターバル。

それまで第二審査の参加者はそれぞれ控室で休息を取っていた。

こんなルーキーにも個室があるとか流石はポケモンコンテストの為に建てられた会場は違うな。

 

「というか普通こういう所って関係者以外立ち入り禁止なのでは?」

 

「旅仲間だって言ったら快く通してくれたわよ?」

 

「この世界セキュリティが時々ガバいのはわざとやってるのか?」

 

俺が控室に来た時にシロナが既に中にいたのは、もはやガバという言葉でも片付けられない気がする。

 

「それより第一次審査突破おめでとう!このままの勢いで第二次審査でも活躍して優勝を「無理☆」ってえええ!?何でやる前から諦めてるのよ!!」

 

「いや、だって論理的に今の俺達が勝てる道理なんてないだろ?」

 

前にも言ったと思うが、俺達は他の参加者と違いコンテストに向けての準備は何もしていない。

ましてや手持ちがアンノーン、コイキング、プテラ(化石)である。勝てるビジョンが何一つとしてない!

こんなんで優勝出来たら誰も苦労しないというものだ。

 

「むぅ、ハルなら優勝狙えると思うのだけど」

 

「手持ちポケモン、戦術などの事前準備で差が出ている以上同格相手に勝てる訳ないだろ。精々恥かかないように立ち回るさ」

 

【1時間後】

 

「・・・」

 

「決勝戦まで来ちゃったね」

 

「なんでだよ!?」

 

何故だ俺の理論は間違えなかったはずだ!実際第一試合、第二試合共に相手とのポケモンの力量差はそこまで違いはなかったはずだ。この世界はレベルという分かりやすい概念はない(普通にポケモンゲームはあるのでレベル上げという単語は存在する)から大体の感覚になるが、それでもほぼ同格か、俺がちょい上程度。その程度ならより準備した方が勝つに決まっているだろうが!?

 

「それじゃ聞くけど第一試合と第二試合はどうして勝てたと思うの?」

 

「それは・・・」

 

控室で慟哭している俺を見て得意げに笑っているシロナに少しイラっとしつつも理由を考えて見る。

 

「第一試合は、相手がまだ二体のバトルに慣れていなかったから連携の隙を突いて一体ずつ仕留めただろ?第二試合は、第一試合と違って連係が上手くて連携技を使ってくる相手だったけど、本来使わなくてもいい場面でも連携技を無理に連発していたからコイキングの『はねる』で、連携する直前に一体の顔面に水場エリアの水を掛けて連携技が失敗した所を畳み掛けたな。多分連携技を開発したばかりで調子乗ってたなありゃ」

 

「アピールの方は?コンテストはそこも大事だけど」

 

「合間合間にアピールしつつ、相手のアピールを邪魔しまくっただけだけど」

 

「・・・普通自分は目立って、相手を一方的に邪魔するなんて出来ないと思うのだけど、才能って残酷よね」

 

「え?」

 

ハルは思い至っていないようだが、彼には彼がプレイして来たポケモンゲームで培った経験、即ち主人公達の才能がポケモントレーナーの才能に上乗せされている。そしてポケモンコーディネーターとはポケモントレーナーの大枠に入る人達なので才能の上乗せの対象になっているのだ。他にもポケウッドなど対象となっているものは多いが、今は割愛させていただく。

 

では主人公達のコンテストに置ける才能はどれほどのものか。

ポケモンコンテストがあったダイパでこんな場面はなかっただろうか?

「暇だし、コンテストをやってみるか。ノーマルランクに出よ、出る部門の適正があるポケモンを選んで出場と・・・よし勝てた!」・・・マスターランクならいざ知らず、ノーマルランク程度なら適正のあるポケモンを選べば操作ミスをしなければほぼ勝てるのである。しかし、これを現実として捉えるとノーマルランクとはいえ頑張って準備や練習をして来た人達を大して準備と練習をしていない状態で、ごぼう抜きしているのである。

 

これがまだジム戦なら、ポケモンは同レベルでもトレーナ―としての経験が段違いなのでそれほど目立たたないだろう。今まではシロナの様に突出した才能の持ち主がいたのと、手持ちがアンノーン達だったので目立たなかったが、ゲームの主人公の才能とはそこまで残酷なものなのだ。

 

「才、能?」

 

「本人に自覚はなしと」

 

ゲームの主人公達はその才能は生まれ持ったものなので、特に違和感なく才能を発揮しているが、ハルにとって所詮は外付けの才能。発揮している最中は目の前のことに対処していて手一杯になっているが、後からその結果を考えると素の才能との格差に違和感を感じてしまう。

 

 

「ポケモントレーナーの才能ってそういうことかい・・・いや、まぁありがたいけどさぁ」

 

「???」

 

正直なんかズルしているようで、申し訳なく思ってしまう。とはいえ手を抜くのも失礼だし、成長も出来ないから全力でぶつかるしかないよな。

 

「そういえば決勝の相手って知ってるの?」

 

「あ、そういえば調べてないや」

 

「やっぱり。仕方ないな、私が教えてあげるわ」

 

「悪いな」

 

いかんいかん、次の相手も調べてないとか気のゆるみだ。今回はシロナが調べてくれたから助かったが、気を付けないとな。

 

 

「対戦相手は少し前に初めてリボンをゲットしたアヤコさんっていうコーディネーターで、手持ちはニャルマーとイーブイだって!」

 

「なるほどな・・・ん?」

 

シンオウ、コンテスト、アヤコ、ニャルマー、イーブイ・・・はぁ!?

 

「ヒカリ(とダイパ主人公)のママさんやんけ!?」

 

「知り合いなの?」

 

才能同士は惹かれ合うらしい。




読了ありがとうございます!アヤコさんだして見ました。ヒカリの年齢を考えると、もうちょい年上な気がしなくもないですがネームドキャラの過去も書きたいのでこういうのが割とあります。
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