邪神に転生させられたポケモンオタクとチャンピオン(予定)の二人旅 作:電脳図書館
いよいよ初のジム戦。前回の半ば事故の様に初コンテストに参加
したときと違い、程よい緊張感を持って戦える。
「これよりクロガネジムジムリーダーカンスケとチャレンジャーハルユキによるジム戦を執り行います!使用ポケモンは二体!ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます。それでは両者共一体目のポケモンをフィールドへ!」
クロガネ博物館の館長ってカンスケって名前だったのかと審判を務めるジムトレーナーの開始の宣言を聞きながら思いつつ一体目のポケモンをフィールドに繰り出す。
因みにジムはアニポケ基準で変なギミックとかは特に無かった・・・中には命に係わるんじゃね?と思う物もあったので一安心である。
「行けギャラドス!」
「ゴギャーー―!!!」
「頑張って来るのじゃぞイシツブテ」
「ブシ!」
こちらの一体目はギャラドス、じいさんの一体目はイシツブテか。互いに相手の弱点を突けるタイプ相性だが、進化している分こっちの方が耐久はあるはずだ。
それに特性のじしんかじょうもあるので先に一体倒せば二体目も対処しやすいはず。
「ほうギャラドスか、良いポケモンを持っとるの。ほれ先手はチャレンジャーからじゃ!」
「ハル―!頑張って!」
「おうともよ!」
客席にいる親友の応援を受けて、チャレンジャーの特権としての先手を頂く。まぁ種族値的にもこっちが先手だっただろうが、これのルールは後半のジム戦になるほどありがたいものになるだろう。
「最初から飛ばすぞギャラドス!たきのぼり!」
「ゴギャ!!」
「いわタイプ相手にみずタイプのわざで攻めるか。まぁ定石じゃの」
原作と違いコンテストでもしっかり経験値が入っていたのか覚えたばかりのたきのぼりで攻めていく。激流に乗りながらイシツブテに突撃するが、イシツブテの特性次第では一発は耐えられるかも知れないな。
「という訳でまもるじゃ」
「はぁ!?まもるってお前それわざマシンというかそれ最初のジム戦で使っちゃダメだろ!!」
「ゴギャ!?」
「ブシブシ」
「フォフォ、そんな決まりは公式ルールに載ってないぞ?ほれ今度はこっちからじゃ、イシツブテいわなだれじゃ!」
「ブシ―!」
「ゴギャーーーー!?」
「ギャラドス!?」
無情にもたきのぼりはまもるにより防がれ、返す刃のいわなだれで弱点を突かれ大ダメージを受ける。流石に一撃では倒れないがかなり痛い!
「虚を衝かれたから躱す暇が無かったな。それに巨体だからアンノーンと違って回避し続けるのも現実的じゃない・・・とすると」
他に出来ることは無いかと現在のギャラドスのわざ構成を思い出す。コイキング時代のはねる、たいあたりにギャラドスになってから覚えたかみつく、たきのぼりの四つだったはずだ。
「・・・このわざ構成じゃたきのぼり一択だわボケ!!」
「駆け出しじゃからわざマシンなども持ってないだろうからの」
まもるは連続して使うと成功率がガタ落ちする仕様上連続では使えない。イシツブテは小柄だがこの至近距離では躱すことも出来まい!!
「あ、こいつの特性はがんじょうじゃからな?」
「ブシ!」
「だあーーーやっぱりか!!」
「ゴギャーー―!!」
予想通りの特性に悶絶し、ギャラドスもめっちゃイライラしつつも如何にかイシツブテは攻略した・・・二度目のいわおとしも喰らったがな!
「イシツブテ戦闘不能。ギャラドスの勝利です!」
「お疲れ様じゃイシツブテ」
「かなり削られたな。いけそうかギャラドス?」
「ゴ、ゴギャ!」
レベルにそれ程差が無い相手から受けるこうかばつぐんはわざの威力が低くても痛い。それを二発喰らったのでHPがレッドゾーンに限りなく近いイエローゾーンになっている感じがするが、じしんかじょうで攻撃力は1.5倍となっているので同レベル帯のいわタイプ相手なら一撃で倒せるはずだ!
「では二体目じゃ、リリーラ出番じゃぞ」
「リーラ~」
「化石ポケモンで来るとは思ってたけどいわと草の複合タイプじゃねーか!」
「フォフォフォ、みずタイプに対する対策の一つくらい立てるわい。ギャラドスの場合は普通にいわタイプわざで攻めるがの。という訳でまずはねをはるじゃ!」
「継続回復技か!って回復技を最初のジム戦で出すんじゃねぇ!!」
容赦のないじいさんに抗議しつつみずタイプわざが等倍のリリーラ攻略をどうするかを考える。ダメージだけを考えればアンノーンに交代して、かくとうタイプのめざめるパワーでこうかばつぐんを取れるが、受け出しになってダメージを受けてしまう可能性が高い。
反撃でめざめるパワーを使うにしてもねをはるがある以上一撃で倒せるかは微妙なラインだ。
ならば等倍とはいえじしんかじょうで攻撃力の上がったタイプ一致技のたきのぼりで削った後にHP的に反撃でギャラドスが倒されるだろうからその後にアンノーンを繰り出すのが最適解だろう。
「すまん、このまま頼む。ギャラドスたきのぼり!」
「ゴギャ―――!!!」
「リラ!!」
腹を括ったギャラドスの最後の攻撃は等倍とは言え中々なダメージを与えたが、ねをはるの回復分を差し引くとHPを四割程削った程度に止まった。りゅうまいを積んでいればもうちょい行けただろうが覚えていないものは仕方がない。
「これでギャラドスは終わりじゃな。リリーラげんしのちからじゃ!」
「リーラ!」
回復しながらリリーラはまわりの岩を浮かせギャラドスに投げつけて来る。
「ゴ・・・ギャ・・・」
「ギャラドス戦闘不能!リリーラの勝利です!」
「お疲れギャラドス。次はお前だアンノーン!」
「ノーン!」
「ほう、アンノーンとはこれまためずらしいポケモンを」
自分がアンノーンを出して来るとは思ってなかったのか目を丸くするじいさん。博物館の館長なだけあって興味津々という様子だ。
「アンノーンまずはねをはるで動けないリリーラから距離を「リリーラまきつくじゃ」あっぶね!?」
「ノーンノーン!?」
「うーむ、躱されてしまったか。アンノーンがちゃんと自己判断出来とる証拠じゃのう」
「このやろうわざでもないのにふいうちしてきやがって」
というかこれ咄嗟に回避出来ずに巻き付かれたらリリーラに継続回復がある以上詰んでいたのでは?自爆戦術で脱出するにしてもまきつくの拘束力とダメージを考慮するとわざを出せずに倒されていた可能性が高いんですけど!!
「こうなればもう撃ち合いしかないの」
「ああ、これで終わらせてやる!アンノーンめざめるパワー!」
「リリーラげんしのちからで迎え撃て!」
「ノーーン!!」
「リリーラ!」
アンノーンのめざめるパワーとリリーラのげんしのちからは互いに衝突せず素通りし、わざを繰り出した双方にそれぞれ直撃する。
「「「「・・・」」」」
「・・・やはり先程のめざめるパワーのタイプは、リリーラにこうかばつぐんのかくとうタイプじゃったか。見事じゃ」
「リ、リーラ・・・」
じいさんがそういうと直後にリリーラがその場に倒れ伏す。一方アンノーンは・・・それなりにダメージが入ったが倒れる程では無かったようだ。
「お疲れ様じゃリリーラ」
「リリーラ戦闘不能。アンノーンの勝利です。よってこのバトル、勝者はチャレンジャーハルユキ!」
ジムトレーナーの判定を聞くと俺達が勝ったという実感と嬉しさが湧いてくる。
「おっしゃ勝った!!!」
「ノーン♪ノーン♪」
「おめでとうハル!」
思わずガッツポーズを取る俺の周りをアンノーンが嬉しそうに旋回している。シロナも俺達と同様に嬉しそうだ。次はシロナの番だがあいつはどういう風にじいさんを攻略するのだろうか?
「それはそうと最初のジム戦でわざマシン解禁は早すぎると思うんだけど」
「いやいや、バトル中は公式ルール云々と言ったがこれでも一個までしか使わないという自分ルールはあったのじゃよ?」
「それじゃそのルールが無かったら?」
「イシツブテににほんばれ、リリーラにソーラービームを覚えさせるだけじゃが?」
「糞が!」
「かくとうタイプは敢えて穴にしているんじゃからまだまだ甘いわ」
それでも最初のジム戦で晴れパはやり過ぎなんじゃボケが!!
読了ありがとうございます!いわタイプジムの戦術とは思えませんが手軽にみずタイプ対策をいわタイプ統一でやろうとするとこうなると思うんですよ。
因みに館長は原作ゲームよろしく本編クリア後の強化ジムリ戦があった場合しれっとかくとうタイプの対策もしていたりする人間です。