邪神に転生させられたポケモンオタクとチャンピオン(予定)の二人旅 作:電脳図書館
※フカマルのタイプ相性を盛大に間違えるガバをやらかしたので内容を一部差し換えています。
「それじゃ二戦目も済ましてしまおうかの」
「よろしくお願いします!」
休憩もそこそこに始まった第二戦。シロナと館長のバトルの訳だが流石というべきか第一戦のイワークとのバトルは危なげなく制することが出来た。
俺のギャラドスはひこうタイプも持っていたからいわタイプの技がかなり刺さっていたがフカマルはタイプ的に一方的に優位を取れる上じめんタイプのじならしも覚えていたのでまもるがあったとしても上手く立ち回っていた・・・このようにバトル描写をカットするくらいには。
「ふむ、お嬢ちゃんも中々やるの・・・少年とワシのバトルをよく分析してまもるを使うタイミングを外させてくるとは」
「シロナ、フカマルはまだいけそうか?」
「まだいけるよ!」
「フガフガ!!」
シロナはフカマルを下げる気はないようだ。というよりもう一匹がコイキング並みの能力であるヒンバスな為下げられないが正確か。見たところフカマルは8割方HPを残しているからバトル続行は可能だろうが・・・。
「うむうむ、元気があることはいいことじゃな!ではこれがワシの二体目のポケモンじゃ!」
館長が投げたモンスターボールから出てきたのは俺の時と同様化石ポケモンを繰り出した・・・オムナイトを。
「ねぇねぇ館長。これ意図的に弱点突けるポケモン出してるよねぇ!?」
「えー何のことじゃー?」
「おのれこの糞爺!!!!」
最初のジムリーダーらしからぬガチさ具合にイラっと来ていると
「・・・大丈夫!ハル、私達を信じて!」
「フガ!」
シロナとフカマルが信じてオーラが俺に向けられる・・・そんな風にされたら掛ける言葉なんて一つだ。
「・・・頑張れシロナ、フカマル!!勝てよ!」
「「うん(フガ)!」」
「気合は十分、今度はそれを活かせるかじゃな。さぁ来るんじゃ!」
「オム!!!」
俺の応援を力に変えてバトルに挑むシロナとフカマルだが、そうやすやすとバッジを取らせてはくれない。
「まずはすなじこくよ!」
「フガァ!!」
まずはすなじこくで継続的にHPを削りに行くシロナ。俺が前世の同じくらいのときなんてゲームとはいえ攻撃技連打だったのに玄人みたいな戦い方をしてくるようになったもんだ。
「オムナイト、からにこもるじゃ!」
「オムム!!」
それに対してオムナイトは防御を上げる技を使ってきた。恐らくわざマシンでまもるも覚えているだろうからえらい硬いオムナイトである。
「物理に強くなったなったのなら特殊で!フカマル!りゅうのいぶきよ!」
「そう来たか。オムナイト、まもるじゃ!」
「オム!」
防御一段階上がる程度なら近づいてじならしでもいいのだが、相手の情報が足りない中接近戦は少々リスキーだ。ゲームと違い最初は距離を保って戦う・・・俺が教えたことだが覚えてくれてよかった。
まぁ最初のバトルは技的にほぼ近距離戦でしかフカマルは攻撃出来なかったけど。
「オ、オム」
「すなじこくの継続ダメージは地味に面倒じゃな」
オムナイトの方は物理は積み技で、特殊はまもるで守りをガチガチに固めてる。この分だと特性も急所に当たらなくなるシェルアーマーで耐久重視の編成だなこりゃ。すなじこくで多少削れているのが救いだけど後は攻撃技がどうなっているかだな。みずでっぽうはあるだろうが他にはあるのだろうか?
「今じゃオムナイト、マッドショットじゃ!」
「オムオム!」
「フガ!?」
「フカマル大丈夫?」
「フ、フガ!」
「いや、これは・・・」
りゅうのいぶきが防がれたタイミングで放たれたマッドショットは技を使用したばかりのフカマルに直撃したが、等倍ではあるがフカマルはまだいけそうだ。しかし目的はダメージではないはずだ。
「大丈夫なのね?ならまもるは連発出来ないはずだからもう一度りゅうのいぶきよ!」
「フガ!」
再度りゅうのいぶきが繰り出される・・・まだ些細な差だがやはり効果が出ているな。
「もう一度くらいかの。マッドショットじゃ!」
「オム!」
館長もマッドショットで相殺、ではなく互いに技を受ける形となる。
「フガッ!」
「オム~」
フカマルは真正面からマッドショットを受け止め、オムナイトはとっさに自身の殻にこもるがりゅうのいぶきにさほど有効な防御手段ではないので吹き飛ばされてしまう。
「オム、オム」
「それなりに削られてしまったの」
「フガガ!」
「HPならフカマルの方がまだ余裕がある。このまま押し切れれば!フカマルじならしで確実に倒して!」
「フカ!!」
双方体制を立て直すと勝負を決めるために近接戦に移行しようとするシロナ。だがここでフカマルの様子に変化が生じる。
「フ・・・カ?」
「どうしたのフカマル?動きが遅いわよ!?」
「うむ、いい感じで遅くなってるの」
「やはりすばやさを下げることが狙いか!」
マッドショットはダメージ以外に100%の確率で対象のすばやさを一段階下げられる。つまり今は二段階下がっていることになるがここまでくると移動すら目に見えて遅くなるほど影響が強くなる。
そしてこの世界はゲームのころと比べ遥かにすばやさのステータスの重要度は高い。
「すばやさを下げられている中での移動が難しいならここからりゅうのいぶきよ!」
「フ、ガ!」
まずこの世界のポケモンバトルは射程距離の問題がある以上かならず戦闘中の移動が発生する。当然その移動の速度はすばやさによって決まる。よっとすばやさが下げられれば移動速度も遅くなってしまうのだ。
「ほっほ、遅いの。オムナイト、躱すのじゃ!」
「オムオム」
「あ!?」
「フガ!?」
すばやさがあまり高くないオムナイトに攻撃を躱され驚くシロナ達だが理由は明らかだ。館長が言った通り遅いのだ・・・攻撃技を繰り出す動作が。攻撃動作も身体の動きである以上すばやさが下がればその分だけ動作速度も遅くなってしまう。すばやさは元々先制、回避にとかなり重要なステータスであったが、この世界では更に関係するものが多くなり重要度上がっているのだ。
それでもすばやさが低いポケモンでも耐久性能などが高かったりとすばやさ以外で勝負するポケモンもいるが、ガブリアスなら兎も角フカマルではそこまでのタフさはない。
「隙ありじゃな。みずでっぽう!」
「オムーー!!」
「フガーー!?」
「フカマル!?」
シロナ達が動揺している隙をついてみずでっぽうでダメージを喰らうフカマル。
如何やら二段階のすばやさの低下で回避も困難になり、先手も取られるようになってしまったようだ。
「シロナ、フカマル・・・」
フカマルのHPは残り3割と言ったところか。もう一発みずでっぽうを耐えられる程度の残量になってしまっている。片やオムナイトはすなじこくで削られている分を含めてもまだ5割程HPを残しているように見える。
残りHPの差は大きいがまだシロナ達は諦めていない・・・次の一手が勝敗を分けることになるだろう。
読了ありがとうございます!次回まで続いちゃったよジム戦。まぁでももうちょっとで決着だし、化石復元も合わせて書けばいいか!