邪神に転生させられたポケモンオタクとチャンピオン(予定)の二人旅   作:電脳図書館

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第七話になります!今回は早くも二匹目(ハルは三匹目)のポケモンも加入します。二人旅も賑やかになって行きますよ!


つりざおと二匹のポケモン

念願の旅に出た俺達は210番道路に進んでいた。211番道路ではなくこちらを選んだのは表向きはいいつりざおを試すには打って付けの滝と水辺があるからだが、裏向きの理由はシロナに話していないがここには原作ではおとしものが多くあったのでそれの確認である。おとしものがあればよし、無ければおとしものにもリアル故の時間経過の概念が存在することが分かるのでどっちに転んでもいい検証と言える。

 

「お、木の実がなってる。ちょっと貰っていくか」

 

「そうね、でも取り過ぎないようにね?」

 

「勿論」

 

オボン、ウイ、バンジ、カゴの実がなっていたので幾つか貰う。他のトレーナーや野生のポケモンも採取するので程々に抑えるのが味噌だ。原作ではきのみを改めて埋めて育てる必要があるがこの世界では実を取るだけでは木は消えない様だ。ただ原作と違い木の実から育てる時間は大分長い時間が必要らしい・・・まぁ元の世界の木々の成長と比べたらすげー早いんだけども。

 

「それにしても間近に見ると迫力が違うよね」

 

「カンナギタウンからでも見えたが流石に音までは聞こえないからな。間近で見る迫力もあって見事なもんだ」

 

俺達がきのみの木の高台から階段を下って元の道に戻る時にふと直ぐ近くに見える大きな滝を見る。ポケモンはたきのぼりでこれを登っちゃうんだから凄いもんだ。

 

「折角だしあの滝の近くで釣りをしない?」

 

「いいなそれ、滝の水しぶきに当たるのも気持ちよさそうだ」

 

ではいざ滝の方角へ!と思った所で所謂お約束が先に待っていた。

 

「ノーン!」

 

「フガフガ!」

 

「え、どうしたのフカマル、アンノーン!?」

 

「自分からボールの外に・・・なるほど、釣りに行くためには一勝負いるらしい」

 

「え?」

 

シロナが首を傾げていると草むらからポニータが現れた。因みにこの世界では原作と生息地こそ同じだが出現するポケモンのレベルは幅広く、地域によって明らかに出現するポケモンのレベルが違うという事態にはならない。まぁそうだったら終盤ジムリーダーの町に住む子供が旅に出られないので当然と言えば当然だ。

 

「どうする?」

 

「ここは私とフカマルで行くわ!昨日のポケモンバトルじゃ勝てなかったから」

 

「フガフガ!」

 

「お、フカマルもやる気か。頑張れよ!」

 

「ノーン、ノーン!!」

 

シロナとフカマルのやる気にポケモンバトルの権利を譲るとアンノーンと共にシロナ達を応援する。

 

「ほのおタイプはじめんタイプの技が効果抜群なはず!フカマルすなじごく!」

 

「フガ!」

 

「ポニー!?」

 

素早さではポニータが勝っているはずだがここはリアル。不意を突けば先手が取れてしまうのだ・・・ポニータからすれば草むら出たら目の前に弱点技が飛んで来るのだから不憫なものである。

 

「効いてる効いてる!その調子よ」

 

「フガ!」

 

「ポニ・・・ポニーー!!」

 

「フ、ガ!?」

 

追撃を加えようとするがポニータも体制を立て直しており技のなきごえで攻撃力を下げて来たか。

 

「シロナ」

 

「うん、多少攻撃力を下げられても弱点技を連打よ!」

 

ポケモン対象の有利、不利の倍率か他のゲームよりも高いのでレベル差が無ければ多少攻撃力が下げられた程度、弱点を突けば正直誤差である。よっとガンガン攻めるのが吉なのだ!戦略?ポケモンシリーズの旅パで戦略も糞も無いフルアタ構成を組んだことが無い者だけ石を投げなさい!

 

「フガ―――!!」

 

「ポニー・・・」

 

「やったわねフカマル!」

 

後の流れはすなじごくを数回当てただけで終わりだ。ポニータもたいあたりして来たが一発当たってくらいで済んだのでフカマルも軽傷だろう。

 

「初勝利おめでとうシロナ、フカマル」

 

「ノーン!!」

 

「ありがとうハル」

 

「フガ!!」

 

勝利を噛み締めているシロナ達を俺とアンノーンが祝う。これが未来のチャンピオンの初勝利かと思うと感慨深くなるな。因みにこの世界では野生のポケモンを倒してゲットしなかった場合は当然野生に帰るが大抵の場合キズぐすりで治療して帰すのがマナーになっている。

 

「というかポニータを捕まえなくて良かったのかシロナ?」

 

「うーん、これから釣りをしてポケモンを捕まえる訳よね?今日旅立ったばかりの私じゃフカマルと釣り上げたポケモン、ポニータの三体のポケモンは面倒見切れないと思って」

 

「なるほど」

 

ポニータを治療し、逃がした後フカマルにもキズぐすりで治療をしながら答えるシロナに思わず頷く。前世でペットを飼う人は多くいたが同じ種類なら兎も角全くの別種を複数飼う人は少なかったし、買い続けられる人はさらに稀だった。ポケモン世界でもそれは同様で育て方も種類ごとにことなっているのだが、ポケモンが生活に根付いているからか法律は勿論のことポケモン用のサービス、アイテム、施設が珠実しているので多くのポケモンを育てることが出来ている。しかしそれでも経験が無い内はトラブルも起きてしまうケースが無いわけではない。シロナはそれを危惧したのだろう。俺もゲームみたく何でもかんでもゲットはしばらくは避けた方が良いだろうな。

 

バトルした草むらから少し歩くと滝の前にある橋を渡る。原作通り釣り人もいるがずっと釣ってる訳ではなく軽く体操したり、満足する成果があったのか帰宅する準備をしている人もいたりと当たり前だが24時間釣りしてる人などいない。その人たちに軽く挨拶をして通り抜ける。多分頼めばポケモン勝負もしてくれるかもしれないが今回は釣り目的で来たのでスルーである。こちらも必ずしも原作と違い、目と目が合ったらポケモンバトル!とはならないのだ。

 

「ここは人が多いから人気のない所に行こうか」

 

「そうね他の人の邪魔したら申し訳ないし」

 

吊り橋ではなくそこから行ける階段を下りた辺りはまだ人がいなかったので、ここならいいかとそれぞれのバックからいいつりざおを取り出し水辺にルアーを投げ入れる。どうやらこの世界でもアニポケと同様に餌が無くてもルアーがあれば行ける様だ・・・なんで?

 

「大半は割とリアル寄りになっているのに偶にファンタジーみたいな原理が働くのは何でなんだろう・・・?」

 

「どうしたの?」

 

「いや、何でもないです。アンノーンとフカマルは見学な」

 

「フガフガ」

 

「ノーン」

 

「ポケモンが逃げちゃうから静かに待っててね」

 

フカマルとアンノーンが見守る中俺達は釣りを始めた・・・とはいえ釣りなんてほぼほぼ待ちの時間が占める。誘いなどのこちらから行う技術が無い訳でもないがこの待ちの時間を集中力を切らさずどうやり過ごすかも大事なポイントだ。もっとも俺とシロナは集中力は高い方だ。将来シロナが考古学でも成功したのは知的好奇心や探求心だけではなくこうした集中力も影響したのかも知れない。勝負をしている訳では無いので焦る必要も無く黙って待ち続けて30分思ったより早くルアーに変化があった。

 

「お、もう来たか!」

 

「私の方も来た!」

 

如何やら二人同時にヒットしたのか二つのルアーが沈み釣り糸が激しく暴れる。少し苦労するなこれは!

 

「だ、大丈夫かシロナ!?」

 

「う、うん!ハルは!?」

 

「割かし結構ギリ!・・・でもなん、とか!どっこいしょ!」

 

「ここで、引く!!」

 

「フガ!」

 

「ノーン!」

 

互いに声を掛け合いながらフカマルやアンノーンの支えもあってそれぞれの釣り竿を思いっきり振り上げる!

 

「コイコイ!」

 

「ヒンヒン!」

 

「「コイキング/ヒンバス!!」」

 

「フガ!」

 

「ノーン!」

 

取り上げたのは俺はコイキング、シロナはヒンバスを釣り上げたようだ・・・ヒンバス!?

 

「あれヒンバスってテンガンザンの地下にある水辺に生息しているはずでは???」

 

「そうなの?あ、そういえばお婆様がこの滝はテンガンザンから来てるって言ってたわ!流されて来たんじゃないかしら?」

 

「へーこの滝ってテンガンザンから流れて来ているのか」

 

前世でも海にいるはずの魚が繋がっている川と湖に流れて来た話はあったはずだ。それと同じことがこちらの世界にもあるのだろう。

 

「それにしても・・・」

 

「シロナ?」

 

シロナの視線が地面で跳ねているヒンバスを見る。うーんリアルに見ると確かにお世辞にも綺麗とは言えない外見だ。しかも実はこの時代にはヒンバスの進化系がミロカロスであるとは広まっていない。そもそももっと先の時代設定の時点で研究する者も少ないとか可哀そうなことをポケモン図鑑に書かれているポケモン、近年は熱狂的なコレクターや高い生命力に目をつける学者とかもいるそうだが前者は兎も角後者はミロカロスのことが広まったことが要因としてはデカいだろう。広まっていない一番の原因は恐らくミロカロスを使う有名なトレーナーの有無だ。原作のポケモンシリーズでミロカロスの有名なトレーナーはやはり我らがシロナとミクリだろう、特にミクリが使うミロカロスは相棒ポケモン的立場だったのに加えポケモンコンテストなどでもガンガンメディア露出してミロカロスの周知に大きく寄与したはずだ。しかしこの時代ではシロナ、ミクリ共にまだ子供なので知名度がほぼ無いに等しい。シロナがどういう反応をするか不安・・・はないな。アニポケの描写もそうだが何よりあのシロナだし。

 

「可愛いわね!!」

 

「うんうんかわ・・・え?」

 

「この斑模様とか特に可愛いわよね!」

 

「・・・ア、ウンソウデスネ」

 

か、可愛いのか?偏見は持たないだろうと思ってはいたが満面の笑顔で可愛いって、これがキモ可愛いって奴なのか?女の子の感性は分からんな。

 

「早速ゲットよ!ハルもコイキングゲットするんでしょ?」

 

「あ、ああそうだな!よろしくなコイキング!」

 

「ヒンバスもよろしくね!」

 

「コイ!」

 

「ヒン!」

 

モンスターボールをコイキングとヒンバスにそれぞれ当てると特に抵抗することも無くモンスターボールに入って捕まってくれた・・・バトルしないのかよ、勝ち目は確かに無いだろうけども。

 

「よし、野生のポケモン初ゲットだな!」

 

「もっと色んなポケモンをゲットしたいわね!」

 

「ノーン!」

 

「フーガ!」

 

シロナがヒンバスをゲットし、俺もコイキングをゲットし手持ちを増やした!進化が楽しみな将来性が高いメンツと言えよう。

 

 

 

 

 

 

「あれ、でもこれ現状の戦力的には何も変わって無くね!?」

 

相変わらずまともに戦えるポケモンがアンノーンしかいない現状に愕然とする俺であった。




読了ありがちうございます!二匹目(ハルは三匹目)のポケモンも加入してポケモンの旅らしくなって来たこの物語。今の所のメンツはもう一匹は決めているのでフルメンバーがそろうのはもうちょい後になります。まぁ揃った後もポケモンは捕まえるし、各ジム戦とかでは手持ちを入れ替えたりして攻略していくんですけどね。

ハルユキの手持ち
1.プテラ(化石)
2.アンノーン
3.コイキング

アルセウス『ほ、ほら将来性はあるから!!』

ハル「ソウデスネ(白目)」

・・・大丈夫だろうかこの手持ち。
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