サブタイで察した人も多かろう。
…一度やりたかったんだよコレ。
ハンター・ヨウセィ・ダイガク
とある日のベルナ村。
龍歴院の酒場にて。
「はぁ……。」
酒場で酒を飲んでいる俺とリコの目の前で、後輩ハンターのリュートが溜め息を吐いた。
「お?どうしたリュート?ーーーなんか悩み事か??ん??」
俺の声に、リュートが机にうっつぷして口を開く。
「いや…最近、狩りが上手くいかなくて…。ーーー中々、上達してる気がしないんだ。」
溜め息を重ねるリュート。
「…俺、ホントにハンターの才能有るんかなぁ…?」
リコと顔を見合わせる俺。
「分かるわよ。その気持ち。ーーー自分の才能に疑問を持ち出す時期は、誰にだってあるから。」
そうリコが慰めた。
隣で俺のオトモの白の助も頷いている。
「そーニャ。そーニャ。…一時的なスランプなら誰にだってあるニャ。」
「ん〜〜…でもなぁ……。」
ますます溜め息を大きくするリュート。…だいぶと自信がお亡くなりのようだ。
…コレは…アレをするしか無いかもしれん。
「白の助。」
「なんニャ??」
「……ハンター・ヨウセィ・ダイガクの時間だ。」
「ニャにッ?!」
驚く白の助。ざわつく酒場。
「…ん?なんすか?…ハンターヨウセイダイガクって??」
「知らないか?」
首を振るリュート。
「全然全く。」
「よし。ならば教えてやろう!!ーーーーミュージック、スタート!!!」
〜♪♬
(どこからとも無く鳴り響き出す某海賊アニメの導入歌)
「ん?え?何この音楽??」
(唐突に始まるナレーション)
『富・名声・力。この世の全てを手に入れた男。ココット村の村長。』
『彼の死に際に放った一言は、人々を狩場へと駆り立てた。』
「いや。あの人まだ生きてーーーーーー」
『俺のヒーローブレイドか?欲しけりゃくれてやる。探せ!!マイハウスの裏庭にソレを置いてきた。』
「…言っちゃってんじゃん。」
『男たちは、マスターランクを目指し夢を追い続ける。』
「ヒーローブレイド目指せよ。」
『ーーー世は正に、荒々しくも眩しかった数世紀!!!!!』
〜♪♬〜♪♬
(此処で音楽が某ランデヴーに変わる)
謎のナレーション其の2『フルフル出会って絶賛感電中♬ワッ(絶命)』
〜♪♬(前奏中)〜♪♬
通りすがりのハンター「だからゲリョス一式を着ろとアレ程……。」
「だから何の話????」
(前奏終了。俺が立ち上がって酒場のど真ん中で声を張り上げる)
「皆んな!!!ハンター養成大学を知ってるか?!?!」
「いや…知らなーーー」
「実技の総合教育!!ハンター養成大学!!」
(酒場のハンター達が一斉に叫ぶ)
「バルバレ、ドンドルマにある四つのキャンパスで、狩猟・調合・スタイル・生態学など、幅広い学問を学べるんだぞ!?!?!」
(リコが合いの手を入れる)
「狩猟魂!!!」
(そのまま彼女が続ける)
「ーーーー私はハンマー使いのリコ。ハンター養成大学はここも凄いのよ!?」
「徹底した実技教育。」
「全国有数の合格者数。」
「バルバレ、ドンドルマに四つのキャンパス。」
「ーーーー狩猟・スタイル・生態学など幅広い学問を学べるの!!」
「ハンター養成大学!!」
(白の助が横から飛び出してBメロスタート)
「だって、オイラはアイルーニャ!!」
「尻尾だって、肉球だってあるし、そりゃ……」
(急に真顔になる)
「ーーーーハンター養成大学で幅広い学問を学びたい、けど…!!」
「オイラは人間の仲間でもニャいんだぞ?!」
「獣人なんだ!!」
「オイラなんかハンターにはなれねェよ!!だから………」
(酒場のハンター全員が声を合わせる)
『コ↑コ→が凄い!!!!』
『ハンター養成大学!!!』
「生態学など幅広い学問が学べるんだァぞ!?!?」
『ここが凄い!!ハンター養成大学!!!』
下位ハンター歴20年Yさん(36歳)「いぎだぁい!!わぁだしぃもぉぉ、つれてっでぇぇ!!!」
『コ↑コ→が凄い!!ハンター養成大学!!!』
ベテランハンターA「お前ら、狂竜ウイルスって知ってるか??」
隻腕のライダーB 「目覚ましじゃんけん、じゃんけんぽん!!」
『コ↑コ→が凄い!!ハンター養成大学!!!』
いつも肉食ってるハンターC 「お前たちはオレたちの
「ーーーハンターの俺が言うんだから間違いない!!」
『ハンター・ヨウセィ・ダイガク!!』
「ーーーみんな!!」
(酒場のハンター全員が、声を張り上げて叫ぶ。)
(音楽終了)
「ーーーーな?ハンター養成大学は凄いだろ?…リュート、聞いてたか??」
俺が振り向くと、リュートは呆然と虚空を見つめていた。
「ダメね。急にツッコミ不在の超展開を受けて、脳が処理落ちしてるわ。」
リコが呟いた。
「…マジかよ。ーーー神様は、コイツにもうちょっと性能の良い脳みそを与えるべきだったな。」
…ちょっとガッカリだぜ。結構体張ったんだけどなぁ……。
◇◆◇
…結局、ハンター養成大学にはリュートは行かなかったとさ。
ちゃんちゃん。
…コレがしたかった。
もうやり残した事はないんで、コレを持って最終回にしますね。ご愛読ありがとう御座いました()
バイバーイ。