下ネタ(?)があります。
トンテンカン
[ピッケルグレートが壊れた。]
トンテンカン
[ピッケルグレートが壊れた。]
トンテンカン
[ピッケルグレートが壊れた。]
「あの〜……。旦那さーん??」
……後ろから可愛い声が聞こえてくる。
「ん?なんだよ白の助??」
俺は振り返らずに答えた。
「ーーーーもう良い加減、辞めたらどうニャ??制限時間ギリギリニャよ?」
「嫌だね!!俺は今日帰らねぇからな!!神おま見つけるまで、ゼッテー帰んねぇから!!」
白の助の大きな溜息が聞こえた。
「はぁ………。コレだから物欲の亡者は……困ったものニャ。」
ーーーーやあ、読者のみんな!今日も元気に狩ってるかい?!……うんうん、そうかそうか!…なら良かった!
俺は今、オトモアイルーの白の助と一緒に火山に居るぜ。ーーー火山の採取ツアーってヤツだな!
理由はただ一つ!……神おまが欲しい!!ただそれだけだ!!
ーーーーボキッ‼︎
[ピッケルグレートが壊れた。]
「…あぁクソ。…まーた、ピッケルグレートが壊れちまった。」
ため息を吐いて、俺は折れたピッケルグレートをマグマに投げ捨てた。
もうコレで10本目だ。
目指す物はまだ出ない。
「本当、人間って変なモノに拘るニャよね〜。…ゲームと違って、あんな何の効果も無い石ころに何十万zも賭けて……。」
辺りを見渡しながらも、白の助がうんざりした様に声を出した。
まぁ、確かにそう見えるかも知れないな。……この世界では、ゲームと違って『スキル』ってモノが無い。
なんか鎧着るだけで、毒を無効化したり、会心率が上がったりする事は無い訳だ。
…って事は、ゲームに置いてプレイヤーにスキルを与える役割を担っていた『護石』ーーーつまりお守りも、このスキル無き世界では意味が無いって訳だ。
ならば、なぜ俺は一心不乱にピッケルを振るっているのか?
それは、この世界に存在するお守りがどんな風に使われているのか。……そこから説明する必要がある。
◇◆◇
この世界のお守りは、文字通り只のお守りとして使われている。
……狩りの安全祈願とか、そんな感じだな。
ーーーーで、やっぱりお守りなんだから、そこら辺の石ころにゃ務まらない訳だ。
だから綺麗な宝石みたいなのが、お守りとして重宝される。
…ほら、読者諸君の世界にはパワーストーンとか有るじゃん?あんな感じよ。
そんで、綺麗な物ほどより凄いご利益が有るって事になってて、高値で取引されてる。
つまり、この世界での神おまってのは、『数あるお守りの中でも、特に凄いご利益ありそうな綺麗な宝石』って訳だな。
物によっては、大袈裟な逸話が付いてる物もあるぞ?ーーー手にしただけで天地を統べるとか、無敵になれるとか。……モテまくるとか。
「…只の石ころニャ。ーーー多少綺麗な位で、人間は騒ぎすぎなのニャ。」
ーーーー全く興味も無いし、価値も分からないと言いたげな白の助。『白の助に護石』って言う新しい諺を作るべきなのかも知れん。
「それに旦那さん。…あんまり火山を彷徨くのは危険ニャよ?ーーー環境不安定で、最近はラングロトラの目撃情報が多いらしいニャ。」
何やら頻りに周りを見渡している白の助。
「ふん。ーーーーラングロトラなぞ、所詮……コロコロしちょるだけの敗北者じゃけぇ…!(赤犬並感)」
白の助が、何言ってんだコイツーーーと言った目でこっちを見てくる。
「ーーーーいや…真面目な話、
「……えっと……その発言はフラグニャよ、旦那さん……。いや、もう遅かったニャ。」
「……ゑ???」
ーーーー次の瞬間、俺たちの目の前に2つの影が立ち塞がった。
…ウラガンキンとブラキディオスである。
「…お…おま……マジかよ…。」
ーーー主任と現場監督同時出現とか、俺聞いてないよ?!何の抜き打ち検査ですか?!オレナニモシテマセンヨ???
「い、いぃいや待て落ち着け。…ブラキディオスとウラガンキンが鉢合わせしてる様な物だ。きっと縄張り争いがーーーーーーー」
「「グオオオオオオオッッッ!!!」」
…あ、駄目だ2体ともこっち来る。
「白の助!!」
「ガッテンニャ!!」
俺と白の助は、同時に頷き合いーーーーーーー
「「逃げろぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!」」
…脱兎の如く逃げ出した。
後ろからウラガンキンとブラキディオスが、凄まじいスピードで迫って来る気配を感じる。
「くっそ!何なんだよ!?なんで2匹共こっちに来るんだよ?!縄張り争いしろお前らぁ!!」
「も、もしかしたら、アイツら友達なのかも知れないニャ?!」
ーーーと、友達……友情……はっ!(天啓)まさか…!!
俺は衝撃に震えた。…凄まじい天啓の閃きが、唐突に脳裏に降臨したのだ。
「ーーーーウラガンキンとブラキディオスの熱い友情ーーーーそして、その友情が実は別の感情であると自覚するのに、そう時間は掛からなかった……。」
白の助の目が点になる。
「きゅ、急に何を言い出すのニャ…??」
「黙っててくれ白の助、今最高のシチュエーションが完成しそうなんだ!!」
「はぁ?????」
ますます首を傾げる白の助。俺は構わず走りながら、舞い降りた天啓を口走る。
「ーーーーイケメンガチムチ体型ウラガンキンと、オラオラ系リーゼント不良ブラキディオスの純愛絶倫BLモノ!!!普段はオラついているブラキディオスが、ウラガンキンと2人きりの時にだけ見せる、初々しい恥じらいの顔!!そして始まる、───[自主規制]──!!!。ウラガンキンが攻めで、ブラキディオスが受け!!(たまに逆転もあるよ!)ーーーーコレは売れるぞ白の助!!!……タイトルは『真夏の夜の火山』!!」
「最後ので一気に汚くなったニャ?!?!」
「
「
ーーーー後ろでなんか獣竜種どもがワーワー言ってるが、もう気に留める暇なんて無かった。
ーーーーかくして、俺たちは火山から命辛々逃げ出す事に成功したのだ。
◇◆◇
(俺たちが逃げ出した後)
ブラキディオス「
ブラキディオス「
ウラガンキン「………………。」
ブラキディオス「
ウラガンキン「……
ブラキディオス「……
◇◆◇
(後日、集会所にて。)
「……あれ??タクトじゃない。おはよう。」
「お!よお、リコ!おはよう!」
リコの目が、机の上に広げてある沢山の紙に移る。
「何書いてんの……??」
「ウラ×ブラ擬人化BLモノさ!力作なんだ!」
「…うら…ぶら…?びーえる…??何それ…??」
「お?読んでみるか?ーーー量産すれば、絶対売れるぞ?神おまよりもな!」
俺が自信満々で差し出した書きかけの紙を手に取って、リコはさっと目を通しーーーー
「……え?…何これ??文章下手すぎでしょ?!?!ダッサ!!!!ーーーと言うか男同士で絡み合うとか、何それキモッッッッッッ!!!!!!」
筆折った\(^o^)/
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