ソードアート・オンライン 〜英雄の槍〜   作:オトマトペ

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はい大分遅れての明けましておめでとうございます!
新年だからとサボっておりました笑
その間にパラダイス・リゲインド観てきました。ネタバレは避けますが、ファイズの正当続編としては文句なしの出来でしたね。
それでは本編へれっつらごー!


我が武の真髄《体術》を伝授してやろう

翌日

 

私達はキリトとアスナが先導してエクストラスキル《体術》を習得できるクエストに向かっていた。しかし、女性陣の会話は弾むものの男性陣は残念ながらまともに話せるほど時間が経っていないこともあり無言ね。その時ナーザがキリトにある種の爆弾発言をする。

 

「アスナさんとはいつから付き合ってるんですか?

「付き合ってませんっ!!!」

 

ネズハの質問にアスナが振り返って必死になって否定する。ただその否定の仕方はちょっとキリトが可哀想ではあるわね。

 

「そんなムキになって否定せんでも」

「黒ずくめ・・・ドンマイ」

「ちょっ!?傷つくから辞めてくれ!」

 

 

タキは・・・・・良かった。昨日見せためんは少し収まってるようね。

 

「えっ…あぁッすみません!・・・・・SAOでは女性プレイヤーのネタは世間話の鉄則になってるんです」

「ちょっと待って!もしかしてそういう噂が…」

「噂どころかずっと一緒にいるじゃないですか?もはや常識ですよ!!」

「何ですって!?」

「宿屋で同じ部屋に入って行ったり、前線でも颯爽と二人で現れるそうじゃないですか。アスナさんは第一層の活躍でそれはもう女神のように崇められてますよ!!」

 

確かにアスナはかわいいしここSAOでは残念ながら女性の数は少ない。そう考えるとアスナに対する信仰心は仕方ないわね。ただ本人はすごい青ざめてるけど。

 

「さらにその上ある夜そのプレイヤーがキリトさんの宿を訪ねると、浴室から一糸纏わぬアスナさんが現れたとか・・・!」

 

それを聞いた瞬間アスナとキリトはある人を睨み始めた。その人物とは・・・

 

「ニャ...ニャハハハハハー」

「お前か・・・鼠」

 

思わずタキがアルゴに突っ込む。というかアルゴ・・・流石に擁護できないわよ。

 

「それはとりあえずアレだ!たまたま!仕方なく!一時的に組んでいるのであって!そう言う関係ではない!誓ってそう言う関係ではない!」

「へぇ……そうなんだ………」

 

キリトも余りにも必死に否定するものだからアスナが傷ついてるじゃない。アスナは自分の意思でついていったって言うのに…キリトってもしかして自己肯定感低いのかな…

 

「そう言えばタキさんとミトさんも噂になってますよ!」

「「?」」

「お二人は付き合っているんですか?」

 

あー………そう言うことね。まあもう何人かは喋っちゃってるし別にいっか。

 

「ええ。付き合ってるわ」

 

私はタキに抱きついて肯定する。その様子にアスナとキリトは思わず、目を丸くする。

 

「え!そうなの!ここに閉じ込められてまだ二ヶ月ちょっとしか経ってないのに!」

「お前ら二人はどうやって出会って交際に至ったんだ!こんなデスゲームの状態で!」

 

近い近い近い!落ち着いて!そんな詰め寄らなくてもいいじゃない!と言うよりそう言えば向こうではアスナには付き合ってるの言ってなかったわね。

 

「落ち着け。人の恋愛事情はそうそう聞くもんじゃないぞ。人によっては恥ずかしいとかがあるだろうからな…ただ一個言えるとすれば、俺達はここに来る前から付き合ってたぞ」

「ええ!ミト、かなり年上の人と付き合ってたの!」

 

ん?歳上?タキが?

 

「ぷっははははははははははははははは!!」

「え…」

「タキが歳上…タキ、やっぱり上に思われてたみたいよ」

「ハァ・・・ったくこのノリをこっちでもやることになるとはな。流石に笑えねぇよ」

 

タキは少し落ち込む。それを見たアスナは何かを察する。

 

「もしかして年下!?明らかに大人びてるのに・・・」

「まあそう言うことだ」

「嘘だろ・・・てっきりキバオウと同じくらいとはいかなくてももう少し上かとてっきり」

「見た目によらないってこった」

 

アスナやキリトも驚いてるわね。まあでも・・・

 

「でも年上だろうと年下だろうと・・・私の意思は変わらないけどね。私は絶対タキを離さないし離すつもりもない。ずっと一緒にいるってね」

「ミト・・・それは俺もだ。もう、お前なしでは生きていける自信はない・・・」

 

タキは私を見つめる。タキは私からは離れるつもりはない。たったそれだけの言葉で私は簡単に安心する。私はなんて現金なんでしょうね。

 

「なぁ、なんか雰囲気が・・・」

「すごい甘いですね・・・」

 

ちょっとソコ!聞こえてるわよ!

 

「ニャハハハハ!コイツはいいネタだ!この情報はいいゴシップに・・・」

「あっだからと言ってやたらめったら広めるなよ」

 

タキがアルゴに釘を刺す。そのあと話に盛り上がりながら体術スキルを得ることができるNPCの元に着いた。その老人は多分このゲームでは見たことのないくらいの老人だった。

 

『ほっほっほ。お主らは何をしにここに来たのだ?』

 

老人が私達に問いかける。

 

ネズハが代表して頭を下げながら答える。

 

「〈体術〉スキルを学びに来ました。ここで学べると聞いたので」

『そうか。汝らは入門希望者だったか!どれ!わしの武の真髄《体術》を伝授してやろう!修行の道は長く険しいぞ!覚悟はあるか?』

 

その時に私達個人個人の前にクエストウィンドウが出現する。ネズハはクエストを受けようとするが・・・その前にアルゴに顔を向ける。

 

「具体的に何をするんですか?」

「やることは簡単ダ。この岩を砕くことだヨ」

「ちなみにキリト君はこの岩を砕くのに3日かかったわ」

 

キリトでもそんなに時間がかかったのね。試しに岩を軽く叩いてみる。この岩硬いわね。

 

「破壊不能オブジェクトみたいな硬さね。でもこれなら壊せなくはないわね」

「…フッ!・・・・これを砕くのは一苦労だな」

 

タキも岩を殴るが簡単に砕けるとは思えないわね。でも、これを砕いた時に得られる体術は私は欲しい。むしろ・・・

 

「ミト・・・・すごいやりたいって顔してるぞ」

「だってこんなにもゲーマー魂を刺激されるなものが目の前あるんだよ!!!なら欲しいに決まってるじゃない!!!」

「落ち着け。近い」

 

思わず詰め寄るくらい私からしたら欲しいものだ。なんなら今スキルスロットは三つしか空いてないし・・・・でもここでこのスキルを逃したくはない!・・・・でも、それをするとボス戦が・・・うーんどうしよう。、

 

 

『なんじゃ?お主は逃げるのか?」

「何ですって?」

 

NPCの老人は岩から飛び降りながら言う。確かにこの体術スキルはゲーマーとしてはやり込みたい気持ちはある。でも・・・次にあるのはボス戦。ここで道草を食うわけには・・・

 

『所詮は惰弱なおなごよ。お主に我が武の真髄を会得することなど無理であったか』

「言ってくれるじゃないっ!」

『不満か?ああそれとも・・・」

 

ぷにん

 

えっ・・・

 

『お主には()()()()()()の方がよろしいかの?』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ズドォォォォン!!

 

『ほっほっほ!息がいいのう!』

「何逃げてんだ変態ジジイ!」

『ほっほっほ・・・お主ら好い人同士じゃろ?なら困らんはずじゃ。手取りぃ、足とりぃ順繰りに教えてやろうかの?』

「教える前にてめえを串刺しにしてやるよ!」

 

嘘・・・私今胸を・・・・・

 

「ミト!大丈夫?」

「アスナ・・・私・・・」

「よしよし怖かったよね」

「うん・・・・怖かったよぉ」

 

私の目から涙がこぼれ落ちる。そのくらい今の私は怖かった。

 

『ほっほっほ!どうするんじゃ?』

「いいぜ。やってやるよ!そしててめえに地獄を見せてやる」

「「あっ・・・」」

タキは思わずクエストを承認してしまう。そのまま私とナーザに怒りの表情の前振り返る。

 

 

「ナーザ!お前もやるんだろ!ならとっととクエスト受けろ!」

「は、はい!!」

「「あっ・・・」」

ナーザもタキの剣幕に思わず、と言った形でクエストを承諾したようね。でも私は・・・

 

「ミト・・・お前はどうする?あのままクソジジイにやられっぱでいいのか?」

 

私は正直怖い・・・でも、

 

『ほっほっほっほっほっほ!!!!』

 

なんか小躍りしてるの見てるとムカつくわね!!!勝手に触ったことを。

 

「後悔させてやるわ!」

「「あっ・・・」」

私はクエストを受ける。

 

「アスナ!私がんば・・・ってどうしたの?アルゴ?キリト?」

 

二人は顔を真っ青にし頭を抱えていた。唯一アスナは何のことかとわからないという風情だけど嫌な予感が・・・

 

『ほっほっほ!そうか、お主らはこの試練を受けるか。よろしい、我が武の真髄《体術》を伝授してやろう。なーに簡単な事じゃ、ここにある岩を一つ砕けばいい・・・ただし』

 

その瞬間私の手から鎌が消えた。

 

「え・・・」

 

タキを見ればタキの手から槍も消えている。そして後ろには私達の武器を持った老人が後ろにいた。

 

「この無用な長物は無しでな。それ以外なら拳でも、蹴りでも、なんなら頭でも、構わんぞい。では、この試練が終わるまで印をつけるとするかのう』

「.おい、ちょっと待て。印って何するつもりだ?」

『こういう事じゃよ!』

 

老人は私達の顔に何かを塗る。試しに触るけど取れるとは思えないわね。

 

「タキさん!ミトさん!お二人の顔にヒゲが!」

 

え・・・タキを見るとそこには猫ヒゲを生やしたタキがいた。何これ・・・可愛い!スマホがあったら写真撮りたい!

 

『それはこの試練を突破しない限り消えないぞよ。』

 

そういうと老人の頭の上にクエスト進行中のマークが映る。

 

「あの、これってキャンセルは・・・」

「無理ダナ。ついでに言うと鼠って呼ばれる理由はこれダゼ。知れてよかったな。なあ、元キリえもんから何かアドバイスでもどうダ?」

「無理だ・・・これに関してはもう根性とかじゃないと」

「キリト君も、砕くのに3日かかってるしそう考えるとやっぱりボス戦までにはとても・・・」

 

それじゃあこの層のボス戦には間に合わないの・・・・

 

 

ドゴォオン!!!

 

 

え・・・

「間に合わないって誰が決めた。間に合わせればいいだけだ」

「でも・・・」

「ナーザ、お前は間に合わせなくていいのか。このまま終わっていいのか?」

「いやです!」

「ならとっとと砕くぞ!」

「は、はい!」

 

ナーザはすぐさま岩を殴りに行く。これは負けてられないわね!

 

「アスナは受けないの?」

「私はやめておくわ。キリト君の面倒も見なきゃだしね」

「あのー・・・アスナさんは俺のこと一体どういう目で見てるんですかね?」

「ふふ・・それじゃあさっそく行きましょう」

「無視ですか」

「それじゃまたナ!」

 

アスナとキリト、アルゴはすぐにその場から去っていった。

さて、私達もすぐにこのクエスト終わらせなきゃね。

 

☆¥%

 

クエストを受け始めてから初めての夜だ。ナーザは眠らずに続けるつもりだ。一方のミトは早くに睡眠に走る。

 

「zzz・・・zzz・・・」

「ミトさんぐっすりですね」

「ああ。あいつは夜になるとぐっすり眠っちまう」

「でも、これでいいんでしょうか。早く割るためにも打ち続けないと、」

「メリハリってのも大事だろ。もしくは、機械の様に一点に集中して衝撃を与え続けるかだ」

 

このペースで行けば予想より早くに割ることが出来るだろうが・・・足りない。もっと・・・もっとだ・・・

 

気づけばナーザも寝てしまい響くのは俺の拳が岩を殴り続ける音・・・ただそれだけだった。

 

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