最近はファイアーエムブレムの新作を買いました!ジブン25時間かけてレダ編をやっとクリアしました!・・・なんか、周りだとレダ編最初にやったのマジかよという目で見られましたけどいいじゃない復讐者の美人お姉さんは!
前置きは置いといて今回は賛否両論あるかもしれないのでご注意を・・・
「エリックか?」
「おう、タキじゃねえかぁ」
ベータテストの期間でオレはミト、エリック、カノンの三人とエルフクエストを受けていた。第三層でエルフクエストを受けていたある夜、野営地にあったワインを手に入れたオレは月を見ながら飲もうとしていると同じく地面に座って月を見ていたエリックにばったり会った。エリックはオレが持っているワインボトルを見る。
「お、そりゃなんだ?」
「これか?野営地で手に入れたワインだ。月涙草のワインって名前らしい」
「美味そうじゃねえか!それ、くれよ」
「まあ、構わないぞ」
ワイングラスを二つ取り出しワインを注ぐ。ワインの色は現実のものと同じワインレッドだった。SAOの飲み物は時に変わった色をした飲み物が多い。コーヒーは緑色だったりしているので心配だったが安心した。エリックはワイングラスの一つを取る。オレも残った方を取る。
「んじゃ、乾杯だ!」
「乾杯」
エリックの豪快な音頭で、オレ達はワインを飲む。エリックはその時ワイングラスに入ったワインを一気に飲もうとした。その瞬間、エリックは突然むせ始める。
「げほげほ!?コレ!・・・すげえ、飲みづらいじゃねえか!喉が熱いし・・・ゲホッ!?」
エリックはワイングラスをなんとか置くがのたうち回っている。そんなに飲みづらいのだろうか。オレは少しずつとはいえども美味しいと思える味なんだけどな。
「そんな飲みづらいか?」
「お前、マジかよ・・・それ、かなり強い度数だぞ」
「仮想世界のワインにアルコールなんて入ってるわけねえだろ」
「あ、そうか・・・でも、喉が熱いのは変わらないぞ」
「お前が酒に弱いだけだろ」
オレはワイングラスを傾け、ワインを飲む。何度飲んでも飲みづらいとは感じない。
「お前・・・もしかして、ザルか?」
「かもな・・・」
エリックはドン引きしたようにオレを見る。それを見たオレは納得がいかず、月を見る。
「月が綺麗だな・・・」
「おい、俺にそっちの気はねえぞ」
「オレもねえよ。月を見た結果だ」
「ああ、そっちな。確かに納得だ」
エリックは城の天蓋に映る月を見る。現実世界でもここまで光輝く月はそうは見れない。エリックもそう思ったのか、感慨に耽っている。
「また、ベータテストでもこうやって酒でも飲もうぜ。カノンやミトと一緒によぉ」
「そうだな。それが出来たなら・・・」
オレ達はエリックと二人でこの日の夜は月とベータテストの話を肴に飲み明かしていった。
「お前の御託はもういいって言ってんだよ。ミトを殺すだ?お前もオレの大切を奪うってのか?・・・テメェ、そんなことを宣って、自分は死なねえ。なんて、思ってんじゃねえだろうな?」
「テメェが俺を殺すってのか・・・出来るのかよ!テメェ見たいな人を殺したこともない奴に?オレは既に三人の首を落としてんだぜ!殺し童貞のお前じゃ、俺を殺すなんて無理な相談だぜ!!」
時は現在に追いつく。オレとエリックが交わした約束はもう守れない。エリックは既に変わってしまった。いや、最初からそうだったのかもしれない。オレ達の間にはもはや殺意しかなかったのだ。
「ひゃっはははははは!!オラオラオラオラオラオラ!!」
エリックは自身の破壊衝動に飲まれたのか
「ぐっ・・・」
やがて、剣の一筋が肩に入る。オレは体を後ろに引かせることで、腕を損失することはなかった。だが、HPはガクッと削れる。それを見たエリックは高笑いしながら剣を振るう。
「フハハハハ!!どうよ!どうよ!チンタラしてるとテメェはどんどん死に近づくぜ!オラオラ、どうしたさっきまでの威勢は!」
「・・・・」
オレはそれに返事をすることなく槍を振るうがエリックは空中に飛び上がり回避する。すぐさま着地して足元を切り払う。オレは足を引かせるが刃先が脛あたりに掠る。
「ちっ!」
「おいおい、こんなとこで終わりかよ!さっきまでは偶然か!当たり前だろう。お前と違って俺は三人既に殺してんだよ!あいつらの死に際の表情を教えてやろうか!」
エリックの猛攻は止まる気配がない。アジリティに任せて突っ込み、カトラスを振るう。槍ではスピードと手数が足りない。エリックはオレのHPがイエローになったことで箍が外れる。
「あいつらは首を刎ねて胴を見た時は絶望の表情を浮かべてたっけな・・・ああ、そうそう!一番はやっぱり女だったぜ?甲高い悲鳴を上げてな、しかも元は別嬪だったのに目も鼻も口からも色んなものが垂れ流しててさぁ・・・ああ、そんだけで興奮するぜ」
オレは両手槍スキル二連突き《デュアル・グレイブ》を繰り出す。エリックは曲刀スキル二連撃技《スピン・スライサー》で迎え撃つ。二撃目が重なり互いに鍔迫り合いになる。その時のエリックの表情は・・・頬を紅潮させていた。殺した時のことを思い出しているのだろう。だからこそ、突然言われたことに視界が真っ赤になってしまった。
「・・・もし、ミトを殺した時どんな顔をするんだろうな?」
それが引き金となった。もし、エリックにミトが殺されるなんてことになったら・・・
『ごめん、◾️◾️。私・・・』
『◾️◾️◾️◾️!やめろぉおおおおおおお!!!』
「があああああああああああ!!」
オレは強引にエリックを押し返す。エリックは突然の咆哮に恐怖した様な顔を浮かべ、後退する。それに対してオレは・・・持っていた槍をエリックに投げつけた。
「んな!?正気かテメェ!?」
エリックはギリギリで交わす。槍は浅い川の中に水没する。だが、奴のその視線は槍など見ていなかった。オレはレベルを上げて手に入れていたクイックチェンジを用いて槍を換装する。そして、現れたのは・・・両手に装備するナックルだった。両手の甲を覆うような形状だが、手のひら側は空いており何かを握れるような形状である。確か名前は・・・《アイアン・ナックル》という名前だ。
「は?獲物を変えたところで「殺す」!?」
さっきまでのオレとの違いにエリックは動揺していた。今のオレはさぞ憤怒と殺意を混ぜ合わせたような表情をしているのだろう。だが、コイツは最早生かしておく理由すらもねえ。
「テメェは殺すすぐ殺ス今コロスぜってえコロス・・・コロスコロス」
「殺す殺すって粋がってんじゃねえぞ。殺し童貞!」
エリックは先程の様にカトラスを振り回し、オレを切り刻もうと攻めてくる。だが、今のオレは先程と違い、ナックルを握っている。つまりは、身軽になったことで手数が増える。オレは交わす、もしくは、ナックルで受け流した。
「なんだと!テメェ、さっきまで攻撃をバカスカ喰らってただろうが!?」
「今はもう手数がチガウ」
「ふざけんな!そんな分けがあるかぁああああああああ!!」
エリックは《レイジング・チョッパー》を繰り返す。だが、先程も繰り出して来たソードスキルだ。癖というものはそうそう抜けるはずもない。
「んな!?」
「シッ!」
空中に飛び、身を低くして突っ込んできたエリックを超える。オレの目には無防備を晒す背中が見えた。オレはそこを体術スキル《弦月》を喰らわせる。
「ぐぁっ!?」
エリックは呻き声を上げて体勢を崩して転倒する。ナックルをつけている間、体術スキルは普段に比べて攻撃力が上がるという装備ボーナスが着く。格闘センスがない奴がナックルを装備しても意味はないだろうが、幸いオレには過去の生き方から独自の格闘術を磨き上げている。オレは着地するとそのままエリックの懐に飛び込み、左手で顔面にストレートを叩き込む。
「うっ・・・」
今のエリックは脳震盪を起こしているだろう。このゲームは痛みこそないが衝撃は伝達される。頭が揺れれば現実の脳も揺れた感触になるだろう。現にオレもトーラスキングに蹴り飛ばされた時に脳震盪を起こしたのがいい例だ。
「テメェ、もうオワリか?」
「ひっ!?いいのかよ!俺を殺して!そしたら、お前も人殺しの仲間入りだ!仲間からも詰られる!お前みたいないい子ちゃんが殺れるわけねえだろうが」
エリックは恐怖で体が動かないのか、自分を殺させない様にしようとしている。だが、オレにはそれが怒りを冷ます冷水などではなく油を注がれるように感じた。
「だから、ドウシタ?」
「待て・・・待てって!俺は人なんて殺してない!三人ってのは言葉の綾だよ!な?」
「ウソついてんじゃねえぞ。お前のその恍惚としていた表情が物語ってんダヨ」
「チッ!うるせえ!」
エリックは立ち上がる。脳が揺れて足がフラフラだがそれでも、戦おうとしていた。
「死ねぇええええええ!!」
曲剣スキル単発技《リーバー》を繰り出すがスキルブーストも何も乗っていない攻撃に当たるはずもなかった。オレはナックルで受け流すと、そのままエリックの鳩尾に体術スキル《閃打》を喰らわせる。エリックは吹き飛ばされ、川の中に落ちる。オレは追撃のために河に入る。川底は深くなく脛あたりが入るほどだ。だが、機動力は落とせる。
「クソが!」
エリックはカトラスを構え、ナックルで殴りかかるオレを迎え撃つ。川の中での戦いに戦況は変わっていった。手数はオレの方が多くなり、エリックはカトラスで受けるのが精一杯だ。そして、隙を見せればオレの蹴りかストレートが飛んでくる。それに、エリックのアジリティ任せの戦い方では川の水に足を取られ普段の素早さを発揮できない。その上脳を揺らされたことによるダメージもまだ残っている・・・故に。
「なんでだ!なんでいつもの様に動けねえ!」
エリックは焦りを大きくし冷静さを失い始める。エリックのHPは戦えば戦うほどに減っていきやがてレッドに差し掛かった。
「だったら、これだ!」
エリックは突如蹴りで水飛沫を上げ、突っ込んでくる。水飛沫はオレの視界を塞ぎエリックの姿を隠す。エリックは殺意を剥き出しにして、その狂気を振り翳した。
「ヌルい」
「んな!?なんでだ!?」
エリックは水飛沫を用いてオレを殺そうとした。水飛沫で視界を覆い隠す。それ自体は対人戦で大いに有効だろう。だが、奴は河原の石で先ほど同じ手を使っている。何度も同じ手に引っかかるはずもない。現に、オレは白刃どりの要領でカトラスの刃を止めているのだから。
「何度も同じ手段に頼ってばっかで勝てるツモリかよ」
「ぐ!?」
エリックの横っ腹に体術スキル水平蹴り《水月》を叩き込み、エリックを蹴り飛ばす。カトラスはオレの手元に残る。それを放り投げエリックに近づく。もはや、エリックは立ってすらもいなかった。その姿は死に怯え、遠ざけようとしているにすぎない。彼は三人殺したと言って誇っていたが・・・それすらも生温い。
「ひっ!?もう、やめてくれ!俺の負けだ!降参する!頼む!命だけは・・・」
エリックはやがて土下座を始めた。命乞いだった。川の底に額を頭に擦り付ける。その姿は・・・嫌でもオレの過去を想起させてしまった。
『頼む。嫌だ、死にたくねぇ・・・』
『無理だな。随分と恨みを買ったらしいな、お前・・・』
ああ、あの時のオレが戻ってくる。いや、コイツと戦っていた時点で・・・スイッチが切り替わった時点で戻ったのだろう。オレはその姿を見て、エリックに背を向ける。背後では一瞬の嘲笑う声が響く。それがまさか、
「甘えんだよぉおおおお!!それが俺とお前の差だァアアァアアアアアア!!」
エリックはクイックチェンジを使ったのだろう。カトラスを手元に戻し、上段に構える。オレは振り向き、川の水を蹴り上げて飛沫を上げる。それを見たエリックは顔を腕で覆う。そして、水と一緒に蹴り上げた《ウォー・スピア》を拾い・・・エリックの心臓を串刺しにした。
「え?」
それは、トスッという軽い音が響く。今のオレはナックルを両手に着けてる関係上上手く握れず、ソードスキルも使えない。しかし、軽い一刺しでも、既にレッドに差し掛かっていたエリックには致命傷だった。エリックはありえないという表情を浮かべた後、同類を見つけたような笑みを浮かべる。
「テメェ・・・これで、俺と「勘違いするな」・・・は?」
「お前は三人を殺したといって誇っていたが・・・殺人鬼を気取ってるお前と一緒にされるのはゴメンだ」
その言葉を聞いたエリックはポカンとした表情を浮かべる。やがて、オレの言葉の真意に気付いたのか恐怖を浮かべる。
「テメェ、まさか人殺しの!?」
「・・・それをご高説するつもりなんてネェがな」
コイツが言った様に既に
「ヒッ!?嫌だ!死にたくない死にたくない死にたくない死にたく・・・」
エリックは死にたくないと連呼する。コイツに殺された被害者は誰もがそう思っていただろう。その表情は先程エリックが言っていたものと同じだった。
『・・・甲高い悲鳴を上げてな、しかも元は別嬪だったのに目も鼻も口からも色んなものが垂れ流しててさぁ・・・』
「ソレだよ。今のそれがお前が興奮すると言っていた表情は・・・オレには全く分からないがな」
エリックは目や鼻、口から液体を垂れ流した表情を浮かべながら四散しポリゴンになった。カトラスは残され、川底に落ちていった。これがSAOでの人の死だ。オレは槍を振るい、構えを解く。自分のHPはイエローとなっていた。ああ、これは・・・
「衰えたな・・・」
昔のオレだったらエリックに一撃も入れられる事なく殺しきっていただろう。ここでは、現実と違いHPという致命傷を入れても耐えられるからだろうが、それとは関係ないだろう。なにしろ、感が鈍っていた。
「そうだ、キリト・・・っ!」
オレは自分の状態に気付き頬を殴り飛ばす。感覚が元に戻る。殺気だった心が剥がれ落ちるかのようだった。
「まずは、キリトのところに・・・?」
ウィンドウを開いて装備欄をナックルから槍に戻した後、キリトの元に向かおうとすると、何かが足に当たる。足に当たった何かを拾えば、そこにあったのはエリックが使っていたカトラスだった。エリックの遺品だろう。オレはそれを突き立てる。
「エリック、許せとは言わねえ。だが、先に地獄に行っていろ。オレもそのうち行くだろうからな」
エリックのカトラスはいずれ耐久値が尽きて消滅するだろう。だが、それまでは・・・墓標の代わりにはなる。そう思いながら来た道を引き返していった。やがて、先ほどの場所に戻ってくると、キリトとモルテのデュエルは既に決着が付いていた。デュエルの勝者は・・・キリトらしい。キリトもかなりギリギリだったのかHPはイエローに落ちる寸前だった。
「決着はついたようだな」
「タキ!さっきのやつは?」
キリトは振り向き、オレを見る。どうやら心配していたらしい。モルテはというとオレが戻ってきたことに驚いているようだった。
「あらら、エリックさんは負けてしまいましたか・・・まあ、どうやら目的は達成できた様ですし、ここは撤退を・・・」
「逃すと思うか?」
オレは槍を構える。コイツはエリックと違って自分の衝動に身を任せるような奴ではない様な奴ではない。軽口でおどけている様に見えるがその実冷静なのははっきりとわかる。コイツを捕まえれば、なぜ人殺しを行おうと思ったのか・・・モルテやエリックの裏に誰かいるのかが分かる。
「いやぁ、全く。ですので、全力で逃げさせてもらいますよ!」
エリックは懐から球を一つ取り出すとそれを地面に投げつけた。球は爆発して辺りを煙に包ませる。まさか、煙玉がこのSAOにあるなんてな。ベータテストにはこんなものはなかったはずだ。
『それじゃあ、ここで失礼しますよ!いつか必ず会いましょう・・・キリトさん、タキさん・・・』
煙玉に紛れたモルテの声が響く。オレとキリトは咄嗟に背中合わせで固まる。先ほどの挨拶がフェイクで煙に紛れて斬りかかってくるかもしれないという懸念があったからだ。煙玉の効果時間は短かったのか煙はすぐに晴れていった。晴れた後にあの煩わしい
「どうやら、行ったみたいだな」
「ああ、なんとかな・・・それよりもタキ、さっきのあいつは・・・」
「・・・・・・」
オレは悩んだ。エリックを殺したことを話すことをだ。もし仮にエリックを殺したことを話したとしてキリトはどう思うのだろうか。オレのことを憐れむのか、人殺しとして詰るのか・・・どうなるかは分からない。だが、キリトが人殺しを否定せず、その手段を取る手があると考える様になってしまっては・・・オレはキリトをそうしてしまうのが怖い。人殺しの罪を背負うのは・・・既に手が血で染まったオレだけでいい。
「・・・?」
オレの耳に騒ぎ声が聞こえた。場所は多分
「DKBとALSの連中か?なんであんなに殺気立って・・・まさか!」
モルテが言っていた目的の達成・・・その目的とやらはこれだ。モルテとエリックの狙いはDKBとALSを鉢合わせて、争うように仕向けること。
「これ以上言い合っていても埒が開かない!このポイントに、到着したのは我々だ!ルール通りにこちらがクエストを進めさせてもらう!」
「先言うてもほんの数秒やらが!ルールってのもジブンらが勝手に決めたもんや!そないなことに従えるかっちゅうねん!ワイらは何がなんでもこの襲撃クエストをクリアせなならんのや!」
リンドとキバオウの言い争いの声は夜の森に響き渡る。お互いかなり血が昇っているようだ。数日前のことからリンドは
「クエストや狩場は先着順が当然のルールだ!キバオウさんもリーダーの立場なら道理を弁えてくれ!」
「道理やて?リンドはんが言うなや!三層に来てからずーっと隠してたやろ。このエルフクエがフロアボス攻略に必須やっちゅうことを!」
は?エルフクエストがボス攻略に必須?少なくともベータテスト時代のクエストはそんなものではなかったぞ。経験値や金自体は溜まるしハイリターンだが必須ではない。だが、キバオウは自分の言葉に自信があるのか、リンドを糾弾する。
「ほんの数日前に、ボスが3匹なってること知らんで、ワイらは全滅しかかったんやぞ。第三層ボスにも同じことが仕掛けられとる。エルフクエをクリアしてアイテムを手に入れんとやばいっちゅうことや。それをおどれは知ってて攻略会議の時に黙ってた。それのどこに道理があるんか・・・納得いく説明をしてくれや!」
「・・・違う、そんな話は知らない!」
少なくとも第三層で進められるクエストでフロアボス特攻のアイテムなんて知らない。第三層が開通してそんなすぐにエルフクエストをクリア出来るなんて考えられない。終盤辺りは長丁場となるクエストなのだ。クリアするにしたって時間がかかる。
「我々がキャンペーン・クエストを進めていたのは、単に経験値と報酬目的だ!」
「その報酬がボス戦に必要なんやろが!アンタらとは話にならん!ワイらが先に行かせてクリアさせてもらうわ!」
キバオウは埒があかないと思ったのか、
「待て!勝手な真似をするな!アンタらがクエストをクリアしたらこのキャンプは消滅してどこかにランダムで湧くんだ!ここで待っててもクリアができないんだよ!」
「語るに落ちるとはこのことや!それはあんたらがクリアしてもワイらがクリアできないっちゅーことやないか!この阿呆!」
「だから、先に来た方が優先だと言ってるんだ!」
「そんなルール知らんと言ってるやろが!なんなら分かりやすく、決めてもええんやぞ!」
「・・・どう意味だ」
リンドとキバオウは頭に血が上っている。このままでは、この二つの集団は対立を深めるだろう。DKBは、シヴァタ当たりが止まるだろうがALSにもシヴァタと同じくらい冷静さを持ってるやつがいるかも分からない。最悪は殺し合いに発展するかもしれない。そうなってしまってはこのゲームのクリアなんて不可能だ・・・
「キリト、どうする?」
「・・・ひとつ考えがある。だけど、それをしたら・・・俺たちは人前を歩けなくなるかもしれない」
「そんときはそんとき、考えればいい。その考えとやらを教えてくれ!」
キリトは俺の言葉に頷く。どうやら覚悟を決めたようだ。オレはキリトがこれから行おうとしてることを聞いて了承し、動き出した。最悪の結果を引き起こさせないようにするために。
プロット段階だとタキくんは素手でエリックとやり合う予定でした笑
現実ならまだしも一応ゲーム内だしどうしようとか考えてたけどファイアーエムブレムでインスピ沸きました。