僕と水泳とお嬢様   作:京勇樹

25 / 67
本当にスランプだなぁ…………
全然書けない…………


コンダクト契約

その日の昼食後、明久達は教室へと戻っていた

 

だが、明久は昼食からずっと違和感に苛まれていた

 

メンバーはほぼ何時も通りに、明久、雅、静歌、巴だった(悠と久住は育身祭の準備が忙しいらしい)

 

その昼食時から、明久はずっと違和感を感じていた

 

だが、その違和感の正体が分からずに内心で首を傾げていた

 

すると、ドアの方から

 

「雅さん、お呼びですわよ!」

 

と雅を呼ぶ声が聞こえた

 

視線を向けると、廊下には下級生と思える一人の女子が居た

 

それを見て、雅は立ち上がると

 

「わかったわ」

 

と言って、廊下に出た

 

そして、その女子は緊急した様子で何か言うと、深々と頭を下げて、雅が何かを言うと、嬉しそうにして帰っていった

 

それを見た明久が

 

「ねえ、静歌ちゃん。あれってなんなの?」

 

と静歌に問い掛けた

 

すると静歌は、声を潜めて

 

「あれは、コンダクトのお願いです」

 

と言った

 

「コンダクト? でも、雅ちゃんは巴ちゃんとコンダクトを結んでるよね?」

 

明久がそう問いかけると、静歌は首を振って

 

「実は今の期間、育身祭まではそのコンダクトの契約更新期間なんです」

 

と説明した

 

「契約更新期間?」

 

「はい。一年に一度、コンダクトの契約更新期間が設けられているんです。その契約更新期間でコンダクトを切ることや、変更することが可能なんです」

 

「なるほどね……あ、それでか……」

 

静歌の説明を聞いて、明久はようやく違和感の正体に気付いた

 

それは昼食時、巴が雅の手伝いをしていなかったのだ

 

「まあ、大体の人は同じ子で契約を更新するんですが、雅ちゃんはいつも必ず、一度コンダクトを解除するんです。雅ちゃん、公平性を重視するんで……」

 

静歌の説明を聞いてから、明久は視線を廊下に向けた

 

すると、複数の女子が雅の前で列を作っていた

 

そして、公平性を重視するという言葉に納得した

 

雅は結構ハッキリした性格なので、ズルズルと関係が続くのを嫌がるのだろう

 

しかも、結構カリスマ性も高く感じる

 

それ故に、下級生から慕われているのだろう

 

「なるほどね……ん? そういえば、静歌ちゃんには来ないね……?」

 

と明久が問いかけると、静歌は恥ずかしいのかパタパタと手を振って

 

「そんな。私なんて、選ばれるほどでは……」

 

と言いかけたが、その時

 

「静歌は遠慮されてるのよ。高嶺の花ってね」

 

と雅の声が聞こえた

 

明久と静歌が視線を向けると、そこには話し終えたらしい雅の姿があった

 

「あ、雅ちゃん!」

 

「遠慮されてるって、どういうこと?」

 

明久が問いかけると、雅は椅子に座ってから

 

「ほら、静歌ってこの容姿に性格。それに東方院ってブランドでしょう? だから、みんな遠慮しちゃうらしいのよ。余りにも高嶺の花って」

 

雅の説明を聞いて、明久は納得したように頷いてから

 

「なるほどね……静歌ちゃんも美少女だもんね……」

 

と呟いた

 

すると、静歌は恥ずかしそうに俯いた

 

ちなみに、久住と悠も静歌と似たような理由でコンダクトを結んでいないが、裏では更に、女子達が激しく牽制しあっているという……

 

その話を聞いて明久は心中で

 

(人気者も大変なんだな……)

 

と思ったのだった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。