ごめんなさい
筆が進まないんです
本格的に、ピンチ………
その日の夕方、明久は公園を走っていた
今は体育祭の準備期間なので、部活は休みである
その為に、自主トレをしていたのだ
テニスの練習に関しては、久住と悠から待ったが掛かっている
理由は、明久は知らない
だが、二人の真剣な表情から、明久は素直に従った
だからとりあえず、明久は公園を走っていた
すると、後方から
「あ、明久様よ!」
と、少女の声が聞こえた
振り向くと、テニスウェア姿の少女達が居た
どうやら、練習中らしい
「練習?」
「はい、そうです!」
明久が問い掛けると、少女は頷いた
すると
「貴女達、いつまでも喋ってるの!」
と雅の怒声が響き渡り、少女達は背筋を伸ばして
「す、すいません!」
と謝罪すると、走り出した
「雅ちゃん、やっほ」
「お疲れ様、明久」
明久が声を掛けると、雅は手を振りながら返事した
「テニス部は活動してるの?」
「まあ、そうね。全員がテニスに出場するから、そのまま活動してるわね」
明久が問い掛けると、雅はそう答えた
どうやら、それがテニス部の方針のようだ
「そっか…………そういえば、巴ちゃんは?」
明久はランニングしているメンバーの中に巴が居ないことに気づいて、雅に問い掛けた
すると、雅は渋面を浮かべて
「巴なら、コートで準備してるわ」
と説明した
「準備?」
「ええ……あの子、今事実上のマネージャー状態よ」
雅の説明を聞いて、明久は顎に手を当てた
明久は、巴がスポーツ特待生と聞いていた
その巴が、マネージャー状態
あまりにも不可解だった
すると、雅が
「あの子、酷い負け方をしたのよ。それからずっと、マネージャー状態」
と辛そうに語った
「酷い負け方?」
「ええ……コールドゲームよ」
雅の言葉を聞いて、明久は息を呑んだ
コールドゲーム
つまり、一点も取れなかったのだ
それは、確かに酷い負け方だ
下手したら、二度とコートに立てなくなるだろう
そういう意味では、巴はまだマシだろう
マネージャー状態とはいえ、コートに立てるのだから
「私は、巴にまた選手として立ってほしいわ…………あの子、いい選手なのよ………」
そう語っている雅は、かなり真剣な表情だった
数秒後、雅は首を振ると
「ごめんなさいね。じゃあ、部員達を追いかけるわ」
と言って、走り出した
明久はそれを見送ると、手を握りしめて
「なんとかしてあげたいなぁ…………」
と呟いた
そして数分後、走り出した
二人のことを、を思案しながら
そして後に明久は、大きな分岐点を迎えることになる
二人の仲を決める、大事な