僕と水泳とお嬢様   作:京勇樹

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決意

「分かってたけど、マスコミしつこいわねぇ……」

 

「マスゴミって言われるくらいだしな」

 

明恵の言葉に同意したのは、玲慈である

明久と雅が居るのは、吉井家だ

明恵は翌日に文月学園に連絡し、明久と雅を休学させた

それから三日ほど経ったが、テレビでは未だに雅の恋人は誰かと放送されていた

しかし大分調べているらしく、明久が住んでいたアパートは張り込まれているようだ

だから、明久と雅は吉井家に居るのだ

明久としては外に出て走りたいが、明恵の話では近くにマスコミが来ているらしい

だから明久は、筋トレしか出来なかった

そして雅だが、最近は何処かに電話していた

それも、かなり真剣な表情で

 

(何を話してるんだろ……)

 

明久はそう思いながらも、飛びかかってきた玲を避けた

玲はその勢いのまま、押し入れに突入

明恵が閉めて、棒で押さえた

 

「問題行動する姉は、仕舞っちゃおうねぇ?」

 

「母さん、ネタが古いよ」

 

「年がバレるぞ」

 

明恵のセリフに、明久と玲慈は思わず突っ込みを入れた

その数秒後、男二人の悲鳴が、家に響き渡った

 

「何か言ったかしら?」

 

「何でもありません、マム!」

 

「失礼しました!!」

 

青筋を浮かべた明恵の前で、失言をした男二人は土下座していた

その時、襖が開いて

 

「すいません、明恵さん。少しいいですか?」

 

と雅が明恵に声をかけた

 

「はいはい、何かしら?」

 

「実は、少しお願いがあるんですが……」

 

明恵と雅の二人が部屋から出ていくと、土下座していた男二人は

 

「相変わらず、明恵の拳は骨に響くなぁ……」

 

「母さん、中国拳法マスターしてるのかな?」

 

と会話していた

なお、二人の頭には見事なたんこぶが鎮座している

明恵の怒りの鉄拳が炸裂したのだ

よいこの皆は、女性に年齢の話をしてはいけないよ?

しても、作者は責任は一切負いません!

明恵と雅が戻ってきたのは、それから数分後だった

 

「母さん、どうしたの?」

 

「バカ二人は、家で待機ね」

 

「あ、はい」

 

明恵の言葉に、玲慈は素直に頷いた

父親の威厳?

そんなものは、ない

 

「雅ちゃん、急いで準備して」

 

「はい、ありがとうございます」

 

明恵の言葉を聞いて、雅は居間から出ていった

それを見送ると、明恵は鍵のラックから1つの鍵を取った

取った鍵を見た玲慈は、驚いた表情で

 

「明恵、お前……それは」

 

と言葉をこぼした

すると明恵は、ニヤリと笑みを浮かべて

 

「久し振りに、かっ飛ばすわよぉ」

 

と言った

それを聞いて、明久は嫌な予感がした

その時、襖が開いて

 

「着替えてきました」

 

と雅が現れた

その姿は、ライダースーツだった

雅の体のラインが、ハッキリとしている

すると、明恵が

 

「はーい、あんたは見ないの!!」

 

「あべし!?」

 

玲慈の頭に、踵落としを炸裂させた

しかもその一撃で、玲慈は畳に沈んだ

 

「じっくり見ていいのは、明久だけよ……雅ちゃん、ちょっと待っててね」

 

明恵はそう言うと、居間から出ていった

 

「分かってたけど、雅……スタイルいいよね」

 

「あら、ありがとうね明久……一応アイドルですもの」

 

明久の言葉に、雅はそう返した

その顔には、強い決意が感じられた

それから数分後、明恵もライダースーツを着て居間に現れた

そして、雅に

 

「雅ちゃん、行くわよ」

 

「はい」

 

と雅を連れて、居間から出ていった

そして、数十秒後に激しいエンジン音がした

それが気になり、明久は外を見た

すると、車庫から一台の大型バイクが飛び出した

どうやら、それに二人が乗っているらしい

そして二人が乗ったバイクは、爆音を響かせながら走っていった

明恵が帰ってきたのは、それから数時間後だった

明恵は帰ってくるなり

 

「明日の朝、テレビ見なさい」

 

と言って、明久が作った料理を食べると風呂に入って寝た

そして翌日、明久はテレビのニュース番組にチャンネルを合わせた

すると、トップでデカデカと

 

《高鷲雅、緊急会見》

 

と表示されていた

それを見て、明久は

 

「雅、何を言うつもりなんだろう……」

 

と呟いた

そして、明久は雅の決意を見る




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