僕と水泳とお嬢様   作:京勇樹

44 / 67
まだ次ルートのアンケートを、割烹にて行ってます


突入2

明久と悠が八階に着いた頃

8012号室では

 

「いやはや、予想以上に早く来てくれたな。久住」

 

「……東藤俊二さん」

 

既に、久住と俊二の二人が出会っていた

 

「東藤さん……私が来たのですから、これ以上アキ君に危害を加えるのは辞めてください」

 

久住がそう言うと、俊二は笑いながら

 

「あのガキか? 俺の計画に気付いたか分からんが、逃がすと思うか?」

 

と言った

それを聞いて、久住は

 

「待ってください! それでは、約束が違う!」

 

と言った

たが俊二は、大声で笑い

 

「誰が、いつ、そんな約束をしたよ!」

 

と言って、久住に掴みかかった

 

「な、なにを!?」

 

「後は、お前を俺の女にすれば、苧島書店は俺のモノだ!!」

 

久住の言葉に俊二はそう言うと、久住を押し倒した

 

「イヤ! 助けて、アキ君!!」

 

久住が涙ながらに叫んだ

その直後

 

「ルームサービスです!!」

 

明久がそう怒鳴りながら、ドアを蹴破って入ってきた

 

「なに!? 表の連中はなにをしてやがった!?」

 

明久が部屋まで来たからか、俊二は驚愕で目を見開いた

その直後

 

「いっしゃぁぁぁ!!」

 

「がはっ!?」

 

驚愕で身を起こしていた俊二の側頭部に、明久の回し蹴りが炸裂

俊二は吹き飛ばされ、机にぶつかって床に倒れた

それを見た明久は、久住に手を伸ばして

 

「くす姉! 大丈夫!?」

 

と問い掛けた

すると久住は、泣きながら

 

「怖かった! 怖かったよぉぉ!!」

 

と明久に抱き付いた

明久は久住を抱き締めて、数回頭を撫でると

 

「今は、外に逃げるよ!」

 

と言って、久住の手を引いて走り出した

部屋の外に出ると、悠が

 

「あの人のお陰か、人の気配が無くなった。正面から出よう」

 

と言った

すると久住が

 

「悠!?」

 

と驚いていた

どうやら、悠まで来ていたとは予想してなかったらしい

悠は、真剣な表情で久住を見て

 

「後でまた怒るけど、久住のバカ」

 

と言って、久住の頭に軽く手刀を叩き込んだ

そして三人は、エレベーターまで走った

確かに、居ただろう黒服が誰も居ない

三人はエレベーターに乗ると、一階まで降りた

そしてそのまま寮から出て、公園入り口付近まで走った

確かに、大勢居た筈の黒服が一人も居なかった

そこで止まると、悠が

 

「久住……心配した」

 

と言って、久住を抱き締めた

 

「悠……ごめんね、でも私……」

 

「一人で抱え込まないの。誰かに相談すれば、変わってたかもしれないんだよ」

 

久住は悠のその言葉を聞いて、悠に抱かれたまま泣いた

それを見て、明久は

 

「これで、何とかなるかな」

 

と呟いた

すると

 

「しまった。勢いでとはいえ、ドア蹴破っちゃった……弁償出来るかなぁ」

 

と言いながら、頭を抱えた

その時だった

 

「このクソガキがぁぁぁぁぁ!!」

 

と怒鳴り声が聞こえた

三人が声のした方に視線を向けると、俊二が居た

吹き飛んだ時に鼻を打ったのか、鼻血を流している

俊二は、黒服達が居ないのを見ると

 

「あの役立たず共! 帰ったら、全員クビにしてやる! どいつもこいつも、使えねぇ!」

 

と吐き捨てる様に言った

そして、血走った目で明久を睨むと

 

「だがまずは、てめぇだ! このクソガキが!」

 

と怒鳴りながら、懐からそれを取り出した

黒光りする、鋼鉄製の凶器を

 

「拳銃だと!? そんな物まで!?」

 

俊二が取り出した物を見て、悠は目を見開いた

まさか、拳銃を所持しているとは思わなかったからだ

すると俊二は

 

「裏ルートで見つけた代物だ! こいつさえあれば!」

 

と言いながら、拳銃を構えた

その直後、銃声が鳴り響いた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。