翌日、天気は生憎の雨
明久達水泳部は、校舎内で筋トレや走り込みをしていた
そしてそれが起きたのは、明久が階段で走り込みをしていた時だった
頭上から、バケツが落ちてきたのだ
そのバケツは避けたが、落ちた拍子に水が飛び散った
それ自体は、問題ない
しかし、もしバケツが直撃していたら怪我をしていたかもしれない
すると、明久と一緒に走り込みをしていた男子が
「誰だ! 危ないだろ!?」
と怒鳴った
だが、誰も現れない
そこに、一人の教師が現れて
「何が起きた?」
と問い掛けてきた
その教師に、明久と男子が説明した
それを聞いて、教師は
「分かった。怪我は無いんだな?」
と明久達に確認した
それに対して
「まあ、少し濡れましたが大丈夫です」
「大丈夫っす」
と二人は返答した
それを聞いて、教師は
「なら良かった。一応、この事は職員会議に出す。すまないが、片付けを頼む」
と二人に後片付けを頼み、職員室の方に去った
そして二人で後片付けしていた
その時、頭上からガタガタとけたたましい音が聞こえてきた
二人が見上げるとら大量の掃除用具が落ちてきていた
それを見た二人は、一斉に退いた
掃除用具は直撃しなかったが、もう一人の男子は余程慌てたのか転びそうになった
それは明久が支えて転ばなかったが、男子は怒り心頭と言った様子で
「ふざけんじゃねぇぞ! 誰だこらぁ!!」
と怒鳴った
その直後、西村が現れ
「どうした、何があった?」
と二人に問い掛けた
その問い掛けに二人は、起きたことを全て話した
すると、西村は
「昨日、阿藤から話を聞いてから見回りをしていたんだがな……すまんな」
と謝罪した
よく見れば、西村の腕には見回りと書かれた腕章があった
どうやら、見回りの最中だったようだ
「二人に、怪我は無いんだな?」
「はい、なんとか」
「大丈夫っす」
西村の問い掛けに、二人はそう返答した
すると西村は
「俺も手伝おう。手早く片付けて、二人は他の部員に合流を」
と言った
その時、階下から
「あ、明久さん!」
と静歌が現れた
「静歌ちゃん」
「遅いから、探しにきました!」
どうやら、走り込みをしていた明久達が遅かったから探しにきたらしい
確かに
当初の予定ならば、とっくに合流していた時間だった
すると静歌は、落ちている掃除用具を見て
「何があったんですか?」
と明久に視線を向けた
誤魔化すことは出来ないと悟り、明久は起きたことを全て話した
すると、静歌は辛そうな表情で
「そんな……私のせいですか?」
と言った
すると西村が
「いや、東方院のせいでは断じてない。吉井の功績を素直に認められない愚か者達が悪い。東方院は気にするな」
と言った
その言葉を聞いて静歌は一度は頷いたが、その表情は暗かった
そして片付けが終わった後、明久達は他の部員達と合流
なるべく、全員と一緒に居るようにした
そのためか、今日は何も起こらなかった
翌日の朝、学園長が全生徒を集めて朝会が行われた
その内容はもちろん、昨日行われた暴挙だった
それを言って、誰がやっているか分からないが二度とやらないように
と告げて、これから暫くの間は手空きの教師による見回りをすると言った
その後、水泳部が二月に行われる都大会に出場が決定したとし、直接出る明久を含めた数名を壇上に呼び出して激励した
だがその放課後、その水泳部がランニングをしていた所にバイクで突っ込んできた輩が居た
近くに居た教師が捕まえようとしたが、そのバイクは素早く逃げた
そういった妨害は度々起きたが、怪我人が出なかったのは幸いだった
しかし、それが自分のせいと思った静歌は気付けば水泳部の活動に来なくなった
それだけでなく、明久の部屋にも戻らなくなった
それが気になり、明久は練習に身が入らなくなった
しかしそれでも、時は過ぎて都大会当日になった
以前までだったら、静歌が明久に同行していただろう
しかし、今は居ない
そして、受付を済ました時
「あれ、海先輩は?」
と明久は、海が居ないことに気付いた
すると、一人の部員が
「部長なら、忘れ物したって言って、戻ったぞ」
と言った
「忘れ物?」
「ああ、大事な忘れ物だとよ」
明久のその問い掛けに、その部員はそう言った
そして無情にも、時間は迫る
明久の心は、虚しかった
忘れてました
割烹にて、アンケートをします
次のヒロインを決めますので
残りは二人
1と2です