僕と水泳とお嬢様   作:京勇樹

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次回は、最後のヒロイン
悠です
完全オリジナルになります


二人の結果

時は経ち、巴の試合日

明久にとっては、大会当日

巴はグラウンド端のテニスコート

明久は大会会場のロッカールームに居た

巴のコンディションは、明久のお蔭もあり最上

明久も、それに釣られて最上だった

後は、二人で最高の結果を出せばいいだけである

巴は、高杉に勝利する

明久は大会を制し、優勝する

二人は出る時にそう約束した

 

「ではこれより、校内試合を行います! 両者、前へ!」

 

テニス部顧問に言われて、高杉と巴は前に出た

そして、ネット越しに

 

「私の踏み台になってもらうわよ」

 

「そう簡単には負けません」

 

と短く火花を散らした

そして明久は、ロッカールームで準備運動をしていた

その気迫は、他の部員達が押されていた

その時、ロッカールームのドアが開いて

 

「登録ナンバー38番。吉井明久選手、出番です」

 

と係員が呼びに来た

それを聞いた明久は、振り向いて

 

「わかりました」

 

と告げて、係員の後に続いた

そして会場入りすると

 

『第五レーン、文月学園所属……吉井明久選手』

 

と呼ばれてから、飛び込み台に上がった

その頃、学園では

 

「ファーストサーブ、日秀巴!」

 

巴がファーストサーブで、始まろうとしていた

そして巴は、ボールを持つと

 

(先輩……私頑張りますから、先輩も頑張ってください)

 

と内心で明久にエールを送っていた

そしてそれは、明久も同じだった

明久も、スターターを今か今かと待ちながら

 

(巴ちゃん、頑張ってね……僕、優勝するから!)

 

と巴にエールを送っていた

そのタイミングで、スターターが鳴り、明久を含めた全選手は一斉に飛び込んだ

ほぼ同時刻、巴のほうも試合が始まった

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

あの後のことを言えば、明久は大会を圧倒的な記録で優勝

巴は高杉相手に善戦

最初に1セット取られたが、それ以降は1セットも取らせなかった

全て、ダブルスコア処ではない点数で勝利した

その後二人は、学生にして名の知れたスポーツ選手カップルとして一躍有名になった

それから時は経ち、数年後

 

「巴は、次は何の大会だっけ?」

 

「私は全英女子ですね。明久さんは確か、世界大会でしたよね? アメリカで」

 

「だねぇ」

 

と二人は、自宅から出ながら会話していた

二人は卒業後、高鷲グループの団体に所属

正に、日本が世界に誇るトップ選手になった

なお二人とも、オリンピックにも出場が決定している

今回の大会は、その中間点という感じだった

そして二人は、高鷲グループが用意した車に乗った

すると車は、静かに走り出した

行き先はもちろん、空港だ

その車中で、明久は恥ずかしそうに

 

「ねえ、巴……この大会が終わったらさ……」

 

と巴に話しかけたのだった

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