僕と水泳とお嬢様   作:京勇樹

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決着

停まった車の中から出てきたのは、二人の男性だった

一人は、白髪混じりだが、スーツを着たダンディーな男性

そしてもう一人は、以前にあった桐島景明だった

 

「社長に会長!? なぜ此処に!?」

 

その二人を見て、河平専務は驚愕した

なぜ、生きてるのかと

すると、社長が

 

「いや、なにね……此処に、悠が居ると聞いてな」

 

と言った

すると、景明が

 

「まあ、偶然で生きたのじゃよ……」

 

と言って、語りだした

そもそも二人は、その外国工場で起きた事故を不思議に思っていたらしい

その外国工場は、随分昔に桐島財閥が建設させた工場で、現地社員達には徹底的に安全指導を、二人が直々に行った

その現地の人々は、約束を守る人達だった

二三回指導すれば、注意したことをしなくなった

例えば、今回の事故の原因たるウィンチを使った事故

それは、ウィンチで伐採された木を持ち上げて移動する時は、必ず周囲の人々に声掛けをすること

事故に合い怪我した社員は、そんな声掛けを聞いてないと言った

だが、当時現場に居た他の社員達は、声掛けを聞いていたと言っていた

実際、操作していた社員も声掛けをしたと証言していた

そして決定的に怪しんだのが、当時の監視カメラの映像が無くなっていたのだ

それを二人は、怪しんだ

その後二人は、ヘリで一度近くの木材置場に向かうことになった

しかしそこに、現地工場の責任者の一人が慌ててきたのだ

どうやら、急用でその木材置場に向かう必要があるらしい

しかし、ヘリは運転士を除けば二人しか乗れない

だから二人は、その社員にヘリを譲った

そして、ヘリは発進

ある程度進んだ時、ヘリが突如爆発したのだ

その後二人は、念のために身を隠した

現地社員の最高責任者

その人物が、空いていた社員寮に隠れるように提案したのである

その人物の事を、二人はよく知っていた

建設直後から、長年働いてくれている社員だった

その社員も、今回の事故を怪しんでいたらしい

そして、二人が乗ろうとしたヘリが爆発

それが決定打になり、その社員は恩返しをしようと二人を匿ったのだ

そこに本社からの団体が来たが、誰が刺客か分からない

だから、その社員は匿い続けた

そこに現れたのが、苧島家が極秘に派遣していた捜索隊だった

その捜索隊に、社員が接触

味方と判断して、二人を桐島財閥の捜索隊に見つからないように引き渡したのだ

その後、苧島家の捜索隊に混じり、日本に帰国

苧島家から悠が軟禁状態だと聞き、急行してきたのだ

 

「河平専務……君には、長年会社を助けてもらった礼がある……」

 

「しかし、今回のことはな……」

 

二人がそう言うと、河平専務は

 

「私がその件に関わったという証拠は、あるんですか!?」

 

と言った

すると、景明が

 

「それなら、その責任者が知らせてくれたわい……怪我した社員を問い詰めたとな」

 

と言いながら、懷からIパッドを取り出した

その画面には、日本語で

 

『此度の件、日本本社の河平専務という方の手引きで起こしたと、その社員が白状しました』

 

と書かれてあった

それを見た河平専務は、顔を蒼白にして後退りした

そこに、新たに数台の車が到着

中から、続々と黒服が現れた

それを見た景明は

 

「この者達と、中に居る者達を捕まえよ」

 

と命じた

その命令を受けて、後から来た黒服達は河平専務とその息子

更に、河平専務に付き従っていた黒服達を捕縛

その後、中に突入していった

それを見た景明が

 

「すまんの、明久君や……また世話になったようじゃな」

 

と言ったのだった

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